インカレ・リバイバル

第7回 第10回(群馬)インカレ(1)

前野 直樹(HE・早稲田大学第4走者)

インカレが終わって一週間ほとんど何もすることなく、ぼーっと過ごしてきたのであるが、ここでもう一度あのインカレについて落ち着いて考えてみたいと思う。

全体的に見ると、個人戦一般クラスでも団体戦でもメダルを取った人はたくさんいたし、メダルまであと一歩の人もかなりいたけどみんな良く頑張っていたのではないだろうか。エリート個人でも修さんはメダル獲得だし、はるおさんもスタートが早かったのによく頑張ったと思う。でも一番盛り上がるはずの団体エリートは悔しくて仕方がない。

僕自身は結局個人・団体とも満足のいくレースができなかった。異常に緊張しているとかあがっているとかいう感じはしていなかったのだけれど、自分のオリエンテーリングができなかった。いま地図を見ると「どうしてこんなことをしたのだろう」というところがたくさん出てくる。やっぱり、普通のレースとは違っていた。

疲労のほうもピークに来ていたのかもしれない。五日間練習会、春合宿と続いて疲れがとれなかったのかも。

団体の4走はみんなの期待に応えられなかったけど、良かった。みんなの応援で走れてたというか、体が動いていたというか、体じゅうに力が入っていてレース中には腕の筋肉までがつった(これはよくないことだけど)。こんな感じのオリエンテーリングのレースを経験するのは初めてだった。

とにかく、インカレとは学生オリエンテーリング界において最高の舞台であるということを改めて実感したし、その舞台で早稲田の4走を走らせてもらって本当に良かったなと思う。そして今年こそは、その最高の舞台で最高の成績を収められるようになりたい。

この前のインカレでは、男子団体で早稲田がどれだけベストのレースをしても優勝した東北大に勝つのは難しかっただろう。それだけ東北大は速かった。インカレ団体戦のコースが走力型となっているのはここ2〜3年の傾向らしいが、来年もこの傾向が続くのなら当然走れるチームが有利となってくるだろう。東北大は東京の大学のように毎週何らかの大会に出るというのは難しいのであるが、毎日夕方になるとクラブ員が集まって学校の周りのアップのあるコースを走ってきたそうである。リレーでは走れるチームを目指さないと勝つのは難しいということである。

(わせだUNIV.OCレポート1987年度vol.15)


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