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FM湘南ナパサ「健康福祉ふれあい広場」

花水地区福祉コミュニティづくりグループからのお知らせ(第1回:クロスチーム)


○日時:

 2001年12月25日(火) 9:05〜9:12
○出演者:
 花水地区福祉コミュニティづくりグループ「クロスチーム」
  荻野俊夫さん  宮坂由美子さん


金子さん(ナパサ・パーソナリティ)
 平塚市健康福祉部の協力でおおくりする「健康福祉ふれあい広場」の時間です。
 このコーナーでは、聞いて得する、健康福祉に関する情報を、関係者の方に直接、発信していただきます。
 今週から、3回にわたって、平塚市の花水地区で進められている「福祉コミュニティづくり」の活動について、お話しをお伺いします。今日は、この活動のメンバーでいらっしゃる、荻野俊夫さんと、宮坂由美子さんに、おいでいただきました。荻野さん、宮坂さん、よろしくお願いします。

荻野さん、宮坂さん
 よろしくお願いします。

金子さん
 まず、「花水地区福祉コミュニティづくり」は、一般公募でお集まりになられた市民の方が、自主的に活動されているとお聞きしました。どんな方がどんな活動をされているのですか。

荻野さん
 地域の福祉に関心のある人30名が集まり、この8月から活動を始めました。民生委員を長くやられている方、町内福祉村の方、NPOの方、主婦、学生、企業を退職された男性、「福祉なんて全く初めて」という方、などさまざまな方がいらっしゃいます。
 最初に全員で、花水地区の福祉に関する課題について話し合い、「交流の場づくり」と「情報」と「きっかけづくり」が大切だということで意見がまとまり、テーマごとに3つのチームに分かれ、いまチーム別に活動しているところです。

金子さん
 チームの名前が、クロスチームと華(はな)チームとラブチームだそうで、可愛い名前ですね。荻野さんと、宮坂さんは「クロスチーム」だそうですが、どういったことを目指しているんですか。

荻野さん
 私たちのクロスチームは、最初にチームの活動方針を決めました。その目指すところは、地域の人々と共に歩むことができる「交流の場づくり」を考えることにしました。この「交流の場づくり」を研究する私たちのチームの名前「クロスチーム」は、このような経過から生まれました。
具体的な活動として、先ず始めたのが地域の「福祉マップ」作りです。

1. 福祉マップ作り
@ 私たちはマップ=場と考え、これまでの福祉施設などの場だけでなく、情報発信基地・福祉全般のコーディネーターなどを含めた幅の広い場でありたいとしています。
A 援助を必要としている方を待っている福祉の場だけでなく、こちらから出向いていく福祉活動もできる場でありたいとも考えています。
◎ 現在、マップづくりのための調査活動をしています。
・ 花水地域内の各種施設の訪問・見学をします。
・ 町内福祉村や既存の方々の話しを聞き、情報マップに加える予定です。

2. 将来の マップ=場作り 構想
@ 垣根を低くし、誰でも気軽に利用できる楽しい場所でありたいと考えています。
A 高齢者だけでなく、若者や小・中学生・就学前の幼児などもターゲットとしていきます。
B 地域の皆様の福祉・交流の場となるような地域拠点にしたいと考えています。
C そのため、対象者の意向調査を行い、きめ細かなニーズ把握に努めます。

金子さん
 地域のために活動されるというのも大変だと思いますが、やられてみてご感想はいかがですか?

宮坂さん
 身内の高齢者の苦悩、不安と向き合う時期があり、ヘルパー活動、ボランティア活動を通し、利用する側、お世話する側の考え方の違い、また、弱い人の声が届かない世の中に常に何か考えておりました。その折、ご縁で、このコミュニティに参加しまして、色々な立場の方々の意見、「公、私の福祉団体がこんなに意見交換する場があったのか?」と感動しているところです。現状より一歩でも、向上した福祉へという意気込みですね。住民の意見を同じ目線で聞こうという姿勢を感じています。

金子さん
 仲間を増やすのが大切ですね。もうすぐ新年ということで、今後の抱負などありましたらどうぞ。

宮坂さん
 健康に一生を過ごせる者はいません。皆が、現在、将来に不安を抱いています。元気なうちに、福祉の現状を把握し、心の不安に貯金しましょう。いざという時は、心にも時間にもゆとりがありません。常に公報等の福祉に目を向け、自分に必要な情報を集め、各々の今、出来る準備をして、余力のある方々は、人のために何かをし、弱い人、困った人々が遠慮しないで、助けてもらえる「まち」になれば・・・よいのですが。「年をとったら、障害者になったら、平塚に住みたいね」と言われる町に、皆で出来たらよいと思います。

金子さん
 最後の一言は、重いですね。荻野さん、いかがですか。

荻野さん
 実践意欲旺盛な「花水地区福祉コミュニティづくりチーム」の皆様と一緒に活動していて、日々新しいパワーを頂戴しているような私です。この事業は、まだスタートして日も浅く、先の見えない部分もたくさんありますが、私たちは地域の皆様と共に手をつなぎ、新しい時代の福祉のあり方を模索していきたいと考えています。  
 年が明けて、2月5日(火)午後2時から 花水公民館ホールで、これまでの福祉コミュニティづくりチームの活動報告会を開きます。今日配られていた、公民館便りにものっていましたが、大勢の皆様のご来場をお待ちしています。花水地区の方々だけでなく、広く平塚市内の皆様 ぜひご来場ください。

金子さん
 来年も忙しくなりそうですね。頑張ってください。今日はどうもありがとうございました。来週は、もう一つの「華チーム」にお話しを伺う予定です。