CX-custom #2


----- CX-C rake-tree has made up!! -----

ようやく、オーダーしていた、6度レイクのトリプルツリーが、仕上がってきた。
できはいいのだが、待たせすぎですよ。
夏はとっくに過ぎてしまって、冬がそこまで来ているって。。。。


取り付けの、作業風景です。
タンクに、バスタオルかけて、ジャッキかけて、
ハンドルはずして、ライトはずして、
ホイルはずして、ブレーキキャリパー外して、
フォーク抜いて、
トップブリッジ外して、ステム抜いて、
レイクツリーに、グリスをたっぷり塗って、
ベアリングを並べて、
ネックにつけて、ステムの締め具合を調節して、
トップブリッジつけて、フォーク入れて、
仮締めして、トップブリッジのナットから本締めして、
ハンドルポスト付けて、

ぐらいまで、進んだ状態が、上の写真です。


右の写真は、ネック部の拡大図。

6度というのは、微妙な角度ということが、
お解りいただけると思う。

しつこいようだが、
国産アメリカン乗りの人たちに警鐘を鳴らすが、
無謀なレイク角のツリーをつけるのは、本当にやめよう。

steed drag-star valcun 等、もともとのキャスターが、33度〜35度程度のやつは、
7度まで、
SR とかGL とか、もとが、27度くらいのやつで、リヤをローダウンしてなければ、5度
リヤを下げて、30度くらいになってれば、6度までだ、

ちょっとくどいようだが、図解しよう。

これは、いわゆる手押しの台車などについているキャスターの図だが、
矢印の方向に進んでいるときは、
つねに、A(舵の回転軸の接地点)に B(タイヤの接地点) が引っぱられてるのは、わかりやすいでしょう。

もし上の図で逆方向に台車を押したら、どうなるか?
タイヤは、クルンと舵取り軸を中心に180度回転して、やはり、A点にB点は引っぱられる状態になろうとする。
台車だったら、それで済むが、バイクだったらどーだろう?

上の図は、良くありがちな過度なレイク角ツリーをつけたバイクの状態に似ている。
図中の濃い青い線が、フォークだ。赤の斜線(ネック角)にたいしてレイクしているわけだ。
このとき、A点より、B点が前に出てしまっている。トレールがマイナスということだ。
これは、かなり危険なことなのだ。

キャスター角による直進性と、マイナストレールの回頭性とが戦っている状態なのだ。

60km/h 〜70km/h くらいまでは、キャスター角がもたらす直進性で、まあそれなりに走るが、
それ以上の速度になると、ハンドルがブレやすくなる。
ちょっとしたきっかけで、ブレがとまらなくなったりする。=転倒の怖れがある。
それ以前に、走ってても、オッカナビックリで、楽しくない。
低速でも、横風や、路面のワダチに滅法弱い。
ということだ。

これは、私は悲しいかな、体験談である。(涙)
高い授業料だった・・・・

そもそもレイクツリーというのは、フレーム改造で、ネック角を寝かせたとき、
トレールが多くなりすぎるのを、抑えるためのもの、と考えたほうが良い。
マイナストレールになってしまうような角度のものは、論外の危険部品なのである。

10度だとか12度だとか14度だとかのレイクツリーを売ったり造ったりしているshopを信用しちゃだめだよ。

面白いというか、たいしたもんだ思うことに、harley davidson のパーツ、
星の数ほど、アフターマーケットにあるけど、7度以上のレイクツリーは見たことが無い。
XL系は、5度か6度。FXSTやFXWG系は7度までだ。
良識というか、理性があるということか、PL法のおかげか、、、
日本は、まだまだだなと思う。

おっと、名古屋の、K&S STURGIS さんは、僕がオーダーの相談をしたとき、
7度以上は作らないと、キッパリいってくれましたよ。
こちらは、信用できる良いショップだと思います。

んで、うちのCX−Customだ。

ちゃんと、25mm〜30mmくらいトレールを稼いでいるのです。
高速走行テストをしたが、不安は無し。
峠でも、かえってハンドリングは軽いので楽しい

そんな丁度いい塩梅になりました。

あと、サイドスタンド。
steed のサイドスタンドが形状がカッコよくてつけていたんだが、
車高が下がって、立ちすぎるので、
真ん中へんをバーナーで炙って、曲げました。
キャブトンマフラーの脇からの突出も増して、下げやすくなったし。
丁度よい感じ
ん!? キャブトン・・・いつのまに?

実は、他も、いろいろかわってるのだが、
(例えばフロントのローターもSTEED用がバッチリはまり、穴空きローターに)
追って報告する。