しし座の流星群・脚注








《空は明るい》
空が明るいと、空自体の明るさで暗い星の光が消されてしまう。これを光害という(「ひかりがい」と読むことが多い)。自治体全体で光害対策に乗り出している自治体としては岡山県の美星町が有名だ。この場合には「みほし」とは読まないが、近くに清音村があるのは事実である。







《土ぼこりや砂粒》
普通は「塵」とか「ダスト」とか表現する。暗い流星で土ぼこりぐらい、明るい流星で砂粒ぐらい、もっと大きくなると「火球」になって明るく光輝く。







《テンペル・タットル彗星》
一八六五〜六六年にテンペル氏とタットル氏が発見した。発見直後にしし座流星群との関係が推定されたという。タットル氏はほかにもスイフト・タットル彗星(ペルセウス座流星群)やタットル彗星(こぐま座流星群)などの流星群関係の彗星を発見している。流星に縁のある人らしい。







《放射点》
輻射点ともいう。天球上で、見かけ上、その場所から流星が湧き出してくるように見える点。しし座流星群ではその点がしし座にあった。しかし、流星自体は放射点のまわりにばかり見えるわけではない。放射点が地平線上にあれば天のどちらの方角にも流星は出る。逆に、放射点が地平線の下にあれば、よほどの特殊状況でないかぎり、流星は一つも見えない。







《大チャチャ様》
清瀬はいまも『赤ずきんチャチャ』のマジカルプリンセスの壁紙を使いつづけている。







《痕》
彗星の流れた「あと」。明るい流星だと薄く光って見えることがある。長い時間、残るものは、「永続痕」という。流星の土ぼこりや砂粒が飛びこんできた衝撃で高空の大気が光って見えるもの。








《ちびうさの自由研究》
プラネタリウム投影用のプログラム。萌え面でも学術面でもなかなかの作品であった。








《管見》
よーするに寝不足で眠かったのであんまり詳しく読んでないのである。







《大滝詠一》
なかなか良いアルバムである。








《パク・チョンヒ》
漢字で書くと朴正煕。この直前の大統領選挙で野党のキム・デジュン候補に僅差に迫られていた。







《ジャコビニ・ツィンナー彗星》
しかし、ジャコビニ氏とツィンナー氏の彗星なのに、「ジャコビニ流星群」と呼んでしまうとツィンナー氏の立場がないような気がする。







《四万キロ》
赤道の約三万六千キロ上空だから、地球中心から測るともうちょっと高い。ちなみに、太陽系天文学で「○星から何キロ」という表現をするときは「その星の中心から」である。したがって、「地球から六四〇〇キロ足らずのところを通過する」という表現があれば、それは「地球にぶつかる」ということになる。







《性質が違う》
テンペル・タットル彗星の土ぼこりや砂粒は二年半ほど軌道周辺に残るらしいし、残っている幅もジャコビニ・ツィンナー彗星の場合より広いようだ。







《確実に……言える状態ではない》
しかし、あとで書くように、太陽系天文学はかなり確実性の高い分野である。







《慎重になってしまった》
この直後の一九七六年のウェスト彗星は大彗星になったのに、ほとんど報道されなかった。この失敗の反動である。







《予想は出ていなかった》
「微妙な光の変化」をとらえるために設定していたCCDの明度許容量を軽く振り切ってしまったそうである。







《百武(第二)彗星》
百武彗星は C/1995 Y1 と C/1996 B2 の二つがあり、どちらも通称は「百武彗星」である。明るくなって肉眼でも見えたのは C/1996 B2 のほうだ。以前は第一・第二……と区別する命名法があったが、それが廃止され、符号のほうで区別するような制度になった。したがって、後出の人工天体SOHOが発見した彗星は、四〇個以上あってもぜんぶ「SOHO彗星」と呼ばれ、通称では区別できない。







《第三の尾》
それまでに見つかっていた二つの尾は電離したイオンの尾と塵(例の土ぼこり)の尾。







《シンクロニック・バンド》
「シンクロン曲線」に沿って分布するように見える筋なので「シンクロニック・バンド」と呼ぶ。成因ははっきりわかっていない。

大彗星で、しかも太陽に近づかないと出現しないと思われていた。だから、太陽には、太陽‐地球間の距離ぐらいしか近づかないヘール・ボップ彗星では出現しないと思われていたのである。






《一九八五年》
阪神タイガースが優勝した。







《○○座》
その星座に放射点を持つ星座が複数あれば、その放射点の近くの恒星の名まえを使う。たとえば、りゅう座には「りゅう座ι(イオタ)流星群」と「りゅう座γ(ガンマ)流星群」がある。それぞれりゅう座のι星とγ星のそばに放射点があるからだ。ややこしいので「りゅう座ι流星群」を「しぶんぎ座流星群」(後出)、「りゅう座γ流星群」を「ジャコビニ流星群」と呼ぶ。したがって、「ジャコビニ流星群」を「○○座」で呼ぶと「りゅう座γ流星群」になる。ポン・ウィネッケ流星群は「うしかい座流星群」。







《ポン・ウィネッケ流星群》
一九一六年に大出現した。その後、一九二一年に出現し、京都で観測されたのだが、それ以外に観測された地点がなかったためあまり信用されず、一九二七年の出現でようやく日本の観測結果は面目を施したのである。一九二一年、一九二七年の出現は非常に暗い彗星で、現在の光害の進んだ空ではまず見えないであろう。







《知の体系》
ただ、その全宇宙の物理法則が、地上世界では儒教の理念として現れていると考えるところに無理があった。朱子学の創始者の朱子は、きわめてラジカルな体制批判者であったと同時に、天文学者でもあった。朱子学が「客観的な理」の存在を主張するのに対して、これを批判的に乗り越えようとしたのちの陽明学が「認識主体と客体の関係」から理を説明しようとした学説発展史は、ニュートン力学から量子力学への発展を思わせる要素がある――と考えるのはこじつけか?







《近代天文学の黎明期》
もちろん近代天文学はコペルニクスやガリレオの時代から始まっているが、彗星・流星を対象とする天文学は一九世紀中ごろに本格化した。流星群の周期性や彗星との関係は、今日のしし座流星群とペルセウス座流星群を素材として見出されたものである。







《今回の大出現の予測》
今回は前回ほど彗星の軌道が地球に近くないので最初からあまり期待できないという声は最初からあったのだ。惑星・彗星の軌道は十万キロ単位でならばぶれるので、こういう距離の差が出てしまうのである。ちなみに次回の二〇三二年前後はこの距離がもっと開くので流星雨の出現はさらに望み薄である。







《牡牛座群》
エンケ彗星は古参の彗星であるうえ、周期が短いので、その放出した土ぼこりや砂粒も複雑に分化している。さらに、軌道が二箇所で交差しているため、エンケ彗星関連流星群は四つある。昼間流星群の牡牛座β流星群とペルセウス座ζ流星群(有名なペルセウス座流星群とは別)とこの牡

牛座北群・南群だ。どれも流星の出現数はあまり多くない。なお、昼間流星群は、よほど明るい火球でも飛ばないかぎり肉眼では見えないので、電波観測で観測する。






《大犬座》
シリウスのある星座。ちょこんと座ってるみたいなのだが……。







《アルゴ船系》
昔はひとつの星座だったのが、「帆」・「艫(とも)」・「羅針盤」などに分割された。







《コル・ヒドレ》
「うみへびの心臓」。しし座の南にぽつんと明るい星。







《流星のカード》
漢字一字で表現できないからだめでしょ。







《ジャパン・パッシング》
日本はコストが高いうえに、市場としても魅力がないということで、観光客・商船・為替売買などが日本以外に流れてしまう現象。「ジャパン・バッシング」つまり「日本叩き」とは別(それのもじりだろうけど)。







《放出》
京橋で東西線の電車に乗るやろ? それでそのつぎのつぎの駅や。なに? 見つからん? おかしーなぁ。







《何千年前の日食》
しかも、地球の自転周期の遅れを、日食の再現と古記録をつきあわせて検証するというような高等技も使える。







《通信途絶の原因》
 最初からプログラムにミスがあった上に、プログラムを無理に短くしようとしてさらに誤って必要なプロセスを削ってしまった。それにさらに地上からの判断ミスが重なった。『天文ニュース』一九四など参照。







《ザリャー》
「夜明け」なのだそうだ。







《二千年対応》
自分のところが完璧に対処したからといって安心してはいけない。取引先が対処していなかったばあい、こちらが二〇〇〇年のつもりで要求したものに対して、向こうから一九〇〇年の数値が返ってくることもあるのだ。








《しぶんぎ座流星群》
昔はりゅう座とうしかい座の境界あたりに「壁面四分儀座」という星座があったそうな。








《ペルセウス座流星群》
柊あおい『星の瞳のシルエット』の重要なモチーフのひとつである。この作品のペルセウスの徹夜観測明けを舞台にした本編の幕切れは天文ファンの心をくすぐるものがある。私は見ていないが、『センチメンタル・グラフティ』ではペルセ群が流星雨になる場面があるようだ(七瀬優ちゃんが流星に縁のある子なので)。







《彗星の登録番号》
周期彗星にはPの記号が与えられる。一番が一Pでハレー彗星、二番は二Pのエンケ彗星。ところが三番のビエラ彗星は一八五二年以来見失われていて、三Dの符号が与えられ、「D」の文字で見失われたことを表現する。このような彗星もいくつか番号登録のリストに載っている。ちなみにビエラ彗星はばらばらに分解したらしく、その残りは一八七二年一一月二七日に大出現したアンドロメダ座流星群のもと

になったらしい。そして、その一二六年後、ドリームキャストが発売されたのだが、これはビエラ彗星とは関係がないものと思われる。テンペル・タットル彗星は五五P、ジャコビニ・ツィンナー彗星は二一P。






《大気(コマ)》
「コマ」の原義は髪の毛のこと。「コマ」がある星が「コメット」つまり「彗星」。彗星の核から噴出したガスと塵(土ぼこりのたぐい)が形成するもので、太陽に近づいて揮発成分が融け出さないと形成されない。したがって、もし彗星の核が太陽から遠い暗い宇宙をめぐっていて、揮発成分がぜんぜん融け出していなければ、小惑星と区別がつかない。







《最近ふえている》
地球にぶつかる可能性のある小惑星を少しでも早く見つけるため、アメリカ合衆国を中心にいくつかの機関が精力的に小惑星探査を行っている。そこで発見された天体をとりあえず小惑星として登録したあとで、CCDフレームを精査してみるとコマや尾が見つかるような例がと

きどきある。CCD技術の発達で、太陽から遠い段階で小惑星や彗星が見つかるようになったため、このような例が増加しているようだ。






《フェートン》
ギリシア神話のパエトンに由来する。パエトンは日輪の馬車の制御に失敗したため地上に大災害をもたらし、ゼウスの雷に撃ち殺された。







《三三年》
正確にいうと、母彗星テンペル・タットル彗星の周期が三三年と三か月ちょっとであり、流星群が活発なのはその前後数年、大流星雨を降らせるほどに活発な可能性があるのは本文に書いたとおりの期間。







《ヘッジファンド……》
このへんはわいにもよーわからんのや。しゃあない、とりあえず不十分ながら説明しとこ。ヘッジファンドゆーのは私的な投機会社や。投機的にハイリスク・ハイリターンの投資をやっとる。私的な会社やから経営について公的機関に報告する義務がない(九八年末のAPECでこの点が議論されたんや)。実態は不明の点が多い。そのくせ大銀行とかが顧客になっとったりするからやっかいなんや。ヘッジファンドのなかではLTCM以外にはジョージ・ソロスのクォンタム・ファンドなどが有名やな。ヘッジホッグいうたらハリネズミのことやけど、わいはハリネズミやない。LTCM(「長期資本管理社」)はノーベル賞経済学者の頭脳を結集したヘッジファンドや。すごいやろ。でもな、エリツィンいう大統領が、突然、政策を変更しよったんや。そいでやな、ロシアで大きな損失を出して、このLTCMは破綻してもぅた。この影響が中南米市場にまで波及したいうからすごいもんやないか。確定拠出型年金ちゅうのはな、これまでの「どれだけもらえるか」が決まっていてそれに応じて払う金を決める型の年金とちごうて、最初から「どれだけ払うか」が決まっている年金や。その年金資金の運用の巧拙で、あとでいくらもらえるかが決まる。うまいこと運用したらまるもーけで笑いが止まらん、そのかわり失敗したら悲惨の一語に尽きて涙が止まらん。でやな、401kはアメリカ合衆国型の確定拠出型年金のことや。なんとか説明でけたけど、やっぱりわいとしてはバトルコスチュームの説明のほうがええなぁ。ほな。