思うようにプレーできていない。というか、胸ぐらをつかんで殴り合う場面も……
そもそも長身の選手めがけて単純に放り込む、ってのは昨年の盛田で懲りたはずでは?
アルビレックスについては、語る必要性すら感じられない。
アルビレックス新潟の布陣 後編
ストッパーに本職の柴ではなく左サイドの中野を起用したため、一見4−4−2とは大差なく思える。
おそらくは相手の意表を突くという狙いもあったのだろう。
事実、私も慎吾が最終ラインまで戻ってディフェンスするまで、3−5−2という確信は持てなかった。
私の後方に座った男性は「木澤がMFだ、JFL以来の3バックだよ」と驚いていた。
とりあえず、私からも一言だけ言わせてもらおう。
「本当に練習したんだろうな、おい(怒)」
60分
選手交代:クビツァ→大柴健二
65分
式田の左CK。ディフェンスに跳ね返されるが、再度式田が右足でクロスボールを入れる。
慎吾がダイレクトに左足でボレーシュートを放つが、わずかにゴールの左に外れる。
アルビレックスがレッズのゴールを脅かした、おそらく最初で最後のプレーであろう。
71分
選手交代:ナシメント→服部浩紀
72分
福永の左CK。室井のヘディングシュートは、クロスバーをかすめてゴールへ吸い込まれる。
木寺は飛び出しかけて戻ろうとする最中、室井をマークすべき選手はただ立ち尽しているだけ。
──というのは、いったいどういうことよ? ただただ、呆れ果てるばかり。
79分
山田が右サイドから折り返し、ペナルティエリア内でペトロビッチが受けたところで、ディフェンスがスライディングタックルで倒してしまい、主審のホイッスルが鳴り響く。
79分
岡野がPKをゴール左に蹴り込んで、試合をほぼ決定付ける3点目が入る。
岡野がキッカーと知ったときのレッズサポーターのどよめきといったら……
志願して福永に代わってもらったらしいが、アルビレックスは相当なめられているらしい。
80分
選手交代:永井雄一郎→吉野智行
83分
選手交代:神田勝夫→堂森勝利
選手交代:木澤正徳→井上公平
この交代の是非はともかくとして、なぜアニキが右ウイングバックに移らなければならないのか。
永井監督はどうやらこの試合に勝利する気はないらしい。
85分
左サイドで内舘のパスを受けた福永が、ディフェンスの裏に簡単にボールをはたく。
走り込んだ岡野があっさりセルジオをかわして、ペナルティエリアの外から右足を振りぬく。
木寺は一歩も動けないまま、ボールはカーブを描いてゴール右隅に突き刺さる。
岡野にここまでいいようにあしらわれるとは……(嘆息)
85分
選手交代:ペトロビッチ→広瀬 治
88分
秋葉のパスを受けて、慎吾が左サイドからペナルティエリアに切れ込むが、後方から潰される。
さらにこぼれ球を拾ったアニキが、左サイドで室井の後方からのタックルで文字通り潰される。
──が、PKは取ってもらえない。それどころか笛すらも吹かれない。
室井のスライディングは、イエローカードが出されなかったのが不思議なくらい悪質だったと思うが。
ロスタイム(90分、公式記録では89分)
レッズの速攻。中盤の吉野から、中央やや左を全力で上がる福永へパスが通る。
福永はワンタッチでペナルティエリアに入り込み、セルジオが体を寄せる前に左足でシュート。
グラウンダーで木寺の脇を抜いて、右のサイドネットへきっちりと沈める。
あぁ、アニキの裏のスペースだ。
ロスタイム(92分、公式記録では89分)
室井がきれいなヘディングからゴールを割り、岡野、福永と並んでこの試合2点目をあげる。
え、違うって? 自陣のゴールだからOWN GOALだって? 気にしない気にしない。
PKを除けば、アルビレックスの得点は307分(ナビスコ杯を含めれば397分)ぶりのことなんだし。
後半の感想
追加点を奪われるまでは、間違いなくアルビレックスのペースだった。
といっても、あくまでボールを支配しているだけで、得点する気配があったわけではない。
終盤立て続けに失点したことについては、語る意欲すら失せる。とにかく酷かった。
室井市衛
「Fumieさん、市衛のプレーってなんか汚くないですか?」
「鹿ですから」
……御意。
クビツァ
昨年はマカビー・テルアビブに在籍し、イスラエルリーグで得点王に輝いたストライカー。
身長が高いだけでシュートはからっきし上手くないし、基本的には木偶坊(でくのぼう)なんだけど、
なぜかエンドライン手前からのグラウンダーのクロスだけは、やけに正確なんだよなぁ。
ここに記した理由? 選手名鑑にも掲載されていないし、来季もいるかどうかわからないじゃん。
マルコ
第1節には登録が間に合わず、第7節を待たずして戦力にならないことが判明した外国人選手。
ここに記した理由? 選手名鑑には掲載されているけど、来季は確実にいないからに決まってるじゃん。
浦和レッズ 評
ここまでJ2では連勝街道をひた走ってはいるが、いいサッカーをしているわけではないらしい。
6勝、得点20、失点3という数字だけを見れば、圧勝しているかのような錯覚に陥るかもしれないが、この試合を観戦した人であれば、それが明らかな間違いであるとわかるだろう。
小野と阿部が戦列を離れており、本来であれば前線にいるべき福永と永井を中盤で起用せざるを得ない ──というチーム事情と無関係ではないだろうが、個人技だけで得点しているような印象を受ける。
#福永は中盤の選手だとは思うが、コンビネーションという点ではまだまだ課題が残る。
アルビレックス新潟 評
いくら元日本代表でボールがキープできるからといって、神田がトップ下ってのはどうよ。
いくらアルビレックスでは足が速い方だからといって、慎吾が左サイドハーフってのはどうよ。
急造サイドハーフで、スピードのある山田に太刀打ちできるとでも思っていたのだろうか。
パートナーはアニキでも鳴尾でもかまわない。頼むから慎吾は前線で起用してやってくれ(懇願)
得点できそうな気がしないからだろうが、追加点を奪われてからがたがたに崩れるのは問題。
せめて集中力だけは切らさないでほしいんだけどなぁ。
永井良和監督
アクションサッカーに挑戦して1勝5敗──
「仕掛けてやられているわけではない、互角にやれていた」
…………(怒)
もし本気で言っているんだとしたら、解任される日は近いぞ。
リアクションサッカーからアクションサッカーへの転換、そして不可解な選手起用。
誰かに似ていると思ったら、レシャックだわ(笑)
浦和レッズ 5
| 1 | 前半 | 0
| アルビレックス新潟 1
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4 | 後半 | 1
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会場:浦和市駒場スタジアム/観衆:16610人
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得点:1-0 福永 泰(4分、FK)
2-0 室井市衛(72分、アシスト=福永 泰)
3-0 岡野雅行(79分、PK)
4-0 岡野雅行(85分、福永 泰)
5-0 福永 泰(89分、吉野智行)
5-1 OWN GOAL(89分)
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浦和レッズ | アルビレックス新潟
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GK | 田北雄気 | GK | 木寺浩一
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DF | 山田暢久 | DF | 木澤正徳
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DF | 西野 努 | DF | 83井上公平
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DF | 室井市衛 | DF | セルジオ
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DF | 内舘秀樹 | DF | 高橋直樹■
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MF | ペトロビッチ | DF | 中野圭一郎
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MF | 85広瀬 治 | MF | 式田高義
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MF | 石井俊也 | MF | 秋葉忠宏■
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MF | 福永 泰 | MF | 神田勝夫
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MF | 永井雄一郎 | MF | 83堂森勝利
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MF | 80吉野智行 | MF | 鈴木慎吾
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FW | 岡野雅行 | FW | 鳴尾直軌
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FW | クビツァ | FW | ナシメント
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FW | 60大柴健二 | FW | 71服部浩紀
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SUB | 西部洋平 | SUB | 吉原慎也
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SUB | 城定信次 | SUB | 寺川能人
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注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。
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