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1. はじめに<マルチブート環境構築の意義>

以前と比べハードディスクの容量が飛躍的に増え、しかも驚くほど安く買える ようになりました。 このドキュメントは、20GB ハードディスクに Windows 2000, 各種 Linux などの 8個の OS をインストールし、それらを切替えてブート可能にする方法について、 私が実験した内容をまとめたものです。市販のブートマネージャでなくフリーソフ ト(LILO)を使用しました。

【注】 このドキュメントの内容には、間違いや正確ではない部分があるかもしれません。 従って鵜飲みにすることなく参考程度にお読み下さるようお願いします。 また、舌足らずな説明で分かりにくい部分があるかもしれません。 弁解になりますが、私自身、何もかもよく分かった上でやったわけでなく参考文献 をひもときながら試行錯誤した結果をまとめたのが、このドキュメントです。 従って、もしかしたら勘違いしているところがあるかもしれません。 このことを考慮に入れ参考文献も是非ご覧になって欲しいと思います。

世の中には AT 互換機(DOS/Vマシン)上で動作する OS が沢山存在します。 DOS, Windows, Linux, *BSD(FreeBSD など), Solaris, Unixware, BeOS, TRON, HURD, ・・・ 私が自宅で主に使っているのは Linux ですが、この Linux も色々なディストリ ビューションが次々と公開されています。 ざっと思い付くだけでも以下のように10を越えています。

RedHat系 = RedHat, Laser5, Turbo, Vine, Caldera, Kondara, MLD4, Mandrake, SuSE
Slackware系 = Slackware, Plamo
Debian系 = Debian, Storm

このように一杯ある OS の中で一体どれが一番良いのか? 自分の目的に最も適しているのはどれなんだ? 雑誌の紹介記事なども参考にはなるが、やはり実際に自分のマシンで触ってみた いところです。

というわけで、安くなった超大容量ハードディスクにできる限りの OS を積んで マルチブートの実験をすることにしました。 目標は「世界中のありとあらゆるパソコン OS を全て制覇する」ことです。 めざせパソコン OS のカリスマ! (^_^)

ところで、これって単なる OS おたく、インストールヲたくとちゃうんか? という疑問を持つ人がいるかもしれません。さにあらず。

先人たるもの(おっ、大きくでたな。変人の間違いでわ)、初心者からのありとあら ゆる質問、奇問、難問に的確に答える責務があるのです。 「BeOS ってどうですか、TRON とどっちがいいですか、GNU HURD って何ですか?」 「さー、どーなんだろ。自分で試してみたら」じゃ話が続かないですね。 即座によどみなく各 OS の特徴と欠点、実際の使用感などをさらっと言えるようで ないと。そう、この「実際の使用感」というのが重要ですね。特徴と欠点だけなら 昨日の晩、雑誌で読んだばかりの内容そのまま、知ったかぶりでごまかすこともで きるけど話にイマイチ現実感というか説得力に欠けます。 相手がおたくだったバーイはすぐに見破られるし。 なまはんかな知識というのは怪我のもと。 「3つともウチのマシンに入ってるけどね・・」という前置き、この一言で信頼性 が急激にアップしますね。

また、プログラムを作ったら各 OS での動作確認が必要になります。 さらに、20ギガとか 30ギガとか一昔前なら想像もつかないような莫大な資源を 無駄に眠らせることなく有効に活用するという立派な意義があるのです。 と弁解がましく言いつつも、やっぱりおたくとか廃人とか言われる人種がやること のよーな気がしなくもないなぁ・・


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