横河FC−阪南大学 観戦記

天皇杯1回戦、冷め切った気持ちで観戦した昨年に比べると…… なぜだか清々しい。

ULTRAS MUSASHINO
「偏差値40!」コールは…… いや、思わず爆笑してしまったのは事実なんだけど。
ついでに、両隣の関西出身者に真偽を確かめてしまったのも事実なんだけど(苦笑)
え〜〜、確かに偏差値は低いそうです(ぼそっ)

横河FCの布陣
GKは山岸。最終ラインは右から平井、五十嵐、渡辺、木下。
中盤はボランチが松下と八十、右に池上、左にエジソン。前線は登内と申在範。

阪南大学の布陣
GKは園田。最終ラインは右から銅子、影山、南、藤井。
中盤はボランチが鮫島と上岡、右に東、左に寺田。前線は中野と山岡。

13分
上岡の左CK。遠いサイドからフリーの南がヘディングで合わせるが、ゴールの右上に外れる。

19分
登内が左サイドを突破。影山をかわしてペナルティエリアに切れ込み、右足でシュートを放つ。
園田がかろうじて足でブロック、ボールはゴールラインを割る。

20分
中央でボールを受けた平井が右に流して、八十が右足でシュートを放つが、ゴールのはるか左に外れる。

37分
右サイドから出たスルーパスに、銅子が抜け出して、素早くゴール前のスペースに流し入れる。
遠いサイドから走り込んだ中野(たぶん)がスライディングするも、わずかに届かず。

41分
池上が中盤でためをつくって左サイドに開き、木下が左足でゴール前に折り返す。
登内が近いサイドからダイビングヘッドを見せるが、ディフェンスにブロックされる。
それ以前に、登内の頭に当たっていたのかどうかすら微妙なのだが……

43分
前線にフィードされたボールに、走り込んだ登内がいち早く触れる。
直後、園田が登内の足下に飛び込んで倒してしまうが、主審のホイッスルは鳴らず……
なぜ? アローズ北陸戦では、同様の場面でPKと判定されたじゃないか!(怒)

前半の感想
まぁ、ほぼ互角……かな。

53分
中野がペナルティエリアに切れ込んで、渡辺のスライディングをあっさりかわして山岸と1対1に。
シュートは飛び出した山岸の体に当たって、わずかにゴールの右に外れる。

55分
前線の平井へのフィードを、園田がペナルティエリアぎりぎりで先んじてキャッチ。
そのまま一歩踏み出してスローイング。それを見て、すかさず副審が旗を挙げる。

ハンド……(爆笑) GKとしてあまりに恥ずかしいプレーですね、これは。
まぁ、せっかくの好機を活かせない横河FCも横河FCなんだが……

65分
松下の右CK。遠いサイドで折り返されたボールを、木下がヘディングでゴールへ押し込む。
横河FCに待望の先制点が入る。前半は池上だったキッカーを、後半から松下に変えたのが功を奏したか。
折り返しも素晴らしかった……って、誰なのか結局確認できなかったんだけど(苦笑)

75分 選手交代:松下 豊→高橋勝徳

77分
ディフェンスに当たって方向が変わり、ボールは絶好のスルーパスになってゴール前へ。
上岡が抜け出して山岸と1対1になるが、シュートは山岸の足に阻まれる。
攻め疲れしてしまったか、最終ラインの足が目に見えて止まってきている。危険な兆候……

78分
選手交代:東 昭好→梁 勇基
ここにきて背番号10の投入かぁ。大阪朝鮮出身の1回生……高校総体で帝京からゴールを奪った奴か。

80分
選手交代:木下直洋→石本 慎
石本はボランチの位置に入り、高橋が左サイドバックに下がる。この布陣変更が後々……

82分
選手交代:鮫島健太郎→松浦宏治

83分 選手交代:申 在範→藤掛大輔

87分
選手交代:寺田武史→田中隆雄

87分
右サイドの石本から、中央やや左を上がるエジソンめがけて大きなサイドチェンジのパスが出される。
飛び出した園田を嘲笑うかのように、エジソンはボールを浮かせてゴール前へ。
走り込んだ登内が、ディフェンスと競りながらダイビングヘッドで合わせるが── 地面に叩きつけたボールは、無情にもクロスバーを越えていく。
なんで不用意に飛び出すかな、園田は。見るからに危なっかしいんだわ(苦笑)
追加点はぜひとも奪っておきたかったが……まぁ、ればとたらは口にするまい。

ロスタイム(91分、公式記録では89分)
ゴール正面、ペナルティエリアのすぐ外からのFK。
梁勇基の右足から放たれたボールは、壁の横を抜けてゴール右隅へ吸い込まれる。山岸、一歩も動けず。
ゴールに背を向けていた影山を、平井が後方から倒して与えたFK。
これは影山の演技力を誉めるべきだろうな。そして、正確なキックでゴールを射抜いた梁勇基も。

後半の感想
勝てると思ったよなぁ……(嘆息)
横浜FC戦を彷彿させるような、ロスタイムの同点劇── 現実は、時として残酷である。

横河FCの布陣
エジソンを前線の左に上げて、その位置にいた登内が中盤の左に下がる。
これはエジソンの得点力に期待した……わけではなく、エジソンの運動量が落ちてきたため。

94分
高橋が左サイドを鋭くえぐって、クロスを上げようとする。
その際に、ディフェンスを後方から倒す格好になってしまい、2枚目のイエローカードが出される。
高橋勝徳、退場。
主審、厳しすぎるよ…… ちなみに1枚目をもらったのは後半終了間際のこと。

横河FCの布陣
平井が右から左にまわり、池上が最終ラインに、エジソンが中盤にそれぞれ下がる。
GKは山岸。最終ラインは右から池上、五十嵐、渡辺、平井。
中盤はボランチが石本と八十、右にエジソン、左に登内。最前線は藤掛。

115分
左のショートコーナーから、登内がヘディングでゴールを狙うが、わずかに右に外れる。

横河FCの布陣
渡辺を中盤の右に上げて、パワープレーを仕掛ける。最終ラインは平井が中に絞って対応する。
とはいえ、登内が左サイドバックの位置まで戻ってディフェンスしているので、本末転倒な気も……
阪南大学も同様に、高さのある影山を全線に残している。

119分
ペナルティアークでの接触プレーで、登内にレッドカードが出される。
登内将志、退場。
一発退場ということは、交錯した後で蹴ったか? 抗議した渡辺にもイエローカードが出される。

ロスタイム
梁勇基を囮にして、南が左足でシュートを放つが、クロスバー左上の角に当たって弾かれる。

延長戦 雑記
数的不利ということもあって、劣勢一辺倒。
立て続けにフリーでシュートを許すわ、梁勇基にほぼ同じ位置からのFKでゴールを脅かされるわ……
PK戦を制したとしても、2回戦はエースとボランチ不在で臨まなければならないのかぁ。

PK戦
【阪南大】○梁勇基 ○銅 子 ○山 岡 ○田 中 ○南
【横 河】○石 本  ○藤 掛 ○池 上 ○渡 辺 ×平 井

平井がペナルティスポットに向かった時点で、嫌な予感がしたのは事実。
とはいえ、泣き崩れてエジソンと八十に支えられながら歩く平井を見ていると……

退団
エジソン、五十嵐、申在範、八十の4選手は、この試合を最後に横河FCを退団するとのこと。
言いたいことはいろいろありますけど、とりあえずはお疲れさまでした。

余談
だから、チームカラーが白というのは困りものなんだってばさ。
阪南大学のサブユニフォームは一応青×赤なんだけど、メインユニフォームはほぼ白一色だしなぁ……

横河FC

前半阪南大学

後半
延長前半
延長後半
PK戦
会場:国立西が丘サッカー場/観衆:582人
得点:1-0 木下直洋(65分、アシスト=松下 豊、不明)
   1-1 梁 勇基(89分、FK)

横河FC阪南大学
GK山岸範之GK園田友彦
DF平井知之DF銅子正人
DF五十嵐和也DF影山貴志
DF渡辺英寛DF南 明宏
DF木下直洋DF藤井一昌
MF80石本 慎MF鮫島健太郎
MF松下 豊FW82松浦宏治
MF75高橋勝徳MF上岡英治
MF八十祐治MF東 昭好
MF池上寿之MF78梁 勇基
MFエジソンMF寺田武史
FW登内将志DF87田中隆雄
FW申 在範FW中野隆治
FW83藤掛大輔FW山岡 大
SUB城定和治SUB梅村芳生
SUB清水悠葵SUB田原庸平

注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。

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