横浜FC−横河FC 観戦記

きょうは、バスにのって、サッカーをみにいきました。
よこはまFCは、おもったよりつよくありませんでした。
メロンはもらえなかったけど、たのしかったです。

…………ネタがない(嘆息)

岡田辰雄 芦別市助役挨拶
といっても、この人はただ市長の挨拶を代読していただけだが、それにしても長かった……
芦別市をPRしたい気持ちはわからないでもないが、どう考えても逆効果だよ。
まぁ「皆さん、楽しくやってください」というのは、さすがに短すぎるとは思うが(これは蛇足)。
ちなみに、途中でULTRAS MUSASHINOが「む・さ・しの!」コールを始めたが、それも納得。

キックオフ
主審のホイッスルが吹かれると同時に、ULTRAS MUSASHINOによって爆竹が鳴らされる。
すかさず、TIFOSIが「アンコール!」コールでそれに応える。

横浜FCの布陣
GKは水原。最終ラインは右から幸田、高田、真中、公文。
中盤はボランチが後藤と成太、右に田島、左に横山。前線は有馬と増田。

横河FCの布陣
GKは山岸。最終ラインは右からジョルジ、五十嵐、渡辺、木下。
中盤は高橋が横山をマンマーク、ボランチが八十、右に石本、左に野杁。前線は申在範と登内。

横山がかなり高い位置でプレーしているため、必然的に高橋は最終ラインに吸収されがちになる。
その場合はジョルジ(ないしは木下)が中に絞り、5バックのような布陣を敷くことになる。

11分
中央やや左からの田島のFK。変化をつけずに直接ゴールを狙うが、わずかに右上に外れる。

16分
左サイドで横山がクリアボールを拾い、右足でミドルシュートを放つが、山岸が真正面で押さえる。

17分
右サイドを上がるジョルジを囮にして、左サイドでフリーになった石本に大きく展開。
石本のクロスボールに、フリーで走り込んだ申在範が右足アウトサイドで押し込み、先制。
ボールに絡んでこそいないが、ジョルジがディフェンスを引きつけたのが大きかった。
もっとも、クロスボールに対して棒立ちになるようなディフェンスではあるが。

26分
公文の前線へのフィードが高橋の右手に当たるも、主審はハンドを取らず。

「ぺちっ」という音はバックスタンドまで届いていたんだが…… いいのか鈴木主審?
間違いなく腕は体から離れていたし、おまけにボールは横河FCに渡っているんだけどなぁ。

33分
右サイドから入ったクロスを、五十嵐(渡辺かも)が体勢を低くして胸でトラップ。
こぼれたところに有馬が詰めてシュートを放つが、山岸がブロックする。
セーフティファーストだってばさ。

35分
八十が自陣中央で足を滑らせ、後藤がボールを奪って素早く右サイドにスルーパスを通す。
増田が抜け出して山岸と1対1になり、右足でグラウンダーのシュートを放つが、ゴールの左に外れる。
相変わらず、増田のシュートは枠に飛ばない。まるで昨年の藪田のようだ。

37分
田島が右サイドからクロスボールを上げて、遠いサイドの有馬がヘディングで合わせる。
フリーで放ったシュートにもかかわらず、ボールはゴールの右に大きく外れる。

40分
石本が中央でボールをキープして、ディフェンスを充分に引きつけてから右サイドに展開する。
フリーで受けたジョルジが、ペナルティエリア内に切れ込んで右足で強烈なシュートを放つ。
水原が体でブロックして、ディフェンスがこぼれ球をクリアする。
角度のないところからのシュートではあったが、なにより水原のポジショニングが絶妙だった。
昨年までのGKとは大違いだ。

前半の感想
決定機はお互いに2度ずつ。それを確実に決めた横河FCが、リードして前半を折り返した。
──と書いてしまえばそれまでの話だが、それにしても横浜FCの拙さばかりが目立つ45分間だった。
出足がよかったのは有馬だけ。何度かCKにつながるプレーのあった増田はまあいいとして、中盤から後ろの選手はいったい何をしていたのか?
なにより、ペナルティエリア内での登内のマークが甘すぎる。

46分
田島がワンツーで右サイドを抜け出し、ゴール前にクロスボールを上げる。
有馬が体を投げ出してヘッドで合わせるが、山岸が横に飛んで右手一本でかろうじて弾く。
難しい体勢からよく枠の中にコントロールしたなぁ。思わず感嘆しちゃったよ。

62分
横山が左サイド深くで切り返して、マーカーの高橋をかわしてから、利き足とは逆の右足で折り返す。
増田がヘディングで合わせるが、クロスバーの上を越える。

62分
選手交代:石本 慎→寺崎一郎
選手交代:申 在範→藤掛大輔

64分
選手交代:高田昌明→小野信義
最終ラインをひとり減らし、中盤に小野を投入して攻撃に厚みを持たせる。
横山と田島はそのまま左右のサイドハーフになるが、最終ラインまで戻ることはない。

65分
横山の右CK。真中のヘディングシュートは、山岸に真正面で押さえられる。

65分
右サイドに大きくボールが展開され、藤掛がワンタッチでディフェンスをかわす。
そのまま水原と1対1になるが、豪快に振り放たれた右足のシュートはサイドネットに突き刺さる。
藤掛〜〜〜〜(絶叫、そして嘆息) そこまでお膳立てしてもらったんだからさぁ……
横浜FCは最小得点差で逃げ切れる相手じゃないだろうに、腐っても元Jリーガーなんだから。
それにしても、横浜FCの最終ラインはカウンターにもろい。

69分
公文が足を滑らせて、バックパスが中途半端になったところを、登内が奪って右サイドを突破。
中央からは藤掛も上がり、2対1の局面に。登内はその藤掛に慎重に折り返す。
藤掛のシュートはディフェンスがブロック、こぼれ球は水原が飛び込んで押さえる。
登内はフリーだったのだから、そのままシュートを狙ってみても面白かったと思うが……

76分
選手交代:寺崎一郎→平井知之
誰だよ、10分もプレーしないうちに寺崎を負傷させたのは(怒)

77分
選手交代:後藤義一→佐藤正美
攻守にブレーキになっていた後藤をやっとあきらめ、前線に元U-18日本代表の佐藤を投入。
小野がボランチに、増田が中盤の中央に、それぞれ下がることになる。

80分 選手交代:田島宏晃→重田征紀

84分
右サイドからのクロスに有馬がヘッドで合わせるが、山岸がかろうじてクロスバーの上に弾く。

86分
中央からのFK。横山が左足で蹴ると思わせておいて、横にいた公文が右足で直接狙う。
ボールは壁の外側をまわりこむようにしてゴールに向かうが、山岸に弾かれる。

88分
成太が中央から前線に大きくフィードし、有馬がヘディングの競り合いに勝つ。
最後はパワープレーで上がっていた真中がヘディングで押し込み、土壇場で同点に追いつく。
ロスタイムが2分と表示された直後…… あまりのことに、思わず絶叫してしまった。

後半の感想
横浜FCが一方的に攻め続け、横河FCはただ耐え忍ぶだけ。そして、最後の最後で──
それだけに、65分の藤掛のシュートミスが悔やまれる。
厳しいことを言うようだが、「ゴールを決めるのがストライカーの仕事」である。

94分
横山が高橋のマークを外して、左サイドから左足でクロスボールを上げる。
競り合いのこぼれ球を、重田が拾って左足でミドルシュートを放つも、ゴールの右へ外れる。

116分
公文が左サイドでボールをキープ。平井が横山のマークを外して当たりに行くが、ボールはその横山へ。
横山は右足でシュートを放つが、クロスバーのはるか上に消える。

ロスタイム
増田のFK。素早いリスタートから、右サイドの重田へパスを通す。
重田のクロスに走り込んだ成太が合わせるが、ダフってボールはあさっての方向へ。

延長戦 雑記
Vゴール負けも時間の問題かと思われたが、両チームの疲労は想像をはるかに越えていたようだ。
延長前半には野杁が脇腹を痛め、後半になるとジョルジをはじめとして足をつる選手が続出。
横山に振り切られる場面が目立ってきた高橋に代えて、延長後半からは平井をマーカーに。

一方の横浜FCも、頼みの有馬が負傷のためにピッチの外で治療を受けており、ひとり少ない状態。
ピッチに戻ってもプレーできる状態ではなく、延長後半には再び治療を受けることに。
圧倒的にボールは支配するものの、シュートが枠へ飛ぶことはなかった。

MOM 表彰
私には到底理解できない、こんな内容の試合で自チームの選手を表彰しようという神経が。

高橋勝徳
スピードのある横山にぴたりと張りつき、仕事らしい仕事をさせなかった、この試合の影の主役。
守備だけではなく、中央を駆け上がって延長戦唯一のチャンスを演出する場面も。
上背こそないものの、運動量が豊富で反応が早い。相手の嫌がる非常に粘っこい守備をする。
横山のマーカーにはまさにうってつけ。必要とあらば、後方からでも容赦なく削れるしね(笑)

横浜FC 評
所詮、横山と有馬さえ押さえておけば、なんとかなるからなぁ……
「横浜FCに勝つ方法、教えます」 これで一本書けるな(苦笑) 書こうかな(笑)

横河FC 評
横浜FCは中盤の両サイド、とりわけ左の横山さえ潰してしまえば、その攻撃力は半減する。
システムを変更してまで、横山を無力化することにこだわった、藤原監督の戦術が功を奏した。
土壇場に追いつかれたとはいえ、それまでの70分間横浜FCを相手にリードを保ち続けたこと。
そして、気落ちしているはずの延長戦を零封したこと。実力は発揮できたのではないだろうか。
もちろん悔しいけどね、本音は。

とりあえず──
「優勝は当然」「全勝優勝」などとほざいている連中の、鼻柱を叩き折ることはできたな、と。
それだけでも収穫かな。なぁ、DJ JUMBOとやら(嘲笑)

横浜FC

前半横河FC

後半
延長前半
延長後半
会場:横浜市三ツ沢公園球技場/観衆:2867人
得点:0-1 申 在範(17分、アシスト=石本 慎)
   1-1 真中幹夫(88分、高木成太、有馬賢二)

横浜FC横河FC
GK水原大樹GK山岸範之
DF幸田将和DF川村大輔
DF高田昌明DF渡辺英寛
MF64小野信義DF五十嵐和也
DF真中幹夫DF木下直洋
DF公文裕明MF高橋勝徳
MF後藤義一MF八十祐治
FW77佐藤正美MF野杁生麿
MF田島宏晃MF石本 慎
DF80重田征紀MF62寺崎一郎
MF横山博敏MF76平井知之
MF高木成太FW申 在範
FW有馬賢二FW62藤掛大輔
FW増田功作FW登内将志
SUB大石尚哉SUB城定和治
SUB要田勇一SUB松下 豊

注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。

Back