クッションカットに加工されたガーネットとガラスのダブレット

クッションカット
(cushion cut)

カットにはいくつかの意味があるが、その内のひとつに『シェイプ』(またはシェープ)がある。

シェイプとは、石を真上から見たときのアウトラインを指す。婚約指輪に用いられるダイアモンドは通常ラウンド・ブリリアント・カットだが、これは、シェイプが丸(ラウンド)で有るため、その様に呼ばれる。

クッションカット(の石)と云った場合、クッションシェイプ(の石)を全て指すが、通常は『クッション・シェープド・ブリリアント』または『アンティーク・クッション・カット』を指している。両者は同義。

クッションシェイプとは、丸(ラウンド)と正方形(スクエア)の混ざったような形、あるいは楕円(オーバル)と長方形(レクタングル)の混ざったようなシェイプを指す。

ブリリアントとは、カットのスタイル。ファセット(ひとつひとつの小さな面。ファセットカットの場合、宝石はファセットで囲まれている)が、中央から放射状に広がる配列をしています場合にブリリアントカットと呼ぶ。ブリリアントとは「輝き」などの意味があるが、このカットは、宝石の輝きを引き出すためのカットである為の銘々。

例外もあるものの、カットはシェイプとスタイルで表現することが普通である。例えば、ブリリアントカットの石で、シェイプがオーバルならば、オーバル・ブリリアント・カットです。クッションシェイプで、ブリリアントカットの場合には、慣用として『クッション・シェープド・ブリリアント』と呼ぶ。

『アンティーク・クッション・カット』とは、古くから伝統的に多く用いられてきたカットで有る為、この様に呼ばれる。単にアンティーク・カットと呼ぶ場合もある。
 
カット


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