1辺の長さが2の正方形を座標系の上に置きます。
この時、各頂点の座標は(1,1)、(-1,1)、(-1,-1)、(1,-1)となります。
問題は、面積(これはケ−キの分量にあたります。)が3分割されいる上に
周囲の長さ(これはチョコレ−トでコ−ティングされた側面にあたります。)
も3分割されていればいいわけです。
全体の面積は2×2=4ですから、1人分は(4/3)となります。
全体の周の長さは2×4=8ですから、1人分は(8/3)となります。
切り始めを、原点(0,0)と点(1,a)を結ぶ線分で切るとします。
(0゜〜45゜で一般化できます。)
2本目のナイフは、点(-1,1)超えるかどうかで場合分けをします。
次に3本目のナイフですが、これは最初に位置から逆回転して
点(0,-1)超えるかどうかで場合分けをします。
以上の結果をまとめると、どこで切り始めても、
周の長さが(8/3)になるごとにナイフを入れれば、面積も等分されるというわけです。
左の図は0゜の位置から切り始めた時の図です。
そこで、0゜の位置(実はどこから切りはじめてもいい)の次に
ナイフを入れるところまでの周の長さl、
面積Sとします。
左の図のように45゜ずつ切り開くと、
いくつかの三角形の和になります。
高さは常に1、底辺の和は周に長さlに一致しますから、
常にl=2Sという関係がなりたつことがわかります。
周の長さと面積は常に比例関係にあるわけですから、任意の場所から切り始めて、
周の長さが(8/n)になるごとにナイフを入れていくと、
面積も等分されるというわけです。
さて次は三角形です。
これも同じように考えられるとしたら、
きっと内心に違いない! と思ったわけです。
3辺の長さをそれぞれa,b,c、周囲の長さをlとすると、
l=a+b+cとなります。
三角形の面積S、内心から各辺までの距離をhとすると、
S=(1/2)ah+(1/2)bh+(1/2)ch=(1/2)・h・(a+b+c)=(1/2)・h・l
となるので、面積Sと周囲の長さlが比例関係にあります。
ですから、次のように切ればいいと思います。
必ず内心を通ように切る。
周囲の長さを測り、その1/3になるごとにナイフを入れていく。
これは3等分に限ったことではありませんね。