清水エスパルス戦 観戦記

毎度のことになりますが、行ってきました横浜国際総合競技場。
三ツ沢競技場ではたいていキックオフ直前に入場するため、キックオフまでの20分程が長く感じられます。
エスパルスゴール裏はオレンジ一色。一方フリエは…… ま、いつものことですけどね。
いつものように"速報スターティングイレブン"に目を通し、首を傾げる。
「オリバは?」
案の定、実際のスタメンはファビーニョではなくてオリバ。事前調査が甘いなぁ。
#三ツ沢は家からバス一本で行けるので、時間が計算できるのです。
#スマイルカードは魅力だけど、時間を持て余すのがなぁ。
#ちなみに東戸塚トレセンまでは徒歩20分程。なんて恵まれているんでしょう。

6分
自陣右サイドのオリバから、左サイドを疾走する澤登へロングパス。
インターセプトに向かった武男の足は一歩届かず、澤登はナラと1対1に。
冷静に流し込んで、あっさりエスパルス先制。
これは完全な武男の判断ミス。最初から取れると決めてかかったのも、バランスを崩したのも。
で、右サイドにいるはずのセトハルは何処に? 逆サイドにつられてたのかな。

13分
山口から右サイドのオープンスペースへ長いフィード。フットレがドリブルで突破し、
左足アウトサイドでゴール前にマイナスのセンタリング。イゴールはただ合わせるだけ。
追走するDFにもバランスを崩さず、GKを完全に引きつけてからのラストパス。
かつて世界にその名を轟かせたドリブラーの、片鱗が伺えるプレーだった。

16分
右サイドをえぐった安藤のセンタリング。絶好のボールに、澤登とアレックス合わせ損なう。
澤登、安藤に謝ることしきり。

26分
サントスからアレックスへのスルーパス。ナラと1対1になるも、アレックスのループシュートはバーを越える。
このあたりが彼の若さかもしれない、などと考えつつも胸をなで下ろす。

29分
澤登からオリバへのスルーパス。またまたナラと1対1に。冷静にグラウンダーで流し込まれる。

前半で気になったこと
しばしば最終ラインまで戻る一樹。まぁ、攻撃時にすることがないので仕方ないか。
サンパイオも積極的に戻る(というか、戻らざるをえない)。
中盤と最終ラインを行ったり来たりで、もはや存在意義すら失われつつあるセトハル。
ロスタイムにおっと思わせるプレーを見せるも、彼の突破力はたかが知れていた……

自陣深く引いて守らせたときの守備力は、Jリーグ随一のエスパルス。
かつてはGK真田の後ろ(つまりはゴールの中)にもDFがいるなんてことも言われてたり。
スルーパスを警戒してフリエのDFが中に絞ると、右サイドの安藤から精度の高いクロスが上がる。
3バック同士の対決は、完全にエスパルスに軍配が上がっていた。

清水エスパルス 評
ストライカー不在故の澤登とオリバの2トップ。スタミナに問題を残す、大榎と長谷川はスーパーサブに。
そして斎藤俊、西澤、森岡、安藤、戸田、伊東輝ら若手で構成される守備陣は、Jリーグ有数の安定感を誇る。
堀池不在の中、若い選手たちをまとめる真田、サントス、澤登のベテラン勢。

いつもながらアルディレスの巧みな戦術は、層の薄さをぜんぜん感じさせない。
W杯出場経験もあり、各国のクラブチームでの指導経験も豊富な彼。
日本代表の監督を任せてみるのも面白いかもしれない。少なくともベンゲルよりは現実的だと思うが。ベンゲルはもう来ないらしいが。
そういえば日本代表の監督といえば、友人がオタシリオの名を挙げていたっけか。

47分
右サイドオープンスペースに出たボール、フットレが駆け上がり永井へパス。
その永井がエリアぎりぎりに沿って真横にドリブル。
すれ違いざま山口の足下にボールを残し、山口が冷静にゴール右隅にグラウンダーで蹴り込む。
何てことないシュートだったが、GKにとっては死角だったようだ。
つくづく意外性のある選手だ、山口という男は。何はともあれ後半開始早々に同点に追いつく。

52分
いい加減見飽きたスルーパスからアレックスのミドルシュート。
サンパイオとサツがカバーに入るもボールはゴールへ。わずかにバーを越える。

56分
ゴール前でフットレとイゴールのワンツー。こぼれたボールをイゴールがゴール前へ。
立ちんぼ一樹が蹴り込むも、無情にもオフサイド。
パスを出してから走り込んできたので、フットレはたぶんオフサイドじゃなかったと思うんだが……
一樹を見ていて思わず最終予選の小村を思い出してしまった。
流れを引き寄せていたフリエ最後の絶好機。良くも悪くも試合を決めたプレーになった。

59分
澤登の左CKを西澤に頭で押し込まれる。
それはもう、敵ながら惚れ惚れするような美しいヘッドでございました。

60分 選手交代:アレックス→長谷川健太

62分 選手交代:佐藤一樹→波戸康広
セトハルじゃなくてなぜ一樹? ウイング2人いても仕方ないから? 機能しないんだから同じじゃん(暴言)。

63分
DFが足下のボールにもたつく間に、フットレが奪う。中央へ流し込み永井が合わせる……
ダフった。地面蹴ってどうすんだろう。
芝生の状態は相当悪かったみたいで、相当荒れていた。
サッカー専用の競技場でない欠点が出てしまった。直前のイベントは何だったんだろうか。

71分
左サイドからのセンタリングに山口が合わせるも、真田好セーブ。
さすがは元全日空のGK。いや、関係ないんだが、どうも身内な気がして。

72分
左サイドからオリバが高いセンタリングを上げる。走り込んだ健太が合わせて4点目。

75分
右サイドを永井がドリブル突破。角度のないところから放ったシュートは、真田の手をかすめてバーに嫌われる。

83分 選手交代:フットレ→吉田孝行
古傷に大事をとったのか、それとも勝負を諦めたか。
それ以前に、吉田を右ウイングで使うのはやめてほしい。ストライカーなんだから。

86分
左からの長いクロスに中央を疾走する山口。スライディングシュー…… 届かず。
惜しくもなんともないんだが、これくらいしか見せ場がなかったんだ、終盤は。

89分 選手交代:伊東輝悦→大榎克己
ただの時間稼ぎ。でも選手層が薄いと言われながら、健太と大榎がリザーブに置けるのはすごいと思うんだが。

80分以降
停滞ムードのまま、結局タイムアップ。
全員が自陣に戻ったエスパルス相手に点を奪えるチームは、そうはないと思う。
も〜、なにやっても駄目。ただ時が過ぎ行くのみ。

横浜フリューゲルス
前半清水エスパルス
後半
会場:横浜国際総合競技場/観衆:16398人
得点:0-1 澤登正朗(6分)
1-1 レディアコフ(13分、アシスト=フットレ)
1-2 オリバ(29分、澤登正朗)
2-2 山口素弘(46分、永井秀樹)
2-3 西澤淳二(59分、澤登正朗)
2-4 長谷川健太(72分、オリバ)

横浜フリューゲルス清水エスパルス
GK楢崎正剛GK真田雅則
DF薩川了洋DF斎藤俊秀
DF原田武男DF森岡隆三
DF瀬戸春樹DF西澤淳二
MF山口素弘MF安藤正裕
MFサンパイオMF戸田和幸
MF三浦淳宏MFサントス
MF永井秀樹MF伊東輝悦
FW佐藤一樹MF89大榎克己
MF62波戸康広MFアレックス
FWレディアコフFW60長谷川健太
FWフットレFWオリバ
FW83吉田孝行FW澤登正朗
SUB佐藤 浩SUB中原幸司
SUB前田浩二SUB和田雄三
SUB井上雄幾SUB平松康平

注釈:競技場で観戦しながら取ったメモを参考にしているので、若干誤りがあるかもしれません。
気付かれた方は、どんどんご指摘下さいませ。とくにエスパルスのアシストした選手が不安なので。
なお、時間については競技場の電光掲示板の時計を参考にしましたが、前後1分程度の誤差はあります。

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