遠いです……柏。
行きは御茶ノ水駅から向かったのでさほど感じなかったけれど、横浜の自宅に帰ったら日付が変わっていた。
日立柏サッカー場
JR柏駅から歩くこともできるが、東口から臨時バスも運行している。料金は片道160円。
帰りの臨時バスはすぐになくなるので、気をつけませう。
サッカー専用競技場だけあって、グラウンドがとても近く感じられる。
ゴール裏は立見席で鉄製の手すりが設置されており、これに登って観戦するのが基本らしい。
試合前のBGMは、柏が生んだサムシングエルスの「ラストチャンス」と「だんご3兄弟」……
サンガサポーターに向けて、足を運んでくれたことに対してのお礼のアナウンスが流れたのは好感が持てる。
サンガのゴール裏にはフリエのグラウンドコートをまとった一団も見受けられ、
キックオフ
レイソルの布陣
サンガの布陣
3分
21分
32分
35分
キックオフと同時に、一斉に黄色の紙テープが投げ込まれる。
投げ込んだ巾着袋から紙テープがしゅるしゅると出てくるのだが、これがクラッカーのように細いんだ。
つまり……? 空中で絡まって、頭上から落ちてくるわけだ。
視界が黄色一色に染まり、それをかきわけること一分近く。
誰だ、こんなもん企画して配った奴は〜〜! 責任者出てこ〜〜い!
最終ラインは中央に洪明甫、左にサツ、右に渡辺毅。ウイングバックが左に片野坂、右に酒井。
ボランチが明神と下平。中央に加藤望、ストイチコフがやや引いて、最前線にベンチーニョ。
最終ラインは中央に大嶽と尽、右が鈴木健仁、左が戸倉。中盤はボランチのシジクレイと、
下平が前線にフィード。ベンチーニョが抜け出して松永と1対1になるが、
サツが森岡を背中で押さえ、奪ったボールを南にバックパス。
何を思ったか南がゴール前の黒崎に渡してしまうが、シュートの瞬間洪明甫が足を出してブロック。
なんとか事無きを得たが…… フリエのディフェンスは基本的にバックパスが多いんだから、しっかりしないと。
左サイドでシーラスのパスを森岡が戸倉にあずけ、酒井と渡辺毅の間をすりぬける。
戸倉が左足アウトサイドでふたりの頭上を越し、森岡も右足アウトサイドでダイレクトに中央へ戻す。
ペナルティエリアの中、ゴール正面から光岡が右足で合わせるが、南が横っ飛びでこれを弾く。
戸倉と森岡のパスも素晴らしかったし、光岡のシュートもしっかりミートされていてコースも悪くなかった。
ただ、それ以上に南の反応が素晴らしかったということ。
頭部を負傷して治療していた三浦文丈が復帰。
肌色のテープをぐるぐる巻きにして固定しているため、髪の毛は頭頂部からちょこんと見えているだけ。
そのため「ちょんまげ」だの「ヅラ」だのと、容赦ない野次……というか素直な感想が浴びせられる。
かく言う私も、確かに笑った。
左サイドに開いた下平がスルーパスを出し、抜け出した酒井がゴール前へ低いボールを折り返す。
ベンチーニョが背負った尽をキックフェイントで倒し、角度のないところから右足で折り返す。
合わせようかというストイチコフの目前で、鈴木健仁が大きくクリア。
左サイド、ペナルティエリアのすぐ外からのFK。
ストイチコフの左足の豪快なシュートは壁に当たるが、跳ね返りをベンチーニョが押さえる。
戻りかけたストイチコフがそれを見て、タイミングを見計らって全速力で縦に抜け出す。
そこにベンチーニョからふわっとしたボールが入り、ストイチコフは左足でスライディングシュート。
松永が左手で弾いたボールを、詰めていた加藤望が押し込んでレイソル先制。
ラインを押し上げる際にできたスペースに走り込んだストイチコフ、それをよく見ていたベンチーニョ。
ストイチコフのシュートも威力があったわけではないが、ダイレクトだったため松永も反応が遅れた。