インカレ・リバイバル

第16回 第13回(岐阜)インカレ(3)

松葉 敏則(HE・早稲田大学第4走者)

秋にトレーニングしているときは、この日のことばかり考え当然走るものと思っていたが、OC大会の調査や準備であまり大会に出ず、チカさんが調子良くて一瞬駄目かと思ったときもあった。しかし「こんなにOC大会で頑張っているのに、ここで諦めたらもっとアホらしい。」と思って気持ちだけは強気でいた。そして、ついにコンタクトを買い、春の練習会や合宿に臨んだ。その効果は凄く、あっと言う間に調子が上がった。 

リレー前日のミーティングのときは不安で一杯だった。でも朝、みんなに書いてもらったTシャツを受け取るととても嬉しくてそれを眺めていると気合が入ってきた。「期待しています。」「FIGHT!」「まつげん頑張れ!」「ゴールでまつ」「走れ!」「関が原は忘れろ。」「コンタクトを落とさないように。」「金返せ!!」……。

スタートして地図置場で地図が見つからない。「どこだー!。」1で入念に番号を確かめ「ペナだけは絶対にいかん!」

1→2でいきなり現在地ロスト。もう一生回復できない気がして泣きたくなって投げ出したくなる。でもみんな期待していると思うと、とてもそれどころではなかった。

それからあとはもう無我夢中で走った。登りでは紺碧を心のなかで歌いながら登った。1→2の5分くらいのロス以外は8までつぼらず、9へ向かう。村井が林の直進でつぼるのを期待し、道回りルートをとる。スピードが落とせずショートレッグの10でまた致命的なミス。こんな大きなミスを2回もするなんて信じられなかった。正直、駄目だと思った。でも、最後まで必死で走る。

ラス前のラジコンをチェックし道に出たとき、大歓声が聞こえた。悔しかった。自分が情けなくなった。ラスポをチェックし、誘導区間に入る。名大の山田や、お茶大の岡村が声をかけてくれる。そしてOCの人達が見える。太さんがいて、その他何人かが一緒に走ってくれて、涙が出てきた。最後の直線。モツ君の姿が見える。「やっとゴールだ。みんなの所に戻れる。」と思い嬉しかった。

昨年に続き、また悔し涙の校歌だった。菅の「来年への宿題ができた。」という言葉が印象に残った。                         (わせだUNIV.OCレポート1991年度vol.3)


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