2001年4月1日、第3回JFL開幕。
西が丘サッカー場の正門をくぐり、早速ゲートのところでガイドブックとメンバー表を入手。
今季の横河FCの戦いに思いを馳せながら、ふなっちさんの待つメインスタンドへと向かう。
途中のセブンイレブンで調達した昼食を広げ…………割箸がない。いきなり現実に引き戻される。
というわけで、Aゲート脇の売店まで割箸をもらいに行くはめになる。幸先が悪い。
横河FCの布陣
GKは山岸。最終ラインは右からジョルジ、波立、佐塚、依田。
中盤はボランチが石本と野杁、右に池上、左に松下。前線は登内と岡元。
佐川急便SCの布陣
GKは長谷川。最終ラインは中央に鈴木俊、右に時岡、左に伊藤。サイドハーフは右に川瀬、左に梶山。
中盤はボランチが熊谷、右に山本正男、左に米山。前線は尾島と嘉悦。
10分
中央やや右からの梶山(たぶん)のFK。
嘉悦がトラップして振り向きざまに右足でシュートを放つが、ゴールのわずか左に外れる。
ゴール正面、ペナルティアークの内側からのFK。
梶山が左足でカーブをかけて直接狙うが、山岸がかろうじてゴールの上に弾き出す。
ファウルがあったのは、ペナルティエリアの中のように見えたのだが……
14分
梶山の右CK。山本正男がゴール正面からヘディングで合わせる。
ゴールライン上でディフェンスが体に当てるも、ボールはゴールへと吸い込まれる。
誰かしらの頭を経由していたような気もするが……まぁいいか(苦笑)
17分
中央やや左、ペナルティエリアのすぐ外からの梶山のFK。
遠いサイドの山本正男がヘッドで折り返し、走り込んだ嘉悦が右足で合わせて追加点をあげる。
セットプレーのお手本のような得点。ゴール前でFWをフリーにすると……こうなる(嘆息)
23分
梶山が左サイドからクロスを上げて、フリーの嘉悦がヘディングで合わせるが、ゴールの右に外れる。
佐川急便SCの決定機は、ここまですべて梶山の左足から生み出されている。
31分
ジョルジの右サイドからのアーリークロスに、遠いサイドの登内が飛び出した長谷川に競り勝つ。
こぼれ球を岡元が無人のゴールに押し込もうとするが、ディフェンスがいち早くコーナーに逃げる。
佐川急便SCのカウンター。山本正男が中央でためをつくって、左サイドの米山へパスを出す。
米山は右サイドの裏のスペースめがけて大きく展開し、自らはゴール前へ。
嘉悦がパスを受けてゴール前へ折り返し、遠いサイドに走り込んだ米山が合わせて3点目。
左右にいいように振られたあげく、近いサイドの選手に気を取られて、米山は完全にフリーに。
もう、言葉も出ません……(きゅう)
44分
嘉悦が左サイドでためをつくって、前方のスペースへ走り込む尾島へパスを出す。
尾島が中央に折り返して、米山がミドルレンジから右足を振り抜くが、ボールはあさっての方向に。
全員フリーでプレーしている。人数が揃っているのだから、早い段階でプレッシャーをかけないと。
前半の感想
一方的にしてやられました、以上(この試合内容で何を語れと)。
53分
中央やや左からのFK。米山が右足で直接狙うが、わずかにクロスバーを越える。
自陣からのFKを、波立がゴール前にフィードする。
ゴールの左から、登内が右足アウトサイドで浮かせたボールは、ゴール右隅へと吸い込まれる。
セオリー通りに近いサイドをケアする長谷川を嘲笑うかのように──
この試合で唯一、溜飲を下げた一瞬でございました。
59分
61分
選手交代:川村大輔→平井知之
89分
ロスタイム
佐塚哲也
佐川急便SC 評
なお、ガイドブックによれば、チーム略歴の肝心な部分には触れられていないようだ。
横河FCの憂鬱
余談
注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。
石本の左CK。ショートコーナーになり、池上とのパス交換から石本がゴール前にクロスを上げる。
波立がヘディングで合わせるが、わずかにゴールの左に外れる。
右サイドからの石本のフィードに、池上が合わせて飛び出した長谷川の頭上をループで抜くが、
左サイドからのアーリークロスを、遠いサイドの嘉悦がヘディングで中へ折り返す。
走り込んだ川瀬がボレーシュートを放つが、山岸がかろうじてゴールの上へ弾き出す。
右サイド深くからのパスを受けて、山本正男がペナルティエリア内を縦に突破。
山岸はいったん抜かれたものの、右手を懸命に伸ばしてボール(だけ)をキャッチする。
これは山岸のファインセーブ。というか、体勢を崩しながらよく手が出たものだ(感嘆)
半ば置き去りにされかかっているので、ひとつ間違うとPKになりかねないのだが。
嘉悦のスルーパスに、抜け出した山本正男がグラウンダーのシュートを沈める。
絶望的な4点目。集中力の切れかかっていた時間帯だけに、危ないなとは思っていたが……
池上がロングレンジから、長谷川の位置を見てループシュートを放つが、またもゴールネットの上。
前半のような一方的な試合にはならなかったが、それは佐川急便SCが引いて守ってきたから。
──ということは、どちらにせよ佐川急便SCが主導権を握っていたということだ。
大貫監督の真意は図りかねるが、おそらくは次節(本田技研戦)以降を考えてのことだろう。
背番号10のセンターバック。登録上はMFなのでわからなくはないが、やはり違和感が……
ドリブルで攻め上がる姿は、晩年のマテウスを彷彿とさせる(誇大表現はJAROから改善を促されます)。
もっとも波立に目処が立った以上、キャプテンの渡辺が復帰すれば外れる可能性は大だが(笑)
JFLは、企業チーム、クラブチーム、大学の体育会チームと趣を異にするチームの集合体ではあるが、
Jリーグのクラブから戦力外通告を受けた選手の、受け皿となるべきチームは確かに必要ではあるが、
東京都リーグ4部から1部にジャンプアップ(笑)した経緯は、ね。
JFLをいかに戦うか、それが相変わらず見えてこない。
ベテランの退団(申在範は現役復帰したが)に加えて、木下の抜けた影響は少なからずあるわけで、
高さのあるヘディングが武器の波立、コンビネーションが合ってくれば期待できそうな岡元。
さしあたっては、新加入のふたりが中心選手になってくれることを、切に願う。
2年前にも書いたが、JFLのチームカラーが青系統に偏っているのは、どうにかならんだろうか。
今回、あえてそのままにしてみたが……やはり、目を凝らさないと見分けがつかない(苦笑)
佐川急便SCのチームカラーも、2年前(東京リベラーズ時代)までは赤が基調だったのになぁ。
横河FC
1
0 前半 3
佐川急便SC
4
1 後半 1
会場:国立西が丘サッカー場/観衆:823人
得点:0-1 山本正男(14分、アシスト=梶山洋一)
0-2 嘉悦秀明(17分、山本正男)
0-3 米山 智(38分、嘉悦秀明)
1-3 登内将志(58分、波立紀夫)
1-4 山本正男(89分、嘉悦秀明)
横河FC 佐川急便SC
GK 山岸範之 GK 長谷川紳
DF 波立紀夫 DF 時岡宏昌
DF 佐塚哲也 DF 鈴木 俊
MF 85清水悠葵 DF 伊藤琢矢■
DF 依田博樹 MF 梶山洋一
DF 川村大輔 MF 熊谷雅彦
DF 61平井知之 MF 川瀬信一
MF 野杁生麿 MF 米山 智
MF 池上寿之 MF 86田中雅之
MF 石本 慎 MF 山本正男
MF 松下 豊 FW 嘉悦秀明
FW 45申 在範 FW 尾島淳一
FW 登内将志 FW 84原野大輝
FW 岡元勇人 SUB 佐野智之
SUB 城定和治 SUB 斉藤和也
SUB 小泉輝行 SUB 久保寺奨