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まったく役に立たないガイナ辞典



清瀬六朗、きんた、鈴谷 了、都市迷彩野郎、
謎のりょーちゃんK、藤井隆生、へーげる奥田







     《あ》




あいこくせんたいだいにっぽん【愛國戦隊大日本】
*当時『アニメック』に載った歌詞には一箇所行が入れ違っている部分がある。そのため現在でもヲタクなカラオケでは間違えたまま歌われ続けているらしい。



あいてんしでんせつウェディングピーチ【愛天使伝説ウェディングピーチ】
*宮村優子とか三石琴乃とか山口由里子とかが出演していたアニメ。キー局地域では水曜日の6時台に、テレビ東京で放映していた。



あいとげんそうのファシズム【『愛と幻想のファシズム』】
*むかし、私の所属していたサークルに橋田さんという強烈な個性を持った先輩が君臨していたことがあって、その支配を「ハシズム」などと呼んでいたものだ。

 ふっ、遠い昔の話さ……。



あいのきせき【愛の奇跡】
*盛り場で知り合った宗教家の女性とつきあって、強姦未遂で殴られたために、人類初の宇宙飛行士として宇宙船打ち上げに成功すること。



あおきウル【『蒼きウル』】
*いまだったら「庵野秀明監督」で企画出せば内容は何であれ通りそうな気がしますけどねぇ……。



あおきグル【『蒼きグル』】
*「地球にきびしいアニメ」なんだそうだ。



あか【赤】
*「赤といふ色のあるためにどれだけこの世が賑やかだらう」(石川啄木)

*賑やかなのは「赤」があるからじゃなくてアスカがいるからだと思ったりして。

*テストタイプやプロトタイプとちがうことが、弐号機が赤い理由にはならないと思うぞ。



あかいたかみ【赤井孝美】
*「父」。

*「兄」。

*いずれもひぐちきみこ『がんばれプリンセスちゃん』に登場。



あかいひでかず【赤井英和】
*男の子が生まれたら「英和」と名をつけて合法的に「あかいひでかず」を獲得するというひぐちきみこの野心は満たされたのだろうか?



あきのやま【秋の山】
*だいじょーぶです。収穫祭のおかげで秋のほうが行けるチャンスが少ないので、夏にせっせと海に行っていれば、トータルでは体重は減ると思います。感受性ばっかりはどうもしようがありませんが。



あくまのはつめい【『悪魔の発明』】
*謎の組織がマッド・サイエンティストを抱き込んで絶海の孤島にこもり、最先端の科学の力を悪用して世界征服を挑むというパターンの作品としてはかなり古典的なものではないだろうか。『ふしぎの海のナディア』の原案に名を挙げられていたジュール・ヴェルヌが、その晩年に発表した作品で(日本では日清戦争のころ)、「狙撃事件」(精神に変調を来した甥にいきなりピストルで撃たれた)以来強まっていたヴェルヌの厭世的な面がよく表れた作品だと評されることもある。当時の軍事技術観の一端が窺え、また「愛国者」ヴェルヌの一面がよくあらわれた作品でもある。現実に起こった機密流出事件を題材にしており、ヴェルヌはその事件にかかわった科学者から訴えられたが、のちにフランスの大統領となるレイモン・ポワンカレの弁護によってヴェルヌが勝訴し、原告の科学者は半狂乱になって法廷から飛び出していったというような話もきいたことがある。原題は「国旗と向き合って」(Face au drapau)というようなものだが、核兵器が実用された後になってカレル・ゼマンにより映画化され、その日本での公開タイトルから『悪魔の発明』のタイトルが一般的になった。



アスカ【asuka
*ヒカリ(hikari)とともに、某プロバイダ某ドメインのサーバーのホスト名。ちなみに、同ネットの他の地域のドメインのサーバーホスト名はexelioneltreumだったりする。……みなさんパスワードの管理には十分に注意しましょう。



アダム【Adam
*グノーシス主義(ローマ帝国支配下のユダヤ・シリア・エジプトなどの属州に広がった反宇宙的な信仰で、キリスト教の「異端」とされる宗派と深い関わりを持った)の一派の「創世記」解釈によれば、「神」は土の塵でアダムを作ったが、アダムは立ち上がることができなかったので、命の息を吹き入れた。ところが、アダムが元気になってしまったので、そのアダムから力を取り去るために、アダムからエヴァを作ったという。ちなみに、グノーシス主義の文書によれば、このエピソードに関連する「命の木」こそが十字架の予型であるとされている。



アダムスキーがたえんばん【アダムスキー型円盤】
*コンタクティーのジョージ・アダムスキーが「遭遇した」と称して発表した形のUFO。その詳細については一連の「と学会」著書を参照。

*『ナディア』に登場したレッドノアはあからさまにこのスタイルだった。

95年のガイナ祭のときに、『ガメラ』のトークルームで行われた企画「ぼくの考えたガメラ」に圧倒的支持を集めて選ばれたのは「アダムスキー型ガメラ」だった。



あついな【暑いな】
*ああ、コミケだからな……。

*あの方法はどこかのサークルがやっているかと思ったが、バケツは持ち込み禁止だっけか。



あとさきかんがえずにこうどうするしゅぎ【後先考えずに行動する主義】
*ガイナ作品には全般に希薄なイデオロギー。



アブジェクシオン【アブジェクシオン】
*クリステヴァの用語。「母性棄却」。『恐怖の権力』(1980)

*未発達な自我をもつ主体が、母なるものを「おぞましきもの」として棄却することによって自立する。このとき、この「おぞましきもの」は同時に魅惑的なものとして現れる。エヴァンゲリオンという物語装置はまさにこれの体現であるように思うがいかがか。

*あ、「ニュース23」でやってるやつでしょ?



アポトーシス【アポトーシス】
*自死。ギリシア語「apo」「ptosis」を語源とする造語。生与のプログラムによって細胞等が死ぬこと。対義語はネクローシス(壊死)。

*風邪で喉が痛くなるのは、ウィルスによって喉の粘膜組織がアポトーシスに追い込まれるからだという。誠にWWFにとっていつの季節も最大の敵はこの風邪であった。読者のみなさんも気をつけてくださいね。



あやなみレイ【綾波レイ】
*アルミサエルとの戦いで、このへんで竜破斬使ってくれないかな(いや重破斬でもいいぞ)とか思った。

*でもロンギヌスの槍がリナ・インバースの手に渡るとけっこう怖いものがあるような気がする。



あんのひであき【庵野秀明】
*職業 声優

*『愛國戦隊大日本』のナレーションでデビュー。大平透風に演じる。

*愛國戦隊や帰ってきたウルトラマンでのぬいぐるみ俳優としての下積みの後、CD「終局の続き」で本格デビュー、今後の活躍が期待されている。

*『エヴァンゲリオン』の大ヒットですっかり大監督の地位を獲得したこのお方、好みの声優嬢が司会進行をつとめるインタビュー番組に呼んでもらい、シカツメらしく言葉少ななゲイジュツ家ってなコンセプトでキメまくったまではよかったが、若気の至りの作品『帰ってきたウルトラマン』などを思いっきり放映され、いーかげんなコスプレで「ヒヨワック!!」とか言ってる勇姿を暴露されちまったもんだからこりゃ大変。せっかくのイゲンも根底から崩壊してしまい、裏返った声でシドロモドロの受け答えをしたあげく、スペシウム光線のポーズのサービスまでしてしまった先生は本当はきっといい人なんだと思います。



アンビリカルケーブル【アンビリカルケーブル】
*ヒモ付きで戦うロボットなんてアンビリーバブル、と思ったのはわしだけか?

*あーるくん、ネオ皇帝なども使用していた。ごはんを炊くのに有用らしい。

*『機動警察パトレイバー2』に登場した戦闘レイバーもこれで稼働していた。

*「無線」に対する「有線」の優位性は『攻殻機動隊』等で多く語られている。



     《い》




いきるってことはかわるってことさ【生きるってことは変わるってことさ】
*では、いったいだれが生きて変わっただろうか。ミサトやリツコや加持さんだけではない。ノリコもナディアもリイクニも……。「変わった」ように見えるシロツグでさえ、はたしてどうだったのだろうか。



いしだあきら【石田彰】
*『セーラームーンSS』とか『スレイヤーズ』シリーズとかで個性的な敵役を担当している声優さん。健康な青少年役は『とんでぶーりん』の光一くん役ぐらいなものか――でも光一くんもけっこうあやしかったかも。 悪役はいいねぇ。



イシュタル【イシュタル】
*あさりよしとお『ワッハマン』に登場。「レミィのパパ」の作った対ワッハマン用戦闘アンドロイド。オリハルコンの爪をもつ。第3使徒の原型。



イスカーチェリ【イスカーチェリ】
*東欧系SFのファンサークル。かつて『愛國戦隊大日本』が発表されたとき、「SFイズム」誌上にて、思想的に不穏である、ソ連に対する侮辱だ等の糾弾をゼネプロに対して行った。これに対してゼネプロ側も「イーッヒッヒッヒ」「アホちゃうか」と逆襲、文中の英語の綴りが間違っている、いや間違っていないなど高度に思想的な論激戦が展開された。この論議にひとつだけ問題点を挙げるなら、『愛國戦隊大日本』に対して義憤のあまり糾弾を開始したイスカーチェリの波津氏が、実のところ当作品を一度も観ていないという部分が指摘されるが、まあこんなことはよくあるささいな点であろう。なお、このことから「ハヅかしい」なる言葉が一時流行った。



いたこいたろー【潮来イタロー】
*誰それ??



いちかわこん【市川崑】
*「極太明朝体」の元祖。しかし、日本のメジャーな実写監督で唯一といっていいアニメーション出身者という事実はほとんど知られていない。



いのかしらせん【井の頭線】
*庵野秀明がネモとエレクトラの関係を思いついたのは井の頭線の電車のなかだと言われる。

*当時はまだ渋谷駅の工事は始まっておらず、また神泉駅では最初の二両のドアが開かなかったりした。



いぶき【伊吹】
*伊吹山から名を取った未成の航空母艦。改鈴谷型巡洋艦として起工されたため山の名まえが艦名になっている。



イリオン【イリオン】
*『ナディア』に登場した南極に住む巨大クジラ。

*セカンドインパクトが実はこいつのクシャミだったりしたら、身も蓋もない。



いわおじゅんこ【岩男潤子】
*洞木ひかり役の声優さん。エヴァではあんまり回らなかった(あたりまえだ!!)。



インドえいが【インド映画】
*アメリカをしのぐ世界最多の製作本数を誇る。その特徴は「わかりやすい筋」「読める展開」「約束された結末」だそうだ。

*『シト新生』上映のときに流れた予告で上記の特徴が字幕に出ると、客席から笑い声が漏れた。



     《う》




ヴァイオリン【violin
*擦弦楽器(弦を擦って音を出す)のなかできわめて完成度の高い楽器とされるヴァイオリン属の楽器。共鳴胴の形態は強度的も音響上も理想的な効果をもたらし、また表板と裏板をつなぐ魂柱の使用で響きの豊かさが実現した。また、それまでの弦楽器で音量を得るためなどに使われていた共鳴弦(12弦ギターではいまも使われている)を廃止することで、音程による共鳴のぐあいのちがいなどのムラをなくすこともできた。最低音は「ト」(G、低音部譜表内のソ)、最高音はハーモニックスを使わないで「三点ロ」(B、高音部譜表の上に出た二つめのシ)程度までの音域を有する(ムリをすればもっと上も出る)。明るい華麗な音を持ち、弦楽重奏では高音部を担当するため目立つが、顎の下に楽器をはさみ、左肩の近くまで右の腕を持っていって運動させなければならないなど、奏者の負担も大きい。



ヴィオラ【viola
*現在のヴィオラはヴァイオリン属の楽器で、ヴァイオリンの完全五度下の音域を持つ中音域の楽器である。最低音は「ハ」(C、低音部譜表内のド)、最高音は三点「ハ」(C、高音部譜表の上に出たド)程度。ヴァイオリンの高音弦が明るい音を持つのに対し、ヴィオラの高音弦はくぐもった地味な感じの落ちついた音が特徴である。ヴァイオリンを単純に大きくして低音の演奏に対応したのでは大きくなりすぎて演奏できなくなってしまうため、その形態に変更を加えなければならず、形態が不安定な面がある。奏者の負担はヴァイオリンより大きいと考えられる。ヴィオラはヴァイオリン属の楽器のなかでは独奏楽器として認識されるのがもっとも遅れた。



ウズ【ウズ】
*お嬢さま、がんばってください!



うたえぎんがのはてまでも【歌え!! 銀河のはてまでも!】
*『トップをねらえ!』のCD VOL1に収録されたオリジナルドラマ。

*元アイドル二人(日高のり子、佐久間レイ)に「おまえらの歌はダメだ」というのは結構な皮肉である。



うたはいいねえ【歌はいいねえ】
*『エヴァンゲリオン』第弐拾四話で使徒である渚カヲルが発したセリフ。

*「歌」のかわりにいろんなものを入れる遊びが一時WWFで流行った。

  例:「まぐろはいいねぇ、リリンの生み出した文化の極みだよ」(スシを喰った際の奥田のセリフ)

*敵キャラのセリフ使ってCDとかの宣伝するんじゃないっ!! >キングレコード



うちあげ【打ち上げ】
*打ち上げの失敗の原因は、(1)風邪の流行と過労で編集スタッフの不参加・早退があいついだこと、(2)会場の東京ビッグサイトを出るのにめちゃくちゃに時間がかかったこと、などであろうと思われる。

*でも、まあ、成功だったじゃないですか。

*今回はぜひとも成功させるぞ。



うちゅうぐんぐんか【宇宙軍軍歌】
*「オネアミスの翼イメージアルバム」に収録されている坂本龍一のヴォーカルによるものはとても威勢がよく、劇中のどこか哀感が漂うアレンジとはかなりイメージが異なる。

*ちなみに劇中使用版はLD『メモリアルボックス』のサブトラックで聞くことができる。



うちゅうほうしゃせんびょう【宇宙放射線病】
*沖田艦長が患った。

*深山瑞葉先生のコミック『あたしがNo.1』で、主人公三島ミチル(アニメ版での声:佐久間レイ)の弟文緒が罹っている病気。『魔法使いTai!の文化祭 歌と、ゆかたと、フォークダンス』(CD)参照。



うでぐみ【腕組み】
*ヴェルヌの『海底二万里』でのネモ船長のキメポーズ。



うみ【海】
*「ストレス」マイナス3/日。ただし夏はマイナス6/日で体重も減ってお得です。

*私は潮干狩りかなんかしてる「娘」のグラフィックが好きです。

*はまると戻って来れなくなる海も一部にはあるそうな。


     《え》





えいぞうのせいき【『映像の世紀』】
*1995年から1996年にかけて放送されたNHKスペシャルのシリーズ。メインテーマ「パリは燃えているか」(加古隆)にのせて、大小の活字で表現した年表やキーワードの圧倒的な情報量を背景に置いて、そこに各時代の映像をちりばめるという演出法を取ったオープニングタイトルが、当時としては斬新で印象的だった。このころから、文字を積極的に映像表現の手段として用いるという方法が各メディアでさかんに行われるようになる。

*もっとも、最近はそのNHKがエヴァのまねしてたりすることもありますけど。



エイプハンターJ【『エイプハンターJ』】
*パソコンゲーム『電脳学園シリーズ』第4弾。人類の都市に潜入した猿人たちの駆逐を生業とする主人公「J」を操ってさまざまなクエストを解いていく。ゲーム中のクイズはやたらとマニアックであった。



エヴァシリーズ【エヴァシリーズ】
(C)セガバンダイ、のはずだったのだが……。

*アスカ「エヴァシリーズ? 完成していたの!?

 ……いや、まだシリーズは完成してないと思うぞ、その時点では……。



エウァンゲリオン【Euangelion
*古典ギリシア語の原義では「捷報」・「よき王の即位の知らせ」というようなニュアンスのことばだった。この単語中に含まれる「angel」は使者「angelos(aggelos)」(天使angelの語源)の縁語。



エスツーきかん【S2機関】
*あのさぁ、たとえば牛が心臓で血液循環させて生きてるからって、ハツばっかり食っててもそれだけではちっとも食った人間の心臓は強くならないと思うぞ。

 さぁて、コミケ終わったら焼き肉行くか。そのあとは風呂だな、うん。



エーティーフィールド【ATフィールド】
*AT互換機+Windows、いわゆるウィンテル陣営がはりめぐらす見えない壁。このためマッキントッシュ陣営の攻撃はほとんど効果を示さない。

*そういえば「ぴぴんあっとふぃーるど」とかいうものがあったような気がするぞ。



エレクトラ【Electra
*トロイア戦争でギリシア連合軍の総帥をつとめた(『イリアス』ではあんまり有能ではないことになっている)ミュケーナイ王アガメムノンの娘。母クリュタイムネストラはアガメムノンの出征中にアイギストスという男と仲良くなってしまい、アガメムノンが戦争から帰ってくるとそのアガメムノンを殺した。アイギストスとクリュタイムネストラはエレクトラを奴隷のような境遇においた(ソフォクレス=ソポクレース)とも農夫と結婚させた(エウリピデス)ともいう。エレクトラは、弟のオレステスとともにアイギストスとクリュタイムネストラを殺して復讐を成し遂げた。作品によって、他の登場人物(とくに弟と妹)との関係で、志を貫く気丈な女性として描かれたり、復讐の鬼として描かれたりしている。このエピソードはホメロスなどには見られず、ギリシア神話のなかでは比較的新しいものに属する。

*「プレイアデス」と呼ばれる七人姉妹の女神の一人の名まえ。トロイアの始祖であったので、トロイアが滅亡したときに悲しみのあまり彗星になって去ってしまったという。そのためいまのプレアデス星団には明るい星が6つしかないとされる。ただし、現在では、3.71等級の、星団中では比較的明るい星にこの名まえが振り当てられている。

*『ふしぎの海のナディア』での配役は井上喜久子。のちに『怪盗セイントテール』で芽美ちゃんに盗ませる宝石の名としてこの名を口にすることになるとは神に仕える聖良ちゃんも知らなかったでしょうね。



エレクトラコンプレックス【Electra Complex
*精神分析学の用語。女の子が父親に強い親近感を感じ、母親に憎しみを抱くといったケース。エディプスコンプレックスの対立項といった関係構造をとる。



エントリープラグ【エントリープラグ】
*自爆した零号機のエントリープラグでドリフ様の爆発アフロになった綾波が鼻から黒煙を吹くとゆーベタギャグはどーだろーか。



     《お》




おうと【嘔吐】
*サルトルの著書。

*ニーチェの哲学的概念。

*シロツグが飛行機から降りて胸ぐらをつかまれた拍子に催したもの。

*エレクトラが弟の遺体を発見して催したもの。

*伊吹マヤが使徒を食べる初号機を見て催したもの。

*ガイナックス作品に限らず、アニメの世界では、「美醜」「シリアスの度合い」で男女間に厳然とした差別があるように思われる。

*これに関して、後藤寿庵のキャラに、魔法少女史上2番目にシモネタな「ベロベログリちゃん」がいるが、ガイナックスとはあまり関係ない。



おうりつうちゅうぐん【王立宇宙軍】
*商業誌で「シロツグ・ラーダット」が「シロツグ・ダーザット」と書かれたり、けっこう有名なサークルの同人誌で「グノォム」博士が「ルノーム」博士と書かれたりしていた。おまえらなあ、ちょっとは作品をちゃんと見て批評ってものを書けっての! 特に「グノォム」なんてエンディング見れば書いてあるじゃないかっ!!



おおさかしりつやまとおかちゅうがっこう【大阪市立山陵中学校】
*『トップをねらえ!』でノリコが在籍していた中学校。

*もちろん実在しないが、大阪市住吉区に三陵中学校が存在する。岡田斗司夫氏の出身校らしい。



おおさかふりついちおかこうとうがっこう【大阪府立市岡高等学校】
*戦前の旧制中学時代からの伝統を誇る学校。

*野球部の帽子は横に三本のラインが入っている。『トップをねらえ!』の防衛軍制帽のモデルはおそらくこれだろう。



おおたコーチ【オオタコーチ】
*いや、眠田先生、また寄稿してくれないかなぁ。と言ってもむりか。忙しそうだし。



おおつかあきお【大塚明夫】
*ネモ船長の役をつとめた。グノォム博士役の大塚周夫の息子。



おおつききょうじゅ【大槻教授】
*使徒なんかプラズマだ!



おおつきとしみち〔?〕【大月俊倫】
*キングレコードのスターチャイルドレーベルのプロデューサーである。プロデューサーの仕事ぶりで制作環境が大きく変わるというアニメの過酷な条件のなかで、『エヴァンゲリオン』の企画を成功させた最大の功労者の一人といって差し支えないだろう。ビデオソフトとして発売する質のアニメーションを作ってテレビアニメとして放映し、(おそらく)ソフトの売り上げと含めて採算がとれればいい、という企画方法で、おもにテレビ東京系午後六時台の枠のアニメ番組の充実に貢献した。〔←ということで理解しているが、どうなんでしょう? >詳しい方〕



おかだとしお【岡田斗司夫】
*職業 しんぺいちゃん

*ここで紹介するまでもないでしょう。だからパス。



おがためぐみ【緒方恵美】
*職業 宝塚の人気スター

*そのラジオは久川綾と並んでお下劣と呼ばれる。



おかもときはち【岡本喜八】
*庵野秀明が師と仰ぐといわれる映画監督。

*『鈍行列車キハ60』という自伝のタイトルを見て間違えて購入した鉄道ファンはきっといるだろう。

*『ナディア』には岡本悲八というスタッフが参加していたようだぞ。



おたくのビデオ【『おたくのビデオ』】
*作ったとたんに出してた会社がつぶれた。



オナニー【オナニー】
*旧約聖書「創世記」中の人物オナンに由来する。元来は膣外射精であったが、転じて生殖を目的としない性行為、ひいては単独で行うマスターベーションを指すようになった。

*エヴァンゲリオン劇場版『REBIRTH』のソレでは、さすがに女性からの反発が強かったようだ。シンジ君、家帰ってからにしよーね。



オネアミス【オネアミス】
*『王立宇宙軍』の舞台となった国の名前。公開時のタイトルに使われた。

*由来は建国神話の神様。転じて国内にある巨大な湖に住む魚の名前。

*その魚は佃煮の材料になったりするらしい。さしづめ「ごまめ王国」とかいうようなものである。



おめでとう【おめでとう】
*――『エヴァ』26話の放映直後、私は仕事を辞めさせられた(泣)。



     《か》




かいけつのうてんき【怪傑のうてんき】
*ダイコンフィルムによる特撮パロディ第2弾。モトネタ(?)はズバット。主役は現・ガイナックス取締役のお方である。

*主人公は、腹に赤地で黄色の「の」の文字が書かれたピンクのコスチュームの「のうてんき」に変身する。

10年ほどのち、主人公を少女に変えて『とんでのーてんき』というタイトルでアニメ化された。(ウソ)



かいていぐんかん【海底軍艦】
*僕らの海底軍艦ノーチラス ノーチラス

 空だって飛べるんだノーチラス ノーチラス

 ドリルはないけどとっても強いぞノーチラス ノーチラス

 偏屈船長ネモ船長 ネモ船長

 ガーゴイル共をやっつけろー



かいていにまんマイル【海底二万マイル】
*『ふしぎの海のナディア』の「原案」とされていた作品。しかし、「〜マイル」はディズニーの映画のタイトルであり、ヴェルヌの原作は『海底二万リュー』である。リューとマイルでは相当に距離がちがい、邦訳で採用されることのある『海底二万里』のほうが原題に近い。ヴェルヌの原作は、女性がまったくドラマに参加しない作品であり、もちろんノーチラス号のクルーも主人公も全員が男性である。これは、『悪魔の発明』・『征服者ロビュール』など、ヴェルヌの冒険ものの作品にはときおり見られる特徴である。



ガイナおんど【ガイナ音頭】
*作詞・振り付け:ひぐちきみこ先生、だったと思う。

*「またもやるのかガイナはよぉ〜」とかいう歌い出しで、内情を少し自嘲気味に歌う。『エヴァンゲリオン』ネタを加えたバージョンを聞きたいなぁ。



ガイナさい(またはガイナまつり)【ガイナ祭】
*潮来で挙行。そんとき『エヴァンゲリオン』第一話は確か3回上映された。ヱビスビール、でした。

*1994年は水上温泉、1995年は潮来で開催された。だが、それ以降はまだ開催されていない。今開催すると下手をすると「つるし上げ大会」になってしまうから?



かがくこうざ【科学講座】
*『王立宇宙軍』とか『新世紀エヴァンゲリオン』とかにはついてないみたい。



かこについてのせんさく【過去についての穿鑿】
*「……なぜ遅れたのかときいているのだ」

 「始発まで起きていようと思ったらつい寝てしまって寝過ごしましたんです」

 「サークル入場できなかったのだぞ! それでもおまえは……けーっ!! 同人かっ!!」 ――サークル入場に遅れ、一般参加者の列に並んでしまった、サークルのひとたちの会話でした。なお、この項目はフィクションです。いかなる事件・団体・人物ともいっさい関係ありません。



かさはらひろこ【笠原弘子】
*『プリンセスメーカー2』TOWNS版・Windows版で「娘」役。

*3月5日生まれ――ではありません(半月ほどちがいます)。



かじりょうじ【加持リョウジ】
*「山へ行ったら山カジだ……」(ガーゴイル)



かつらぎミサト【葛城ミサト】
*「かつらぎ三郷」と書くと奈良県の町名二つになってしまう(ただし、その場合読みは「かつらぎさんごう」になるが)。



かなしかったよ【悲しかったよ】
*「歴史を勉強したことがだ」(『王立宇宙軍』でのカイデン将軍のセリフ)



カネア【カネア】
*『王立宇宙軍』で、ロケットの発射場の東600レン(距離の単位)にある地名。共和国との国境を越えた緩衝地帯に位置する。

*わがままな金持ちのお嬢様が住んでいるかは定かではない。



かねまるほうちょうだん【金丸訪朝団】
*自民党の金丸信さんが当時は野党だった社会党の田辺さんとかといっしょに北朝鮮に行った。このニュースのおかげで、ノーチラス号が沈むのが一か月遅れたといわれている。



カバラ【カバラ】
HIPPOPOTAMUSES



かみ【神(「造物主」としての)】
*グノーシス主義(ローマ帝国支配下のユダヤ・シリア・エジプトなどの属州に広がった反宇宙的な信仰で、キリスト教の「異端」とされる宗派と深い関わりを持った)によると、聖書の「神」に重ね合わされる造物主デーミウールゴスは、「父」または「霊」と呼ばれる「至高者」から流出した女性的属性(思い・知恵など)から生まれた者の一人でありながら、「父」の存在を知らずにその母である女性的属性を陵辱して下界や人間を作ったとされる。「父」はその「神」の手によって歪められた世界を正常に戻すために「子」を下界に遣わし、「神」によって隠された正しい「認識」(グノーシス)を人間に伝える。その結果、「神」によって歪められた世界は解体され、人間は「父」の「霊」のもとに立ち返ることができる。したがって、端的にいえば、この考えかたによれば、アダムとエヴァの楽園追放のきっかけを作った蛇こそが、「神」から世界を救おうとしたキリストの先駆けとして位置づけられることになる。



かわむらまりあ【川村万梨阿】
*「いっしょに死んでちょうだい」

 アンジェレッタだったら、一瞬だけ考えるけど、西園寺まりいだったら、即、断る。

*だってナーガって殺しても死なないでしょ。



かんきだんこうげき【寒気団攻撃】
*中国の小説『水滸後伝』の後半、英雄李俊(『水滸伝』に登場)に追いつめられた暹羅(せんら)国の悪人どもが、東方の侵略国家日本に支援を求める。日本のあやしげな実力者「関白」がこれに応じて大々的に出兵し、李俊らの軍隊はたちまち危機に陥った。そのとき、李俊軍の道士公孫勝(もと梁山泊の軍師)は道術によって日本軍の上に雪を降らせる。熱帯出身の日本兵は雪を見たこともなく、雪に触れただけでばたばたと死んでいき、こうして李俊軍は戦わずして侵略者日本軍を全滅させたのであった。

*……ってなぁ。暹羅って「シャム」のはずやのに、なんでタイの人間が雪平気やのに日本人が雪に触れただけで死なんとあかんねんっ!! ほかにも、暹羅は中国の属国と言うことになっており、そしてその暹羅の属領にしっかり「釣魚」という島があることになっているなど、『水滸後伝』、なかなかたのしい小説である。

*『水滸後伝』の著者は「暹羅」の正確な地理的位置を知らず、台湾あたりの島国であると考えていたらしい。「関白」は豊臣秀吉の官名。



かんさいべん【関西弁】
*「歌はええなぁ。りりんはんの生みださはった文化のきわみや」

 「ちゃう! われはりりすやないか!! そうか、りりん、そないなことやったんか!」

*トウジの乗った参号機はやはりこの言語体系でシンクロしていたのだろうか?


ガンダムなまり【ガンダム訛】
*漫画・アニメ界等に広く分布する一種の方言。富野訛とも。「チィ」「させるか」「迂闊なやつめ」「当たらなければどうということはない」などの言葉を会話の端々に差しはさんだりする。

*他にヤマト訛やガイナ訛など多くの体系があるが、ガンダム訛ほど顕著にはみられない。



     《き》




きぬのドレス【絹のドレス】
*沢田聖子の「坂道の少女」を聴いていて「だったらもっと痩せなさい」などとゆー失礼なことを言うのは『プリンセスメーカー2』をやりこんだ「父」であろう。夏のバカンスが効果的。



きょうかがいこっかく【強化外骨格】
*旧日本軍が開発した半生物戦術兵器。『覚悟のススメ』に登場。超人的な戦闘能力を発揮するが、装着者と神経レベルで接合するため、特定の者しか扱うことができない。人間の霊が憑依することで稼働する。主人公・葉隠覚悟の専用機は「零」。



きょうとだいがく【京都大学】
*冬月コウゾウが在職したと推定される大学。

*学生のホームページに「冬月研究室」とかいうネタが上がってそうだ。



きょしんへい【巨神兵】
*宮崎版は口から火を吐くが庵野版は口から使徒を喰う。



キルケゴール【Kierkegaard
*「キェルケゴール」とも。幼いころは「フォークになりたい、食卓でなんでも好きなものを取ることができるから」とか言ってた少年だったが、22歳のとき、「大地震」と表現される破滅的な体験(それが何であったかあまりはっきりしない)を経て深い罪の意識を自覚し、その罪の意識がその後の一生の活動を決定したといわれる。また、自分の書いたものに中傷めいた酷評を加えられたので反論を書いたら、大衆的メディア(いまでいえば人気のあるパソコン通信の「フォーラム」なんかにも相当するかな)でさらに悪意ある中傷を書きまくられたという経験を持つ。しかし名を残したのはキルケゴールのほうであって中傷者たちのほうではなかった。

*WWFのホームページからキルケゴール研究のページにリンクを張っているぞ。



キング【キング】
*「ニャー!?」、「ミャー!!」――失礼しました。

*あ、そうそう。スターチャイルドってレーベルがあっていろいろCDが出てるよ。



キングストンべん【キングストン弁】
*造船士官堀元美氏によると、日本の軍艦(潜水艦は類別上の「軍艦」には入らない)には自沈装置としてキングストン弁などついていなかった。自沈の際には浸水を排出するための管系を逆に使って水を入れるので、沈没するまでに非常に時間がかかったという(堀元美・阿部安雄『連合艦隊の生涯』182頁による)。



     《く》




グッピーぺきん【グッピー北京】
*『スーパーバトルスキンパニック』に登場する敵役。なんかまだ子どもだが、けっこう強い。胸にフナ(?)のマークの入ったチャイナドレスを着ている。



グノーシス【gnosis
*ノーチラス号に搭載されている対消滅エンジンの型。



くぼ【久保】
*『おたくのビデオ』シリーズの主人公。なぜかアニメ版『無責任艦長タイラー』のタイラーは「さんごアザリン」(笠原弘子)に対して「久保タイラー」と呼ばれていたらしい。



クムランきょうだん【クムラン教団】
*紀元前後に死海のほとりに存在した教団。強い終末的世界観を持ち、きびしい規律に基づく集団生活を行っていたといわれる。『新約聖書』に登場する「洗礼者ヨハネ」がこの教団と関係のあった人物である可能性が高い。また、同時代の宗派エッセネ派との重なり合いが指摘されているが、エッセネ派の戒律とクムラン教団に関する調査の知見とで食い違いも見られる。当時のパレスチナはローマ帝国の支配によって大きな変化を遂げつつあり、それが当時のユダヤ教にもさまざまな影響を与えていた。そのなかで、このクムラン教団や、洗礼者ヨハネやイエスに代表される教義再解釈と改革の運動も出てきたのである。このクムラン教団が死海文書(死海写本)を残した教団である(なお、「死海写本」と「クムラン文書」を概念的に区別する立場もある)。



グランディスいっか【グランディス一家】
*NHK『プリンプリン物語』に登場。「ヘドロのアネゴ」&シドロとモドロの悪役三人組。「私はヘドロ 世界で一番いい女♪」という主題歌があった(嘘)。



クリフハンガー【クリフハンガー】
*映画用語で、主人公の危機的状況のまま「つづく」になってしまうこと。1930年代の連続活動写真において、主人公が崖からぶら下がった状態で次回に引くといった作法が流行ったことのカリカチュアとしてこの呼称がついた。



クローン【クローン】
*1997年、羊で非生殖細胞からのクローンが成功して注目を集めた。羊さんの名まえは「ドリー」。

*出発点が同じでも育っているうちに性格はいくらでも変わってくるということは『プリンセスメーカー』をやっていればよくわかる。



     《け》




けいざいこうか【経済効果】
*エヴァンゲリオンの経済効果は300億円とか雑誌あたりに書いてあったが、「同人誌」とかの経済効果は計算に入っているのだろーか。



けいじじょうせいぶつがく【形而上生物学】
*なんだかトンデモなカガクのよーな気がするが、アメリカのハマー機関なんかもたぶんこれを研究していたに違いない。

*「形而上」の部分を「うああ」と読むヤツが増えたのは困ったものである。



ケットシー【ケット・シー】
*いわゆる「ねこがしゃべった」。

*ファイナルファンタジー方面にも出没している模様である。



けもののやり【獣の槍】
*漫画『うしおととら』に登場。使う者の魂を削って力とし、邪を突き鬼を斬ると言われる伝説の霊槍。字伏と呼ばれる凶悪な妖怪「長飛丸」を数百年にわたって壁に縫い刺し封じていた。「槍に縫い刺され封じられた者」という形で『エヴァンゲリオン』の「ロンギヌスの槍」に通じるところがあるか。



げんがくしじゅうそう【弦楽四重奏】
*第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロによる合奏。

*弦楽四重奏団の難しさは、演奏もさることながら、相互の人間関係にあるといわれることがある。たとえば、ブダペスト弦楽四重奏団は、後進に対して「通常はお互いが必要以上の交際をしないように」と忠告していたという。音楽的には、弦楽四重奏は同じヴァイオリン属の楽器によるアンサンブルなのでより緻密に四人の奏者の息を合わせる必要がある。そのためにはより多くの練習時間を要することになる。そのために逆に人間関係の距離の保持に神経を使わなければならないことになるのである。



げんご【言語】
*『王立宇宙軍』には、冒頭近くの読経婆の経文、国防総省高官の専門言語(古代エジプトのヒエログリフのようなもの?)、共和国の言語と、複数の異言語が描写されている。それ以前にも『マクロス』のゼントラーディ語のような例はあったが、これだけ複数の言語をそのまま描写したのはアニメでは異例。ちなみにこれらはアフレコ台本ではすべてそのまま仮名書きされている。

*『エヴァンゲリオン』に出演が決まったとき、宮村優子は「駅前留学」でドイツ語を勉強したらしい。関智一がどこで関西弁を勉強したのかは明らかにされていない。



げんぱつ【原発】
*『エヴァンゲリオン』では、放射能漏れの回の彩色をわざとジブリに発注したという。



     《こ》




ごくぶとみんちょう【極太明朝】
*ある時期に、ある層に非常によく売れたと想定されるフォント。



ここにいてもいいんだ【ここにいてもいいんだ】
*うん、それで……?

*だれもぼくが「いる」ことを止めることはできないのです! ……「あんただれ」「アンドロイド」「なんでいるの」などといわれてきましたが……

*しかしそれは「ぼくはここにいなければいけないんだ」と裏腹の関係にある。だってほら、ぼくがここにいてもいいのは、サークル入場できたからだけど、サークル入場したからには店番やらないといけないでしょ? だから一方的に喜ぶわけにもいかないのよ、うん。



コミケ【コミケ】
*「コミケはいいね、コミケは心を潤してくれる。をたくの生み出した文化の極みだ」。

 ――ってそれ褒めとんのかい、それとも貶しとんのかい!?



ゴンゾ【GONZO
*樋口真嗣・山口宏・前田真宏など、『エヴァンゲリオン』シリーズ・『ガメラ』シリーズ・『魔法使いTai!』などの関係者が多く所属している制作会社。ノリコが全巻そろえている『宇宙船』に紹介記事が載ったことがある。



コンパクトディスク【Compact Disk
*『トップをねらえ!』の一枚目のアルバムにはCD版にのみ「キミも音響監督! 名セリフ大行進」という、メインキャラのセリフを集めた部分がある。これが入れられたのは、CDチャプターの限界(99)に挑戦するためだったといわれる。

*『ナディア』の3枚目のCDは7747秒あるが、これはCDの規格に収録できる時間の限界に挑戦するためだったといわれる。

*『エヴァンゲリオン』のCDは特に何かに挑戦したわけではないが、アニメのサントラ売上新記録を作ってしまった。

*ちなみに、CDの収録時間規格はカラヤン指揮の「第九」がフルサイズ入ることを条件に決められたといわれている。



     《さ》




さいしゅうかい【最終回】
*『ナディア』ではその数時間前に編集が終了して放映に間にあった。その経験が仇になったか庵野秀明?



さいていだおれって【最低だ、オレって】
*祭器で頭をぶん殴られなかっただけましだと思いなさい、シンジくん!!



さくまれい【佐久間レイ】
*本田べるのだぉ。

*この人の歌う「クレタ島の女」は……ってどっかに書いてあったな。



ざっかや【雑貨屋】
*雑貨屋で詩集を売っている……かなぁ?

*主人が出たら何も買わずに帰り、アルバイトが出たらいろんなものを買ったり買うのをやめたりする「父」もいるらしい。



さよならなんてかなしいこというなよ【「さよなら」なんて悲しいこと言うなよ!】
*某職場で帰宅しようとする女性社員を残業させるために使うセリフらしい。



     《し》




シェアウェア【シェアウェア】
*料理屋のアルバイト、場合によっては娘のライバルになるマルシアちゃん。



しかいもんじょ【死海文書】
*一回二回三回四回。だから裏と表がある。



じてん【辞典】
*「辞典はいいね。同人誌の企画の極みだ」

 さてっと、宣伝終わったし、ワイルドブルー横浜に泳ぎに行くかな。



しと【使徒】
*「敵キャラを使徒と呼んでよくキリスト教の教会から文句が来ないね」という批判だか揚げ足とりだかヤジウマ発言だかを複数の「非アニメファン」からきいた。じゃ、Angel=「天使」にしとけばよかったとでもいうのかね??



しとをくってる【使徒を食ってる】
*昭和20年代の首相、吉田茂は、元気の秘訣を記者に問われて「いや、ヒトを食って生きてるからね」と答えたそーだ。



しにいたるやまい【『死に至る病』】
*キルケゴール(キェルケゴール)がアンティ=クリマックスなる変名で1849年に発表した代表作のタイトル。出典は「ヨハネによる福音書」11章の「ラザロのよみがえり」のエピソードで、現行の「新共同訳」では「この病気は死で終わるものではない」となっている。「自己とは関係それ自身に関係する関係である」という規定から出発して、キリスト者のあり方をその病理面から描く。



しぬのはイヤ【死ぬのはイヤ】
*「やあ。」とはとくに関係がないと思われる。それにしてもアスカって体言止めが多いかも。



しはいしゃたち【支配者たち】
*「アルコンテス」。グノーシス主義(ローマ帝国支配下のユダヤ・シリア・エジプトなどの属州に広がった反宇宙的な信仰で、キリスト教の「異端」とされる宗派と深い関わりを持った)では、「父」のもとを離れた女性的属性が「中間界」で産んだ存在。その長が「万物の主」を自称するデーミウールゴスであるとされる。



しまへん【「島」編】
*『ふしぎの海のナディア』で、樋口真嗣が監督した中盤をこのようにいう。『ナディア』成功の鍵は「島」編での全力を挙げた省力化が成功したことだと評されることもある。また、製作者側としては「島」編での子どもたちだけの生活劇を本作の見どころにしたかったらしい、というような話もある。



ジャンとナディア【ジャンとナディア】
*担当声優さんはどっちもおかーさんになりましたとさ。



じゅうよんさい【14歳】
*ビッグコミックスピリッツに連載された楳図かずお大先生の超恐怖漫画。ニワトリ人間は博士になって恐竜型宇宙船つくるわ空は落っこってくるわ人工生命体「もの」はバタバタ死ぬわ「美少年嵐」はアレなプロレスするわ終いにゃゴキンチとかが主人公になるわもー驚天動地の超大作であった。もはやどんなストーリーだったのかよく覚えていないが、「人類は14歳を迎えた」だったか「今生まれた赤ん坊が14歳になるとき人類の寿命は終わる」だったかそんなふうな謎めいたテーゼが展開してゆく不気味な内容であった。

*エヴァンゲリオンのパイロットとなりうるのはすべて14歳の母親のいない子供ということだが、神戸の小学生殺人事件の容疑者も14歳だったというのはなんか象徴的だった。



しゅしょう【首相】
*突入作戦の詳細をまったく知らなかった。

*きっと「遺憾に思った」ことだろう。



シュペリオリティコンプレックス【superiority complex
*自己の劣等感を補償しようとして、過度に他者より優れていると考える傾向。インフェリオリティコンプレックスの対立概念。アスカのケースか。



しょくパン【食パン】
*アニメや漫画で、遅刻する少年少女が口にくわえているもの。

*もっとも実際に口にものをくわえたまま走るのは結構難しい。



しょごうき【初号機】
*乗ってる機械が治ってるからってパイロットがそれまでに回復してないといけないということはないと思うが?



しんかがくこうざ【新・科学講座】
*『トップをねらえ!』のLD‐BOX版に収録されたおまけ映像。

*スタッフに「新人」が多い作品である。



じんこうえいせい【人工衛星】
*ロケットで植木鉢の敷き皿を打ち上げるとこう呼ばれる。

*人型決戦兵器で得体の知れない槍を思いっき放り投げてもやはりこうなる。

 もっともこちらは「人工物」かどうか、疑わしい。



しんこうしゅうきょう【新興宗教】
*『王立宇宙軍』でリイクニが信じているのは新興宗教で、その教義は「累積赤字をかかえて駅でおつけ物を売るJR四国のような」ものらしい(赤井孝美氏による)。しかし四国を旅したWWFメンバーの報告によると、JR四国が駅でお漬け物を売っているところは見なかったということだ。



しんぴのしま【『神秘の島』】
*『ふしぎの海のナディア』の原作とされるものの一部で、原作では、いちおう『海底二万里』・『グラント船長の子どもたち』とともに三部作をなす(設定に食い違いがあったりするが)。アメリカの南北戦争期、包囲下の町から気球で脱出した主人公たちが「リンカーン島」と名づける無人島に漂着し、そこでそれぞれが持てる知識を注ぎこんで文明生活を築き上げるという物語で、その感覚は現実の実験航海の記録である『コン・ティキ号探検記』などとも共通するものがある。また、気球による包囲下の都市からの脱出は、普仏戦争当時、パリで実際に行われたものである。原作のエアトンは、もともとは『グラント船長の子どもたち』の登場人物であり、『神秘の島』にも登場する。またネモ船長の素姓が明かされるのも『神秘の島』でである。なお、本作のネモ船長のイメージは、カレル・ゼマンの『盗まれた飛行船』にも活かされている。



じんるいほかんけいかく【人類補完計画】
*「人類アカン計画」と「人類ほかす計画」がいっしょになった、関西的な終末計画。その正体はいまだ不明であるが、死海文書によると「おれはおまえをなぐらなアカン」とわめきつつハリセンでつっこみを入れ合ってたのしく終末を迎えるというものらしい。



     《す》




すいちゅうのおんな【水中の女】
*『王立宇宙軍』の歓楽街のシーンに登場する。液体のなかで生きているところを見ると、あの液体はLCLであるらしい。



すえははかせかだいじんか【末は博士か大臣か】
*知能が高い娘のばあい。モラルなどが決定要因になるものと思われる。条件がすこしちがえば宰相になることもある。



スカイキッドブラックまおう【スカイキッドブラック魔王】
*原題は、『DASTARDRY AND MUTTLEY IN THEIR FRYING MACHINE』。1970年8月3日〜1123日、毎週月曜日19:3020:00の時間帯にNET系で放映された。『エヴァンゲリオン』第9話ラストのアスカに電話でどやされるシンジは、「大臣閣下」に電話でどやされるブラック魔王のパロディといった観があったがいかがか。



スーパーバトルスキンパニック【『スーパーバトルスキンパニック』】
*独特のカードバトルシステムを採用したアドベンチャーゲーム。「脱げば脱ぐほど強くなる」というアレな拳法を駆使するじょしこーせーの主人公を操り、なんだか陰謀みたいなものを阻止したりする。ラスボスとの一戦はかなり笑える。



スーパーロボットたいせん【スーパーロボット大戦】
*セガバンダイのあおりを受けてついにエヴァンゲリオンの参戦が決まった。

*エヴァンゲリオンのあおりを受けてついでにガンバスターの参戦も決まった。

*上記との関連性は希薄と思われるがイデオンの参戦も決まった。



すべてはこころのなかだ【すべては心の中だ】
*……つまり原稿書けなかったのね……。


     《せ》




せいしんおせん【精神汚染】
*中国(人民共和国)で、みずから選択した二度めのウェスタン・インパクト(「西洋の衝撃」)である「改革開放」政策のもとでは、資本主義の使徒(外国企業とか香港とか)と接触する機会が増えて、社会主義的でなければならない精神が資本主義的なものに侵食されるという現象が発生する。これを「精神汚染」という。八〇年代以来、中国では何度も「精神汚染追放」キャンペーンが行われてきた。ケ小平フィールドの展開が有効。

*ウェスタン・インパクト 一九世紀の西洋との接触が契機で中国社会に起こった巨大な変革。日本・朝鮮・ベトナムについてもいう。



せきかとりじんか【石化と離人化】
*「petrification and depersonalization」の訳。R・D・レインが『引き裂かれた自己』で提唱した、人間が体験する存在論的危機としての「不安」の3つの形態のひとつ。

*「《石化》ということばを使用する際、この言葉に内蔵されているいくつかの意味をさぐることができる。

1.それによって人が石に変えられるほどの恐怖の一特殊形態。

2.次のような事態の生じることについての恐れ。つまり生きた人間から死んだ物に、つまり行動の人間的自律性を欠いた死物、石、ロボット、オートメーションに、主体性のないものに変わる、ないしは、変えられる可能性についての恐れ。

3.それによって誰か他人を《石化》し石に変えようとする魔術的行為。さらに言えば、他人の自律性を否定し、その感情を無視し、彼を一個の物とみなし、その生命を抹殺する行為。つまり、他人を一人の人間として、自由な行為者としてではなく、ものとして取り扱うのである。」

 「離人化は、他者があまりに厄介な邪魔な存在となったとき、その人物を処理する手段として一般に用いられる方法である。人はもはや相手の感情に答えようとはせず、あたかも彼が感情をもたないかのようにみなし取り扱おうと身構える。」

 「ここで問題になってくる人々は、いずれも自分自身を多少とも離人化した存在と感じやすく、かつ他者を離人化する傾向がある。彼らはつねに、他者によって離人化されることをおそれている。彼を一個の物に変えようとする他者の行為は彼にとっては現実に、石化されることなのである。」

 「《それ》として取り扱われるとき、彼自身の主体性は、顔から血の気がのくように、遠のいてしまう。基本的に彼は、自分がひとりの人間であることを、いつも他者から不断に確認してもらう必要があるのである。」(『引き裂かれた自己』、みすず書房)

*アスカのケースか。

*パーティー全員が石化したら「ぜんめつ」になるのは、そうか、全員がアスカになると手に負えなくなるという意味だったのか!! (――ちがうって……)



ゼーレ【Seele
*バッハの『ヨハネ受難曲』の歌詞を読むかぎりでは、ドイツ語では、日本語で「霊」と訳されていることばの訳語にこのSeeleがあてられているようである。



せきともかず【関智一】
*ひとつ彼のために弁護しておくと、周囲に他に関西弁をしゃべる人間がいない環境で、むりやり関西弁をしゃべりつづけると、部分部分に関東アクセントのことばがとりこまれてしまって、その結果、関西弁で身につけた語彙のアクセントにまで影響を及ぼし、やっぱり「へんな関西弁」になるものである。その点、関西人としゃべるときには関西弁、共通語をしゃべる相手ととしゃべるときには関東弁と割り切っている人のほうが関西弁の崩れは少ないように思える。



     《そ》




そうたいせいりろん【相対性理論】
*『ふしぎの海のナディア』では、敵の撃った光線を味方の光線が追い抜いていくというカガク的ギャグの秀逸さが光っていた。さすがは科学講座を得意とするガイナックスである。



そ・そ・そ・そ【そ・そ・そ・そ】
*庵野秀明の口癖らしい。

*『ナディア』のスタッフロールに「空母そ・そ・そ・そ」というのがあった。



     《た》




だいく【第九】
*ベートーヴェンの交響曲第9番。「合唱」または「合唱付」などというタイトルで呼ばれることもある。

*「歌はいいね」とか言ってると、歌が出てくるまで一時間近く待たされる。

*歌詞はシラーの頌歌「歓喜に寄せる」から。ベートーヴェンはフランス大革命の興奮につつまれた1793年頃からこの詩に曲をつけることを考えていたといわれる。しかし、実際にそれが具体的に交響曲第9番として作られたのは1822年からだと考証されている。

*ただし、「おお友よ、この調べではない!……」で始まる冒頭の歌詞だけはベートーヴェン自身のものであって、シラーの詩はいわゆる歓喜の主題の部分から。

*演奏時間はフルトヴェングラー指揮(バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団、1951年)で約75分、クーベリック指揮(バイエルン放送交響楽団、1975年)で70分、カラヤン指揮(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、1983年)で約66分。――「コンパクトディスク」の項参照。

*ベートーヴェンの作曲した最後の交響曲。



だいこん【ダイコン】
*WWFと押井守の出会いの場。



だいさんしんとうきょうし【第三新東京市】
*「日常生活に不都合がないという点を除けば、否、日常生活に不都合をなくすためにこの世界は実にイイカゲンに、ほとんど言語道断と言っていいほどデタラメに出来ている。こんな世界は物理的にありえん。もしありうるとすれば、それは………」



だいよんがくしょう【第四楽章】
*ハイドン(Franz Joseph Haydn、1732‐1809)以後の「ソナタ」は四楽章で構成されるようになった。独奏ソナタでは三楽章とされることも多く、協奏曲では三楽章がふつうである(楽章が四つあると「独奏付き交響曲」と陰口をたたかれたりする)。しかし19世紀の交響曲では四楽章制が標準であった。この四楽章は、ソナタ形式の第一楽章、緩徐楽章である第二楽章、メヌエットまたはスケルツォによる第三楽章と進み、そのすべてのしめくくりとして第四楽章に入るという編成で作られるのが標準的である(もちろん「標準」であって「絶対に守らなければならない定型」ではない)。19世紀の交響曲のばあい、この第四楽章では、しめくくりとしてそれまでの楽章に登場した主題が回顧されることもあり、また、第四楽章にのみ、それまでの楽章で使っていなかった楽器(声楽を含む)を使うこともよく行われる。たとえば、サン‐サーンスの交響曲第三番では、実質的な第四楽章にあたる第二楽章第二部にのみオルガン(パイプオルガン)が使われ、それがこの曲のタイトル(「オルガン」または「オルガン付」)になっているほどである。この楽章は、多くの交響曲で、それぞれその曲独特の祝祭的気分(それはまもなく死を迎える作曲家の「悲愴」な祝祭的気分であることもあるかも知れないが)を帯びるのが普通である。



たーしえ【大写;daxie
*壱弐参肆伍陸漆捌玖拾……という数字の表現法。中国では主に金銭をやりとりしたときの証書類(バスの切符なども含む)で日常的に使われる。



ダブルスコア【ダブルスコア】
*レイとアスカの人気の差はこんなものではない――らしい。



たましゅっぱんのにらさわさん【たま出版の韮沢さん】
*新横浜駅ビルの某トンカツ屋にそっくりな人がいる。

*「ネルフは使徒と密約をかわして人類絶滅をもくろんでいる」とかいうネルフ陰謀説の極秘情報あたりを「某政府関係者」(名前は明かせないらしい)かなんかからリークされたとか称して発表してそうである。

*でもオオツキ教授には弱い。


     《ち》




チェロ【violoncello
*ヴァイオリン属の楽器の低音楽器で、各弦をヴィオラのちょうど1オクターブ下に調絃する。したがって最低音は「は」(C、低音部譜表の下のド)だが、演奏法のちがいなどにより音域は近く、ヴィオラの最高音まで出すことができる。したがって、チェロの側で大きな制約を引き受ければ、ヴァイオリンが最高音域を使わないかぎり、ヴァイオリンとの完全な同音演奏(ユニゾン)も可能ではある。もちろんヴィオラとならばよりむりなく可能である。着席した姿勢のまま体の前に楽器を置き、弓を左右に動かすので、演奏時の演奏者の身体への負担は少ない。高音弦は落ちついた明るい声で歌い上げるような音を有し、低音弦は低音楽器としての重く荒々しい音を出す。古くは合奏のバッソ・コンティヌオ(通奏低音)を演奏することで高音部の演奏を支える役割を与えられていたが、ヴィヴァルディ、バッハなどが、独奏楽器としてのチェロのための曲を書いており、独奏楽器としての歴史も古い。



ちち【父】
*「娘」を働かせて育てている。ときたま娘と××したりする。

*戦災孤児を引き取ったり、人間の可能性を試すために天から授かったり、妖精に自分の実の娘だと思いこまされたり、クローンを作ったりして、「娘」を獲得する。たぶんひとにきかれたら「知り合いの子をあずかることになりまして」とか弁解するんだろう。

*神聖モテモテ王国とかを建国しようとするゲンドウってのはどーであろーか。



ちのにおい【血の臭い】
*よくサスケとかに出てきた。

*LCLについているもの。

*ならば、プラグスーツはいつも血の臭いでぷんぷんだな。

*初号機で助けた見ず知らずの少女から「あなた、血の臭いがするわ」とシンジ君が言われるところから始まるRPGはいかがなもんでしょーか?



チャイナさんのゆううつ【チャイナさんの憂鬱】
*鶴田謙二作の漫画。ないそでは振れないある。



チャーンス【チャーンス!!!!
*萩原一至『BASTARD!! ─暗黒の破壊神─』で、ビホルダーと戦った際のD・Sが叫んだセリフ。



ちょっち【ちょっち】
*なんかこの言いかたを使う人が増えてるんですけど。



チルドレン【children、「適格者」】
*たくさんいるから複数にしちゃえ、って、あとで序数詞くっつけて呼ぶときの便宜をぜんぜん考えてなかったんだぜ、きっと(根拠無)。



ちんちん【ちんちん】
*「やきもち、嫉妬」「極めてねんごろなこと。特に、男女の仲の極めて睦まじいこと」(広辞苑)などいろいろあるが、現代語では主に男性器を指す。語源は「風鈴の音」だそうで、子どものソレが風鈴に似ているから(そうか?)とか言語学者が言っていた。

*埼玉県教育委員会では、男女同権の見地から、男性器・女性器ともこの呼称を用いるという統一見解を打ち出した。

*庵野カントクの謂によれば、クリエイターというものは本質的にこれを露出するのだという。



     《つ》




つき【月】
*地球の衛星。広義のいわゆるエッジウォース‐カイパーベルト天体である冥王星の衛星カロンを除いて、他の惑星の衛星は、「母惑星との質量比が1万分の1以下」(土星の巨大惑星タイタン(ティタン)のみ1万分の2.4と大きい)である。ところが、月だけは母惑星である地球に対して100分の1.23とけた違いに大きいので、かねてからその起源について疑問があった。現在では、ジャイアントインパクトと呼ばれる天体衝突の結果、地球の一部分が分離してできたものと考えられている。



     《て》




ディエス イレ【Dies Irae
*「いかりのひ」。

*ラフマニノフとかがけっこうよく使っている。

*ラヴェル『左手のためのピアノ協奏曲』(1931年)の第二主題との関係を指摘したのは登坂正男氏である。



ていでん【停電】
*今時の日本の若い子は経験がないのかもしれない。

*ガイナ作品ではしばしば起こる。

*いくつかの国に行くと今でもイヤほど味わえる。だからといって、ノーチラス号やネルフ本部の気分が味わえるわけではない。(当たり前だっ!)



ディラックのうみ【ディラックの海】
*「ディラックの海」に吸い込まれた初号機、「天国で割腹!!」とかなんとか言って復帰するとゆーのはどーであろーか。



デウスエクスマキナ【デウスエクスマキナ】
*『ふしぎの海のナディア』で、ネオアトランティスの空中戦艦(かなんかそんな感じのアレ)がこの名を冠していた。

*演劇用語。古代ギリシアの演劇において、ストーリーの結末部に突如として空中に出現した機械の神が有無を言わせぬオチをつけてしまうという形式から、下手な演出にしばしば使われるストーリー終結用の仕掛けを指す。主に揶揄を含んだ用法にて使われる。水戸黄門における印籠、宇宙戦艦ヤマトにおける波動砲、エヴァンゲリオンにおけるおめでとう等が好例。



てきがしちぶにくろがさんぶ【敵が七分に黒が三分】
*奈良県奈良市の猿沢池は「魚が七分に水が三分」と言われている。



テーゼ【These
*ドイツ語で「命題」「課題」「綱領」等の意味。

*ひと昔前にはある種の政治用語と結びつくのが常だった。それがアニメの主題歌に出てくるあたりは、赤い服の少女が「世界を革命する力を!」と叫んでも誰も不穏に思わないことと共通しているように思われる。



てつどう【鉄道】
*鉄道は具体的なものを運ぶ物流のメディアであると同時に想像力のメディアでもある。自動販売機を前にして路線図と料金表を眺めると、いま行くつもりもない遠い場所までそれに掲載されているのに気づき、しかもその遠くの場所まで線路はつながっていることを思い起こすことがある。すぐ目の前を通っているこの線路が自分の見たこともない土地につながっていることは、遠くの見知らぬ土地へ行くことのあこがれと不安を呼び起こし、また反射的に自分がいまきわめて局限された立場にいることへの自覚を呼び覚ますこともある。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』はこのような鉄道の喚起する想像力が生み出した作品のひとつである。



     《と》




どいみか【土井美加】
*はるか『ミンキーモモ』(初代)の時代から母親役だったが、今ではすっかり板に付いた感がある。『こどちゃ』でも「未婚で捨て子をした母」という役でしたしねぇ。

*そういえば『ウェディングピーチ』では山口由里子や三石琴乃を部下に持つ悪の親玉の役だったなぁ。



とうのさゆみ【統野さゆみ】
*『王立宇宙軍』公開当時、イメージソング(「オネアミスの翼」)を歌ったアイドル。

*作中において歌が使われなかったのは安田成美(『ナウシカ』)と同じ。



とうほうさんはくし【東方三博士】
*現行『聖書』のどこにも「博士」が3人だったなどとは書いていない。



ときはにせんじゅうごねん【時は 2015年】
*と言えば「ジェッターマルス」。



トーキングヘッド【『Talking Head』】
*庵野氏は「見ていない」と証言している。



とさかまさお【登坂正男】
*コミックマーケット最強クラスの論客。潜水艦についての知識も豊富である。

*『ナディア』の評論を依頼され、潜水艦について大いに論じた。



ドラゴンクエスト【ドラゴンクエスト】
*説明の必要もないゲーム。

*実写のイメージビデオをガイナックスが制作した。ドラゴンクエストIIのキャラクターで、IIIのストーリーを中心に構成されている。音楽がいまいちヘクいが、全体のクオリティは非常に高い。ちなみに敵ボスを演じたのは庵野秀明である。



どりょくとこんじょう【努力と根性】
*日のり子さんが出演していたアニメに出てきた巨大ロボットに関係する合い言葉であるらしいニャ。もちろんこの努力と根性の巨大ロボットもビューティーセレインアローの一撃であえなく最期を遂げたのニャ。くやしいニャ。ところで努力と根性で作ったからといって同人誌がかならず締切に間に合うとはかぎらないニャ。がんばるニャ。

 ……以上、ミケネコ博士のレポートより。



トンちゃん【トンちゃん】
1) トンラリアーノ三世だいっ!!

 2) 社会民主党の初代党首らしい。

 3) だから、ガイナとどう関係あるんだって?? 〔王立でマティがそう呼ばれる〕

 「トンちゃんだわー! トンちゃんトンちゃん!」



とんでもぼんのせかい【『トンデモ本の世界』】
*この業績について考察するには紙幅が足りない(笑)。



ドンレオジョナサン【ドン・レオ・ジョナサン】
*1932年ユタ州ソルトレイク市出身のプロレスラー。元AWA世界ヘビー級チャンピオン。ハイジャック・バックブリーカーの使い手。

*『プリンセスメーカー2』に登場する武闘家。


     《な》




ないは【内破】
*音節尾につく破裂音を破裂させる直前で止める発音を「内破音」という。

*「implosion」の訳。R・D・レインが『引き裂かれた自己』で提唱した、人間が体験する存在論的危機としての「不安」の3つの形態のひとつ。

*「人間は自分を真空のように空虚だと感じる。だがこの空虚さが彼なのである。一方ではこの空虚さが満たされることを熱望しながら、彼はこうした事態がおこることを恐れる。なぜなら自分があり得るすべては、まさにこの真空のすさまじい無に他ならないことを彼が感じるようになっているからである。」

(『引き裂かれた自己』、みすず書房)

*「レイのケース」と言えるだろうか。



なぎさ【渚】
*内陸部を走る高山本線の駅。「猪」の書き間違いという説がある(鈴谷了氏のご教示による)。

*長野県の松本電気鉄道にも同じ名前の駅があるがやっぱり内陸部である(鈴谷了氏)。



なつ【夏】
*1945年の夏、「戦後」という時代が始まった。

*1995年夏──人々は熔けかかったアスファルトにおのが足跡を刻印しつつ歩いていた。 ……酷くあつい……



ナディア【ナディア】
*コマネチ!!

*「いったい、何を考えてるのでしょう?」〔だったっけ?〕

 ――とか言ってるあなたは何を考えてる!?



ならないでんわ【鳴らない、電話】
*電話代払ってます?

*通信つないだままになってません?

*キャッチホン2に入るってのは……



なわ【縄】
*罠(わな)とはちがうものらしい(『愛国戦隊大日本』より)。



     《に》




にげちゃだめだ【逃げちゃだめだ】
*作業のしんどさに耐えかねたアイジーのアニメーターが逃げないように、ガイナックスが洗脳用に開発した呪文。かくて『エヴァンゲリオン』のアニメの作業は1997年夏にいたってもつづいているらしい。



にせんじゅうごねん・しんせいき【2015年・新世紀】
*と言えば「サイバーフォーミュラー」。



にほんけいざいしんぶん【日本経済新聞】
*民放のドラマで登場人物が新聞を読むシーンの場合、放送するテレビ局の系列の新聞が読まれるのは当然のこと。ネルフの副司令が電車の中で日経を読んでても、それがセカンドインパクト後に不死鳥のように蘇った日本経済の強靭さを示す演出意図によるものか、単なるガイナの「テレ東ヨイショ」なのか、判断はつきかねるという訳じゃよー(笑)



にほんたいしこうていひとじちじけん【日本大使公邸人質事件】
*ペルーのリマで、1996年12月、MRTA(トゥパク・アマル革命運動)メンバーのグループが、フジモリ大統領暗殺に失敗し、そのまま日本大使公邸に多数の(最終的には72人の)人質をとって立てこもった事件。1997年4月、特殊部隊が奇襲による突入を敢行し、犯人グループ全員を殺して人質を解放、人質のなかではジュスティ判事が唯一の犠牲者となった。伝えられるところによると、投降しようとした(あるいは投降した)犯人をも突入部隊は射殺したといわれる。『新世紀エヴァンゲリオン シト新生』が公開された時には未解決だった。



にんげんオーケストラ【人間オーケストラ】
*楽器の代わりに人間の声を使って音楽を演奏する方法。バラエティ番組のネタとしてたまにお目にかかる。

*本来は「音」を「声」に変換するために起こる落差を楽しむネタ。

予算とスケジュールの少ないアニメ番組が「音だけアニメ」と称してやったりもするらしい。



     《ぬ》




ぬるいな【温いな】
*あたりまえじゃ!! きもちわるいでしょ、それ……。

*ところでマギシステムの発熱量ってどれぐらいだろう?



ぬれば【濡れ場】
*庵野氏、『エヴァンゲリオン』公開前には「あのテレビ局はハイレグの切れ込み角度にすらうるさい」とか言っていたが、本編ではカゲキなベッドシーンが展開してしまった。抗議の電話も多々かかったとか。



     《ね》




ネオこうてい【ネオ皇帝】
*「コード付きロボット」の趣味はここから始まっていた。



ねことかいぬし【猫と飼い主】
*宇宙軍の電子頭脳の上で寝ていた。

*結論 (1)編集部の電子頭脳の上で寝るのは至難の業である。(2)確実に風邪を引くぞ。



ネモ【ネモ】
*英語では「ノーバディ」、日本語では「ナナシノゴンベエ」、ポルトガル語では「ニンゲン」。

*機動戦士Zガンダムに登場したモビルスーツ。安普請を信条とするジム系列の割に装甲にガンダリウム合金を使ってたりする。(笑)



ネモせんちょう【ネモ船長】
*もう10年近くむかし、私の某友人は根本さんという女の子とつきあって彼女のことを「ねもちゃん」と呼んでいました。若いっていいねぇ。



     《の》




ノーチラスごう【ノーチラス号】
Nautilusはオウムガイの学名であり、「航海者」というような意味である。これは学名なので、「ネモ船長」の「ネモ」とともにラテン語読みすべきであり、したがってヴェルヌの作品のなかの潜水艦の名まえは「ノーチラス」ではなく「ナウティルス」であるはずだというひともいる。オウムガイは、アンモナイトより古い時代に出現し、現在も生きつづけている、殻を持つ頭足類であり、自分の身体を守っている殻からは終生離れることができない(この点が似たような種類のフネダコまたはタコブネとちがうときいたことがある)。



のみこみ【呑みこみ】
*「engulfment」の訳。R・D・レインが『引き裂かれた自己』で提唱した、人間が体験する存在論的危機としての「不安」の3つの形態のひとつ。

*「ひとりひとりの人間として他の人間にかかわりをもつためには、自己の自律的なアイデンティティについて堅固な感覚をもつことが要求される。さもなければ、いかなる関係といえども、アイデンティティの喪失のおそれをもたらす。その一つの形態が『呑みこみ』と呼ばれる。ここでは人間は、誰かもしくは何かとのかかわりを、あるいは自分自身とのかかわりそのものさえをも、おそれるにいたる。というのは、いかなる関係においても、自律性の堅固さについての不全感が、自律性とアイデンティティを失いはしまいかというおそれに、彼を直面させるからである」

「その人間は、たゆまぬ熱烈な絶望的努力によって、溺れることから自分を救うことに汲々としている人間として、自己を体験する。」

「アイデンティティが脅威にさらされる様態、ここで述べられるのと関連ある様態を描写するのに用いられる表象はたくさんある。たとえば埋葬されるとか、溺れさせられるとか、つかまり浮砂にずり込まれるとかいった、呑みこみのおそれときわめて近縁のものである。」

「呑みこまれるおそろしさの圧迫のもとにあって、アイデンティティを維持するためにつかわれる策略は孤立である。それゆえ、個人的の自律性にもとづく『自立』と『かかわり』という両極のかわりに、ここでは他者に吸収されることによる完全な存在の喪失(呑みこみ)と完全な孤独(孤立)という対立が生じる。そして二人の人間のあいだに弁証法的な第三の安全な関係は存在しない。」(『引き裂かれた自己』、みすず書房)

*「シンジのケース」と言えるだろうか。


     《は》




ばか【ばか】
*元は梵語からきている。

*「ここでやめたらおれたち何だ、ただのバカじゃないか」と言われれば「やってみるか……」とつづける気にもなるが、「あんたバカぁ!?」とか言われたらやめてさっさと帰ってしまいそうな気がする。



はこね【箱根】
*箱根には小涌園があり、小涌園には風呂がある。特務機関WWFがたまに泊まっているという話もある(最近行ってない)。



はこねゆもと【箱根湯本】
*小田原から箱根湯本まではレールが三本敷かれている。小田急線と箱根登山鉄道とでゲージ幅が違うため。

*でも西暦2015年にはモノレールになっているらしい。



バスタービーム【バスタービーム!!
*声優がヤケクソにならないと効果しない。



バ・ソリー【バ・ソリー】
*『BASTARD!! ─暗黒の破壊神─』に登場する魔戦将軍12人のうちの一人。「蟲使い」という特殊な職業。必殺技「地球剣・愛国富士山落とし」は『愛國戦隊大日本』のパロディ。



バッソ・コンティヌオ【basso continuo
*「通奏低音」と訳される。チェロやチェロ以前の低音弦楽器(ヴィオール属)であるヴィオラ・ダ・ガンバ(アニメ版『耳をすませば』の合奏場面に描かれている)、ファゴットなどが鍵盤楽器の低音部とともに担当する。バロック時代以前の合奏曲ではチェロなどはもっぱらこのバッソ・コンティヌオの演奏に使われるのが標準であった。また、パッサカーリアやシャコンヌなどの舞曲では、チェロなどの低音楽器が一定の旋律をつねに奏でつづけ、変奏曲である高音部を低音部で支えつづけるというバッソ・オスティナート(固執低音と訳される)が使われる。これらの低音部の役割を、表面的にめまぐるしく変化する思想のなかに潜み、それをつねに支え、同時に拘束しつづけ、ときどき顔を出す思想の基部という意味の比喩で用いたのは戦後の政治思想史研究の大家丸山真男である。



パッヘルベルのカノン【Pachelbel:Canon
*パッヘルベルは「バッハ以前の最も重要なドイツの作曲家」だそうである。「三つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ」(ジーグは舞曲の一種)のうちのカノンが一般に「パッヘルベルのカノン」として知られている。

*私は山下達郎の「クリスマス・イブ」で知りました、とかいうと歳がばれたりする。



バニーガール【バニーガール】
*1960年、PLAYBOY誌オーナーのヒュー・ヘフナー氏によってシカゴに創設されたPLAYBOY CLUBに取り入れられたものが正式な歴史に登場した最初と思われるが、基本的コンセプトはさらに古くからあったらしい。アメリカイングリッシュのスラングで、ホステスやウェイトレスを「バニー」と呼ぶことから派生したという説もある。このデザインにおいて、バニーコート、うさぎ耳、うさぎ尻尾、カフス 、ハイヒール等のデザインはほぼ確立していたようだが、カラーやタイなどはやや時を遅くして登場したとする説もある。タキシード系バニーの1950年前後、女優ジュディ・ガーランドのスタイルが最初という説も。

*初期、最も正式なバニーガールは、特定のサイズのバニーコートに合うモデルのみが着られるエリート的な性質のものだったようである。ちなみにこのPLAYBOY CLUBの制服は特許登録され(#762,884)、スミソニアン博物館にも展示されている。

*ウサギは特定の発情期がなく、年間を通じて繁殖するため、常時OKといった性的挑発を意味するシンボルとして成立したとする説もある。

*ちなみにストッキングの代わりに網タイツをつけたバニーガールというのは「ジャパニーズ・スタイル」。

 


ばびっと【Babbit
*べつに『エヴァンゲリオン』に出てはいけないという法律はないと思う。



はやしばらめぐみ【林原めぐみ】
*職業 人気アイドル 

*シングル、アルバムと出す曲出す曲大ヒット。ゴールデンタイムでも歌を披露した。その番組で元声優と言われ、「今でも声優よ」と叫ぶ。

30になったコメントとして「もうアイドルと呼ばれないですむ」とあったが、ブームが続く限りアイドルと呼ばれ続けられるだろう。なんせニュースター辞典という本で、林原めぐみだけではなく横沢啓子も出ているくらいである(どこがニューだ)。

*三石琴乃のエッセイによれば、病気の時、看護婦らしいアドバイスをしたという。

*テレビ出演した自分を見て「丸い。丸い。と思っていたが、あんなに顔が丸いとは思わなかった」、それを聞いて、日高のり子は「めぐちゃん。テレビ出なさい。やせるから」

*某番組の打ち入りで景品のポータブルCDプレイヤー欲しさに大はしゃぎしていたそうである。



パルナスケーキばくだん【パルナスケーキ爆弾】
*シベリア寒気団攻撃とならぶミンスク仮面の必殺技。『愛國戦隊大日本』に登場。パルナスは大阪ローカルのお菓子屋だそーだ。



ハレーすいせい【ハレー彗星】
*正式名称は「1P/Halley」。有史以来の出現回数は30回と、エンケ彗星(2P/Encke)の57回に次ぐ。番号登録された周期彗星(短周期彗星)のなかでは、ハーシェル・リゴレット彗星(153年)、スイフト・タットル彗星(134年)に次ぐ長い周期を持つ(ちなみに百武彗星やヘール・ボップ彗星は「長周期彗星」で別ジャンル)。発見者でも軌道計算者でもなく、次回出現予測者が彗星名になっているめずらしい例である(軌道計算者はニュートン)。現在のところ、1994年1月11日の観測が最終観測となっている。したがって『トップをねらえ!』発売時にはまだ前回回帰時の観測がつづいていた。



パンやのむすこ【パン屋の息子】
*『王立宇宙軍』では、マジャホの家がパン屋で、家から「こぉんな箱ごと」パンが送られてきたりしている。

*岡田斗司夫がと学会に加入するときに使ったネタ。

*岡田斗司夫を含む『王立』当時のガイナの周辺人物になんかそういうやつがいるのか?



     《ひ》




ひぐちしんじ【樋口真嗣】
*『ふしぎの海のナディア』で、ノーチラス号沈没後、ただちに最終決戦の制作に集中したかった庵野秀明(総監督)から監督業を委任されたり、『新世紀エヴァンゲリオン』では名まえを主人公の名まえに使われたり、庵野監督の都合にいろいろ振り回されているような印象もあったが、『ガメラ』『ガメラ2』の特技監督として名声を確立した。なお、『ナディア』での監督就任当時、NHKがガイナックスに好き勝手をさせないために送り込んだご老人演出家であるというデマが出回っていた。



ひだかのりこ【日高のり子】
*職業 主婦

*漢字を知らないことで庵野監督にバカにされる。

*庵野監督を昔からの友人と称した。

*ラジオ番組でエヴァの映画関係者が「今回は、監督のわがままで製作が遅れてすみません」との言葉に「庵野さんは、いつも最後に迷惑かけるのよねー。今回は迷惑をかける人が多かった訳ね」言葉が重い。



ひゃくおくのひるとせんおくのよる【百億の昼と千億の夜】
*光瀬龍作の本格的SF小説。超越的存在である「シ」の目的を阻止すべく、プラトン、釈迦、阿修羅王らは「シ」の使徒であるナザレのイエスと戦う。実存哲学的様相を強くあらわす壮大な作品である。のちに少年チャンピオンで萩尾望都により漫画化された。

*この作品が日本の漫画・アニメ界に与えた影響は計り知れない。



びんた【びんた】
*びんたびんたびんたびんたびんたびんた…

*びんたの回数でCPUの性能がわかる「『エヴァンゲリオン』学園ラブコメ路線ベンチマーク」というのはどうだろう?



     《ふ》




ファーストキス【ファーストキス】
*ガイナックス作品では少年が少女に恨み言のネタを与えるもの.



ぶしん【武神】
*階段の途中に住んでいる。

*魔法能力に加え、ヴァルキュリアの剣を持っていると勝ちやすいかも。

*せっかく武神を倒したとゆーのに、直後に家出されたのでやり直したら、いくらやっても勝てないでやんの。きーっ!!



フセインだいとうりょう【フセイン大統領】
*アラブ圏では「フセイン」という名を持つひとが多いが、これはイラクのバース党政権の大統領、サダム・フセインさんのことである。『ふしぎの海のナディア』の最終回が「2526話」にならなかったのは、この人が湾岸危機を起こして放送枠を特別番組でつぶしまくってくれたおかげだという。



ふたりのきゅうじつ【二人の休日】
*レイとアスカが仲よさそうにしている絵柄のポスター。



プッシャーしき【プッシャー式】
*プロペラ飛行機のエンジンの配置方法。機体の前部に置く牽引式に対し、後部に設置して後ろから機体を前に押すスタイル。操縦席の前方視界が広く取れるというメリットがある。

*ライト兄弟の「フライヤー1」は(双発だが)プッシャー式であり、初期には多く採用された。また、第一次大戦初期にも機関銃の設置場所を確保するために、(エンジンと機関銃の同調システムが開発されるまで)戦闘機の主流だった時期がある。

*『王立宇宙軍』の世界では飛行機が軍用機として発達したという設定のため、近代的な低翼単葉の時代にもこれが主流ということになっているらしい。

*『ナディア』でジャンが製作した飛行機もこのスタイルである。



フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン【Fly Me to the Moon
*レイちゃんがロンギヌスの槍を月までぶっとばす一世紀ほど前の曲。だが、当初はあまり目立つ曲ではなく、アポロ宇宙船の月着陸などで月がブームになったころにリバイバルしたと言われている。



プリーストゼロス【獣神官ゼロス】
*または「じゅうしんかんゼロス」。

*『エヴァンゲリオン』(TV)放映終了直後に放送が始まった『スレイヤーズNEXT』(他)に登場する、人間型の使徒、じゃなかった、人間型の魔族。味方のようなふりをして主人公たちの集団に加わり、ときどき裏切ったりする。配役がカヲルくんを見て決められたということは、放映時期からしてあまり考えられないが、しかし角川‐スターチャイルドという組み合わせは同じであるからして、まったく考えられないこともない。

 「そこらへん、どうなんでしょう、角川さん、スタチャイさん?」

 「それは――秘密です」



フリル【Furil
*氷上恭子・宮村優子・野上ゆかなの三人はいずれもガイナックス作品に出演しましたとさ(氷上恭子は『エヴァンゲリオン セカンドインプレッション』(セガサターン)、野上ゆかなは『プリンセスメーカー ゆめみる妖精』(プレイステーション)、みやむーは――あんたバカぁ???!!!)。



プリンセスメーカー【プリンセスメーカー】
*開発過程では「シムねーちゃん」とか呼ばれていたらしい。



ふろ【風呂】
*本誌編集の原動力。『エヴァンゲリオン』24話他にも登場した。

*語源は「室(むろ)」で、元来はサウナみたいなものだったようだ。別にいいけど。



プログレッシブナイフ【プログレッシブナイフ】
*直訳すると「文化包丁」といったところか。


     《へ》




へいわだねぇ【平和だねぇ】
*『エヴァンゲリオン』26話のケンスケのセリフ。ま、すぐつぎのカットが、ね……。



へいそうビル【兵装ビル】
*屋上にクレーンを設置した高層ビルのシルエットを見て、「へーえ、最近のビルって屋上に高射砲つけてんだ」と思ったのはわしだけ――だろうな、きっと。



ヘヴンズゲート【Heaven's Gate
*アメリカ合衆国に存在した「電脳カルト」教団。強い終末的世界観を持ち、きびしい規律に基づく集団生活を行っていたといわれる。1997年春、ヘール・ボップ彗星(C/1995 O1(Hale-Bopp))に伴われて地球に接近した宇宙船に乗って高次の生命体に生まれ変わりに旅立つと称して、きわめて整然と集団自殺を遂げた。ホームページやチャットによって布教・信者獲得を行っていたということが社会に衝撃を与えた――といわれる。



ベジタリアン【菜食主義者】
*プロレスラーでは、ユーコン・エリック耳そぎ事件のキラー・コワルスキーが有名。



べっかいし【別海市】
*『エヴァンゲリオン』六話に出てきた北海道の地名。相当な大都会らしい。

*ちなみに今の別海町は人間より牛の方が多いような土地柄である。



ベートーヴェン【Ludwig van Beethoven
*「ベートーヴェンとの生涯――おそらくほとんどすべての指揮者はその自伝の題にこれを使うことができるかも知れません」「ベートーヴェンの交響曲はいまなお至る所でベスト・セラーです。どこのオーケストラも、多くのちがった指揮者によって、毎シーズン演奏しています。同じ作品としょっちゅう接触しているということは、指揮者にとって悩みのたねじゃないんでしょうか」(ラファエル・クーベリックに対するクラウス・アダムのインタビューより)

18世紀のヨーロッパでは、音楽会の「前座」として器楽だけの合奏曲が演奏されていた。このような合奏曲に数々の名曲を残したのがハイドンやモーツァルトである(「這い丼」って変換はやめてくれぇっ!! > うちのATOK)。これが「交響曲」とよばれる音楽であった。18世紀も終わりに近づくと、パリやロンドンでは、この「交響曲」を、音楽会付属の音楽としてではなく、独立した音楽として鑑賞しようという気風が高まった。ハイドンに「パリ・セット」と「ロンドン・セット」とよばれる交響曲群があるのは象徴的である。ベートーヴェンが自作の最初の交響曲を演奏した(1800年)ころのウィーンではまだ交響曲は「音楽会付属音楽」と見る気風も根強かった。交響曲第三番(「英雄」)が初演されたとき(1805年)には、ウィーンの観客は、「もううんざりだ。いつになったらこの曲は終るのか」とか「やめてくれたら、余計にお金を払ってもいい」とか文句を並べたという。ウィーンの観客は「長すぎて複雑すぎてわけがわからないからつまらない」という評価を下したわけである。しかし、ベートーヴェンの交響曲は、フランス革命がヨーロッパに及ぼしたインパクトと相俟って、しだいに新世紀を象徴する音楽としての地位を獲得していった。例示的に(網羅的ではなく!)挙げるならば、ブラームス・チャイコフスキー・ドヴォルザークらの交響曲がこの新しい世紀の音楽として生まれてくることになるのである。その意味では、19世紀の交響曲と切っても切れない重要な地位にいるのがベートーヴェンだということができる。



ペンギン【ペンギン】
*『ふしぎの海のナディア』・『新世紀エヴァンゲリオン』などに出演した。



     《ほ》




ボアジュース【ボアジュース】
*『空飛ぶゆうれい船』に登場する悪役が社会をコンランに陥れるため「クロシオ」なる会社から売り出したジュース。たしか、飲むと体がとける。



ボイコット【購買拒否】
*やーん、買ってよぉ!!



ぼうそう【暴走】
*「泣いてからが強いヤツ」というアレだろう。



ぼくはいやだ【ぼくはいやだ】
*じゃあ寝てたら――ってわけにはいきませんかねぇ?



ほしょく【補食】
*第14使徒ゼルエルは、なんだかキレたエヴァ初号機にS2機関取り込みのため補食されてしまった。自分の患部と同じ部位の肉を食べて治療するという中華料理の思想に基づくものと思われる。



ほのおのてんこうせい【炎の転校生】
*「滝沢国電パーンチ」だが、映像化されたときはすでにJRの世の中だった。

*「日高のり子と結婚すると言ったらするのか」(CDドラマ)というネタもあったなぁ……。



     《ま》




まえだまひろ【前田真宏】
*『王立宇宙軍』プロダクションデザイン&レイアウトデザイン、『ふしぎの海のナディア』設定、『新世紀エヴァンゲリオン』設定補、『魔法使いTai!』メカニックデザインなど。『ナディア』では登場人物の過去にかかわるエピソードの演出が注目をひいた。



まほうがくえんルナ【魔法学園ルナ】
*1997年3月に公開された大人気アニメーション。邦画のなかでは抜群の動員数を誇っていることはまちがいないと思われる。監督は『妖精姫レーン』・『ナースエンジェルりりかSOS』・『こどものおもちゃ』の大地丙太郎監督。主演は根谷美智子・白鳥由里・小西寛子(なんか「魔法少女」な人が多い)、敵役が塩沢兼人・天野由梨・大塚明夫、他に、増谷康紀、松山鷹志(『Talking Head』でゲンドウ役の声優さんと共演)、麻生かほ里(りりかな人)、岩坪理江(レーンな人、ただし主役ではない)、引田とも子(ヒカリ役の岩男潤子さんとともにもとアイドル、謎のつっこみ白こうもり)、天野慶子(仕事先にへんな娘がいてたいへんだねぇ)と、声優陣にも見どころが多い。併映がガイナックスの作品だった。



まほうしょうじょ【魔☆法☆少☆女】
*ウェンディー・ラキシスちゃんがライバル宣言に現れるとこういうことを言う。ちなみに砂沙美ちゃんとは関係がないような気もするが、べつに娘に「砂沙美」と名まえをつけるならそれも一興である。私はやったことがあるぞ。

*ガイナックス作品でこれといえばミスティーメイ(『おたくのビデオ1985』)。



マリー【マリー】
*子どもだからよくわかんない。

*独立して魔法少女アニメにはならなかった。



マリア【マリア(マグダラの〜)】
*フランス語で「マリー・マドレーヌ」。

*または「マリアム」。「ヨハネによる福音書」では「ラザロのよみがえり」のエピソードでラザロの姉妹として登場する。イエスの足に300グラム以上の香油を注いだり(けっこうべたべたしてたいへんかも。しかし師匠の足にそんなことされたのを怒って逆に師匠に叱りつけられた弟子ってのもかわいそーだな)、イエスの処刑に立ち会ったりして、その死後、復活の最初の確認者となる。現行聖書の他の福音書では単に復活の確認者で「ヨハネ」ほど登場しない。とくに「ルカ」では七つの悪霊をイエスに追い出してもらったことになっていたりしてかなり人物像がちがう。しかし、グノーシス主義系の福音書ではイエスの妻であるとされることもあり、「マリアによる福音書」という外典福音書も残されている。

*高笑いとかはあんまりしないよーである。

*しかし、だとしたら万梨阿さまの夫は救世主だぞ、っと。


     《み》




ミサト【ミサト】
*去年(1996年)までWWFには埼玉県三郷市に隣接する東京都葛飾区在住のアクティヴメンバーがいたが現在では引っ越してしまった。



みさお【美紗緒】
*フルネームは天野美紗緒。『魔法少女プリティサミー』(TV)20話で「おめでとう」を迎えた。



みしらぬてんどん【見知らぬ天丼】
*あさりよしとお『宇宙家族カールビンソン』の画面の端に登場。他に『ヒグマダイバー』なんてのもあった。



ミスティーメイ【ミスティーメイ】
*『おたくのビデオ1985』で作中に登場する魔法少女アニメ。

*コスチュームはマジカルエミがモデルか。お供のネガキン・ポジキンはクリィミーマミとナディアが元ネタ。

*発売時のイベントでは、解散が決まっていた東芝映像のおねーさんがヤケ気味にこれのコスプレをしていたらしい。



みたかしすいどうきょくじけん【三鷹市水道局】
*1996年6月、水を大切にとか言って水道局が配った綾波レイ下敷き等プレミアグッズ入りの袋に「アレな人々」が群がっちゃって大変だった事件。

*事件後、悔しがった『魔法使いTai!』ファンは数多い。



みちにまよったの【道に迷ったの】
*さてはレイちゃんは成原博士の作ったRシリーズだったんだな!



みついしことの【三石琴乃】
*職業 エレベーターガール

*紅白出場経験有り(声の)

*林原めぐみのエッセイに寄れば、林原めぐみ邸におじゃましてはへまをして笑いを誘っているという。



ミナダンのおうじさまごう【ミナダンの王子様号】
*『王立宇宙軍』で少年時代のシロツグ(声は山賀監督)が雪原を歩いて見に行った水軍の主力空母。宇宙飛行士となったシロツグが発射台に向かうときにも利用した。二段式甲板を有し、下部飛行甲板からカタパルトによりジェット機を発進させるという設定のようだが、上部甲板が着艦用かどうかは不明。左舷に斜め下向きの煙突を有する。なお、現実には、二段以上の飛行甲板を有する航空母艦はその草創期に造られたが、飛行機の大型化とともに下部甲板で十分に滑走距離がとれないなどの理由で、実用のものはのちに一段甲板に改装されている。なお斜め下に排煙を噴射する煙突は日本の翔鶴型以前(雲龍型も)の空母で一般的に見られた方式だが、これはすべて右舷にあった。

*ミナダン人は王国の人口の約半数を占める民族という設定である。なお、オネアミス王国の正式名称が「オネアマノ・ジケイン・ミナダン王国連邦」であることは、トネス殿下の演説に出てくる。

*軍艦の名前にしては滑稽に聞こえるが、第二次大戦時の英国戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」も同じ流儀の命名である。



みやむらゆうこ【宮村優子】
*職業 ケンカ番長 戦隊隊員 探偵など多彩。

*1stアルバム発売記念「全国旨いものめぐり ザ・巡業」で全国各地を巡ったが、某有名監督(仮に庵野としておこう)はよく出没したらしい。

*バンジージャンプを笑いながらする事で有名だが、その某有名監督は1日に10何回もしたらしい。

*某監督との某アニメ雑誌の対談は素晴らしい(もちろん宮村優子が)。



みらいしょうねんコナン【未来少年コナン】
*さてあなたはこの作品の本放映当時、この世にいらっしゃいましたか?



     《む》




むかしのひと【昔のひと】
*「いつまでもあると思うな人気と仕事」と謂った。



むねのポッチリ【胸のポッチリ】
*乳頭ね。殿方に受けるのよ。

*いーんじゃないの、ワカいんだから。



むばんそうチェロくみきょく【無伴奏チェロ組曲(J.S.バッハ)】
*バッハが、比較的宗教色の薄い世俗的な曲を中心に書いていた「ケーテン時代」と呼ばれる時期の中ごろ(1720年頃)に書いたとされる無伴奏チェロのための組曲。全部で6曲ある。完全な独奏楽器としてチェロを扱った曲としてはきわめて早期のものである。なお、この時代の「組曲」は、アルマンド・クーラント・サラバンド・ジーグという四種類の舞曲をその順番で組み合わせたものに、メヌエット・ブーレー・カヴォットなどの多様な舞曲のなかから一種類を選んで、その舞曲として作られた何曲か(無伴奏チェロのばあいいずれも2曲ずつ)を間奏曲としてサラバンドとジーグのあいだにはさんだものをいう。また、無伴奏チェロ組曲のばあい、すべて、アルマンドの前に序曲が付されている。



むらはましょうじ【村濱章司】
*『ふしぎの海のナディア』のアニメーション・プロデューサー。

*現在はGONZOにいる。


     《め》




メイド【メイド】
*プリンセスメーカーシリーズのアルバイトのひとつ。「2」では姿を消していたが「3」(ゆめみる妖精)で復活した。



メイドインチャイナ【MADE IN CHINA
*「鶴田謙二教養画集」。CD-ROMでリリースされているのだが、画面をいちいち256色モードにしなくてはいけないのでやたらと面倒くさい。



めてお【メテオ】
*ファイナルファンタジーシリーズに登場する呪文。威力は最大級で、多くの場合「禁呪」とされている。セカンドインパクトというのは、おそらくどっかのワルモノが黒マテリアかなんか使ってメテオを唱えたものではないだろーか。



     《も》




もとめているのはじぶんのきもちよさだけだ【求めているのは自分の気持ちよさだけだ】
*劇場版『エヴァンゲリオン』(DEATH編)の最初の場面のセリフのひとつ。



モテモテおうこく【モテモテ王国】
*正しくは『神聖モテモテ王国』。週刊少年サンデー連載のながいけんの漫画。ガンダムネタが多いが、ガイナックスネタはほとんど出ていない。

*神のあやしい電波によるといまやガイナがナオンに対するモテモテの中心核を形成しつつあるんじゃよー!! 難解ですか? …というファーザーの一声によって今回の企画が決定した。



もりもとレオ【森本レオ】
*プロレスファンとしてその方面では有名。

*声の役者さんとしては人形劇『三国志』の諸葛孔明役ではじめて知りました。ところで、「レオ」という芸名、最初は「森本オレ」とつけようとしたらフザケルナと怒られたので逆にして「レオ」にしたという話をきいたことがあるがほんとか?



     《や》




ヤシマさくせん【ヤシマ作戦】
*『エヴァンゲリオン』六話のエピソード。美人の使徒が巨大な扇状のATフィールドをかざしてシンジを篭絡しようとしたため、怒ったミサトがエヴァのランチャーでそのフィールドを射抜かせた作戦。



ヤマアラシのジレンマ【ヤマアラシのジレンマ】
*A・ショーペンハウエル『パレルガ・ウント・パラリポメナ』第2部に述べられている。フロイトによる引用のため精神分析学の分野で一躍有名になったが、そのために肝心の「寒がらないヤマアラシ」の結論部分はあまり知られていない。



やまがひろゆき【山賀博之】
*『王立宇宙軍』監督。現・ガイナックス取締役社長。

*淀川長治の話から映画監督を目指したそうだ。



やまぐちひろし【山口宏】
*勇者王。

*『新世紀エヴァンゲリオン』・『勇者王ガオガイガー』・『赤ずきんチャチャ』(一説に『赤ずきんちゃんチャチャ』)、ゲーム『バウンティ・ソード』および『エヴァンゲリオン』シリーズ、ラジオドラマ『魔法少女プリティサミー』・『バウンティソード〜鋼鉄の龍』、小説『ガンダム0083』・『ガンハザード』などで活躍中の脚本家さんが、じつは『愛國戦隊大日本』の美術スタッフだったことはあまり知られていない――かも知れない。

*出でよ、わな!! ――というネタを『赤ずきんチャチャ』で使ったらしい。



やまでらこういち【山寺宏一】
*いま「興信所は愛を信じない」を聴くと加持さんが歌ってるように聞こえちゃうんですけど……。

*『Talking Head』では線画のアニメーションに声をあてた。



やよいみつき【弥生みつき】
*三月が「弥生」だからだろーなぁ。

*このような芸名でも、業界には同姓同名の人間がいたりする。(某声優さんの舞台を見に行って驚いた)



     《ゆ》




ユイ【ユイ】
*ユイ(結)とは農村共同体で労働力を相互に提供すること、またはその関係を指した言葉。「結納」はその名残である。

*六分儀家と碇家の間でどのような結納が行われたかは定かではない。



ゆうしゃ【勇者】
*放浪の旅に出るもの。

*でもなぜかある日家に舞い戻ってお城から馬車が来てお姫様になってしまったりする。(プリンセスメーカー2)



ゆうしゃおうガオガイガー【勇者王ガオガイガー】
*第1話があからさまにゲリオンに似ていると話題になった作品。これをただのパクリと見るかガイナに対する挑戦と見るかで作品の評価も変わってくるであろう。

*ゲンドウ「初号機凍結解除、しょーにん!!

 伊吹マヤ「初号機凍結解除、プログラムドラーイブ!」(がちゃ)

 ……一度ぐらいなら見てみたいような、見たくないような……。

*ネルフにはディバイディングドライバーがぜひとも必要だと思うぞ。



     《よ》




ようきなむすめさん【陽気な娘さん】
*赤井孝美画集。ペーパームックの形でリリースされている。プリンセスメーカーとかダイコンのバニーガールとかいろいろ掲載。

*奥さんの考えた「赤井孝美エロ画集」の企画は、本人が怒るとこわいので案で終わったという。



よんひきのあくま【四匹の悪魔】
*萩原一至『BASTARD!! ─暗黒の破壊神─』に登場。D・Sの呪文により積層型立体魔法陣から出現した。それぞれが拷問台に拘束され、蓄積された苦痛と憎悪を敵に吐きかける。このモチーフは、『エヴァンゲリオン』で地下に拘束される「第一使徒」と通底するものがあるように感じるがいかがか。



     《ら》




ラーメン【ラーメン】
*松本零士をして「人類の口の永遠の友」と言わしめたが、あんまりビショージョのイメージに合わないような気がする。

*綾波はやっぱりチャーシューを抜いていた。


     《り》




リヴァイアサン【Leviathan
*『旧約聖書』「ヨブ記」に登場する海の怪物である。ホッブズは、人間を、その感情の動きまでふくめて徹底して「機械人形」として捉え、機械的に説明することからはじめて、中世的なキリスト教の原理による支配を打ち破る新しい時代の人間の社会のあり方を構想した。それは、自然状態にばらばらに存在し闘争を繰り返す、でき損ないの群体としての人類が、社会契約によって巨大な単一の「人造人間」を作り出し、その「人造人間」によって支配される国家のなかに生まれ変わることであった。この「人造人間」とは近代的な政治権力のことである。これをホッブズは「リヴァイアサン」と呼び、その長い書物の題名とした。このホッブズの理論の登場によって、それまでの国家とは基本的に異なる「近代国家」群の登場の条件が整えられ、人類にとってそれまでとはちがうまったく新しい時代(政治的な意味での近代)が始まった。

*『サンサーラナーガ2』にも登場――あ、これって押井辞典じゃなかったよね。



リバース【リバース】
*「オートリバース」のテープレコーダーが一般化したころ、某友人(京都在住)が、「あのな、バースがなぁ、鳳啓助の養子になったらなぁ、おおとり・ばーすになんねん」とかゆーことをしきりに言っていた。

*また阪神優勝してくれへんかなぁ……。



りょうおうき【魎皇鬼】
*ガイナックスには関係ないと思われる。



りょうさんがたエヴァンゲリオン【量産型エヴァンゲリオン】
*伍號機以降のエヴァンゲリオン。浜名湖で養殖されているらしい。



りょうつかんきち【両津勘吉】
*『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主人公。「アトムからエヴァまで」語れるというディープなお方だ。



リリス【リリス】
*「栗栗鼠」と書く。齧歯類の動物。日本にはあんまりいないけど米帝とかの公園にはときどきいるらしい。

*妖精でペンタゴナワールドに住み、清純派声優(自称)の声でしゃべる……ってこれは「リリス・ファウ」。



リリン【リリン】
*李林さんという中国人のことだと思われる。

*今をときめく本郷みつる監督の映画『チンプイ エリさま活動大写真』で、エリ役に選ばれたマール星のそっくり少女。主役が林原めぐみで、そのクローン(?)が出てくるという意味では共通する?



     《る》




ルガーP08【ルガーP08】
*『ふしぎの海のナディア』にて、ノーチラス号の乗組員が使っていた拳銃。



ルシフェル【Lucifer
*この名を冠する『BASTARD!!』の「竜戦士」は、なんとなくエヴァンゲリオンの原イメージのような気がするがいかがか。



ルフラン【ルフラン】
*どーいう意味かと思ったら、英語でいうリフレイン、「くり返し」とかいう意味らしい。

*昔『レイズナー』にそんなキャラクターがいたなぁ……とか言うとトシがばれる。



     《れ》




レイ【レイ】
*例の綾波がいっぱいでてきたシーン放映後、「魂なくていいから一人くれ」という書き込みがインターネットやパソコン通信の掲示板に多数あげられた。

*レイの1/1フィギュアは28万円だそーだ。買えば?



れい【霊】
*三位一体説によると、父なる神、子なるキリスト(救世主)とともに一体であることになっている。

*もちろん三位一体説の「霊」の位置づけに反対する立場もある。グノーシス主義(ローマ帝国支配下のユダヤ・シリア・エジプトなどの属州に広がった反宇宙的な信仰で、キリスト教の「異端」とされる宗派と深い関わりを持った)では「父」の別名とされることもある。したがってグノーシス主義では、「父」(「霊」)・「子」vs「神」(デーミウールゴス)という図式になる。



れいぼう【冷房】
*「リリンの生んだ贅沢の極みだよ」(渚カヲル談)



レッドキング【レッドキング】
*『ふしぎの海のナディア』島篇において、ハンソンが作ったメカ。

*『ウルトラマン』に登場した怪獣。

*『ウルトラセブン』に登場するカプセル怪獣5体のうちの1つ。一度も活躍の機会を得られなかった。



     《ろ》




ろくしんたい【六神体】
*横山光輝『マーズ』に登場。遺跡や古代建築物などの中から次々と現れ人類を襲う謎の存在。どうやらはるかな過去に地球を訪れた異星人がその超科学をもって人類の文明を測定するために設置したものらしい。気象兵器を操る「ウラヌス」、6千度の熱を武器とする「スフィンクス」、超電撃を発する「?」(本編では最後まで名称が語られなかった)、地震兵器をもつ「シン」、謎の怪光線を出す「ウラエウス」、最後の神体「ラー」の順に現れ、いずれもマーズを守護するガイアに倒された(ラーについては搭乗員がマーズに倒された)。

*『エヴァンゲリオン』の使徒と通底するものを感じるがいかがか。



ろくぶんぎ【六分儀】
*星座の一つ。

*航海に必要な緯度を測定するための道具。

*六分儀を失って「錨」と「舵」だけになった船は危険である。



ろめんでんしゃ【路面電車】
*近年見直されつつある交通機関。

*『王立宇宙軍』のマガツミ(主な舞台となった街)には縦横無尽に路線が張り巡らされ、郊外に行く路線や巨大なターミナル、貨物電車等の描写が見受けられた。日本のアニメ作品でここまで「公共交通機関として機能している」路面電車を描いた例は今のところほかにない。

*三線区間(→「箱根湯本」の項を参照)が存在するなど、趣味的にも興味深い。



     《わ〜ん》




わらえるえいが【笑える映画】
*ロケットの発射失敗の記録映画。(『王立宇宙軍』)

*ガイナックスの「映画」の中で一番笑える作品かもしれない。



わんがんせんそう【湾岸戦争】
*『ふしぎの海のナディア』放映中に起こった。



ヱクセリヲン【Exelion
*インターネットサービスプロバイダ「リムネット」横浜ドメインのホスト名。



ヱビスビール【ヱビスビール】
*ガイナ祭で観たときにはミサトさんはこれを呑んでいたが、本放送時には「ボアビール」とか「ヱビチュ(YEBICHU)ビール」になっていた。

*ちなみに前項の場面はTV放映版においては「YEBICH」ビールになっており、LD版でもとに戻った。そのため、一時期、「ヱビスビール」を「えびち」「えびちゅ」と呼ぶことが一部で流行した。



ヱルトリウム【Eltreum
*インターネットサービスプロバイダ「リムネット」横浜ドメインのホスト名。



を【を、ヲ】
*野原しんのすけの口癖。

*ガイナ作品では名詞によく使われる。

*古代の日本語には現在の「お」にあたる音に「O 」「WO」「FO」の三つがあり、それぞれが「お」「を」「ほ」という表記に対応していた。それに従うと、「ヱクセリヲン」は「えくせりうぉん」、「カヲル君」は「かうぉる君」と読むのが正しい。



     《英数記号》



3【3】
*『ふしぎの海のナディア』において、アトランティスを象徴する数字。



4【4】
*『ふしぎの海のナディア』において、ネオアトランティスを象徴する数字。



666プロテクト【666プロテクト】
*1997年5月12日、その前日まで666日間つづいた大相撲の「満員御礼」が中断した。

*あらゆるユーザーにファイルの「参照」「書き込み」「実行」を許可する「777モード(rwxrwxrwx)」から、自分自身をも含めた全ユーザーについて「実行」を禁ずる(rw-rw-rw-)という恐るべきプロテクト。chmod 666で実行される。ちなみにいーかげんなことを書いているので信じてはいけない。



LCL【LCL】
*リンク・コネクテッド・リキッド。中でゲロ吐いたり失禁したりするとキツそうである。



RPG【RPG】
*しんじ   は みをまもっている。

 あすか   は のろいで からだが うごかない!

 れい    は メガンテを となえた!

 アルミサエルは くだけちった!

 れい    は ちからつき いきたえた。

 アルミサエルを やっつけた!






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