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ヌープ硬度(--こうど)
(knoop hardness)

1939年に考案された硬度の測定基準。宝石の硬度は一般にモース硬度で表されるが、これは堅さの序列を表すのみである。例えば、モース硬度3の宝石は、硬度1の宝石の3倍硬いわけではない。これに比しヌープ硬度は押し込み硬度測定法の1種で、より科学的に硬度を表現できる。ただし、例えばダイアモンドの場合、結晶面に因って、あるいは同一の結晶面であっても方向によって硬度が異なる性質がある、というようなことにも留意して硬度を考慮する必要がある。
 
→耐久性


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