1,000 knives of thought (思想の千のナイフ) - 回答

knife 244
2+5の答えを、問題自体に焦点を合わせないことにより与えなさい。
99/4/1

7。 「問題自体に焦点を合わせない」という問題に焦点を合わせなかったので、 素直に答えることができた。

Kenji Saito

knife 245
忘れっぽいことが問題を解決する力となる理由を述べなさい。
99/4/2

もし、前のナイフがほのめかしているように、 問題に焦点を合わせないことが問題解決に役立つとすれば、 問題解決者がその手法を適用するために最初にしなければならないのは、 問題を明らかにすることで、 それができて初めて彼ないし彼女はそれから注意をそらすことができるのである。 しかし、一度問題が明らかになってしまえば、そこから注意をそらすことは難しい。 誰も「ピンクの象について考えないでください」 といった種類の命令に従うことはできないからである。 彼らには忘却力の助けが必要になる。

Kenji Saito

knife 246
何かを離すまいとしてもがいたことでその何かが離れていった例を述べなさい。
99/4/3

子供の頃、自分の身長よりもはるかに高い鉄棒によじ登ったことがあった。 ぶら下がってみて、その高さに初めて恐怖を覚えた。 私は必死で鉄棒を握った。 しかし恐怖から来る緊張と、 この手を離すまいともがいたことによって私の手のひらはみるみる汗ばんできた。 結果私の手の中から鉄棒はつるりと抜け、 私は地面に転落した(幸い下は砂場だった)。 あと一歩の差で母親が駆けつけてくれるところだったのに…。

ana

これはあるビジネス上の会議で目撃した話です。 ある部長がその会議を独占していました。 言葉の上では、 彼は彼の側にいる者すべてが自分の意見を主張するようにと呼びかけていたのですが、 同時に彼は彼の力や正しさを証明したがっているようにも見えました。 会議の途中、彼に分からない話が出てきたとき、 彼の側にいた誰かが助け船を出しました。 ところが、 彼はその誰かを、会議の内容に貢献しない茶々を入れたとして非難したのです。 彼が自分の立場を守ろうとしていることは誰の目から見ても明らかでしたが、 それ故に彼は部下からの信頼を失うことになりました。 それ以降、会議が終わるまで彼の部下達は一言も発しませんでした。

Kenji Saito

knife 247
問題は問題ではない。真か偽か?
99/4/4

「問題は問題ではない」をただ字を追うだけならそれは偽となるだろう。 文字通り「問題は問題である」わけだ。 しかし、「問題を解決するためには、その問題は問題ではない」とした場合は真である。 往々にして、問題自体に気をとられるあまり、 人はその先に見えている答えに気づかない場合が多い。 そうした場合、敢えてその問題から焦点をずらしてみる発想の転換が必要である。 つまり「問題は問題ではない」のである。

ana

少なくとも、障害物は解くべき問題ではないという意味で真。 それは取っ払うべきものである。

Kenji Saito

knife 248
見知らぬ他人が困っている時、 助けることについてのあなたの考えを述べなさい。
99/4/5

実際に他人を助けるかどうかは、 人の役に立ちたいと思う気持ちと、 自分を守ろうとする気持ちのトレードオフによって決まります。 僕は前者に偏りがちですが、 一方で自分の物理的な安全を守ることは常に最優先事項となっています。

Kenji Saito

knife 249
他人を助けた経験からあなたが学んだことを話しなさい。
99/4/6

助けられたいと思っていない人々を助けるのは割に合わない。

Kenji Saito

knife 250
非合理的であることが問題の解決に役立った例を述べなさい。
99/4/7

これは自分の経験ではないのですが、 ある棋士が非合理的な差し方をして、 それまで不利だった対局に逆転して勝ったということがあったと思います。 それは全く意味のない指し手だったのにも係わらず、 相手はその裏に隠された論理を追おうとしてペースを乱され、 まずい手を指すことになったのだと思います。

Kenji Saito

knife 251
卑俗であることについて、よい点のみを述べなさい。
99/4/8

卑俗なものに身をさらすことにより、 自分が大多数の人々と比較してどこに立脚しているかが正確に分かるようになります。 それは、 自分の世界への適切な入口と、自分が伝えたいことへの道を作る助けになります。

Kenji Saito

knife 252
「この映画の製作では一切の動物に対して危害を加えていません」 この意味を述べなさい。
99/4/9

この文では、動物という言葉には人間は恐らく含まれていません。 スタント等でしばしば人々が重傷を負うといったことは、 映画製作では決して珍しくないからです。 動物という言葉には、恐らく昆虫やその他の小さな動物も含まれていないと思います。 人々が普通に生活していれば、 悪意はなくても恒常的にこれらの小さな動物を殺しているからです。 それはたとえジャイナ教の信者であっても避けられないことでしょう。 また、 映画の製作者や俳優が口にした食物となった動物は数に入っていないでしょう。 従ってこの文は真ではなく、 真であるとしても、 極めて限られた種類の動物に限ってそうであるということがいえるでしょう。

Kenji Saito

knife 253
禅の主題は忘却である。真か偽か?
99/4/10

主題とまではいかなくとも、忘却は禅のテーマの一つではあると思う。

禅のエピソードの中にこんなものがある。 和尚は鳥が飛んでいるのに気づいて、弟子に言う。 「見ろよ、鳥が飛んでるぜ」 弟子は、 禅の高僧はそんな出来事でいちいち騒いだりするものではないと思っていたから悩み、 しばらく経ってから和尚に言う。 「私はあなたへの信頼を失いました。 鳥が飛んでいる程度のことで騒ぐような人だとは思っていませんでした」 すると和尚は言う。 「お前の鼻先にはまだ鳥が飛んでいるようだな」

Kenji Saito

knife 254
真実の代償を答えなさい。
99/4/11

真実は無償で入手できる。 それは絶対的に無償であるため、 あなたは、 あなたが属している社会の常識に従おうとする一切の努力を捨てなければならない。 それに伴ない摩擦は生じるだろうし、 更には身の危険さえも感じる時があるかも知れない。 しかし真実は無償で入手できる。

Kenji Saito

knife 255
恐怖の種が尽きないのは何故ですか?
99/4/12

それは生を駆動する一つの力だから。

Kenji Saito

knife 256
注意を向けることとは、忘れることである。真か偽か?
99/4/13

真。 それは注意を向けている対象以外のことを忘れることである。

Kenji Saito

knife 257
忘却力がもっとも役に立つ活動分野を3つあげなさい。
99/4/14
  1. 諜報活動 - 自分が本当は誰であるかを忘れて、 他の人物に成りきれるならば非常に役に立つ。
  2. 完全犯罪 - 自分がしたことを覚えていないことは完全化に役立つだろう。
  3. 創造 - 自分や他の誰かが過去に成し遂げたことは覚えていない方がよい。 何故なら、創造とは所詮、既存のアイデアの応用であり、 剽窃に対して過度に敏感になるべきではないからである。

Kenji Saito

knife 258
地球があなたを愛さなくても、あなたが地球を愛する価値はありますか?
99/4/15

はい。 愛することは何か見返りを望むことではなく、 愛すること自身が報酬となるのではないでしょうか。 脳がそれを一番よく知っているはずです。 脳以外が知ることってあるのか。

Kenji Saito

knife 259
すべてが実現できるわけではないとすれば、 あなたの戦略はどんなものになりますか?
99/4/16

できるだけのことをする。 しかし、僕が日本の教育システムを通して身につけた、 簡単なことから片付けるというテクニックを応用する際には 気をつけなければならない。 つまり、テストを受けるときは、 なるべく得点を高くするために簡単な問題から解いていくというテクニックだが−

得点を高くするというのは、僕の人生にとって最優先事項ではないかも知れない。 もし、たくさんのことを成し遂げるのが僕にとって重要なら、 僕は多分簡単なことから片付けていくべきなのだろう。 そうでなければ、 僕は重要なことから始め、かつそれしかするべきではない。 それが僕の戦略である。

Kenji Saito

knife 260
あなただったらどのように人体を改良するか、述べなさい。
99/4/17

これ を読んでください (日本語のみです)。

Kenji Saito

knife 261
誰があなたの身体を所有しているか答えなさい。
99/4/18

誰でもない。 身体自身でさえない。 それは誰がインターネットを所有しているかと聞くようなものだ。

Kenji Saito

knife 262
人体はどのような点で地球と似ているか述べなさい。
99/4/19

どちらもあなたが知るすべての存在が居る、若しくは居た場所。

Kenji Saito

knife 263
創造性とは何ですか?
99/4/20

組み合わせの技術。

Kenji Saito

地球は心理的な現象である。

mailto: ks91@cornell.edu