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【アイヌ・沖縄秘宝編】

 1)名前だけしか分かっていない、Gロボ未公開エピソードの一つ。

 2)本当に名前だけしか分かっていないんだけど……なんかルパン3世にそのまま転用できそうなネーミングである。

 

【アキレス】6、7巻

 1)ビッグ・ファイア様直轄の三つの護衛団の一体。普段は黒豹の姿を取る不定形生物で、6巻ではサニーと十常寺を、7巻ではアキレスの牢と化して十傑集らを体の中に包み込んだ。

 2)元ネタは当然、バビル2世の“三つの僕”の一匹、ロデムである。

 3)なお、コ・エンシャクの能力も不定形化のようだが……やっぱりそうなのかな?

 

【悪は必ず天によって裁かれるべし】6巻

 1)幻夜のリビングに掛かっていた『天羅地網』の掛け軸がワインに濡れて浮かび上がってきた文字。

 2)しかし、なんのつもりで、掛け軸にあんな仕掛けをしていたんだろ?(わざわざワインを投げるために掛け軸かけてる訳でもないだろうに) 《いや、突っ込んじゃいけない演出効果ってのは分かってるんですが(^^;)

 3)ちなみに『天羅地網』というのは“天と地をあまねく覆う網”のことで、日本語では『天網恢々疎にして漏らさず』として知られている中国の四文字熟語。
  つまり、“全ての善悪は天により見張られており、善は必ず報いられ、悪は必ず自分に還ってくる”という意味であり、浮かんでくる文章と同じことを意味している。

 4)元ネタは、香港映画『天羅地網』(邦題『ガンメン 狼たちのバラッド』)に出てくる翻訳から。おそらくは翻訳が非常に上手いものであったため、今川監督が思わず使った……という辺りが真相かと思われる。

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(C)ガンメン 狼たちのバラッド 1988

 

【アルベルト】  →  【衝撃のアルベルト】

 

【アンチ・シズマドライブ】

 1)通常のシズマ・ドライブの、マイナスに当たるシズマドライブ。
   十年前、功に焦ったシズマ博士が未調整のこれを三本そろえてチャンバーに差し込んだために、実験用炉心(大怪球のプロトタイプ。現在の大怪球は、これのレプリカである)が暴走を起こし、バシュタールという名の小国全土を消滅させたばかりか、その後、電磁ネットワイヤーに止められるまでの七日間にわたって、原子力、ガス、電気、石油、石炭。小さなものでは電池一個に至るまで、あらゆるエネルギーを静止させてしまい、世界の人口の2/3を死なせてしまった。

 2)火事が起こっていたことから、火は大丈夫であり、そのため(火で蒸気を起こす?)蒸気機関で作動する電磁ネットワイヤーが作動していたものと思われる《でも、火が大丈夫なら何が止まってたんだって気も……人間だって、一種の有機電池で動いているんだし……》。

 3)小説版の「我々の計算では、五分五分の確率しかないんだ!創世か、破滅かのどちらしか!」の台詞や、5巻の「ベクトル」という台詞からして、惨劇前の時点では、作られていたシズマドライブが正のエネルギーを生み出すのか負のエネルギーを生み出すのか、解明されておらず、それを調査するにはこの期に及んで慎重に慎重を重ねて調べていくか、一気に賭けに出るかのどちらかだったものと思うけど……
   (わざわざ他のエネルギーを静止させるエネルギー機関を作ろうとはしないだろうし、漫画版にも“バシュタール現象を起こさずに正体を確認するには、我らエキスパートの総本山、梁山泊の設備ですら困難なのです”って台詞もあるし)。

 4)ちなみに、地球静止作戦編で出てくるアンチ・シズマドライブはフォーグラー博士自身の手によって作られたものであり、一本だけならシズマドライブ(だけ)を暴走させ、(壊して)静止させる効果を持ち、さらに梁山泊のイミテーションを使った実験からは、三本揃えると、暴走に加えて地球上の酸素を全て奪ってしまうものと思われていた。
   しかし、実際は酸素を奪ってしまうのは通常のシズマドライブの方であり、サンプル本来の役割は、三本揃えて発生させたフィールド下に置くことで、通常のシズマ中心核を(細胞のように)三つに分裂させて、通常のシズマドライブを中和して安全なものする目的で作られた物だった。

  → 【シズマドライブ】

 

【維新竜・暁】 1巻

 1)南京で、シズマ博士を輸送していた列車型の怪ロボット。 秘密工作用の怪ロボであり、尾の部分が分離して(維新竜・白滝)、別々に動かすことができる。操縦者は、C級工作員のオズマ(Qボス)。

 2)本編ではただの雑魚だが、一年前に南アフリカで暴れたり、今回の作戦でドクター・ダンカンやシムレ教授を列車の上からさらったりと、結構、活躍はしていたらしい(流石にBF団でも、怪ロボは無尽蔵にあるわけではなくて、貴重な戦力らしいし)。

 

【一清道人】 2巻〜

 1)公孫勝・一清道人。淑女真君の異名を持つ。二仙山の羅真人の下で修行を積んだ仙術の使い手で、国際警察機構北京支部に所属する客員エキスパート。

 2)本来俗世と交わるのを禁じられているはずの仙術修行者の彼が国際警察機構にいる理由は、禁を破って下山し、あまつさえBF団に入団してしまった兄弟子、樊瑞の追跡を真の任務として師から遣わされているからである(ちなみに、実力は格段の差があるそうな)。

 3)なお、彼の能力は仙術であり、数珠や宝剣、霊符に八卦牌(鏡)などを用いて、幻術に隠形術、替代術に符術などの(かなり道教よりの)の術を使用していた(霊幻道士の影響だそうな)。
  今川監督曰く、(実は)すごい実力を持つが、九大天王になるわけではなく、常に作戦現場でナンバー2を努める、出過ぎず引っ込まずのキャラなんだそうな。

 4)元ネタはこれまた水滸伝。ロボと同じく二仙山は羅真人の弟子であり、自らの未熟を感じて仙術の修行に行ったまま下山してこない彼を戴宋と鉄牛が迎えにいくエピソードは、メンバー、シーンも合わせてGロボの原点の一つであると言えよう(実際、今川監督も彼の再登場のシーンの格好良さを理由に、一清のGRへの登場を決めたそうだし)。

 5)台詞の漢字が分からない人物の筆頭。
   ちなみに、2巻の“悪漢どもに御仏の情けは無用!”の台詞のシーンの台詞は、『天に十六、地に八方!ウォーフォー ツーベイ イー チャンガッ!』である。

 

 

【一丈青扈三娘】

 1)アルベルトの妻で、サニーの母親である人物。OVAの時点では故人で、設定文中でしか出てきていない。

 2)元ネタは『水滸伝』に登場する女傑、一丈青扈三娘から。元は梁山泊を倒して名を挙げようとする祝家荘の一員であり、梁山泊の面々を手こずらせたが、林冲に捕らえられて人質となった時、祝家荘のトップが人質交換に応じてはくれなかっため、失望して、祝家荘が敗れた時に梁山泊の一員になった。
   太刀使いの女剣士。

 

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《一丈青扈三娘(水滸伝より)》

 

【命の鐘の十常寺】6巻

 1)道術を得意とする、十傑集の一人。十傑集の中でも最高の頭脳を持ち、『命の鐘』を使って、あらゆる無生物に命を吹き込んだり、逆にあらゆる命を元世に返したりなどの、生死を直接操る能力を持つ(ロボット操縦能力や、合成人間バランを一瞬にして無に返したのもこの能力)。

 2)このような能力ゆえ、自らも生死に関しては超越した立場にあり、価値観や話す言葉も通常のものとは全く次元の異なったものを持っている。(だから、一度はアキレスに飲み込まれて死亡したが、徐々に蘇生して、最後には復活していた)

 3)彼が何を考え、どんな行動をするかは他の十傑集でも推察が難しく、出生・経歴などが不明なこともあいまって十傑集の中でもとりわけ謎の存在となっているとか。

 4)なお、他の十傑集の方々の声がベテランぞろいだからと辞退することになったが、当初の予定では今川監督が声を当てるつもりだったそうな。

   また、絵コンテ段階では、十常寺は『広東語』(今川監督は香港映画の大ファン)で喋り、その観客には意味不明の言葉を十傑集の方々は平気で理解して会話を続けるという形式になっていた時期もあり、BF様登場のシーンでは、どさくさに紛れて『トンポンプパーイ!(東方不敗!)』と叫ばせることも計画していたそうである《香港映画『東方不敗』のパロディ(^^;)》

 5)なお、今川監督の声の出演には先例があり、Gガンダム、CD−ROUND5中の戦闘男児の東方問答の師匠のパートは今川監督が宛てているんだそうである(監督の特技は声帯模写で、とりわけ秋元羊介氏のマネは得意だとか)。

 6)一清と並んで、台詞の漢字が分からないキャラbP。そりゃ、広東語よりはましかも知れんけど(^^;)

 7)元ネタは三国志。時の皇帝にわずか12歳の霊帝をつかせて政治を牛耳った十人の宦官、『十常侍』の一人。あまりに政治を腐敗させすぎたため、黄巾の乱が起こるまでに至らしめてしまった。

 

【今川泰宏】

 1)言わずと知れた『ジャイアントロボ THE ANIMATION』の監督。他の監督作品に、『ミスター味っ子』『機動武闘伝Gガンダム』があり、有無を言わさぬ大胆な演出と、昨今稀に見る飛び抜けた娯楽性、あくまで王道を突き進んだ正統派のストーリーなどを特徴とする。

 2)見れば必ずハマる、熱いアニメばかりを作っているんだけど……Gロボがアニメ誌などで扱いが悪いのは、やはり、出てくるのが親父ばかりだからだろうか? (今川作品とアニメ誌の講読層って、微妙に違うような気がするし)。

 3)スタートレックと、横山光輝作品、藤山寛美(松竹新喜劇の名喜劇役者)に香港映画、ロシア映画、NHKドラマなどをこよなく愛し、その片鱗は作中に様々な形で登場している。おそらくは、アニメ界で一番沢山の映画を観ている監督。
   味っ子ではまな板に、Gガンではヌンチャクにメインの声優さん全員のサインをもらったり(ロボでは普通のポスター)、雑誌の取材にスタートレックのコスプレで応えたりする、かなりイッちゃったマニアでもある。

 4)それは、例えばベテラン(洋画)声優さんの起用であり、香港映画のノリそのままの道術であり、幻夜の黒パンツであり、このOVAの副題そのものでもあるのだが、とりわけGロボが横山作品の集大成であることが、その片鱗の最大の証となっている。

 5)ちなみに、OVAであるジャイアントロボは、一度だけ見ることが前提のTVと違ってお金を払って買ってもらうだけに、何度も見返して楽しめる(新しい発見がある)作品として作っているとか。

 6)現在は、『バージンフリート』の原作/シナリオなどを担当している(『真・ゲッター』からは降ろされたんだそうな(泣))。  

 7)最近は“きこちゃんすまいる”にハマっていた。

 8)ちなみに、MACとDOS/Vユーザーらしい。

 

【イワン】  →  【オロシャのイワン】

 

【動く大陸編】

 1)名前だけしか分かっていない、Gロボ未公開エピソードの一つ。

 2)これが“島”なら、単にBF団が巨大な島か何かを丸ごと秘密基地になっていて、そこを舞台にした話と想像できるんだけど……“大陸”となるとスケール的な想像力が到底及ばないし……一体、どういうエピソードなんだろ?

 3)大陸移動説とは、多分関係ない。

 

【腕時計】

 1)ジャイアント・ロボの音声認識操縦機であり、ただ付けているだけで、ロボに大作の危機が判断できるだけの情報を伝えることのできる高性能通信機。おまけにアンチ・シズマドライブフィールド下で動くという謎の動力源まで備えている。

 2)通信用のアンテナ、ロボの目から見た画像データを映し出す万能スクリーンに音声入力用のマイク、謎のグラフ(深い意味は考えてないそうな(^^;))に、万能ボタンなどが付いており、最初に入力された声紋の音声以外には反応しないようになっている。

 3)本来は草間博士が自分で使うつもりだったらしく、『誕生編』の前後に大作に渡されていたようである。そのため、大作の腕には少々大きいらしい。
   しかしこの腕時計をはめてロボに命令している草間博士を考えると、格好いいような、ちょっと間抜けなような……。

 4)ちなみに原作のジャイアント・ロボでも、大作が最初に音声を入力してしまったために、ロボを動かなくてはならなくなったという設定は変わっていない。

 

【ウラエヌス】

 1)イワンの操縦する、遮光土偶型怪ロボット。目からの怪光線と、特殊バリアー。そして体当たりと胴体部分の自爆、ドリルによる地下への潜行を武器としている。

 2)ちなみにウラエヌスの胴体は、一定周波の電磁波で質量を変える特殊な金属の塊で出来ており、メカ部分はすべてイワンの乗る頭部に集中している。 そのため、胴体の質量を0にして、頭部がそれを持ち上げることによって空を飛び、また、質量を無限大に増やして、ロボが揺るぐほどの体当たりを実行することが可能なのである。

 3)それ故、頭部さえ生き残っていれば、胴体の再製造は比較的簡単であり、本編のように、胴体を見捨てても、頭部が車に(無茶な)変形して逃げ出せば、上海油田爆破までウラエヌス2号を作って、出直すことが可能であった。

 4)なお、ウラエヌスはアンチ・シズマフィールド対策に無数のシズマ管が装備されており、それを次々に使い回していくことによって、フィールド下の稼働が可能であった(とは言え、数に限りがあるので、稼働時間はそれほど長くないんだけど)。
   ちなみに北京基地の時は、アンチ・フィールドが張られているとは知らなかったため、そのシステムを起動する暇がなかったそうな)。

 5)結局、『電磁ネット・ワイヤー』作戦時に大怪球に近付きすぎて、予定より早く動力が停止してしまった所をイワンごと、ロボに破壊され、爆発した。

 6)元ネタは『マーズ』の六神体の一つ“シン”。原作では、地下にドリルで潜って核爆発を起こし、地震を起こす戦法を得意としていた。

 

【エージェント】

 1)BF団の特殊工作員の通称。その名称は、彼らがBF団の首領、ビッグ・ファイアの代理人であることを意味しており、組織内では彼を頂点とした、確たるヒエラルキーが存在する。

 2)その階級は、実力・功績に基づいて A級エージェント・B級エージェント・C級工作員に分けられており、さらにA級の中でも、特に優れた十人にしか名乗る許されない最強エージェント集団、『十傑集』が存在する。

 3)なお『策士・諸葛孔明』と『ブラック博士』は十傑集と同格であり、また、階級に囚われない特殊な存在として、コ・エンシャク(孔明直属の部下。ヒエラルキーではA級に相当)がいる。

 4)ちなみに、程度の低いC級にランクされる工作員以外は、皆、何かしらの特殊能力を持っており、B級以上のエージェントは、顔を見られても、その相手を確実に抹殺できる能力を持っているとされるため、素顔をさらしても良い規約となっている。(C級工作員は、盟約で素顔をさらしてはならない)

 5)名前は基本的にコードネームだとか。(幻夜は『美しき幻の夜』の略だし)

《ヒエラルキー》

階級 解説
首領 ビッグ・ファイア様
十傑集 リーダー:樊瑞
 カワラザキ、幽鬼、アルベルト、十寺常、怒鬼、レッド、ヒィッツ、残月
故・セルバンテス
〃と同格(大幹部) 策士・諸葛亮孔明、ブラック博士
特別ランク サニー、(夢見るアロンソ・キ・ハーナ)
A級エージェント 幻夜
〃と同格 コ・エンシャク
B級エージェント イワン
C級工作員 オズマ(Qボス)、Qちゃんズ

 

【エキスパート】

 1)国際警察機構に所属する秘密捜査員の通称。エキスパートと言っても必ずしも特殊能力を持っている訳ではなく、“超能力”や“格闘/武術”、“操縦技術”、“頭脳”などの各分野において秀でた人間から、一般捜査員とほとんど変わらないような人間まで存在する。

 2)戴宋の台詞からすると、通常エキスパートの道を選んだ人間は、(北の梁山泊で?)厳しい教育や訓練を課せられ、肉体的にも精神的にも覚悟をつんだ後に実戦に出されるようだが、最初からロボと共にいた大作は何の準備もなしにエキスパートにされ、実戦に狩りだされていたようである。

 3)BF団ほど厳しいヒエラルキーがあるわけではないが、それでも一応、実力に見合った役柄というのはあるらしく、最強の九大天王の他に、彼らに継ぐ地位である指南役(花栄や黄真、楊志など)というものがある。
   あと、なぜか李忠と周通だけ、B級エキスパートという記述があるんだけど……(A級エキスパートって記述のあるキャラいないのに……)。
   なお
BF団と同じく、基本的に名前はコードネームである。

 4)エージェント(BF団)たちの能力が彼らの能力を大きく凌いでいるため、現在、国際警察機構の方がはるかに劣勢に置かれているそうな。

   → 【国際警察機構】

《階級》

階級 キャラ名
創師 故・扞塔天王 晁蓋
(黄帝) (ライセ/ミヨ)
三軍師 韓信元帥、軍師・張良、司馬懿仲達
九大天王 韓信元帥、林冲、ディック牧、大塚署長、中条長官、影丸、幻妖斉、天童、戴宗
 故・霹靂火の泰明
指南 楊志、花栄、黄真
客員 一清道人
不明? 鉄牛、銀鈴、大作、村雨、阮三兄弟
金田一正太郎
B級エキスパート 李忠、周通
新人 解珍、解宝

 

《支部単位》

階級 キャラ名
《梁山泊》
最高司令官 韓信元帥
警備長 李忠
副警備長 周通
双尾蠍救助隊 花栄、黄真、李忠、周通、解珍、解宝
《北京支部》
支部長 中条長官
科学主任 呉学人
《 支部?》
元・兵器開発部長官 草間博士
《マンハッタン支部》
支部長 俊敏なるシャープ

 

【大あばれ天童】7巻

 1)7巻で新たに判明した、九大天王の一人。

 2)元ネタは、横山作品唯一の青春ケンカ漫画『あばれ天童』の主人公、山城天童。ケンカを“青春の一部”として肯定しはするものの、 ヤクザのようなケンカを嫌い、得物を持ち出す不良達に対して飽くまで素手で勝利し、喧嘩の相手に敬服されてしまうというさわやかなノリのキャラ。

 本来は剣道の達人で、一瞬のうちに二打を叩き込む“霞切り”を得意とし、また、彼に心酔する数人の子分(と言っても、皆、番長クラスだけど)達がいる。高校生。

 3)ちなみに作中に登場する天童とライバルの大番長は、関係から外見まで、横山三国志の劉尾と曹操そっくりだったりする(天童=劉尾、大番長=曹操)。

    《山城天童(あばれ天童より)》

 

【大塚署長】7巻

 1)7巻で新たに判明した、九大天王の一人。

 2)九大天王であることが判明して、おそらく最も衝撃の大きかったであろうキャラ。彼の特殊能力を予想することは至難の業。

 3)元ネタは、言わずと知れた正太郎の相方(?)、大塚(警察)署長。原作では、よく(正太郎と一緒に)さらわれたり眠らされたりしていたが、鉄人という挽回のチャンスがない分、間抜けなイメージだけが印象強かった。(やってることは正太郎とほとんど変わらないのに(^^;))

 4)しかし……なぜ、この二人の九大天王が並ぶ?(しかも、絵柄が全然違うし)

《大塚署長(鉄人28号より)》

 

【オズマ】 1巻

 1)維新竜・暁(白滝)を操る、BF団のC級工作員。能力は『ロボット操縦能力』であり、列車型の維新竜の特性を利用して、列車の車中からドクター・ダンカンとシムレ教授を誘拐したり、シズマ博士の護送を担当したりと、結構有能なところを見せていたが、B級エージェントへの昇進を目の前にして、志し半ばに、維新竜の爆発に巻き込まれて死亡した。
  なお、実力よりも外見を気にする性格だそうである(ナルシスト……)。

 2)ロボット操縦能力まで備えながらいまだC級である辺り、昇進というのはかなり難しいものらしい。

 3)別名、Qボス。ネーミングの由来はもちろんオバQである。

 4)元ネタは鉄人28号のブラック団のボス。怪ロボ“ギャロン”(5巻に登場するギャロップの元ネタ)の使い手で、かなり“紳士”を気取っていた。

    《ブラック団のボス(鉄人28号より)》

 

【オロシャのイワン】 1〜4巻

 1)アルベルトに忠誠を誓う、BF団のB級エージェント。律儀で、生まじめな性格をしている。その能力はロボット操縦能力であり遮光式土偶型ロボ、ウラエヌスの操縦である。

 2)ちなみに出身地は今はなきバシュタールであり、バシュタールの惨劇にはそれなりのトラウマを負っているはずだが、飽くまで彼は、“今回の作戦は、地球全土の動力を止めて、上海油田を人質に世界降伏を迫る”と説明されてたため、それほど抵抗もなくこの作戦に参加していたようである(バシュタールを消滅させたのは最初の暴走であって、エネルギー停止現象にトラウマ負っている訳じゃないし)。

 3)電磁ネットワイヤー作戦時にロボの一撃できっぱり死亡した。

 4)元ネタはマーズに出てきた地球監視者の一人であり、原作でも土偶型ロボ、シンを操っていた。

 5)ちなみに、声のキャスティングは、ツイン・ピークスのクーパー捜査官のイメージで、こういう清廉潔白なキャラが悪役をやったら面白いな、という発想で決めたんだとか。

地球監視者の一人(マーズより)》