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真実か挑戦か - ユーザのレポート

97/10/16

自分が認めがたい、自分にとっての真実を一つ、書き出しなさい。

1 ありきたりな話、人間であること。 人間であるが為に、我々は人間を越えた存在になれない。 つまり理想は畢竟、理想でしかなく、 しかも人間の考え得る理想でしかない。 もちろん、 このような考えも人間の理想主義に基づくものである。
2 凡庸な時間を閲するであろうこと。 あまりにも生物的な死を迎える為に、 凡庸な自分自身の存在に期待を懸けながら 凡庸な人間として生存せねばならない。 これは世襲的に凡庸な人間の特質であり、 且つ、人間の生存してしまう所以である。
3 自己主張をするには、影響を受けやすいこと。 我々は、在来や先代を否定しているようで、 つまり、例えば科学や文明を進歩させ、 歴史的醜態を蔑視しているようで、 彼らに影響を受けずにはいられない。 (のみならず、常に我々の生活や、思考は必ず古色を帯びている。) 現代は、我々の考える程、飛躍も進展もしていない。 唯、人類が時代の蓄積に助けられているだけである。 後代の人類に、我々が利用されるように。 ......とはいうものの、偉大なる哲学者や、思想家に 別の主張をされるならば、彼らの名のもとに、 信用してしまうような、これはそんな他愛のない主張である。 即ち、幸か、不幸か、我々の価値観は 常時、何らかの影響下にさらされている。
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