川崎フロンターレ−アルビレックス新潟 観戦記

フットサルの予定があったが、受付を済ませると仕切りをましょにお願いして、等々力へと向かう。
途中、東横線の車中でバングラデシュ人の友人との再会もありつつ、30分前には競技場に到着。

「俺達の山口♪」と「マルクスゴール♪」を歌いながら、満員のアウェイ側ゴール裏を抜け、ほとんど開放されることのない2階席へ。座席を確保してくれたF・てーとく氏に感謝。

 

川崎フロンターレの布陣
GKは吉原。最終ラインは中央に渡辺匠、右に箕輪、左に伊藤宏樹。サイドハーフは右に塩川、左にアウグスト。
中盤はボランチが茂原と鬼木、中央に今野。前線はジュニーニョとホベルチ。

アルビレックス新潟の布陣
GKは野澤。最終ラインは右から三田、アンデルソン、丸山、鈴木健太郎。
中盤はボランチが秋葉と山口、右に深澤、左にファビーニョ。前線はマルクスと上野。

1分
ジュニーニョが左サイドで山口をかわし、一気にスピードを上げて三田とアンデルソンを振り切ると、左足でクロスボールを入れる。野澤が飛びついて弾くが、ボールは流れて遠いサイドの塩川へ。
中を見て冷静にグラウンダーで折り返し、ホベルチが右足で合わせて先制する。
電光石火。最も警戒すべきジュニーニョを、いとも簡単にペナルティエリアに侵入させてしまった。
集中を欠いていたとのそしりは免れないだろう。塩川にも誰も注意を払っていなかったし。

28分
吉原がバックパスをキャッチしたことで得た、ペナルティスポットのすぐ右からの間接FK。
山口が横に出してマルクスが右足でシュートするが、壁に跳ね返って吉原がしっかりと押さえる。

ロスタイム
アウグストの右CK。左足で低いボールをゴール前に入れ、近いサイドでジュニーニョがすらす。
フリーの伊藤宏樹が戻りながら右足ボレーで合わせるが、クロスバーを大きく越える。

前半の感想
終盤、ゴールキックを渡辺匠が蹴っていたのはなぜ? 吉原は確かに警告を受けてはいたが……

45分
選手交代:茂原岳人→鬼木 達
負傷交代……だったらしい。前半は消えていることが多かったが、それが理由か。
鬼木はただでさえ運動量には定評があるのに、途中出場で動き回られると相当厄介だなぁ。

54分
山口が中央からスルーパスを通し、深澤がペナルティエリア内でアウグストに引き倒されるが──
砂川主審の笛は吹かれず。あれはPKだろう……と主張したいが、映像がないのでなんとも(苦笑)

61分
右サイドの塩川が中央にグラウンダーのボールを入れ、ジュニーニョが右足でシュートを放つ。
野澤は一瞬あきらめかけるが、シュートがダフったのを見て取ると、あわてて飛びついて押え込む。

本日の入場者数
なんと21393人。DJの声も興奮で上ずっている(笑)
昨年のセレッソ戦(等々力満員大作戦)とは違って、アルビレックスには日本代表もいないのに。

62分
右サイドの塩川からのパスを受け、ジュニーニョがペナルティアークから左足で強烈なシュート。
野澤が飛びついて、かろうじてゴールの上へと弾き出す。

69分
選手交代:三田 光→本間 勲
秋葉をスイーパーに下げて3バックに。ファビーニョか深澤を代える方が先だと思うが。

アルビレックス新潟の布陣 そのに
最終ラインは中央に秋葉、右にアンデルソン、左に丸山。サイドハーフは右に深澤、左に鈴木健太郎。
中盤はボランチが本間と山口、中央にファビーニョ。前線はマルクスと上野。

70分
中央のマルクスが左サイドにスルーパスを通し、鈴木健太郎がペナルティエリアへと切れ込む。
左足で浮かせた絶妙なラストパスは、近いサイドの山口が合わせる寸前で、渡辺匠にクリアされる。
スライディングする箕輪、体を倒して飛び込んだ吉原の上を通した、鈴木健太郎のラストパス。
渡辺匠が体を投げ出す方がわずかに早かったか。ただ、判定はゴールキックだったけど。

74分
選手交代:ホベルチ→我那覇和樹
これも負傷交代。

76分
選手交代:山根 巌→岡山一成
塩川との交代を予定していたが、山根が担架で運び出されたことで交代選手を急遽変更。これも(略)

川崎フロンターレの布陣 そのに
最終ラインは中央に伊藤宏樹、右に箕輪、左に岡山。サイドハーフは右に塩川、左にアウグスト。
中盤はボランチが鬼木と渡辺匠、中央に今野。前線はジュニーニョとホベルチ。

塩川が最終ラインに吸収されることも多くなり、4バックになる時間帯も増えてくる。
そのスペースをケアしているのは、言うまでもなく無尽蔵な体力を有する鬼木なわけで……

78分
選手交代:ファビーニョ→宮沢克行

84分
岡山が中盤でカットしたボールが我那覇に渡り、岡山はその勢いのままに左へと抜け出す。
我那覇はその岡山を使わず、ドリブルから右足で豪快なミドルシュート。ゴール左下へと突き刺す。
……我那覇かよ。スタンドへ向かって走り出す背番号を見るまで、存在そのものを失念していた。
氏が(見事なゴールに)ジュニーニョかと思ったというのは、最高の賛辞にならないだろうか。

86分
選手交代:秋葉忠宏→船越優蔵
あまりに遅すぎる交代。前線は右にマルクス、左に上野、中央(最前線)に船越。
アンデルソンが前線に上がると、最終ラインに残っているのは丸山と本間のみという状態に。

88分
左サイドでジュニーニョがキープ。深澤のスライディングをかわすと、目の前には広大なスペースが。
中央には丸山がひとり残っているが、反対サイドから我那覇が上がっていて、うかつには飛び込めない。
ペナルティエリアに切れ込むと、左45°から右足でシュート。野澤の脇を抜いてゴールネットを揺らす。
不用意に飛び込んだのは、深澤ではなくて本間だったかもしれない。
どちらであるにせよ、後ろに誰もいないことを自覚していれば、できないプレーのはずなんだが。

ロスタイム
アウグストがドリブルから左足でシュートを放つが、クロスバーに弾かれる。
跳ね返りに飛び込んだのは今野。渾身のダイビングヘッドも、ボールはゴールの上へ消える。

後半の感想

真面目に敗因でも分析してみるか、たまには(笑)
深澤とファビーニョの2列目。ここはセンターバックと並んで最も層の薄いポジションである。
左には宮沢がいるが、寺川の抜けた右の人材には苦しんだ。序盤に起用した栗原は機能せず。
サンガから帝王・熱田をレンタルで獲得したが、昨年の大橋と同様バックアップに止まっている。
#チャンスは与えられる。それを活かせば、鈴木健太郎のようにポジションを奪えるのだが……

川崎フロンターレ

前半アルビレックス新潟

後半
会場:等々力陸上競技場/観衆:21393人
得点:1-0 ホベルチ(1分、アシスト=塩川岳人)
   2-0 我那覇和樹(85分、岡山一成)
   3-0 ジュニーニョ(88分)

川崎フロンターレアルビレックス新潟
GK吉原慎也GK野澤洋輔
DF伊藤宏樹DF三田 光
DF渡辺 匠MF69本間 勲
DF箕輪義信DFアンデルソン
MF山根 巌DF丸山良明
DF76岡山一成DF鈴木健太郎
MF茂原岳人MF秋葉忠宏
MF45鬼木 達FW86船越優蔵
MFアウグストMF山口素弘
MF塩川岳人MF深澤仁博
MF今野 章MFファビーニョ
FWジュニーニョMF78宮沢克行
FWホベルチFWマルクス
FW74我那覇和樹FW上野優作
SUB浦上壮史SUB前田信弘
SUB中村憲剛SUB杉山弘一

Back