国士舘大学−横河FC 観戦記

三ツ沢で本田技研を応援することも考えたが、目の前で横浜FCの優勝を見せられるのもなぁ…… ということで、応援しているチーム同士の対決となった、西が丘へ足を運ぶことに。
ところが、電車の接続が思うようにいかず、十条駅に降りた時点ですでに13時を過ぎている。
いかん、完全な遅刻だ(焦) とりあえず走ろう……

22分
ディフェンスがクリアしたボールを山口が拾い、ゴール前にクロスボールを上げる。
登内がヘディングで押し込んで、横河FCが同点に追いつく。
──ということらしい(苦笑)
いやぁ、横河FCのゴール裏を歩きながら、ふとピッチに目を向けた直後の出来事だったもので。

メインスタンドに腰を下ろすが、霧雨のために視界が悪い。
加えて、手を放すと傘が飛ばされるほどの風が吹いており、メモを取るだけの余裕がない。
メンバー表も掲げられていなかったので、スタメンと布陣を把握するだけで精一杯。

国士舘大学の布陣
GKは宮澤。最終ラインは右から榎本、齊藤、竹谷、相馬。
中盤はボランチが景山、右に山根、左に板橋、中央に渡辺。前線は吉田と白尾。

横河FCの布陣
GKは山岸。最終ラインは中央に野杁、右に渡辺、左に木下。サイドハーフは右に石本、左に清水。
中盤はボランチが山口と八十、中央に松下。前線は申在範と登内。

41分
相馬の左サイドからのFK。ゴール前で吉田ひとりが飛び上がり、ヘディングで合わせる。
ボールはクロスバーを叩いて真下に落ち、そのままゴールネットの天井に突き刺さる。
横河FCのディフェンスが、誰一人として反応できなかったのは、いくらなんでも問題ありすぎ。
前半も残り5分だというのに、揃いも揃って集中力を切らしたようだ。

前半の感想
いや、だからもう精一杯って(苦笑)

56分
左サイドでボールを奪い、右にいた登内、さらに中央やや左の松下へと渡る。
松下は振り向きざまに右足でシュートを放つが、宮澤が横へ移動しながらしっかりと押さえる。

58分
清水がミドルシュートを放つが、宮澤に正面で押さえられる。

62分 選手交代:板橋祐也→久島寿樹

62分
山口が前線にフィード。登内が胸で上手くトラップして、ディフェンスの間を抜け出したが、足でのタッチが大きすぎて、飛び出した宮澤に押さえられる。
このプレーが選手交代の前か後か、メモを書き直した際に書き写すのを忘れました(失敗)

72分 選手交代:山口高志→高橋勝徳

74分 選手交代:吉田英雄→田中洋明

75分
左サイドからのFK。松下がヘッドでゴール前に送り、登内がヘディングシュートを放つ。
宮澤が横に飛んで、かろうじて押さえる。

78分
選手交代:清水悠葵→平井知之
木下の足が完全に止まっているのに、なぜ交代させないかなぁ。

平井がポジションの修正を指示していたのは確かなんだが、どうもいまいちわかりずらい。
プレーの流れの中で、平井が右サイドの高い位置にいたり、高橋が左サイドにいたりしたもので。
おそらく、以下の布陣で合っていると思うが──

最終ラインは中央に野杁、右に渡辺、左に木下、右のサイドハーフに石本。までは変わらず。
中盤はボランチが八十と高橋、中央に松下。前線が右に申在範、左に平井、中央(最前線)に登内。
左のサイドハーフの平井が前線まで上がって、そのスペースをボランチの高橋がカバーする、変則的な3−4−3(もしくは3−6−1)ではないかなと。

78分
中盤からのスルーパスに、白尾が抜け出して右足アウトサイドで合わせるが、山岸がかろうじて防ぐ。
体で止めたとはいえ、ボールを見失ってあわてて押さえるという姿は、あまり見られたものでは……

89分
選手交代:申 在範→五十嵐和也
おそらくパワープレーを意図しての交代だと思うが、律義に守備に戻ってくるんだなぁ、これが。
関東社会人リーグ時代は、守備も省みずに果敢(無謀?)にオーバーラップしていたじゃないか。

ロスタイム
横河FCがセットプレーのチャンスを得るも、ゴール前で味方同士が重なって活かせず。
最後は、横河FCがボールを奪って攻めにかかったところで、主審の笛が吹かれて試合終了。

後半の感想
シュートまでは至っていないが、ゴール前までの組み立てに関しては、明らかに国士舘大学の方が上。
横河FCの感想になってしまうが、ディフェンスの反応が鈍く、ゴール前で相手をフリーにさせすぎ。
前半からすでに体が重そうで、ボールをもらう際にも足を止めて待ってしまっている。
途中出場のくっしーから、同じく途中出場の田中にスルーパスが通った場面と比較するとなぁ。

国士舘大学 評
全日本大学選抜として、ツーロン国際大会に参加した齊藤、山根、白尾もチームに合流。
7月2日から行われる総理大臣杯に向けて、この試合は最終調整といったところだろうか。

完成された4−4−2のシステム。左右どちらのサイドバックもこなす榎本のクロスボール、1回生ながらレギュラーに定着した相馬のプレスキック、いずれも精度が高く、大きな武器となる。
センターラインにはユニバ代表候補がずらりと並び、最上級生の竹谷が最終ラインを統率する。
2年前のチームほどの豪華さはないが、やはり今年もいいチームになりそうだわ。

横河FC 評
この試合が今季初観戦。話には聞いていたけど、またえらく印象が変わってしまったなぁ、と。
城定も五十嵐も平井もベンチ、ジョルジがいない、エジソンがいない、藤掛がいない……(以下略)
野杁のスイーパーは、まあ納得。彼あっての3バックのようだし、ボランチは比較的層が厚いしね。
問題はやはりFWだろうな。申在範をFWで起用しなければならないのは、辛すぎるでしょう。
この試合のように、前線でボールをキープできなければ、それだけ松下にかかる負担は大きくなる。
2列目が松下ひとりというだけでも不安なのに。清水はよくフォローしているとは思うけど。

それにしても、いったんチームを離れていつのまにか戻ってくる選手の多いチームだ。
昨年は田中和也と山口高志、今年は上山友弘と長崎嘉満。
新入団となっているが、いずれも関東社会人リーグ時代には登録されていた選手たちである。
社内にはどれだけ潜在的な部員がいるのだろうか……

国士舘大学

前半横河FC

後半
会場:国立西が丘サッカー場/観衆:138人
得点:1-0 白尾秀人(2分)
   1-1 登内将志(22分、アシスト=山口高志)
   2-1 吉田英雄(41分、相馬崇人)

国士舘大学横河FC
GK宮澤 仁GK山岸範之
DF榎本雅大DF渡辺英寛
DF齊藤 竜DF野杁生麿
DF竹谷 睦DF木下直洋
DF相馬崇人MF山口高志
MF景山健司MF72高橋勝徳
MF山根伸泉MF八十祐治
MF渡辺 誠MF石本 慎
MF板橋祐也MF松下 豊
MF62久島寿樹MF清水悠葵
FW白尾秀人DF78平井知之
FW吉田英雄FW申 在範
FW74田中洋明DF89五十嵐和也
SUB立石和憲FW登内将志
SUB石井雅之SUB城定和治
SUB藤沼清登SUB寺崎一郎

注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。

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