1921年の会社設立より連綿と続くオリジナルモデル
2006年より始まったM85、6年目に入り、更に充実
デラックス、クラシック、サファリ、記念銃以外は着脱弾倉。脱落防止のため、弾倉を押しながらボタンを押さないと外れない2アクション。.30-06までは5発、マグナムで4発。
M85の特徴
[ Barrel 銃身 ]
引金は工場出荷時は1.6kg程度だが、1~2kgの間で銃床を外さずに六角レンチで調整可能。受注時のご希望により、オプションのセットトリガーも装着可能で、通常はノーマルトリガーと同じだが、引金を前方に押してのセット時は約300gとなる。後からでも変更可能だが、当店での交換作業なので割高となる。
[ ボルト ]
ボルトには3個のロッキングラグがあり、ボルトの上げ角度は70度と少なく、素早い次弾装塡が可能。エキストラクターはサコータイプとしてアメリカでも人気が有り、レミントンに改造して付けるほど。エジェクターは左写真のように機関部内にあり、ここに引いて来た薬莢を当てる。当てる強さで薬莢の飛びを少なくもできる。M85ではボルトフェイスの下側を削り、弾倉からの次弾がすぐにボルトフェイスで掴めるようにした。
[ サイト ]
ハンター、ババリアン、クラシック、グリズリー、記念銃などのクロモリ銃身のモデルは原則として、アイアンサイトと呼ばれる照星照門付きで輸入。アイアンサイト無しも可能。リアは左右調整、フロントは高さ調整が可能。
[ Stock 木製銃床 ]
[ 弾倉 ]
ハンター、ババリアン、クラシック、グリズリー、記念銃には木製銃床が付く。 トルコ産、もしくは黒海とカスピ海との間のコーカサス地方産のフランスクルミ材を使用。亜麻仁油仕上げ。グリップにはSAKOマークのエンブレム。マグナム用には、弾倉前後に割れ防止のクロススクリューが付く。
銃床としては他に、シンセティック、ラミネートがあり、いずれもステンレス銃身のモデルとなる。
[ 引金 ]
[ 安全器 ]
安全器は引金を止めると同時にボルトハンドルも上がらなくする。安全器の前方に小さなボタンがあり、安全器をかけて引金を止めたまま、これを押しながらボルトハンドルを上げると、安全な状態で薬室の実包を取り出すことができる。再度装塡したい時には、その安全な状態を保ったまま、装塡してハンドルを下げることができる。
機関部は口径に応じて6種類。日本には主に .243 Win. 以上の4種類を輸入。M75からの改良点の最も大きな点は、外からは見えないが機関部と弾倉との間の間隔にあり、どの口径でも送弾不良が極少となった。機関部上部には、専用マウントのためのレールが削り出しで付く。これは初期モデルと同じなので、マウントは昔のものを今に、また今のものを昔のものに使うことができる。
[ 機関部 ]