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真珠母貝 / しんじゅぼがい / mother of pearl

真珠、または養殖真珠を生成する貝を指す。外套膜(ヒモの部分)が真珠層を生成する成分を分泌する貝が該当する。

真珠層は主成分たるカルサイト(炭酸カルシウム)の薄い板状の結晶と、カルサイトの間をセメントの役割を果たすコンキオリンというタンパク質から形成される。これらの物質がさしずめオブラートのように薄い層状となったものが真珠層である。

真珠層を形成する幾重にも重なる層が光の干渉作用をもたらし、これが美しい真珠層の源となる。

殻の内側は美しい真珠光沢を呈するので、貝ボタンや、彫刻を施しブローチなどに使用される。

英語では種類に関わりなくpearl oyster(パールオイスター)と表記されることも多いが、次の貝が主たるもの。

>> アコヤガイ(Pinctada fucata)

>> イケチョウガイ(Hyriopsis schlegelii)

>> クロチョウガイ(Pinctada margaritifera)

>> シロチョウガイ(Pinctada maxima)

>> マベガイ(Pteria penguin)

>> シェル

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