Nmail4用メーラ移行ツール conv2nmail4 (バージョン 0.6.1) の使い方
     更新日: 1999年9月15日


(注) ディレクトリを指定するときは「参照...」ボタンをクリックし、ファイルオープンのダイアログボックスで、そのディレクトリ内の何れかのファイルを指定して下さい。


1.[Linux] Nmail 3.0x (または Nmail4の旧バージョン)の場合
これは[1ファイル:1メール]形式です。

(1)  conv2nmail4を起動し、「分割不要」「改行コード:Unix」を選択して下さい。

(2) 「取込元ディレクトリ」として例えば ~/.nmail/inbox を指定します。

(3) 「格納用ディレクトリ」として例えば ~/.nmail4/old-inbox  と入力します。

Linux 
(4) 「取込開始」ボタンをクリックすると、格納用ディレクトリを作成し、その中に古いメールの情報ファイル(oldtree)が作られます。
そして、その内容が ~/.nmail4/.tree0 ファイルに追加されます。
処理が終ればこの情報ファイル(oldtree)は不要です。
但し、何らかのトラブル等に備えて削除せずに参考用として残しておくことをお勧めします。

(注) 元のメール(上記の例では  ~/.nmail/inbox)のファイルは、そのままの形で残っています。
Nmail4 は、このファイルを参照しますから削除したり、他のディレクトリに移したりしないで下さい。

(5) 必要に応じて inbox 以外のメールフォルダも上記(2)〜(4)の手順で処理して下さい。
その際、「格納用ディレクトリ」は異なるものを入力して下さい。


2.[Linux] Netscape Messennger,  Unix mail コマンド,  Emacs メール(Mew, mh-eなど)の場合

これらは 「Unix From行形式」です。Unix From行形式とは各メールの先頭に "From " で始まる行が存在する [1ファイル:複数メール]形式のフォーマットです。
以下の処理は入力ファイルが Unix From行形式であることを前提にしています。それ以外の形式の場合の動作は不明です。たぶん変なことになると思います。

(1) conv2nmail4を起動し、「分割する」「改行コード:Unix」を選択します。

(2) 「取込元ファイル」として以下のファイルを指定します。

Netscape Messenngerの場合  ~/nsmail/Inbox
 ~/nsmail/Sent
など
Unix mail コマンドのメールの場合 /var/spool/ユーザ名
Emacs メール(Mew, MH-Eなど)の場合 ~/Mail/inbox
など
その他、Unix From行形式のメーラ  
(3) 変換したメールの「格納用ディレクトリ」として例えば ~/.nmail4/old-inbox/ と入力します。
Linux 
(4) 「取込開始」ボタンをクリックすると格納用ディレクトリを作成し、その中に分割されたメールが作られます(元のメールboxファイルはそのまま残っています)。
次に、それらの情報ファイル(oldtree)が作られ、その内容を ~/.nmail4/.tree0 ファイルに追加します。

(5) 必要に応じて別のメールフォルダも上記(2)〜(4)の手順で処理して下さい。
その際、格納用ディレクトリは異なるものを入力して下さい。


3.[Windows]  AL-Mailの場合

これは [1ファイル:1メール] 形式です。

(1) conv2nmail4を起動し、「分割しない」「改行コード:DOS」を選択します。

(2) 「取込元ディレクトリ」には AL-Mail のメールのディレクトリを指定します。
例えば1台のパソコンでWindows と Linux を切り替えてブートできるようになっていて、
且つ Windows のC: ドライブ全体を /dos としてマウントしている場合
/dos/Program Files/Almail32/Mailbox/Account1/Inbox.box のように指定します。

(3) 格納用ディレクトリとして例えば ~/.nmail4/ALMail-inbox  と入力します。


Linux 

(4) 「取込開始」ボタンをクリックすると格納用ディレクトリを作成し、その中に改行コードを変換したファイルが作られます。また古いメールの情報ファイル(oldtree)も作られます。そして、その内容が ~/.nmail4/.tree0 ファイルに追加されます。処理が終ればこの情報ファイル(oldtree)は不要です。但し、何らかのトラブル等に備えて削除せずに参考用として残しておくことをお勧めします。

(5) 必要に応じて inbox 以外のメールフォルダも上記(2)〜(4)の手順で処理して下さい。
その際、格納用ディレクトリは異なるものを入力して下さい。


4.Windowsのメーラ

(1) Windows上で MailExp というメール分割移行ツール( http://www.digico-m.com/ から入手できます)を使って、「Unix From行形式」のファイルを作ります。Unix From行形式とは各メールの先頭に "From " で始まる行が存在する [1ファイル:複数メール]形式のフォーマットです。
 AL-Mail 等の場合  これは [1ファイル:1メール] 形式です。
Windows 
Netscape Messennger,  Outlook Express 等の場合 これらは[1ファイル:複数メール]形式です。
Windows 
(2) このUnix From行形式のファイルをLinux上で上記2.の処理をします。
その際 「分割する」「改行コード:DOS」を選択します。