フリューゲルス最後の公式戦となった天皇杯。
負けたらそこで終わりのトーナメント戦。
フリューゲルスの名前は残っても、このメンバーが揃うことはもうないだろう。
選手24人を含め、総勢40人での鳥取入り。スタンドにはフロンターレにレンタル移籍していた服部の姿も。
対戦相手のヴァンフォーレ甲府は、セレッソ大阪を6−4で破っての4回戦進出。
1回戦から3回戦まですべて6得点。なかでも2試合連続4得点のFWバロンには要注意。
#にしても、セレッソもねぇ…… ピンタードは退場するし、アルタイルコーチは退席になるし、
#松木監督は解任されるし、森島はハットトリックを達成するし。 あ、それはいいのか。
行きたかったなぁ、鳥取。
でも「ムーンライトながら」じゃ間に合わないし、バスツアーもお財布の中身がちょっとなぁ……
ともかく天皇杯4回戦、鳥取市営サッカー場バードスタジアム。
中継してくれるNHK衛星放送第一に感謝。録画だけど。
だいいち、こんなところで負けるはずもなし。
4分
最終ラインからの大きなフィード。尽が目測を誤って戻りすぎる間に、堀井が胸でトラップ。
そのままペナルティエリア内に切れ込もうとするが、ボールは高くはずんでうまく足につかず、
そのこぼれ球に、走り込んだ渡邊がフリーで合わせるが、ゴールの左に大きく外れる。
尽の足がボールに届いていなかったら、後方からのチャージでPKは確実。
前田浩二がコースに入っていたとはいえ、渡邊もせめて枠の中にシュートしなきゃ。
ペナルティエリア内でフリーでシュートできるチャンスなんて、めったにないんだから
4分
永井が前方にパスを出し、吉田が右サイドの波戸にはたいて前方に走る。
波戸が右足でゴール前へクロスを上げ、吉田が頭で合わせるがゴール左へ外れる。
枠を外れたとはいえ、吉田がヘディングの競り合いに勝てるなんて、やはりJFLか──
なんて、ちょっと思ったりして。
7分
センターサークル左から、サンパイオが右サイドに大きくサイドチェンジ。
波戸がドリブルで突破し、中央へ折り返す。
走り込んだ久保山が頭で合わせようとするが、惜しくも届かず。
山口が前方に出し、ポストの吉田を経由して永井へ。
永井は左へ切れ込むと見せて、右足アウトサイドでボールを右前方へ浮かせる。
吉田が右足でゴール前へ出して山口が走り込むが、ディフェンスが辛くもクリア。
サンパイオからのパスを受けた吉田が、ファーストタッチで前方を向いてミドルシュート。
きれいな弧を描いたが、クロスバーの上を越える。
シュートできる位置にしっかりコントロールされた、吉田のトラップは素晴らしかった。
まぁ、プレッシャーも緩かったけど。
36分
右サイドから上がったボールにバロンが頭で合わせるが、わずかにクロスバーの上へ。
タイミングは完璧だった。ところで、なんで側にいた尽は飛ばなかったんだろう。
いや、飛べなかったのかな。逆を取られたような仕種を見せていたから。
38分
堀井が尽を振り切って左サイドを突破、ゴールライン手前から中央へ折り返す。
ナラが判断よく飛び出してパンチングで防ぐが、こぼれ球を金子が拾ってシュート体勢に入る。
サンパイオがブロックし、波戸がコーナーへ逃げる。
波戸のクロスを山尾がヘディングでクリアしたところを、走り込んだアツが左足でミドルシュート。
勢いはあったが、クロスバーのはるか上を越えていく。
無得点に終わったものの、守備に大きな破綻をきたすことなく前半を終了。
相も変わらず、危なっかしい尽の守備が目に付いたけど。
素晴らしかったのが波戸。再三ゴール前にクロスを上げ、積極的にシュートを狙っていく。
波戸のクロスって、あんなに正確だったっけか。
48分
左サイド深くからのFK。アツが右足でゴール前へ上げて、走り込んだ尽が頭で押し込んでフリエ先制。
尽がGKの前に入り込んだ段階で、勝負あり。お手本のようなゴールでした。
そうそう、アビスパ戦で見せた例のガッツポーズですが、吉田と抱き合う前にしっかり小さく入りました。
49分
54分
60分
72分
73分
81分
選手交代:吉田孝行→大島秀夫
ヴァンフォーレ甲府 評
来季は山尾光則がFC東京へ移籍し、萩原慎也、倉持敏之、中村孝宏らもチームを去る。
注:萩原慎也の"萩"の字は、正しくは"火"の部分が"亀"になります。
右サイドから萩原がアーリークロスを上げ、バロンが尽にヘディングで競り勝ってゴール前へ落とす。
堀井(たぶん)がヘディングでナラの頭上を抜き、ヴァンフォーレ同点……かと思いきや、判定はオフサイド。
オフサイドかなぁ……
確かに堀井は戻りながらのプレーだったけど、最終ラインの前田浩二を視界に捉えていたはずだから、
これが決まっていたら、試合はヴァンフォーレのペースだっただろうなぁ。
ヴァンフォーレのパスミスをカットした久保山が、自陣から前方の吉田へグラウンダーのパスを出す。
フェイントで仲田を翻弄し、中央やや左を突破。ペナルティエリアに入ったところで、左足のシュート。
低い弾道のボールは、横っ飛びしたGK倉持の腕の下を抜けて、ゴールへと転がり込む。
前を向いたときのスピード、思い切りのいいシュート、いかにも吉田らしいプレーだった。
雨でグラウンドがスリッピーになっていたとはいえ、あれはどう見ても倉持のミスだな、うん。
ワンツーで堀井が右サイドを突破し、リターンパスをそのまま中央へ折り返す。
バロンがタイミングを合わせて飛ぶが、ヘディングシュートは力なくナラが押さえる。
バロンと競ったのはサツ。高さではもちろん完敗。体を寄せることで、シュートの勢いを殺ぐことには成功したけど。
選手交代:萩原慎也→吉田 悟
左足の肉離れのため、プレー時間の限られている背番号10をここで投入。
クリアボールをタッチラインぎりぎりで拾ったアツが、そのままドリブルで左サイドを突破。
ペナルティエリア内に切れ込み、華麗なまたぎフェイントで金子をかわして右足でシュート。
わずかに左に外れ、サイドネットに突き刺さる。
左サイドからサンパイオがセンタリングを上げ、ディフェンスが足に当ててこれを防ぐ。
はねかえったところを、ゴールライン手前からアツが左足でゴール前へマイナスのクロスを入れる。
サンパイオがスルーして、ディフェンスの足に当たったボールを、ゴール正面から吉田がフリーで左足のシュート。
低く押さえられたボールは、カーブがかかって倉持の横を抜け、ネットを揺らす。
サンパイオに気を取られて吉田に誰もついていなかったあたり、ディフェンスはまだまだだな、と思ふ。
前を向いたときの吉田は、ほんと惚れ惚れするようなプレーを見せてくれる。
右のウイングをやらされていたときの不調が嘘のようだ。
ゴール前へのロビングに、大島がポストになって右から上がってくる永井へパス。
ディフェンスにコースを消されたため、永井はいったん切り返して、左足のシュートのフェイクを挟んで、
大島は合わせようとするが、ディフェンスと衝突して転倒してしまう。
右サイドのアンデルソンが、永井とのワンツーリターンでペナルティエリア内に切れ込み、フリーで左足のシュート。
倉持が判断よく飛び出して、体に当ててコーナーへ逃げる。
来季J2に参入するチームだけあって、それなりに戦えるチームではある。
しかしながら、ディフェンスのポジション取りの甘さや、クロスを上げる判断の遅れなど、
後半半ばを過ぎてからは目に見えて運動量が落ち、ルーズボールをフリエに支配されていた。
その一方で、所属チームから戦力外通告を受けた選手を集め、積極的に入団テストを行っている。
受験者の中には、堀孝史や田口禎則(ともに浦和レッズ)といった名の通った選手も含まれて……
そうそう、モンテディオ山形を解雇された森山敦司なんて名前もありました。
みなさん、覚えておいでですか?
久保山由清の一年後輩、そして同期は桜井孝司…… しかも、早々に不合格になってるしぃ(苦笑)
追記:堀孝史はベルマーレ平塚への入団が決定しました。
ヴァンフォーレ甲府
0
0 前半 0
横浜フリューゲルス
3
0 後半 3
会場:鳥取市営サッカー場バードスタジアム/観衆:人
得点:0-1 佐藤 尽(48分、アシスト=三浦淳宏)
ヴァンフォーレ甲府 横浜フリューゲルス
GK 倉持敏之 GK 楢崎正剛
DF 木村哲昌 DF 薩川了洋
DF 山尾光則 DF 前田浩二
DF 仲田建二 DF 佐藤 尽
DF 萩原慎也■ MF 三浦淳宏
FW 72吉田 悟 MF 波戸康広
MF 新明正広 DF 89原田武男
MF 87阿井達也 MF 山口素弘
MF 金子 誠 MF サンパイオ
MF 渡邊 晋 MF 永井秀樹
MF 大柴克友 FW 久保山由清
FW 87清水武士 MF 78アンデルソン
FW バロン FW 吉田孝行
FW 堀井岳也 MF 81大島秀夫
SUB 中村孝宏 SUB 仁田尾義隆
SUB 谷奥勇作 SUB 氏家英行