川崎フロンターレ−水戸ホーリーホック 観戦記 点描

時間に余裕があったので、いったん帰宅して荷物を軽くしてから、改めて等々力へ向けて出立。
前日の試合でそうしたように、コインロッカーに預けてもよかったのかもしれないが……
ちなみに、この日も雨の中での試合。競技場に屋根があることの幸せを痛感する。

 

川崎フロンターレの布陣
GKは吉原。最終ラインは中央に渡辺匠、右に箕輪、左に伊藤宏樹。サイドハーフは右に長橋、左にアウグスト。
中盤はボランチが茂原と鬼木、右に中村憲剛、左に今野。最前線はホベルチ。

水戸ホーリーホックの布陣
GKは鏑木豪。最終ラインは右から木澤、トゥーリオ、森、冨田。
中盤はボランチが吉本と栗田、右に秦、左に山崎理人。前線は樹森と北川。

27分
トゥーリオの左サイドからのFK。右に大きく流して、山崎理人が右足でシュート。
遠いサイドの樹森がこれに合わせようとして失敗。こぼれ球を北川がすかさず後方に戻す。
最後はゴール正面から冨田が豪快に右足で蹴り込んで、ホーリーホックが先制する。
直接狙ってくることを想定していたのか、フロンターレのディフェンスは完全に崩れていた。
山崎理人のシュートが味方のいる方に外れる不運はあったにせよ、冨田をフリーにしたのは事実。

前半終了

45分
選手交代:鏑木 豪→澤田和樹
気がつかなかったが、アクシデントでもあったか? 澤田はこれがJリーグ初出場。

49分
倒されて背中を痛打した山崎理人に、砂川主審が背中合わせになってストレッチしてやる(笑)
一見、微笑ましい光景に見えなくもないが、それよりもピッチの外に出して試合を進めろよ。

55分
選手交代:中村憲剛→我那覇和樹
見せ場らしい見せ場もなく途中交代。前線に我那覇とホベルチが並び、今野が中盤の中央に。

62分
選手交代:木澤正徳→小川雅已
フロンターレのCKの場面で交代させるか、木澤のスタミナを考えれば致し方ないが。

68分
左サイドの茂原からパスを受け、今野がペナルティエリアの外から右足でシュート。
澤田が横に飛んで両手で弾き出し、コーナーに逃げる。

70分
選手交代:長橋康弘→林 晃平
林晃平はトップ下に投入される。今野がボランチに下がり、ボランチの茂原が右サイドに。

74分
アウグストのペナルティアーク後方からのFK。左足でゴール左隅を狙うが、澤田が両手で弾き返す。

75分
茂原が右サイドからドリブルで中に切れ込むと、右足でゴール前に低いクロスを入れる。
近いサイドに走り込んだアウグストが右足でダイレクトに合わせ、ゴール右下に突き刺す。
すげえや、この親父は! クロスがディフェンスに当たって方向が変わったのも功を奏したか。

81分
選手交代:北川佳男→金子 剛
顔面を強打したり、吉原と交錯したり……(これ、北川についてのメモだよな?)

話は変わるが、フロンターレは茂原と今野のポジションが元に戻り、林晃平が右サイドに出ている。
石崎監督の意図は不明だが、どちらかといえばこの方が機能すると思う。

87分
ホーリーホックのカウンター。左サイドから山崎理人が右前方にパスを通す。
金子が抜け出して吉原と1対1に。左足のスライディングシュートは、脇を抜けてゴール左隅へ。
この金子もJリーグ初出場。スピードを活かしてのファーストシュートが、貴重な決勝点に。

87分
選手交代:ホベルチ→岡山一成
ホベルチは足下のトラップもおぼつかなくなってきたので。やはり負担が大きすぎたか。
失点したものの、交代は予定通りに。石崎監督が岡山をFWで起用するのは、初めて見た気がする。

89分
今野のスルーパスを、林晃平が右サイドから切れ込んで受け、ドリブルから左足でシュートを放つ。
グラウンダーで近いサイドを狙うが、澤田が体を倒してかろうじて弾き出す。

ロスタイム
ホーリーホックのカウンター。山崎理人のスルーパスに、またも抜け出したのは金子。
飛び出した吉原より一瞬早くボールに追いつくが、ディフェンスの戻りが早くシュートには至らず。

後半終了

試合の感想
前半戦の強かったホーリーホックが戻ってきた。サッカーは若干変わったが、本当に嬉しい。
トゥーリオを中心とした深いディフェンスラインは堅固で、安易なクロスをことごとく跳ね返す。
セットプレーと鋭いカウンターで効果的に得点し、昇格を争う相手から勝ち点3を奪った。

シュート数はフロンターレの20本に対して、半分以下の7本。CKに至っては0本という有り様。
この数字だけを見ても、ホーリーホックが劣勢だったことが窺い知れる。

──で、敗れたフロンターレについてだが、ジュニーニョの不在があまりに痛すぎた。
ホベルチは悪くなかった。ペナルティエリアで倒されても、起き上がってシュートで終わる姿勢は○。
ゴール前で切り返してからシュートすることが多く、ことごとくブロックされてはいたが。
ジュニーニョの不在を補おうとするあまり、中盤に下がってプレーする場面も多く見られた。
裏を返せば、それだけ中村憲剛が機能していなかったわけで……

最多の7本のシュートを放ったアウグストにしても、セットプレーでのヘディングの精度が低すぎる。
やはり、外国籍選手が揃ってこそのフロンターレであると、再認識させられた試合だった。

川崎フロンターレ

前半水戸ホーリーホック

後半
会場:等々力陸上競技場/観衆:4454人
得点:0-1 冨田大介(26分、アシスト=北川佳男)
   1-1 アウグスト(75分、茂原岳人)
   1-2 金子 剛(87分)

川崎フロンターレ水戸ホーリーホック
GK吉原慎也GK鏑木 豪
DF伊藤宏樹GK45澤田和樹
DF渡辺 匠DF森 直樹
DF箕輪義信DFトゥーリオ
MFアウグストDF冨田大介
MF山根 巌MF木澤正徳
MF茂原岳人MF62小川雅已
MF長橋康弘MF秦 賢二
FW70林 晃平MF吉本岳史
MF今野 章MF栗田泰次郎
FW中村憲剛MF山崎理人
FW55我那覇和樹FW樹森大介
FWホベルチFW北川佳男
DF87岡山一成FW81金子 剛
SUB相澤貴志SUB鳥羽俊正
SUB鬼木 達SUB吉田賢太郎

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