SC鳥取戦 観戦記

午前中は、オープン直後のMFP日吉(ミズノフットサルプラザ日吉)でフットサルの練習。
東急東横線・日吉駅から徒歩15分という、なんとも中途半端な立地。案の定……道に迷う(苦笑)
ピッチはオムニ(砂入り人工芝)なのだが、クッションが良すぎて足下の感触にかなり戸惑う。
天然芝の感触にかなり近いので、波形ソールのフットサルシューズでは足を取られる。
ポイントのあるトレーニングシューズは引っかかりそうだし……サッカーのスパイクでも履くか(笑)
まぁ、GKの立場から言わせてもらうと、負傷を気にせずにスライディングできるのは有り難いけど。

そんなわけで、駒沢競技場に到着したのは前半も20分に差し掛かろうという時間帯。
MFP日吉と駒沢競技場の立地を考えれば、1時間という所用時間は予想の範囲内か。
ちなみに最後にJFLを観戦したのは4月29日。半年以上も足を運んでいなかったんだ……

横河FCの布陣
GKは城定。最終ラインは右からジョルジ、波立、渡辺英寛、申在範。
中盤はボランチが依田と寺崎、右に池上、左に岡元、中央に登内。最前線は藤掛。

前節の栃木SC戦で、高橋、山岸、野杁が退場。加えて佐塚も累積警告による出場停止中とあって、ディフェンスの選手を4枚も欠く苦しい布陣……にしては、さして戦力が落ちた気がしない。
ま、まぁ、選手層が厚くなったということにしておこう(汗)

SC鳥取の布陣
GKは墨屋。最終ラインは右から塚野、森野謙、廣崎、山田。
中盤はボランチが濱田、右に小林崇法、左に山根、中央に石原。前線は穐山と永林。

33分
右サイドを藤掛がドリブルで上がり、右足でアーリークロスを上げる。
遠いサイドに走り込んだ岡元がトラップ、直後にディフェンスと交錯して転倒する。
主審の笛が高らかに鳴り響く……が、判定は無情にもシミュレーション。
確かにトラップが流れて、ディフェンスに体を入れられたようにも見えたけどさぁ……

35分
右サイドの池上から左サイドの岡元へ、そして再び池上へとサイドチェンジによる大きなワンツー。
池上が右足でゴール前にクロスを上げるが、飛び出した墨屋にキャッチされる。
左右に振りまわされるだけのSC鳥取ディフェンス。まさに壮観ですな。

ロスタイム(公式記録では44分)
右サイドからの執拗(しつよう)なチェイシングで、登内がディフェンスからボールを奪い返す。
パス──といえるかは疑問だが──を受けた寺崎が、ゴール正面からシュート。
ボールは山田に当たってコースが変わり、墨屋の逆をついてゴール右隅に吸い込まれる。
また、絶妙なコースに転がっていくなぁ(苦笑) もちろん寺崎の積極性あってのゴールだが。

ロスタイム
FKが跳ね返されたところを、中央右からジョルジが右足でロングシュート。
ペナルティエリアにいた藤掛がこれを胸でトラップ、墨屋と1対1になるがわずかにオフサイド。
わずかに……でもないか。確かにひとり残ってたな(苦笑)

前半の感想
ゴールマウスに立つ城定を見るのは久しぶり。サッカー専用競技場でないのが悔やまれる(笑)
一方的な展開というわけではないが、決定的なシュートは許しておらず、横河FC優勢は明らか。
気になるといえば……屋根の雨漏りくらいかな?(雨漏りかよ by三村マサカズ)

46分
左サイドからのクロスボールを、ゴール前の岡元がヘディングで落とす。
登内がダイレクトにシュートするが、墨屋のファインセーブに阻まれる。
もしかしたら、岡元と登内のプレーは逆だったかも(いまいち自信が……)。

50分
穐山(永林かも)のスルーパスに、左サイドから石原が抜け出して城定と1対1になるが、シュートは城定にブロックされ、こぼれ球も渡辺英寛に後方からのスライディングでクリアされる。

50分
上記のプレーで得た、山根の左CK。左足でカーブをかけてゴール前に上げる。
遠いサイドの塚野がヘッドで落としたボールを、走り込んだ永林がフリーでゴールに蹴り込む。
横河FCディフェンスは総じて棒立ち状態。失点を防いだ直後に集中を切らすんだから……

53分 選手交代:藤掛大輔→上田英生

59分
依田が右サイドに大きくサイドチェンジのパスを通し、池上がゴール前にクロスボールを上げる。
遠いサイドの岡元がトラップしてシュートを放つが、3人がかりのディフェンスにブロックされる。

67分
選手交代:石原 聡→瀬尾徹治
石原は負傷退場。それほど激しい当たりには見えなかったが……頭か首でも打ったのか。
瀬尾が最終ラインの左に入り、山田が石原に代わって中盤の中央に上がる。

74分
ペナルティエリアのすぐ外、右サイドからの山根のFK。
3枚の壁の横を抜いて、左足でカーブをかけて直接ゴールを狙うが、城定のパンチングに阻まれる。

75分
ペナルティエリアの左サイドで、フィードを受けた上田が森野謙に倒されて、PKを得る。
これを上田自らが、墨屋の逆をついて左足でゴール右に蹴り込み、横河FCが再び突き放す。
ゴールを決めるなり、ユニフォームをたくし上げて走る上田。
下に着込まれたTシャツには、マジックで書かれた大きな"8"の数字が。……松下の背番号?

76分
選手交代:池上寿之→清水悠葵
清水が中盤の左に入り、岡元が左から右にまわる。

77分 選手交代:穐山健一→実近浩二

83分
選手交代:小林崇法→大西昌俊
大西が最終ラインの右に入り、塚野が中盤の右に上がる。

86分
右サイドでのスイッチプレーから、波立が右足でロングシュートを放つが、左ポストを直撃する。
まさに弾丸ライナーと称するにふさわしい。あのシュート力は脅威になると思うのだが。

89分 選手交代:登内将志→山口高志

ロスタイム
足をつった申在範がピッチの外に運び出され、清水が一時的に最終ラインに下がる。

SC鳥取サポーターから「遅延!」コールが上がるが、もう年なんだから大目に見てよ……
サイドバックは想像以上に上下動が激しいのよ。そうは見えないかもしれないけど(苦笑)

後半の感想
帰ってきた上田英生。それにつきるのではないだろうか(詳しくは下の項で)。
勝ち越してからは、中盤のポジショニングを微妙に修正して対応。逃げ切りに成功した。
ディフェンスが体を張って守ったロスタイムの攻防には、ちょっと肝を冷やしたけど……

藤掛大輔と上田英生
藤掛大輔は前近代的なポストプレイヤーである。
前線に張ってボールを落とす、(かつての)日本代表でいえば高木琢也のプレースタイルに近い。
ここ数年でプレーの幅が広がったのは確かだが、展開力に乏しいのは事実。

一方、上田英生は170cmと小柄ながらフィジカルは強く、前線で巧みなボールキープを見せる。
そして、ディフェンスを引きつけての絶妙なパス。問題はそれを周囲が感じられるかだが(汗)
少なくとも、上田が前線でプレーした方が、攻撃が多彩になることだけは間違いない。

西脇久芳……? あぁ、そういえばFWで起用されたこともあったっけ(遠い目)

塚野真樹
SC鳥取に所属する唯一のJリーグ経験者にして、チームの精神的な支柱。
右足のプレスキック、そして前線に上がってのへディングと、セットプレーでの活躍はさすが。
終了間際、ポジションを上げたのが彼であったことからも、ベンチの信頼感が窺える。

SC鳥取 評
塚野真樹の項でほぼ語りつくした感もあるのだが……
エリースFC東京出身の廣崎が、長身を活かしたディフェンスで存在感を見せていた程度で、
正直JFLで戦っていくのは戦力的に苦しいかな、といった印象を受けた。

横河FC

前半SC鳥取

後半
会場:駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場/観衆:348人
得点:1-0 寺崎一郎(44分、アシスト=登内将志)
   1-1 永林 昭(50分、山根 伸、塚野真樹)
   2-1 上田英生(75分、PK)

横河FCSC鳥取
GK城定和治GK墨屋 孝
DF申 在範DF塚野真樹
DF渡辺英寛DF廣崎 圭
DF波立紀夫DF山田健太
DF川村大輔DF森野 謙
MF依田博樹MF濱田正人
MF寺崎一郎MF山根 伸
MF岡元勇人MF小林崇法
MF登内将志DF83大西昌俊
DF88山口高志MF石原 聡
MF池上寿之MF67瀬尾徹治
MF76清水悠葵FW穐山健一
FW藤掛大輔FW77実近浩二
FW53上田英生FW永林 昭
SUB渡辺博之SUB清水裕之
SUB平井知之SUB内田昌広

注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。

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