朝から降り続く雨は一向に止む気配もなく、アルビレックスのチーム状態は最悪。
平塚へ向かう足取りも、自然と重くなるというもの。
(さすがに予定していた関東リーグ"YSCC−埼玉SC"とのはしごは取り止めたが:笑)
平塚駅西口から平塚市総合公園まではほぼ一本道。しかし、この日は公園を横切ってさらに西へ。
雨に打たれて試合開始を待つ気もなかったので、前々から行きたかった「いっちゃが」へと向かう。
競技場からは目と鼻の先のはずなんだが……いやぁ、方向音痴ってのはある種の才能だね(苦笑)
そんなわけで、らぁめんを食べ終えて戻ってきたときには、すでに試合開始の直前。
……味? もちろん美味しかったですよ、あっさりした"とんこつスープ"の宮崎ラーメンで。
バックスタンドのブロック席で観戦。傘を差さなかったので、最低限のメモを取るだけで精一杯。
ちなみに、この天候で電光スコアボードが故障したらしい。どうせここからは見えないのだが。
湘南ベルマーレの布陣
GKは鈴木正人。最終ラインは中央に時崎、右に梅山、左に白井。サイドハーフは右に鈴木良和、左に坂本。
中盤はボランチが熊林と吉野、中央に金根哲。前線は高田保則とリカルド。
アルビレックス新潟の布陣
GKは野澤。最終ラインは右から山形、アンデルソン、丸山、三田。
中盤はボランチが秋葉と山口、右に安英学、左に宮沢。前線はマルクスと森田。
0分
左サイドで坂本のパスを受けて、フリーのリカルドが左45°から左足でシュートを放つ。
野澤の脇を抜くが、懸命に戻った三田がゴールに飛び込むようにして寸前でクリア。
失点を覚悟した場面 そのいち。試合開始早々に、相手のエースを見失ってどうするよ。
10分
選手交代:森田浩史→上野優作
森田は足を引きずるようにして退場。後日、左足甲靱帯損傷で全治4週間と診断される。
32分
ペナルティエリア内、フリーの金根哲が左45°から左足でシュートも、わずかに右に外れる。
失点を覚悟した場面 そのに。思わず天を仰ぐ金根哲。
43分
熊林が右サイドからゴール前に低く速いクロスボールを入れる。
近いサイドに走り込んだリカルドが、懸命に足を伸ばして方向を変えるが、わずかにゴールの左。
左右のサイドから簡単にクロスを上げさせすぎ、加えて最終ラインも裏を取られすぎる。
ベルマーレのシュートがことごとく枠を外れているだけで、いつ失点してもおかしくない。
サイドバックの守備力も問題。山形が切り返しにあっさり振られる場面が目立つ。
45分
選手交代:宮沢克行→深澤仁博
山口が安英学と入れ替ったか……いやに中央に……3−5−2のような……トップ下ぁ!?
あまりのことに、目の前の現実を受け入れるのに少々時間を要しました(笑)
最終ラインは中央に丸山、右にアンデルソン、左に三田。サイドハーフは右に山形、左に深澤。
中盤はボランチが安英学と秋葉、中央に山口。前線はマルクスと上野。
49分
自陣の吉野が右サイドに大きく展開。鈴木良和がドリブルで切れ込んで、ミドルシュートを放つ。
野澤が大きく弾くが、こぼれ球をさらに熊林が左足でミドルシュート。これは野澤にキャッチされる。
熊林が右サイドから入れたボールを、リカルドがゴール前でキープ。左前方にちょんと出す。
フリーで走り込んだ坂本が野澤と1対1になるが、シュートは野澤が飛び込んで体でブロック。
失点を覚悟した場面 そのさん。ディフェンスが何をやっていたのか、まったく記憶にない。
65分
金根哲が右サイドに展開し、鈴木良和がドリブルで持ち込んで右足でシュート。ゴールの左に外れる。
ディフェンスのクリアボール。落下点に走り込んだマルクスが、落ち際を右足で左にはたく。
山口がタイミングを合わせて左足でミドルシュートを放ち、ボールはゴール左上へと突き刺さる。
コーナーへと駆け寄りガッツポーズ、両手を広げるその後ろからは選手たちが抱きついてくる。
さらにユニフォームを引っ張って胸の番号をアピール。サポーターも「俺達の山口!」コールで返す。
山口のシュートは本当に人を魅了する。まぉ、その大半はクロスバーを越えて行くが(苦笑)
71分
選手交代:金 根哲→加藤大志
鼻骨を骨折している加藤。さすがにフェイスガードはつけているようだが、ようやく戦列に復帰。
81分
選手交代:山口素弘→栗原圭介
選手交代:高田保則→石原直樹
栗原と高田保則。昨年はふたりが並んでプレーしていたんだよなぁ…… 得点力なかったけど(爆)
85分
選手交代:リカルド→戸田賢良
結局後半はシュートなしに終わったが、安定したポストプレーはさすがにコロンビア代表。
88分
アルビレックスのカウンター。マルクスが左にはたいて、上野が中に切れ込んで右足でシュート。
これは時崎(?)がブロックするが、ボールは上野の体に跳ね返ってペナルティエリアにこぼれる。
素早く詰めた山形が、右足で丁寧にコースを突いたシュート。ゴール右隅へと吸い込まれる。
山形はコーナーに向かって頭からその身を滑らせるが、誰一人として追随しようとはしない。
思い出したようにマルクスが滑るが、今度は山形が見ていない。結局ふたりで抱き合ってたな(笑)
89分
左サイドから石原が上げたクロスボール。熊林がつないで、最後は戸田のヘディングシュート。
あっさりとゴールネットを揺らす。
──ということらしい。アルビレックスの選手が集中を切らしていたが、それは観客も同様。
後半の感想
終始押される展開の中、幸運にも勝ち点3を拾った試合。内容は二の次でいいよ、もう。
湘南ベルマーレ 評
フィニッシュの精度があまりに悪すぎる。とくに高田保則からは怖さがまったく感じられない。
金根哲もパサーとしては優秀だが、前線に飛び出すプレーが見られず、トップ下としてはどうか。
7試合を終えて6得点は、12チーム中最低の数字。失点が少なかろうが、これでは勝てない。
アルビレックス新潟 評
そもそも、山口のパスセンスは確かに秀逸だが、トップ下としては運動量がなさすぎる。
スタンド下の通路でずぶ濡れになったピステを脱ぎ、フリースの膝掛けと一緒にビニール袋の中へ。
平塚駅へと向かうが、体がすっかり冷え切っていたので、暖めるためにもう一軒(爆)
秋葉、山口、安英学、宮沢。中盤の4人はいずれもボランチが本職なだけに、攻撃が機能しない。
後半は中盤からの組み立てを諦めて、中でも能力の高い山口をトップ下に据えることで乗り切ったが、
守備にも参加しないし(正確にはスピードがないので、守備に戻ると攻撃に絡めなくなる)。
次節はホームでフロンターレ戦。根本的な解決策は簡単には見つかりそうもない。
肩に担いだその様は、さながら季節外れのサンタクロースのよう……には見えないか(苦笑)
競技場を後にする前に、ゲート脇のショップにてアルビレックスのタオルマフラーを購入。
「相模家」 家系でありながら、なぜか"とんこつ醤油"よりも"塩とんこつ"の方が美味しい。
いつ行っても閑古鳥が鳴いているが、肝心の味以外の部分でかなり損をしているからなぁ……
外観とか内装とか接客が気にならなければ、お勧めできる店なんだけど(苦笑)
湘南ベルマーレ
1
0 前半 0
アルビレックス新潟
2
1 後半 2
会場:平塚競技場/観衆:3879人
得点:0-1 山口素弘(67分、アシスト=マルクス)
0-2 山形辰徳(88分)
1-2 戸田賢良(89分、石原直樹、熊林親吾)
湘南ベルマーレ アルビレックス新潟
GK 鈴木正人 GK 野澤洋輔
DF 梅山 修 DF 山形辰徳
DF 時崎 悠■ DF アンデルソン
DF 白井博幸 DF 丸山良明
MF 鈴木良和■ DF 三田 光■
MF 熊林親吾 MF 秋葉忠宏
MF 吉野智行 MF 山口素弘
MF 坂本紘司 MF 81栗原圭介
MF 金 根哲 MF 安 英学■
MF 72加藤大志 MF 宮沢克行
FW 高田保則 FW 45深澤仁博
FW 81石原直樹 FW マルクス■
FW リカルド FW 森田浩史
FW 85戸田賢良 FW 10上野優作
SUB 小林弘記 SUB 前田信弘
SUB 北出 勉 SUB 神田勝夫