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空談放言



 『ドラゴンクエストIII(ファミコン版)』の裏技について



へーげる奥田




 さて、以前「空談寸評」のコーナーで『ドラゴンクエストIII』について書いたのだが、ここにあげた「裏技」について某氏から「実際どうやるのかよろしければ,教えてください.特に勇者二人というのは初耳です.」というメールを編集部宛にいただいた。

 さてちょっと困った。何しろ昔のことなのでよく覚えていないのである。ただ、エエカゲンな嘘を書いていると思われるのはちょっと癪なので資料を探すことにした。確かあのころは身辺の情報をシステム手帳に書き付けていたはずである。今はパソコンのファイルに何でも書き付けるようにしているので文字列検索でイッパツなのだが、システム手帳だといちいち書いてありそうな部分を目で総なめ検索しなくてはならない。しかも私のシステム手帳の分厚さときた日にゃアンタ、『ファイナルファンタジーIII』の「学者」が敵を攻撃するのに使う「本」みたいに、殴ったらかなりのダメージがありそうなくらいの重量があるのだ。しかも古い情報はどんどん別のファイルブックに綴じてしまっているのでそっちも探す必要がある。まあファミコンだから「H」かゲームだから「K」とかそういうところに書いてあるはずだ。

 約15分かかって探し出した記述は結局「その他」の項目にあった。だから手書きのデータってのは困ったもんである。で、それによると、勇者二人のテクとはこういうふうに記述されていた。
1.バシルーラのできる僧侶と二人でランシールに行く
2.(戦闘状態にし、)僧侶が味方にバシルーラをかけてひとりになる(勇者ひとりになる、の意か.あるいはもしかすると、勇者をとばして僧侶ひとりになる、の意かも)
3.「ランシールの黄昏」を行う
4.ルイーダでは僧侶が勇者になっている
※注意
・イエローオーブをとっておかないとゲームシステムが破綻する
 ……「ランシールの黄昏」って何だ? 実は、当時仲間うちで、発見した裏技にテキトーな名称をつけて呼び合っていた。で、当時バカバカしさ人気絶好調だった少年ジャンプの漫画『男塾』に登場したファラオ何とかかんとかというチームの必殺技名のマネをしてこういうふうに呼んでいたのである。しかし今となってはそれがどの裏テクなのかよく覚えていない。可能性として考えられる技をヒッシに思い出したのだが、
1.勇者ひとりでランシールに行く
2.ランシールの神官に話しかけて「試練モード」にする
3.そのままアリアハンに帰り、ルイーダで仲間を呼びだす
4.仲間の持っている道具を勇者に渡す
5.町の外にでて戦闘モードにする
6.戦闘終了にすると仲間は勝手にルイーダの酒場に戻っていて、持ち物も元通り持っている
というものだったように思う。これで持ち物――特にパラメータ増加系の道具を無限に増やし、ヒキョーなキャラを作り出すドーピング技なのだ。またランシールに戻って「試練モード」を終了するとシステムは正常化するが、そのときちょうど「夕暮れ」の時間となることからこの名をつけたような気がする。いやまてよ、もしかするともう一つの裏技で、レベルアップ系のものだったかもしれない。やり方はたしか次の通りである。
1.「しあわせのくつ」を入手する
2.レベルを上げたいキャラに「しあわせのくつ」を装備させる
3.対象キャラを4人中いちばん後ろに配置し、戦闘状態にする
4.自分のひとつ前に並んだキャラをバシルーラでとばす
5.戦闘終了後、一歩あるくと経験値に関係なく対象キャラのレベルがあがる
と、これのことだったかもしれない。まあ興味のある方はやってみるのもいいが、それによってシステムがいかれてしまっても当方は「大変でしたねえ」としか言わない。なお、私のファミコンはケーブルがどっかに行ってしまったので再現テストができない。当然わざわざ買ってきてやる気もない。まあいいじゃないスか、ははははは。


1997/04/01


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