片思いの人魚

 作詞:白倉由美


(注)この歌詞は、著作権者である白倉由美氏の許可を得てここに掲載する
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銀色の波 はじけて 月明りは夢
聞こえるでしょう? 胸の音 切ない色
あなたのもとにいくなら 声をもらうよ、と
言われたけれど かまわない 素足のまま

眠っているあなたの瞳(め)に ふるえる指でそっと
祈りをささげたいの
抱きしめている恋に きっときづいて
きっとお願い

水平線も揺らめく その境いさえも
もう見えないの 風花が髪に舞うわ
砕けて散る 雫の海
はじめて腕に抱かれ 人魚は迷っている
このまま二人 海へ‥‥

珊瑚の赤が睫毛をふせた

銀色の波 はじけて 月明りは夢
聞こえるでしょう 胸の音 切ない色
たぶんあなたは気付いてない と思うから
内緒にしてね 魚たち
そう 誰にも
はじめての恋 失う その痛みよりも
あなたの現実(いま)を 失くすのが こわかったの
好きと言えない 心は壊れてしまうの
空を見上げて 欠けていく月のように
あなたのもとに いきたい
声なら 奪って
誰もあなたの 代わりには なれないから
わずかな願い 託して 丘をこえていく
だいすきだから こわくない 心のまま
                 
銀色の波 はじけて 月明りは夢 
聞こえるでしょう 胸の音 切ない色
あなたのもとに いくなら 声をもらうよ、と
言われたけど かまわない 素足のまま


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