前田浩二選手会長の声明文

報道関係各位

本日、全日空スポーツ株式会社と日産フットボールクラブ株式会社とが、
合併の正式調印に至ったとの話しを聞きました。
10月29日の合併発表と同様、われわれ選手・スタッフ、
ならびに今日まで横浜フリューゲルスの存続を願い
ご署名をいただいたサポーターをはじめとする全国の皆様を無視し、
何ら事前連絡のないまま両社が再びこのような愚挙に出たことについて、
抑え難い怒りと深い悲しみを表明いたします。

平成10年12月2日

横浜フリューゲルス
選手会長 前田浩二
横浜フリューゲルスを存続させる会の声明文

横浜フリューゲルスを存続させる会
PRESS RELEASE
報道関係・サッカー担当記者各位
平成10年12月2日

拝啓 ■下益々ご■■のこととお喜び申し上げます。
平素は「横浜フリューゲルスを存続させる会」に格別の配慮を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 報道関係の皆様におかれましては、下記の声明文の告知にご協力頂けますよう、よろしく
お願い申し上げます。

敬具

声明文

日産・全日空による、横浜マリノス・横浜フリューゲルスの合併強行について

   本日12月2日、日産と全日空の手によって横浜マリノス、横浜フリューゲルスの合併
調印が強行されました。
 我々「横浜フリューゲルスを存続させる会」をはじめとする、横浜フリューゲルスの存続を
願っている市民、サポーターは、これまでの存続活動に於いて、心の底から湧いてくる怒り悲
しみを抑え、様々な状況下におかれても紳士的に行動してまいりました。
 また、横浜フリューゲルスの名称の扱いについて、12月4日までに全日空から回答を頂
ける約束になっていましたが未だ連絡は来ず、そのうえ全日空は「合併調印の際は一言連
絡をします」と言っていたにもかかわらず、選手、サポーターには一言も連絡をせずに、合併
調印を強行しました。この行動は世間に名が通った企業がすることでしょうか。選手、サポー
ター、市民の声を無視し、日紳士的に行なわれた、この合併調印は許されるものでしょうか。
全日空がとった行動は絶対に許されるものではありません。
 横浜フリューゲルスの存続を願っている市民、サポーターは決して諦めません。横浜フ
リューゲルスは永久に存続します。スポーツを介した市民相互の交流、地域の活性、有意義
な人生を過ごせる機会を守るためにも、われわれは闘い続けます。
我々は、12月2日をいう日を、未来永劫に忘れることは無いでしょう。

以上