伊勢山自然公園の野草      神奈川県海老名市国分南


           撮影日 2003.05.04

          撮影場所 太い緑の線





伊勢山自然公園の位置






上空から見た伊勢山自然公園



コナラ・イヌシデの林
林床にも木漏れ日が差している。





ヒサカキの林
密生していて中は薄暗い





1,ジュウニヒトエ
シソ科
[十二単]
林の入り口や日の林の射す所によく見られる多年草。
幾重にも重なって咲く花の様子を十二単にたとえた。
花期は4〜5月 希。






2,ホウチャクソウ
ユリ科
[宝鐸草]
林の薄日の射す所によく見られる多年草。
花の形が五重の塔の軒に下がっている宝鐸に似ている。
ナルコユリに似ているが茎が枝分かれする。
花期は4〜5月 普通。





3、コウゾリナ
キク科
[髭剃菜]
林の日当たりの良い南斜面などによく見られる2年草。
葉や茎には剛毛があり全体的に固い。
花期は5〜7月。普通。





4、コゴメウツギ
バラ科
[小米空木]
日当たりの良い林の縁などによく見られる落葉低木。
白い花が小さく小米を思わせる。
花期は5〜6月。普通。






5、ナルコユリ
ユリ科
[鳴子百合]
薄日の射す林の中や土手などによく見られる多年草。
白い小さな花が5〜6個下がる。
米や麦などを食べに飛んでくる雀などを脅す鳴子のように見える。
花期は5〜6月。普通。






6、ニガナ
キク科
[苦 菜]
日当たりの良い林の縁や林の中の道ばたに見られる多年草。
葉や茎を切ると切り口から白い乳液が出る。
花は全体的にか弱い感じがする。
似たものにハナニガナがあるが舌状花が8〜10個ある。
花期は5〜6月。希。






7、ハハコグサ
キク科
[母子草]
別名 ホウコグサ・オギョウ
春の七草の一種。
日当たりの良い林の縁や畑などによく見られる多年草。
全体に白く見えるのは綿毛が生えているからである。
花期は3〜6月。普通。






8、エビネ
ラン科
[海老根]
里山の林の中に生える多年草。
里山が荒れたことや収集家の採集により希少になってしまった。
花期は5〜6月。希少。






9、ミツバツチグリ
バラ科
[三ツ葉土栗]
日当たりの良い林の縁などに見られる多年草。
黄色い花は葉柄を伸ばし、その先端に数個咲く。
キジムシロの仲間。
花期は4〜5月。希。






10、カントウタンポポ
キク
[関東蒲公英]
日当たりの良い林の縁などによく見られる多年草。
日本古来のタンポポで外来種のセイヨウタンポポと比較される。
最近少しずつ街や人里から離れたところにしか見られなくなってきている。
花期は3〜6月。やや希。






11、ヤマユリ
ユリ
[山百合]
薄日の射す林の中や林の縁などに見られる多年草。
白い花が優雅で大正時代大量に海外に輸出された。
多くは採集されたため見られなくなってしまった。
神奈川県の花であり大切にしたい。
花期は7〜8月。希少。






12、キンラン
ラン科
[金 蘭]
里山の林の中に生える多年草。
里山が荒れたことや収集家の採集により希少になってしまった。
伊勢山自然公園を里山として手入れをしたのでよみがえってきた。
海老名市の貴重な財産である。
花期は4〜6月。希少。






13、ギンラン

ラン科
[銀 蘭]
キンラント同じように里山の林の中に生える多年草。
里山が荒れたことや収集家の採集により希少になってしまった。
伊勢山自然公園を里山として手入れをしたのでよみがえってきた。
海老名市の貴重な財産である。
花期は4〜6月。希少。






14、ヒトリシズカ
センリョウ
[一人静]
日当たりの良い林の縁などによく見られる多年草。
白い一本の花穂がこの花の名の由来となる。
同じ仲間にフタリシズカがある。
いずれも奥ゆかしい名で親しまれている。
花期は4〜6月。やや希。










公園の林の間から見た夕陽



この公園は海老名市の貴重な財産です。
2002年から里山として保全を始めました。
その結果貴重な里山の植物が復元してきています。