中 秋 の 名 月

 今月は9月ということで、お題「中秋の名月」という言葉について調べてみました。
普段何気なく使っている「中秋」とは?
そして「名月」に向かってお供えをするのか。ここにスポットを当ててみました。


<中秋とは>
 中秋とは秋の中頃という意味としてとらえがちですが陰暦8月15日のことをさしており、陰暦の仲秋=8月と意味が異なる。お題の「中秋の・・・」は前者の陰暦8月15日をさしています。今年でいう中秋の名月は9月24日に当たります。
 また、旧暦の15日とは0から数える月齢でいえば、月齢14になります。満月は月齢14〜16ですので、中秋の名月と満月は一致しないことの方が多いです。今年1999年は、旧暦7月7日の七夕は8月17日だったりします。

<名月と十五夜>
 名月は秋がよいと言われますが、月を見るという習慣は陰暦(月を基準にした暦)を基準に生活していたので満月の日は夜でも当たりが明るく仕事ができることから(現代のように街灯はなかったので)ありがたいという気持ちも働いていたのだろうと思います。それと、中秋の名月の時にお供えするものというば、団子や里芋、なしなどですが、その時期の成り物を供えて、感謝の気持ちを表しています。関西から中国地方にかけては、里芋を供えることから「芋名月」ともいい、もともとは芋類の収穫祭、すなわち畑作儀礼だったと考えられています。このような月見の習慣は、中国では唐の時代からあり、これが日本に伝来しました。そして、畑作物の収獲に関連する行事へと発展し、現在に至るまで長い間伝承されてきたのです。また、十五夜から約一ヶ月後の、旧暦九月十三日を「十三夜」といい、十五夜に月見をしたら、必ず十三夜にも月見をするものとされていました。十五夜だけでは、「片月見」といって忌まれていたのてす。また、十三夜は「豆名月」または「栗名月」ともいわれ、枝豆や栗なども供えられます。

つぎへ進みます。