八ヶ岳登山(南からの縦走)
 今回は、長野県は八ヶ岳の登山をしてきました。高地での登山は空気が薄いせいか初日はかなり息が上がりやすく、小休止が多くなりましたが2日目以降はペースをつかむことで、かなりそのきつさは改善しました。今回のルートは以下の通りです。

1日目・・・信濃境駅(2.5h)→富士見高原スキー場(0.5h)→水場(不動清水)→西岳(4.0h)→水場(乙女の水)(1h)→青年小屋(宿泊)(0.2h)
2日目・・・青年小屋(0.5h)→編笠岳(0.3h)→青年小屋→権現岳→旭岳→赤岳→横岳→硫黄岳→夏沢峠(山彦荘)
3日目・・・夏沢峠(山彦荘)→本沢温泉→本沢温泉入口→稲子湯

<1日目>
 信濃境駅から富士見高原スキー場までは、ハイキングコース程度のコースです。スキー場からは結構きつい傾斜度をほぼ直線的に連続登坂するので、健脚向きといえるでしょう。ただ、距離は短いコースのようです。水場は2カ所ありますので自炊する場合で困ることはないでしょう。ただ、今回は、前日までの台風の影響がのこって大雨だったせいか不動清水は噴出量?が多く、砂の混じった水がでており、そのまま口にするには多少躊躇するような状況でした。それに比較し、「乙女の水」といわれる水場はまったく問題のない状況でした。青年小屋では、ストーブをたいており長袖シャツを着込む方も見かけました。
<2日目>
 青年小屋から編笠岳、青年小屋にもどって権現岳までは岩登りのような箇所はあまりなく、その先の赤岳までの道程には非常に歩行困難な箇所があり、今回の場合は雨がかなり降ってきていたので岩場に川ができるような始末でした。また、吹き上げる風も強く、時折風に流されそうになる位の風で、風雨ともに最悪の条件での登山となりました。亜傾げからは、横岳前後の狭い岩場と横岳から硫黄岳方面に進んだ鎖場は、せまくしかも岩場であるためかなり緊張しました。その先の硫黄岳から夏沢峠はそんなに難しいコースではなので初心者でも安心して登山することができます。ただ、天候が変わると8月でも10度以下の気温となることもありますので長袖は必須といえます。
 また、夏沢峠の山彦荘は、モモンガ・ヤマネ・ヒメネズミが小屋の中のえさ場まで姿を見せる珍しい宿で、しかも今時電気のないランプ生活できる場所です。昼間は小屋のえさ場には、リスとウソ(野鳥)が姿をみせ、楽しいひとときを過ごすことができます。


<夏沢峠の山彦荘に住み着いている(?)野生の動物達>
 夜行性のため、夜になってからみることができます。下記写真もズームがないデジカメで撮影に成功しました。悪天候の時ほど出没しやすいとのこと。

 
ヤマネ と モモンガ
 
いきいきしているモモンガ君
(雄だそうです)

<3日目>
 最終日は天狗岳を目指す予定でしたが、今回は足の筋をいため左足があがらない故障をしてしまったために断念し、本沢温泉(日本最高所の温泉)経由で稲子湯へ抜ける行程としました。

 今回の経験から登山初心者の私としては、雨対策として靴とズボンをゴアテックスとしていなかっために、2日目のぬれたズボンを3日目にはくこととなり、かなり気持ちの悪い思いをしたこと、そして、足の故障は致命的だということをつくづく感じました。しかし。高所での生活をして2日目からは、呼吸が1日目と比較してかなり楽になるということも経験しました。
 自然相手の登山は、雨のみならず風の怖さも同時にわかりました。風は、普段バイクにのっているので多少流されても怖いとは思っていませんでしたが、いざ高所やだだっ広い山肌で感じる、いわゆる強風は逃げ場もなく、だだ、吹きさらしになることがちょっとしたショックでした。
 今回のコースは鎖場やはしごが多く点在し、初心者ではかなり怖い思いをするかもしれません。しかし、反対に自然を肌で感じて自然のなかに身を置くことで何かを見つけることができるかもしれません。山は、人にいろいろなことを教えてくれるように思います。普段自然にあまりふれない方は、たまには登山に山へ行ってみてはいかがですかY(^^)ピース!

2003.8.20


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