FreeBSD CD-ROM活用概論第1

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Last Update Sep. 26, 1996
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FreeBSD 2.1.0R CD-ROM内部ディレクトリ紹介

ここでは、FreeBSD 2.1.0 ReleaseのCD-ROM内部のディレクトリを紹介しよう。
anims/
FreeBSDのデモアニメーション(xanim用)が納められているディレクトリである。
dists/
ディストリビューションファイルのあるディレクトリである。 ディストリビューションファイルとは、この場合はFreeBSD 2.1.0Rのインストールに必要なファイルである。 FreeBSDにおける標準コマンドのバイナリや、マニュアルなどがいっぺんにアーカイブされている形式になっている。 直接利用する事はあまりなく、インストーラから利用されるだけだろう。
docs/
通信販売のカタログがあるようだが、詳細は不明である。(^^;)。
floppies/
インストールの時にお世話になるブートフロッピーのイメージファイルや、ブートフロッピー作成ツールなどが入っている。
packages/
パッケージが納められているディレクトリである。 パッケージとは、各種ソフトをFreeBSD用のバイナリにして配布されているもので、pkg_addコマンド一発でインストールが終了するという便利なものである。 すでにコンパイル済みのバイナリとして配布されているため、面倒な(?)コンパイルをしなくても良く、CPU時間も(コンパイルするのに比較すると)あまりかからずお得である。 私なんかは、「得意技:pkg_add」とホームページのパーソナルデータの所に堂々と書いてしまうほど良く利用している(ぉ)。
ports/
FreeBSD用に移植(?)された状態のソースファイルの差分やMakefileが納められているディレクトリである。 ここにあるMakefileを実行すると、
  1. ports/distfilesに入っているオリジナルのソースを展開。 ソースがCD-ROM内部に無かったら、自動的にPPP接続を開始して、インターネットからftpしてソースを入手して展開する。
  2. FreeBSD用の差分を適用する。
  3. 実行ファイルを作成する。
  4. インストールする。
の操作をMake一発で全部やってくれるという便利なものである。 packagesディレクトリに納められている実行ファイルとはコンパイル条件を変えたい時は、portsディレクトリを利用すると良いだろう。

portsの利用方法には大まかに分けて二つある。

  1. CD-ROMから lndir や cp -r などで、コンパイルする必要のあるプログラムのportsだけをHDDにコピーして make する。
  2. インストール時に「portsを全部シンボリックリンクしますか?[y/n]」に「y」と答えた人は、/usr/ports以下にシンボリックリンクが作成されているので、そこに移動して make する。
  3. CD-ROM内部のportsディレクトリに移動してmakeする。 この場合は、/usr/ports以下のディレクトリに必要なファイルが自動的にコピーされて、コンパイルされる。
ports/distfiles/
ftpなどで配布されているオリジナルのソースファイルが納められているディレクトリである。 このディレクトリ内部は、共通の(FreeBSD専用ではない)ソースファイルが欲しい時に利用する。
tools/
DOS用のツールが納められているディレクトリである。 こちらもインストールの時にお世話になるだろう。
utils/
DOSやWINDOWS用のツールが納められているディレクトリである。 詳細は良く知らない(^^;)。

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パッケージについて

パッケージは、CD-ROMやftpサイトの/packagesディレクトリの下にある*.tgzファイルのことで、実行できるバイナリやインストール用スクリプト、プログラムの簡単な説明、プログラムのマニュアルが内部に梱包(パッケージ)されているものだ。 このため、以下で述べるように簡単にインストールできるようになっている。 (To be continued...)

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