Customize #25 camp touring report


---------- welcome my open garage!! ----------

まずは、4日間のタンデムツーリングの準備が先決だった、

トリプルツリー
車検後再び12度をつけてフォークを寝かせていたのだが、
以前にも書いたが、トレールマイナスなため、横風とかに滅法弱い、
ロングツーリングに不安を感じていたので、6度のツリーに付け替えた。
かろうじてトレールが稼げるため、ハンドリングは格段に安定した。

リアキャリア
今回は、二人でのテント生活なので、シュラフ、エアーマット、ガソリンストーブ、ガソリンランタン、等々、荷物が多く、また重いので、
シーシーバーの取り付けステーに穴あけして、キャリアの固定部もシーシーバーと友締めできるよう切断し、適度なカラーを汎用のパイプ切断によって製造。
フェンダーの固定ボルトに、友締めした。
かなり頑丈になり、タンデムシートの伴侶にとっても安心感が増したことだと思われる。


1日目(Red line)
台風をやりすごし、8/20の朝、横浜を出発。
完全な晴天だった。後ろの荷物が重く、ハンドルがやたらに軽く感じられたが、じきに慣れ、好調に16号を橋本まで走る。
橋本を過ぎて、津久井湖方面に左折、津久井湖の中央にかかる橋のたもとで、朝食のおにぎりを食した。
リアはリジットなので、僕も伴侶もお尻のために、マメに休憩をとることになりそうだ。
相模湖を通過し、route"20" に合流、順調に走れるのだが、工事の片側通行が多かった。
上野原を越えたところで給油した。

大月の手前、猿橋を見ようという気になって、右折。。。猿橋にて小休止。
日本三大奇橋とかになっている、が、大したこと無かった、、、出発!
大月の市街はチョット混んでいた。河口湖方面との分岐を超えたら、流れ出した。
ここから笹子越えの登りだ。
トンネルまでは笹子川に沿って走っていく、天気も良くかなり気もちのいい道だ
route"20"の新笹子トンネルは、けっこう古くて暗いので、実際以上に長く感じた。
トンネルを抜けたところの"道の駅-甲斐大和"で休憩。
伴侶は巨峰ソフトクリームを食す。”この旅で様々なソフトを食べるわ!”との宣言!!
しかし、この考えが甘かったことを後で思い知らされるようになる。。

さて、勝沼まで、笹子峠を快調に降りきって、勝沼バイパスに入る。
扇状地の淵を周って走る快適な2車線道路が、石和まで続く。
まだ午前の日差しが降り注ぐ台風一過の晴天のなか、気持ちよいハイウエイ(国道)をイージーライダー気分で走っていく。
また、さほど暑くなかった。。。。
石和を過ぎ、甲府バイパスに入ったあたりで、八王子ナンバーのファイアーブレードと並走した。
彼もタンデムで、まだ若い、彼女は後ろで必死でしがみついている感じだった。
信号で並んだときに、互いに親指を上に向けた合図を交わした。
甲府昭和入り口で、道端に止め、GASのタンクからキャブまでのチューブの取りまわしを変更調整
というのも、まだまだGASがあるのに、落ちていかない現象に見舞われていたからだ。
この調整後、問題は解消した。

双葉バイパスが新設されていて始めて走った。
釜無川を左に見ながら登っていく。
韮崎を越えて、橋をわたり、route"20"は釜無川の左に出る。

しばらくすると、"道の駅−白州"があったので、休憩。
ここは、サントリーの蒸留所があり、名水で有名な場所だ。
南アルプス甲斐駒ケ岳に降った雨が、特殊な地質に濾過され、かような名水が湧き出るということだ。
様々な東京では見られない野菜も直売していた。
向かいのGSで給油し、再スタート

それなりの登りが続き、富士見のちょっと手前で、"ラーメンショップ"があったので、お昼にする。
岩のりラーメンを注文。
この山の中で岩のりとは?と思ったが、パンチのあるトンコツに岩のりは絶妙に合っていて、美味であった。
坂を降り、下諏訪を越え、上諏訪の駅を越え線路をまたぎ、諏訪湖のほとりに出て小休止。

ここで、今日の宿泊予定を伴侶に説明。
この旅の目的の一つは、乗鞍スカイラインだ。
そこまで、初日に攻めるのはキビシーと思っていたので、松本平のどこかで一泊と考えていた。
梓川のキャンプ場(まさに乗鞍の入り口だ)または、須砂渡キャンプ場(常念岳山麓、豊科付近)、または、高ボッチ高原のキャンプ場(松本平の東の山の上)。いずれもツーリングマップルに、キャンプ場としての記載があるところだ。
まずは高ボッチを目指すことにする。
塩尻峠を越えて、ちょっと下がったところに、右折で高ボッチ方面の標識が出る。
その通りに右折。
10kmぐらい山をぐんぐん登っていく。
これは、塩尻峠から高ボッチを上り始め、気温が下がり、上着を着込んだところ
ここらへんから、ソフトクリームどころじゃない、兆候が現れ始める。
伴侶もまだ笑顔だが、この先凍えることになる。

さらに登り続け、気温も下がり、頂上に近づくにつれ、樹木も少なくなり、
頂上では風もあり、二人ともかなり凍えていた。
松本平が一望できる絶景ポイントだが、いかんせん寒い。
管理事務所のようなところがあったので、キャンプ場はどこか?尋ねると、
”特にキャンプ場はないんだよね、だけど、駐車場の端ならテント張っていいよ。”
”!?”あれ〜と言う感じ、伴侶に相談したところ、寒いし、頂上で俺たちだけってのも心細いしってことと、麓に下りて温泉入ったら、またここに登ってくるのがいやだ、ということで、
高ボッチでの野営は、パスすることに、、、
そして、次なる野営候補地をツーリングマップルで探す。
地図上の梓川沿いにテントマーク発見、しかしちょっと上のほうを見ると、
豊科の西、穂高温泉の南に、須砂渡キャンプ場を発見、また温泉も併設。
どちらに行くか迷いながらも、寒いのでまずは松本平に降りることにした。

標高1580mの高ボッチを一気に降りて、村井にでる。
一挙に暖かくなる。村井駅近くの健康ランドで、入浴しようかと思ったが、
入浴だけで、一人2000円は高いので、須砂渡を目指すことにした。
途中で、晩御飯のインスタントラーメンと、おつまみとビール・ワインを買い込んで、松本平を横切るように反対側の山に向かって走っていった。

須砂渡キャンプ場は、こじんまりしていて、静かな森の中にあった。
道路を挟んで、綺麗な日帰り温泉施設があり、キャンプ初めての我が伴侶も納得したようだった。
他のキャンパーも3組くらいしかいなくて静かで良い感じであった。
また松林なので、地面には松葉が堆積していてやわらかく、
そのくせ水はけが良いのかジメジメしていなくて良かった。
TOPの写真はここの写真だ。

設営してから、温泉施設で入浴し、テントサイトにもどり、
ガソリンランタンの灯りに照らされながら、ささやかな晩餐。
ビールもワインもおつまみも、インスタントラーメンもうまいし
静かな森と夜につつまれて、来てよかったと実感するひとときだ。
10時過ぎには、シュラフに入って、熟睡できた。

2日目(blue line)

常念岳山麓の静かな朝だった。
天気も良い。
時計を見たら、まだ6時だ。
ガソリンストーブでコーヒーと紅茶を温め、買っておいたパンで朝食。
森の朝を満喫し、そして片付け、

今日は、いよいよ乗鞍スカイラインにアタックだ。
松本平の淵を走る県道を南下し、route158 を目指す。
島々で route158 に合流。すでに結構寒い。
梓川に三つのダムが続く。
途中の道の駅で休憩。売店にレインコートがあったので、二人分買い込む。
このあたりでこの寒さなら、標高2700mのスカイラインは恐ろしい。

奈川渡ダムの分岐を上高地方面に、ここはトンネル内で分岐する珍しい分かれ道だ。
ダムを渡り、長いトンネルを三つ抜けて、乗鞍方面に左折。
湖を渡り、本格的な登りになっていく。
このあたりはスキー場への道で、石窯焼きのパンやあったりお土産やがあったりと、なかなかお洒落な雰囲気がある。
しばらく行くと乗鞍高原温泉の十字路だ、右折すると、スーパー林道で白骨温泉、
真っ直ぐいけば、ゲレンデを越えて、スカイラインだ。
ちょっとココで休憩。

上を見上げると、乗鞍岳に少し雲がかかっている。
このスキー場は、24歳くらいのころに初めてきて以来、気に入って何度も来ている。
夏に来るとまたそれはそれで高原の風情がきもちいい。

また、上り始める。
道は、ゲレンデを回り込みながらガンガン登っていく。
最初にゲレンデを横切るところに休憩所があり、寒くなってきたこともあり、レインコートを着込む。

ゲレンデの最上部を横切ってからが、本当の登りだった。
視界は悪くないが、雲ってきた。
雲の中に入ったようだ。

空気の薄さのせいで、アクセルのツキが悪くなる。
急なヘアピンを40個も越えただろうか、いつの間にか、かなり登って、
急な斜面を横切りながら道がへばりついているような状態になったところで、
渋滞だった。右側を抜けていくのだが、もっと右は急な崖で、下に雲がある。
まるで、イメージの中の天国だ。
と同時に、怖かった。
天国を目指す民の車は、渋滞していてピクリとも動かず、
崖と民の車の間を、我はすり抜けていく。

登りつめ、尾根を斜めに横切ったら、そこが畳河原だった。
大黒岳と恵比寿岳と富士見岳に囲まれ、鶴ヶ池がひっそりと、
神秘的な色をして、そこにあった。
天国にある、狭い平地と池。そんな感じだ
しかし、駐車場待ちの渋滞がひどいので、すこし岐阜県側に降りたところで停まった。
伴侶はブルーのレインコートをウインドブレーカーの下に着ている。
僕はピンクのそれで、かなり怪しかったのだが、その写真は無い。

さあ、ここからの下りが、有料の乗鞍スカイラインなのだが、
いきなり霧で、視界5mという感じで、料金所までの下りずーっと景色どころではなかった。
残念といえば残念だが、天国の景色があまりにも感動的だったので、満足していた。

平湯峠の頂上へ乗鞍スカイラインは突き当たり、峠を平湯に下りる。
安房トンネルの出口までは一走りだ。
新平湯温泉を通りすぎ、寒さが和らいできた。
久しぶりの人里という感じ。
比較的大きな橋を渡り、神岡方面と新穂高方面分岐の突き当たりだ。
先を急ぐため、神岡方面に左折。
さあ、これをひたすら行けば、日本海だ!!

標高2700m の天国から、0mの日本海まで降りていくんだ。

一気に!と思ったが、道の駅があったので、休憩
お昼ご飯にいい時間だが、飛騨牛スティックだけで済ます。
本命のお昼は、あとのお楽しみだ。
しかし、飛騨牛の串が殊のほか美味だった。
が、先を急ぐ、昼飯の本命はまだ先にあった。
高原川沿いに降りていく、快適な道だ。
天気も良くなり、青空が見えてきた。
神岡の街を通り過ぎ、route"41"に合流。

神岡は、亜鉛の鉱山で栄えた街だという。
しかし、2001年6月に採掘は中止されたという。
神岡鉄道という私鉄が山間を縫って走っている。
囲炉裏のある客車があるらしい。
鉱山の歴史は調べてみると興味深い。

route"41"は、神岡鉄道と高原川と絡み合いながら、流れていく。
高原川は、細入村で、宮川と合流し、神通川と名前を変える。
神岡鉄道もここ、猪谷という駅でJR高山本線と合流だ。
ここで、国道を右折し神峡橋の真中で、休憩。

川幅も大きくなり、谷も浅くなってきた。
富山平野はもうすぐそこだ。

神通川第一ダムを横目に、長いトンネルを抜ける。 いよいよ山が低くなる。
そして、神通川第二ダムを右手に見たと思ったら、
橋を渡り川を横切り、国道は台地の上に出る。
ここはもう、富山平野のはずれだ。

route"41"は、直線になる。

大沢野という町の交差点で信号待ちをしていたら。
伴侶が後ろから”回転寿司があるよ”
!!それだ、実はずっとそれを心待ちにしていたのだ。
迷わず駐車場に乱入。
”番やのすし”
氷見漁港から直送したというネタは新鮮。
板さんの態度も好感がもてる。
おすすめのシイラも白身で美味
地のネタも豊富だし、普通のネタもうまかった。
とくに赤貝!”赤貝ってこういう味じゃん”と、
忘れていた赤貝の味を思い出させてくれた。
すべてのネタがちゃんとその味を出していて、
僕らは、大満足で少し遅い昼食を終えた。

さて、日本海はもうすぐそこだ。
昨年に大学の仲間で訪れた、朝日海岸を目指す。
このとき持参していたツーリングマップルには、富山県は出ていないので、
ルートの検討はせずに、ひたすら富山市内を目指し、route"8"に出る作戦をとった。
富山駅付近まで出て、やっとroute"8"にめぐり合った。右折だ。
しばらく行くと、route"8"の富山滑川バイパスと立体交差、
迷わず右折しバイパスに行った。
が、、、なかなか日本海を目にすることができない。
ようやく遠くに日本海を目にすることができたのは、魚津の手前ぐらいだろうか。。
あとで地図を見て思ったのだが、滑川の手前で海まで出て、
海沿いの県道を走ったほうが、風情があったのではないかと後悔した。
平日の午後、夕方に向かう国道は、大型の貨物が多く埃っぽかった。
ともあれ、route"8"を走り続け、魚津、黒部を越え、
黒部川を渡り朝日町までやってきた。
越中宮崎の駅にまず行って見るが、
無人駅というのもあるが、人が全然いない。誰も歩いてない
夏はもう終わったよ〜って感じだった。
しかたなく、海岸のキャンプ場を探す。
すると線路と海岸に挟まれた場所に、
”朝日ヒスイ海岸オートキャンプ場”というのがあった。
ちょうどこんな位置関係であった。

    海岸
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  キャンプ場

---------道---------------
-+-+-+-+線路-+-+-+-+-+-+-+
====国道=======
立ち寄り鉱泉


鉱泉だが近くにあったので、迷わずこのキャンプ場にした。
しかし、それがこの晩の悪夢の始まりだった。。。

設営をする僕→

to be continued
つづく (2002.09.01)