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1. はじめに

このドキュメントは、1台のパソコンに Free Solaris 7 Intel版、2種類の Linux、Windows95 の4つの OS をインストールし、それらを切替えてブート 可能にする方法について、私が実験した内容をまとめたものです。

第1版では、ハードディスクが 1台だけのパソコンにマルチ OS 環境を構築した例 (Solaris 7 は英語版)でしたが、この第2版では 2台目のハードディスクに日本語 版の Free Solaris 7 をインストールした例を追加しました。

複数の OS を切替えてブートするもの、即ちブートマネージャには以下のような ものがあります。この他にもあるかもしれません。大きくは、市販の製品、OS に 付属のもの、フリーソフトに分類できます。なおブートマネージャ以外にブート ローダ、ブートセレクタという呼び方もありますが使い分けがよく分からないの で、この文書ではブートマネージャと呼ぶことにします。

  1. System Commander [市販製品]
    http://www.softboat.co.jp/product/index.html
  2. (Partition Magic に付属の) BootMagic [市販製品]
    http://www.netjapan.co.jp/
  3. OS/2 Warp に付属のブートマネージャ
  4. Solaris に付属のブートマネージャ
  5. FreeBSD の Booteasy
    http://www.jp.freebsd.org/mirror.html
    ftp://ftp.jp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/tools/
    pub/FreeBSD/tools/bootinst.exe
    pub/FreeBSD/tools/boot.bin
    以下の前後のいくつかの Q&A は役にたちます。 http://www.jp.FreeBSD.org/www.FreeBSD.org/ja/FAQ/book.html#AEN1759
  6. OS-BS
    上記の Booteasy と同じところにあります。
  7. grub
    GRUB は GRand Unified Boot-loader の略で PC/AT 互換機用のブート ローダです。PC-9801用もあります。grub の情報として日本語による解説、 翻訳、メッセージを日本語化したものがあります。
    http://www.uruk.org/grub/
    http://www.fastnet.ne.jp/~hashi/grub/ (インストール解説)
    http://www.gnu.org/software/grub/grub-faq.ja.html (GNU GRUB FAQ :日本語)
    http://www.kuis.kyoto-u.ac.jp/~kmc/proj/linux98/arch/i386/boot/grub98/ ( PC-9801用)
    「Software Design」 1999年1月号82頁
  8. Linux のLILO
    LILOでトラブったら/トラブる前に、これを見ましょう。
    Lilo mini-Howto
    LILO FAQ
    LILO の動作について
  9. GAG
    9種類のOS、複数のHDDに対応。GUIで分り易いのが特徴(サンプル画面参照)。 http://raster.cibermillennium.com/gageng.htm [現在、version 3.1 のドキュメントを翻訳中。近日、公開予定]
  10. MBM
    http://www.vector.co.jp/soft/dos/util/se035596.html
  11. Extended-IPL
    http://www.tsden.org/takamiti/extipl/

私は市販の製品 (System Commander, Boot Magic) や他の OS に付属のものは 使わず、今回インストールする OS のみでそれらの切替えができるようにした いと思いました。試行錯誤の結果 Linux の LILO と Solaris のブートマネー ジャのみで Solaris 7, Linux, Windows95 の切替に成功しました。

後述しますが Solaris 7 は、1 台目または 2 台目のいずれのハードディスクに 入れても起動できます。

Solaris に限らずどんな OS でも言えることですが、新たに OS をインストール するということは、危険がつきものです。ここで危険というのは、誤って既存の データを失うかもしれないということです。このドキュメントで説明するブート マネージャの実験では、ハードディスクの内容は消えなくても、OS をブートで きなくなり結果としてデータを失うという失敗をするかもしれません。 まさかの場合に備えて重要なデータは "必ず" バックアップをとっておくという ことを "強く" 推奨します。私は過去に、面倒だからバックアップをとらずに OS をインストールして、何度か痛い目にあっています。

参考: Free Solaris の入手とインストール

「参考文献」の項の「Free Solaris 7 Intel版 インストールガイド」を ご覧下さい。


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