横浜FC−サンフレッチェ広島 観戦記 点描

午前中は西スポーツセンターでフットサル。
そのままサンフレッチェサポのniseneko氏を伴って、徒歩で三ツ沢公園へ向かう。
気温30℃。照り付ける陽射しの強さに、夏の到来を感じる。

それにしても、横浜FCのサンバ隊の衰退ぶりには目を覆いたくなるな。
バックスタンドまで声が届いていない。ASAは解散したのだから、続ける意味はないと思うが。

 

横浜FCの布陣
GKは菅野。最終ラインは右から臼井、マシュー、山尾、小野智吉。
中盤はボランチが成太と眞中、右に増田、左に横山。前線は小野信義と城。

相変わらず、サブにGKがいない。このチームにおける小峯(FC東京)は誰なのか?

サンフレッチェ広島の布陣
GKは下田。最終ラインは右から駒野、八田、上村、服部公太。
中盤はボランチが李漢宰とサンパイオ、中央に森崎和幸。前線は右に梅田、左に大木、中央にマルセロ。

7分
中盤の右サイドから、大木が最終ラインの裏めがけてボールをフィードする。
ディフェンスと競り合いながら、抜け出した梅田が左足で合わせるが、クロスバーを越える。

9分
山尾が左サイドからゴール前にクロスを上げ、眞中がフリーでヘディングシュート。
一度は右のポストに嫌われるが、跳ね返りにさらに飛び込む。下田が右手一本でかろうじてセーブ。

16分
左サイド深くのスローインから、小野が左足でクロスボールを上げる。
遠いサイドの増田がヘディングで合わせるが、サンパイオが足を伸ばしてクリアする。

21分
中央やや右でボールを受けた大木が、左に流れながら左足でミドルシュート。
菅野の手元でぐんと伸びるが、惜しくも右のポストを直撃。ディフェンスがすかさずクリアする。

38分
選手交代:梅田直哉→森ア浩司
できれば休ませたいからベンチスタートなんだろうけど、毎試合使わざるを得ないようで(苦笑)
交代させられた梅田だが、右サイドバックの位置まで下がって、横山と対峙しているようでは……

中盤の中央やや下がり目に森崎和幸、右に大木、左に森ア浩司。最前線はマルセロ。

前半終了

ハーフタイム
リトアニアのFKアトランタスで3年間プレーしていた、帝京大学出身FW竹中譲の入団発表。
その影では、大柴が契約満了でひっそりと退団していたらしい…… あの成績では致し方ないか。

ところで、新日本プロレスの永田裕志は何しに来てたんだ? 相変わらず敬礼してたな。
シャイニング・ウィザード(林の必殺技)とナガタロックの対決は、見てみたかったのだが(笑)

58分
李漢宰の中央やや左からのFK。
右足でカーブをかけて直接狙うが、クロスバーに当たってゴールラインを越える。

59分
選手交代:城 彰二→ファンデルフェン
城は守備に忙殺され、サイドに流れてのプレーが多く……なんだ、以前と変わらないや(笑)

70分
選手交代:大木 勉→西村英樹
後半はさすがに前線でプレーするようになったが、守勢にまわると相変わらず中盤に下がる大木。
とはいえ、決して足が速い選手ではないので、切替えに要する時間を考えると……妥当な交代か。

74分
増田の不用意なプレーから、李漢宰がボールを奪って右サイドからクロスボールを上げる。
遠いサイドの眞中の体に当たってゴール左隅に吸い込まれるが、オフサイドの判定に救われる。
あわやOWN GOAL。突っ伏していた眞中が、嬉々として戻っていく様子はなんとも笑えた。

84分
選手交代:増田功作→重田征紀
重田は持ち前のスピードを活かして攻守に奮闘。当たりの弱さは相変わらずだが。

84分
選手交代:森崎和幸→高木和正
森崎和幸の交代は当然。高木和正は、先に途中出場した西村とポジションチェンジを繰り返す。
また、ボランチに李漢宰をひとり残し、サンパイオが前線に上がってパワープレーを試みる。

85分
選手交代:眞中幹夫→内田智也
眞中は不慣れなボランチ起用で心配されたが、幻のゴールを除けばまずまずの出来。

89分
服部の左CK。八田が近いサイドに走り込んでヘディングで合わせるも、ゴールの右に外れる。

ロスタイム(公式記録では89分)
ロングフィードを、サンパイオがヘディングでゴール前に折り返す。
マシューがヘディングでクリアしようとするが、充分ではなくほぼ真上に上がってしまう。
ボールの落ち際を、マルセロが振り向きざまに左足でボレーシュート。ゴールへ豪快に叩き込む。
サンパイオはフリューゲルスでも唯一のターゲットだったし、ヘディングの強さには定評がある。
それにしても、こんな場当たり的なパワープレーが実を結ぶとは思わなかったよ。

後半終了

サンパイオ
サンフレッチェサポーターへの挨拶を済ませると、ひとり列を離れて横浜FCのゴール裏へ。
その心遣いは本当に嬉しいけど、あなたの知っている顔は、そこにはもうほとんどいないんだ……

試合の感想
横浜FCはまず徹底して守備を固め、攻勢に転じると今度は執拗にサイドから崩していく。
なによりマシューの出来が素晴らしかった。指示も的確だし、このチームにはもったいないほど。
惜しむらくは、事実上の1トップが日本有数の守備的FWだったことか。

一方のサンフレッチェはというと、首位にいるチームとは到底思えなかった。
マルセロはポストプレーには不向きだし、守備に奔走していた梅田、中盤で消えていた大木は論外。
そして、最も精彩を欠いていたのが森崎和幸。ボールがことごとく彼の所で止まってしまう。
球離れがあまりに悪いから、攻撃はすべて遅攻になってしまう。

niseneko氏曰く「国内組のジーコ・ジャパンを見ているよう」
解説:大木(鈴木)が必死に守備をして、ボールを奪っても前線にはマルセロ(中山)がひとり。
   得点できる気がまるでしない。

昇格を争うアルビレックスやフロンターレと比較して、絶対的な選手がいないのも厳しい。
トゥーロン国際大会から、茂木が帰ってくれば少しは変わるのかなぁ……

横浜FC

前半サンフレッチェ広島

後半
会場:横浜市三ツ沢公園球技場/観衆:3174人
得点:0-1 マルセロ(89分)

横浜FCサンフレッチェ広島
GK菅野孝憲GK下田 崇
DF臼井幸平DF駒野友一
DFマシューDF八田康介
DF山尾光則DF上村健一
DF小野智吉DF服部公太
MF増田功作MF李 漢宰
DF84重田征紀MF森ア和幸
MF高木成太MF84高木和正
MF眞中幹夫MFサンパイオ
MF85内田智也FW大木 勉
MF横山博敏MF70西村英樹
MF小野信義FW梅田直哉
FW城 彰二MF38森ア浩司
FW59ファンデルフェンFWマルセロ
SUB北村知隆SUB林 卓人
SUB佐藤正美SUB桑原裕義

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