平成13年度東京都サッカートーナメント 決勝
法政大学戦 観戦記

関東地方は、大気の状態が極めて不安定(だったらしい:笑)。
体調が思わしくなかったため、前日のJリーグを回避してまで、この試合にかけたのだが……
十条駅を降りたときには降っていなかった雨が、競技場に近づくにつれてしだいに強くなってくる。
文字通り、暗雲垂れこめる西が丘。どちらも2年連続となる天皇杯出場をかけて、いざ、キックオフ。
……まいったなぁ、折畳みの傘しか持ってきてないよ(苦笑)

横河FCの布陣
GKは渡辺博之。最終ラインは右からジョルジ、野杁、渡辺英寛、申在範。
中盤はボランチが依田と小泉、右に池上、左に岡元、中央に登内。最前線は藤掛。

法政大学の布陣
GKは為田。最終ラインは右から額賀、山本、加藤、流田。
中盤はボランチが大川と田上、右に長山、左に佐々木。前線は石原と中村。

前半の感想
いきなりでなんですが……
雨足は弱まるどころかさらに勢いを増し、選手が入場するころには傘をさしているのがやっとの状態に。
メインスタンドは風雨を真正面から受ける格好になり、とても試合を観戦するどころではない。
なにより、脆弱な折畳みの傘ではとても耐えきれず、風にあおられて"おちょこ"になってしまう。
結局、バックスタンドに緊急避難するはめに。もちろん全身"濡れねずみ"なのは言うまでもない。
そういうわけでして、メモを取るような余裕はまったくありませんでした(謝)

48分
池上の右CK。
近いサイドの登内が囮になり、藤掛が中央からヘディングで合わせるが、ゴールの左に外れる。

59分
選手交代:佐々木将→渡辺孝介
選手交代:石原慎也→中村 元
渡辺孝介は中盤の右に入り、長山が左にまわる。中村はそのままボランチの位置に。

69分
自陣左サイドからの、長山のそれこそなんでもないフィード。
待ってキャッチしようとした山岸の眼前、中村が走り込みながらヘッドでゴールへと押し込む。
呆然とする山岸。
おそらく、注意を払っていなかったのだろう。ありていに言えば、見えていなかったと。
さらに前に出てキャッチするか、さもなくばエリアの外に飛び出して、クリアしなければならない。
もっとも、こんな基本的なことは、言われるまでもなく本人が一番痛感しているだろうが。

73分
選手交代:川村大輔→波立紀夫
選手交代:小泉輝行→松下 豊

84分
中央で登内が倒されるが、主審はこれを流す(おそらくアドバンテージを取ったと思われる)。
ペナルティエリア左に転がったボールに藤掛が追いつくが、直後に背後から為田がスライディング。
藤掛の足もろとも、ボールをゴールラインに蹴り出すが、主審の判定はなぜかCK。
得点機会阻止ではないので、レッドカードが出されることはないだろうが……
ペナルティエリア内でのファウルタックルである以上、PKと判定されてしかるべきであろう。
このプレーが黙殺されたことにより、横河FCの命運はほぼ決したといえるだろう。

ロスタイム
スルーパスに反応した林が山岸と1対1になるが、山岸が手を伸ばしてドリブルを阻止する。

ロスタイム(公式記録では89分)
選手交代:長山一也→原 朋洋

為田聡史
清水商出身の1回生(そういえば、昨年のベイブリッジユースで退場してたなぁ……)。
178cmと決して長身ではないが、横河FCの空中戦の弱さもあり、ハイボールをことごとく跳ね返す
問題はコーチング。かすれて通らない声もさることながら、その指示も具体的な内容に乏しい。

法政大学 評
関東大学リーグ2部所属とはいえ、さすがに昨年も総理大臣杯で準優勝したチームだけのことはある。
とはいえ、決して負ける相手ではなかった(と思いたい)。それだけに、山岸のミスが悔やまれる。

他県の結果
追撃ちをかけるように、東邦チタニウムも本田技研ルミノッソ狭山も日立空調清水も京セラ川内も図南クラブもぜ〜〜んぶ決勝で負けてしまいました(泣)
……どうするよ、天皇杯1回戦?

退団
松下豊がこの試合を最後に横河FCを退団するとのこと。
八十とふたりで中盤に並ぶと見ていて本当に……(以下略) 7年間お疲れさまでした。

横河FC

前半法政大学

後半
会場:国立西が丘サッカー場/観衆:257人
得点:0-1 中村 元(69分、アシスト=長山一也)

横河FC法政大学
GK渡辺博之GK為田聡史
DF申 在範DF額賀大輔
DF渡辺英寛DF山本新太郎
DF野杁生麿DF加藤雅裕
DF川村大輔DF流田雄一郎
DF73波立紀夫MF田上和彦
MF依田博樹MF大河慎哉
MF小泉輝行MF佐々木将
MF73松下 豊MF59渡辺孝介
MF岡元勇人MF長山一也
MF登内将志MF89原 朋洋
MF池上寿之FW石原慎也
FW藤掛大輔FW59林 聖之
SUB城定和治FW中村 元
SUB平井知之SUB厚谷洋志
SUB寺崎一郎SUB柳沢将之

注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。

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