川崎フロンターレ−横浜FC 観戦記 点描

先日のフットサルで傷めた足の状態が思わしくないなぁ……
右足第三指と左足首。湿布とサポーターで痛みは紛れるけど、根本的な解決にはならないし。
誰か、腕のいい整形外科医知りません?

 

川崎フロンターレの布陣
GKは吉原。最終ラインは中央に渡辺匠、右に箕輪、左に伊藤宏樹。サイドハーフは右に長橋、左にアウグスト。
中盤はボランチが茂原と山根、中央に今野。前線は我那覇とジュニーニョ。

横浜FCの布陣
GKは菅野。最終ラインは右から臼井、マシュー、山尾、小野智吉。
中盤はボランチが河野と眞中、右に重田、左に横山。前線は大久保と小野信義。

黙祷
アナウンスが若干聞き取り辛かったが、カメルーンのフォエへの黙祷が捧げられる。
怒りを覚えたのは、その際に横浜FCのゴール裏がサンバの演奏を止めようとしなかったこと。
貴様等には哀悼の意を表するよりも、スタジアムで楽器を打ち鳴らして踊る方がよほど大事なのか?
ASAの応援には以前から共感を覚えなかったが、その残党も最低な連中のようだな。

22分
センターサークルからのリスタート。眞中が素早くのグラウンダーのパスを前線に通す。
大久保がヒールでディフェンスの裏に流し、小野信義が吉原との1対1を冷静に右へ決める。
集中が切れていたな。大久保にせよ、小野信義にせよ、自由にプレーさせてしまっている。
サガン戦で露呈した問題点だが、一向に改善された様子がない。

29分
今野のパスを受けると、ジュニーニョが中央やや左からドリブルを開始。
加速度的にスピードを上げて、臼井とマシューの間を一気にぶち抜くと、菅野と1対1に。
角度のないところから左足でシュートを放ち、ゴール右隅へ正確に流し込む。
「彼(ジュニーニョ)が単独でゴール前まで持っていっても点を入れたことなんてないんだから。」
──本日配布されたオフィシャルマッチデー・プログラム、石崎監督のインタビューより抜粋。

これを事前に読んでいたかのようなプレーだったな(苦笑)
歓声を上げるでも拍手するでもなく、あまりのことに肩をすくめて苦笑いしてたよ、私は。

30分
ジュニーニョが左サイドからクロスを入れ、長橋がスライディングシュートするもサイドネット。

39分
スローインのボールを受けて、小野信義が左サイドからペナルティエリアの深い位置に切れ込む。
マイナス方向にグラウンダーで折り返し、フリーの眞中が右足で易々とゴールを決める。
小野信義にはいとも簡単に懐に飛び込まれ、眞中に至っては誰一人として注意を払っていない。
セオリー通りに崩されている。ディフェンスは何度同じミスを繰り返せば気が済むのか。

43分
アウグストのペナルティアークのすぐ右からのFK。
左足から放たれたボールは、美しい弧を描いて壁を越え、ゴール左隅に突き刺さる。
「また、アウグストの好きそうな場所で………………ほらな(苦笑)」
横浜FCが必至に崩して取った得点を、フロンターレは外国籍選手の個人技でいとも簡単に取り返すな。
直後のキックオフで、パスミスから決定機を作られていたようだが、さすがに動揺は隠せないか?

前半終了

49分
左サイドの今野が戻したボール、山根が体勢を整えて右足で強烈なミドルシュートを放つ。
ディフェンスに当たってコース変わるが、菅野が反応よく弾き出す。

59分
今野の右CK。これはクリアされるが、茂原、山根と渡って、大きなサイドチェンジで再び今野に。
右足のアーリークロスに、ゴール前の密集地帯からアウグストがヘディングで押し込む。
……アウグストかよ(苦笑) まぁ、戻る気なんてさらさらなかったんだろうが。
今野がCKを蹴った後にサイドに開いていたのを、山根がよく見ていた。
フリーでボールを受ければしめたもの。長橋とは異なり、今野のクロスは鋭くかつ正確。

63分
選手交代:河野淳吾→増田功作
重田が右サイドバックに、小野信義がボランチにそれぞれ下がり、臼井がポジションをひとつ上げて、増田は前線に投入される……なんだそりゃ?
この交代は、フロンターレにとっては朗報。増田はお世辞にもシュートの上手い選手ではない。
小野信義も生粋のFWではないが、こと枠に飛ばすことに置いては横浜FCでは群を抜いている。

横浜FCの布陣 そのに
GKは菅野。最終ラインは右から重田、マシュー、山尾、小野智吉。
中盤はボランチが眞中と小野信義、右に臼井、左に横山。前線は増田と大久保。

78分
選手交代:横山博敏→内田智也
選手交代:重田征紀→佐藤正美
臼井が元の位置に戻り、増田もそれなりにこなせる位置に。
まぁ、佐藤正美もFWとしては、その増田以上に疑問の残る選手ではあるが……

横浜FCの布陣 そのさん
GKは菅野。最終ラインは右から臼井、マシュー、山尾、小野智吉。
中盤はボランチが眞中と小野信義、右に増田、左に内田。前線は佐藤正美と大久保。

80分
横浜FCの波状攻撃。右サイドから放り込んだボールを、佐藤正美がヘディングで競り勝って右へ。
そこに走り込んだのはフリーの大久保。ダイレクトに右足を振り抜いて、豪快に叩き込む。
フロンターレの選手は自陣に完全に押し込められ、ボールを跳ね返すだけで精一杯。
これを横浜FCにことごとく拾われるから、攻撃は終わることがない。それはなぜか?
我那覇とジュニーニョが、守備もせずハーフウェー付近に突っ立っていたからに他ならない。
ディフェンスの集中力もそう長くは持たない。失点は自業自得。

81分
アウグストのスルーパスに、我那覇が抜け出して左足でシュートを放つが、わずかにサイドネット。

82分
選手交代:我那覇和樹→久野智昭
70分過ぎに一度準備して取り止めたはずの選手交代。同点に追いつかれた場面で、なぜ久野なのか?
アウグストは優秀なアタッカーではあるが、オフ・ザ・ボールでFWの動きは期待できないと思うが。

川崎フロンターレの布陣 そのに
最終ラインは中央に渡辺匠、右に箕輪、左に伊藤宏樹。サイドハーフは右に長橋、左に久野。
中盤はボランチが茂原と山根、中央に今野。前線はアウグストとジュニーニョ。

85分
選手交代:今野 章→中村憲剛
攻撃の枚数を増やすのでなく、トップ下をタイプの違う選手に入れ替えるのか? 理解不能。

ロスタイム(公式記録では89分)
選手交代:茂原岳人→伊藤優津樹
FW登録でこの時間に投入されてもねぇ(苦笑)
一応記しておくと、右に伊藤優津樹、左にアウグスト、中央にジュニーニョの3トップ。

後半終了

試合の感想
フロンターレは昇格する気がないんだな(笑)
ノブリンは選手交代が遅すぎ。ディフェンスは集中を切らして失点、それも一度や二度ではない。
我那覇はシュートの意識が低い。GKと1対1になりかけているのに、味方を探すFWがいるかよ。
アウグスト、ジュニーニョ、今野の個人技で、どうにか試合にはなっているが。

首位のサンフレッチェが初の連敗を喫したというのに、縮まった勝ち点はわずかに1。
アルビレックスが連勝して、きっちり差を縮めているのとは大違いだ。

菅野孝憲
まだ19歳と若いが安定感があり、とりわけ近距離からのシュートに対する反応は素晴らしい。
昨年の渡辺聡は、田北の方がまだ……というレベルだったが、さすがはヴェルディユース出身。
都並監督自らが引き連れて、Jクラブを紹介して回った選手だけのことはある。
今後に期待したい。ディフェンスが不安定なチームの方が、GKは成長するしな(ぼそっ)

 

横浜FCに関しては、ひとつ記しておかねばならないことがある。
4日前に飛び込んできた、後藤義一コーチの現役復帰の報についてだ。
唖然ととした。その理由を見て、さらに唖然ととした。
「チームの精神的部分の建て直しのため」

昨年ですら限界が感じられたのだから、おそらく現在は試合に出られるレベルではないだろう。
現在のキャプテンである小野信義、ボランチで出場している眞中や成太では不足だということか?
そもそも、横浜FCに若手は数えるほどで、大半が移籍を経験しているベテランだと思うが。
それで、誰かが引っ張らないと動けないのか?

あの引退セレモニーは何だったんだ。横浜FCから心が離れて久しいが、それでも感慨深かった。
正直、晩節を汚すだけだと思う。
この日の善戦が、彼の復帰とは無関係であることを、切に願う。

川崎フロンターレ

前半横浜FC

後半
会場:等々力陸上競技場/観衆:6138人
得点:0-1 小野信義(22分、アシスト=大久保哲哉)
   1-1 ジュニーニョ(29分)
   1-2 眞中幹夫(39分、小野信義)
   2-2 アウグスト(43分、FK)
   3-2 アウグスト(59分、今野 章)
   3-3 大久保哲哉(80分、佐藤正美)

川崎フロンターレ横浜FC
GK吉原慎也GK菅野孝憲
DF伊藤宏樹DF臼井幸平
DF渡辺 匠DFマシュー
DF箕輪義信DF山尾光則
MFアウグストDF小野智吉
MF山根 巌MF重田征紀
MF茂原岳人FW78佐藤正美
FW89伊藤優津樹MF眞中幹夫
MF長橋康弘MF河野淳吾
MF今野 章MF63増田功作
MF85中村憲剛MF横山博敏
FW我那覇和樹MF78内田智也
MF82久野智昭FW大久保哲哉
FWジュニーニョFW小野信義
SUB相澤貴志SUB早川知伸
SUB岡山一成SUB吉武 剛

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