3. PPP の動作確認

3.1 asppp デーモンの起動

  # ps
  # /etc/init.d/asppp start
  # ps

最初の ps コマンドで aspppd が走ってないことを確認し、２回目の ps コマンド で aspppd が表示されることを確認します。aspppd が表示されない場合は、

  # tail /etc/log/asppp.log
  # more /etc/log/asppp.log
  # cat  /etc/log/asppp.log

のいずれかでログの内容を確認して下さい。

ちなみにこのドキュメントの第１版では /etc/asppp.cf ファイルの設定で pap_password とするべきを pap_passwd と間違えていたのですが、このようにすると ps コマンドで aspppd が表示されず、asppp.log ファイルには下記のようにエラー ログが記録されます。

xx.xx.xx Link manager (404) started xx/xx/xx
xx.xx.xx parse_config_file: unrecognized symbol pap_passwd
xx.xx.xx parse_config_file: unrecognized symbol xxxxxxx
xx.xx.xx parse_config_file: no paths defined in /etc/asppp.cf
xx.xx.xx parse_config_file: Errors in configuration file /etc/asppp.cf
xx.xx.xx Link manager (404) existed xx/xx/xx

3.2 ダイアルする

  # ping ppp-gw

私が初めて試したとき、

     no answer from ppp-gw

というエラーが出ました。この時は /etc/nsswitch.conf の設定が間違って いました。修正後、再度トライしたのですがやっぱりダイアルしません。

そこで原因を調べるために /etc/log/asppp.log というログファイルを見ると

  process_ipd_msg: ipdptp0 needs connection
  Device Type ACU wanted
  Requested Device Type Not Found
  Call Failed: No DEVICES AVAILABLE

となっていました。直訳すると「デバイスタイプ ACU が要求されたけど そんなものは見当たらないから呼び出しに失敗したんだ」と言ってます。

各設定ファイルを見直し /etc/uucp/Devices と /etc/uucp/Dialers の 設定ミスを修正したところモデムがダイアルしました。

［参考］ダイアルしないなど PPP でトラブったら AnswerBook 2 の

        Solaris System Administrator Guide の
          TCP/IP and Data Communications Administaration Guide の
            Expanding Your Network with PPP の下をたどっていき

Troubleshooting PPP というセクションをご覧下さい。 「えーごはさっぱりあきまへん」のバーイ、日本語の AnswerBook
http://docs.sun.com:80/ab2/@Ab2JapanEncoding で幸せになりませう。

3.3 ifconfig コマンドでネットワーク・インタフェースの設定を確認

  # ifconfig -a

  lo0:     flags=849 <up,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST> mtu 8232
           inet 127.0.0.1     netmask ff000000
  nei0:    flags=863 <up,BROADCAST,NOTRAILERS,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500
           inet 192.168.1.50  netmask ffffff00 broadcast 192.168.1.255
           ether xx:xx:xx:xx:xx:xx
  ipdptp0: flags=8d1 <up,POINTTOPOINT,RUNNING,NOARP,MULTICAST> mtu 1524
           inet  202.247.xxx.xxx -->  202.247.XXX.XXX netmask ffffff00
           ether 0:0:0:0:0:0

このように最後に ipdptp0:〜 が表示されれば OK です。

3.4 nslookup コマンドで DNS の動作確認

  # nslookup

と入力し、

     Default Server: newmail.st.rim.or.jp
     Address:        202.247.130.5
     >

のように表示されれば OK です。 > のプロンプトで適当なサイト名(例えば www.sun.co.jp)を入力し同様に Default Server と Address が表示されることも確認しましょう。 終了は > のプロンプトで Ctrl + c を入力します。

3.5 HotJAVA による動作確認

ここまでくれば HotJAVA を起動してウェブページを見ることができる筈です。

3.6 回線を切断する

  # /etc/init.d/asppp stop

と入力します。