シュート体勢に入ったのを見て全速力でスライディングタックル。
わずかに一歩及ばなかったが、状況認識と決断の早さはさすがに現役の韓国代表。
もっとも、そのおかげでシュートコースが空いたという話も、なきにしもあらず。
55分
自陣左サイドのレディアコフが、右斜め前方にボールを出す。
永井がスライディングタックルしてくる海本をかわし、センターライン付近から独走。
前田信弘と1対1になるが、タイミングをずらして転がしたシュートはゴール左に外れる。
これをしっかり決めておけばなぁ。後々悔やむことがなければいいが、と思ったらやっぱり……
前田信弘の手にさわってコースが変わったようにも見えるが、実際どうだったか。
57分
アツが自陣深くから中央をドリブルで上がり、左サイドのイゴールへ。
ディフェンスをひとりかわして、ゴールラインと平行にドリブルしたまではよかったが、中央へ戻したパスが弱く、カットされて前節の得点の再現はならず。
57分
選手交代:幸田将和→布部陽功
2点差をつけられたところで、守備的な幸田から攻撃的な布部への交代。
ヴェルディとジュビロで揉まれ、その実力を評価している私としては、なぜ先発しなかったかが疑問。
58分
右サイドの金度勲がポスト役の永島にあずけて、左サイドに大きくまわりこむ。
永島がスルーパスを通し、金度勲がナラの注意を引きつけて中央の河錫舟へ折り返す。
ナラが反応した逆をついて、落ち着いて左足で流し入れる。
金度勲が走り込むまで、ためをつくった永島を誉めるべきか、ふがいないディフェンス陣を責めるべきか。
あまりの展開に、何対何なのか把握できなくなる。フリエが勝ってる……んだよ……な。
62分
遅延行為で前田浩二に警告を出した上、やり直しを指示する2度のホイッスルに、フリエゴール裏は騒然。
主審に容赦ないブーイングが浴びせられる。主審がこめかみに青筋浮かべてどうするんだ、まったく。
それにしても、集音マイクに入る入る。
64分
選手交代:久保山由清→吉田孝行
64分
自陣からのFKをゴール前へ放り込み、金度勲がヘディングシュート。
ゴール前で永島が合わせるが、ナラが体で止めて、DFがゴールラインに蹴り出す。
永島のシュートは、角度を変えるなんて生易しいものじゃなかった。スーパーセーブ。
65分
そのCKからのカウンター。ナラのパンチングをヴィッセルの選手が空振りし、アツが奪って独走。
前方に吉田、左からイゴール、右からは山口が上がり、後ろからもひとり加勢し、5対2の局面。
ディフェンスを充分引きつけて右に出したが、山口のシュートはクロスバーのはるか上へ。
GKとの1対1で、なんであそこまで力一杯ふかすのだろう。
このあたりから、山口が前がかりになり動きそのものもおかしくなる。
絶対に決めなければならない場面を外し、雲行きがさらに怪しくなってくる。
67分
右サイドからイゴールのミドルシュート。手前でショートバウンドする難しいボールは、いったん前田信弘がはじくが、永井が詰める前になんとか押さえる。
本日の入場者数
3762人か…… 台風来てるし、相手は関西のチームだし、どちらも下位に低迷してるし、今日から日本シリーズだし、まぁこんなもんか。主催試合最低記録を更新しちゃったけど。
78分
海本がバックパスを受け損ない、イゴールがカット。
そのまま独走もできたが、前田信弘がだいぶ前に出ていたので思い切ってシュート。
頭上を狙ったつもりが、グラウンダーのシュートになってしまい、前田信弘ががっちり押さえる。
80分
林が吉田をかわしてドリブルで上がり、前方の金度勲に。
ポストプレーと思わせて、絶妙なヒールで浮かせてディフェンスラインの裏へ。
河錫舟がヘディングで右へ流し、永島が左足でボレーシュートを放つも、ゴール右へ外れる。
河錫舟のヘディングがやや大きく、ボールが永島の軸足の方へ流れてしまったために外れたが、ゴール前のマークはばらばらで、失点しなかったのは幸運以外のなにものでもない。
80分
選手交代:レディアコフ→原田武男
その交代は危険だ。あまりに危険すぎる。
守りを固めてどうにかなるような、まともな試合じゃない。前線の選手を減らしてどうする。
原田は一応守備的な選手だけど、上背もなければ足が速いわけでもない。
体力のあり余っている選手を、金度勲にマンマークでつけるとかいうのであればともかく。
例えば埜下とか。あ〜、埜下はなんでベンチに入っていないんだ〜!
以上が、交代のボードを見た瞬間に、私の頭をかけめぐった内容の一部始終です。
杞憂に終わってよかった。
83分
アツのロングスローをサンパイオがトーマスと競るが、どちらの頭にも当たらず。
ワンバウンドしたボールを、吉田が地に足をつけた状態で、上半身をひねりながら頭で押し込もうとするが、前田信弘が横っ飛びで、手に当ててコーナーに逃げる。
前田信弘、この日一番にして唯一の見せ場。
83分
波戸の右CK。サンパイオが足下に入ったボールをトラップして、ディフェンスをかわして左足でシュート。
ボールはネットを揺らしたものの、副審が旗を上げており判定はオフサイド。
スタンドからは、なぜだか全然わからなかった。副審を批難する声も次々とあがる。
ビデオで確認したらば、一目瞭然。前田浩二が前田信弘の前に立って、視界を塞いでる。
こりゃ、ボールにふれてなくてもオフサイドだわ。うん、判定は正しい。
もっとも、前田浩二はただ戻り遅れただけだろうけど。
84分
選手交代:長谷部茂利→和多田充寿
TBSのスーパーサッカーで、一躍全国に名前が知れ渡った和多田くん登場。
89分
原田が左サイドのオープンスペースに出して、永井が走り込む。
そのまま持って上がり、中央へ切れ込むと見せかけてヒールで残して、アツへ。
アツがゴールライン手前から、速い折り返し。ゴール前の吉田は反応できず、ボールは素通りしてしまう。
「何見てんだよ!」という女性の怒号が飛ぶが、前でヴィッセルの選手がさわって方向が変わったので、足伸ばしても届かなかっただけじゃないかな、たぶん。タイミングもずらされたわけだし。
やけに冷静だな、私。
試合終了
メインスタンドに向かって挨拶した後、バックスタンド前まで歩み寄って全員で丁寧に挨拶。
それから自陣ゴール裏に近づいてきて、これまた丁寧な挨拶をしてくれる。
悪天候の中、会場まで足を運んでくれた観客に感謝の意を込めてか、それとも、あまりにふがいない試合をしてしまった自分たちに、自責の念を抱いての行動か。
それにしても、前田浩二の挨拶の丁寧なこと。なんども頭を下げて、ほんと律義な人なんですね。
後半の感想
もぉ、ノーガードの撃ち合い。攻撃が素晴らしいわけではなく、お互い守備がザルゆえの撃ち合い。
#これでもかなり削ったんですよ。ディフェンスにブロックされたシュートは、ほとんど省いてるし。
前節のヴィッセル−ジェフ戦。両チーム5得点ずつなんて、いったいどんな展開だったのか疑問だったのだが……もういい、わかった。よ〜〜く、わかった。サッカーじゃねぇな、こりゃ。
単純なカウンターの応酬。フリエはパスとドリブルでつなぎ、ヴィッセルは最終ラインからのロビング一本。
でもって、ときどき思い出したようにパスでつないでくると。
入れ替え戦にまわりそうな相手(今日の敗戦で参入が決定)と、同じレベルで戦ってしまっている。
両チームとも動き出しが遅く、敵も味方もピッチ上を同じ速さでスクロールしてる感じ。
後方でパスをまわして相手に奪われるし、上がりは遅いし、戦線は間延びするし、サイドチェンジはカットされるし、足は止まっているし、山口は状況を無視してオーバーラップするし。
よく勝ったな、ほんと。
ヴィッセル 評
大量失点は、明らかに石末龍治の不在が原因。腰痛だそうだが、はたして入れ替え戦に間に合うのか。
前田信弘は1対1の場面でこらえきれず、先に動いてあっさり逆をとられてしまっている。
ジュビロに7点、サンガに2点、ジェフに4点、フリエに4点と、こう立て続けに大量失点しては、自信も喪失していることだろう。
ヴェルディ戦には石末が出場して、154日ぶりの勝利を手にしているというのがなんとも……
川崎製鉄から出向中の、ベテランの兼本のほうがよかったんじゃないかな。
むろん、大量失点の責任はGKだけにあるわけではない。
中盤は競り合いに勝てず、最終ラインは頻繁に裏をとられる。
菊池利三でも遠藤昌浩でもいいから、とっとと獲得してディフェンスを再整備しないと、ほんと手遅れになるぞ。オファーは出しているそうだが、はたして来てくれるかどうか。
林をセンターバックに入れればかなり安定するとは思うが、そうするとボランチが手薄になるし……
河錫舟は、金度勲とのホットラインがあるだけに、攻撃的な位置に置きたいし……
にしても、長谷部、林、前田信弘、布部、それから警告累積で出られなかったが左サイドバックの吉田恵。
レギュラーの半数をヴェルディ出身者に頼らざるをえないあたりが、ヴィッセルの基盤の弱さだろう。
私的には、J2降格の大本命。というか、順当にヴィッセルとアビスパで決まりでしょう、たぶん。
フリエについて一言
佐藤尽のディフェンスは、見ていてまだまだ危なっかしい。
久保山は、その存在そのものが消えてしまっていた。
今後の課題として、真摯に受けとめませう。
横浜フリューゲルス 4
| 2 | 前半 | 1
| ヴィッセル神戸 3
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2 | 後半 | 2
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会場:横浜市三ツ沢公園球技場/観衆:3762人
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得点:1-0 永井秀樹(1分、アシスト=サンパイオ)
1-1 金 度勲(23分、河 錫舟)
2-1 レディアコフ(43分)
2-2 金 度勲(48分、永島昭浩、長谷部茂利)
3-2 レディアコフ(51分、サンパイオ)
4-2 三浦淳宏(53分)
4-3 河 錫舟(58分、永島昭浩、金 度勲)
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横浜フリューゲルス | ヴィッセル神戸
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GK | 楢崎正剛 | GK | 前田信弘
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DF | 薩川了洋 | DF | 海本慶治■
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DF | 前田浩二■ | DF | 三上和良
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DF | 佐藤 尽 | DF | トーマス
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MF | 三浦淳宏 | DF | 幸田将和
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MF | 波戸康広 | DF | 57布部陽功
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MF | サンパイオ | MF | 林健太郎
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MF | 山口素弘 | MF | 安部雄大
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MF | 永井秀樹 | MF | 長谷部茂利
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FW | 久保山由清 | FW | 84和多田充寿
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FW | 64吉田孝行■ | MF | 河 錫舟
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FW | レディアコフ | FW | 金 度勲
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DF | 80原田武男 | FW | 永島昭浩
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SUB | 佐藤 浩 | SUB | 兼本正光
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SUB | 井上雄幾 | SUB | 窪田龍二
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SUB | 大島秀夫 | SUB | 矢野マイケル
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注釈:三ツ沢球技場のHOME側からは時計が見えないので、時間は手元の時計で計っています。
ですから、公式記録とは確実に1分程度のずれが生じていると思います。
三ツ沢の時計はアナログだから、例え見えてても…… だけどね。
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