姉妹サイト: ジュエリー モール:ジェムランド


-写真1-

1840年作との彫刻があるスクリムショー(写真3点は共に同じ作品を撮影)。

写真1に描かれた舟は母船から離れた捕獲舟。全長は約3cmだから、細かい彫刻が施されていることが分かる。

写真2は鯨を船上に引き上げる母船の様子。


スクリムショー
scrimshaw

骨や歯などにエングレービング(彫刻の一種。沈み彫り)を施したアメリカの工芸をスクリムショーという。

元々はアメリカの捕鯨船乗り達が数年にも渡る遠洋捕鯨中の手慰みとして、捕獲した鯨の歯や骨にエングレービングを施した工芸をスクリムショーと言ったが、捕鯨を中止するに伴い現在では鯨の代用品として各種動物の歯、角、に彫刻を施したものを指すことが一般的。

彩色されたものも多い。伝統的には果汁、たばこ、すすなどを用いた。

古くはヨーロッパの捕鯨船乗りが、またアメリカでも遠洋捕鯨がはじまった18世紀から同様の彫刻を行っていたと考えられるが、スクリムショーと呼ばれる形に洗練されたのは、19世紀、アメリカの遠洋捕鯨船員に拠るとされる。

>>


-写真2-


-写真3-


(C)Copyright 2006 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved.


戻る  戻る