Fender '90s Tele Thinline (American Special Series)

since 2000.Oct.28 to 2006.Jan.28

spec

Specifications
Model Number 010-8202
Serial Number N7295788
Body Ash, With F-Hole
Neck One Piece Maple
Fingerboard Maple (9.5" Radius/241 mm)
Scale Length 25.5" (648 mm)
No. of Frets 22 Medium Jumbo Frets
Width @ Nut 1.6875" (43 mm)
Machine Heads Fender/Schaller Deluxe Die-zcast/Sealed Tuners
Pickups American Standard Tele’s (Neck & Bridge)
Texas Special Tele Pickups (Neck & Bridge)
Pickup Switching 3 Position Blade
4-Way Tele Mod. Switch
Controls Master Volume, Master Delta "No-Load" Tone Control
Master Volume with Hi Pass Filter, Master Delta "No-Load" Tone Control
Pickguard 3-Ply White Shell Pickguard and Binding
Bridge American Standard 6-Saddle Tele
Unique Features Double Bound Ash Body With "F"-Hole
Fender/Schaller Strap-lock Ready Strap Buttons
Jim Dunlop Straplok
Strings Fender Super 250L’s (.009 to .042), Nickel Plated Steel pn#073-0250-003
Ernie Ball Regular Slinky (.010 to .046)
Ernie Ball Power Slinky (.011 to .048)
Accessories Hardshell Case
Strap
Cable
Truss Rod Adjustment Wrench pn# 0023811000 (1/8" Hex)
Saddle Height Adjustment Wrench pn# 0018531000 (.050" Hex)

日付け後付け品費用
2000.Oct.28Jim Dunlop: Straplok2,000
2000.Nov.1Fender: 4-Way Tele Mod. Switch2,800
2001.Sep.10Fender: Texas Special Tele Pickups16,000
2002.Feb.04DiMarzio: EP1001 (0.001[μF] セラミックコンデンサ)200

前々から Thinlineが欲しくて。 Van Zandt のとか Fender Classicシリーズ(Made In Mexico)とか試してて。 Fenderの Classicシリーズは、マホガニーもアッシュもカスだってーコトが判ってて。 Van Zandt のマホガニーボディのが欲しいなぁ、なんて思ってたんだけど、これを試してみてから決めようと思ってて。 誕生日の茶水の主要楽器屋を全て回りまして。 んで、最後のシモクラセカンドハンズで出会いました。

最初は同じモデルの赤いのでローズ指板のを試したんですが。 みょーにキンキンしてて。 やっぱアッシュは好みに合わないかなぁ、とか、ローズ指板はイマイチだなぁ、とか思ってたんですが。 店員さんに聞いたら、メイプル指板のもある、とのコト。 しかも、そっちの方がちょっと安くて、鳴りもいい、とのコト。 つーコトで、試させてもらったら、これが案外いい感じ。
マホガニーのような柔らかさはないけれども、低音/高音のバランスが赤ローズのモノよりも好みだった。 自分の誕生日つーコトもあって、決めてしまいました。

接客してくれた店員さんが、やっぱり Thinlineが大好きってヒトで。 Thinline談義に花が咲きました(笑)。 「バインディング(ボディの縁取り)はイカン」だの、「自分はアッシュで fホール無しのを作ったけど、それはいー感じだ」とか。
自分もバインディングは好みじゃないんだけど。このサンバーストだと許せるかな、とゆーか。 あんまり嫌いなルックスではないなぁ、と。
店員さんも営業モードに入ったのか、「コレはいいけど、赤に白のバインディングは最低ですよね」とか言い出す始末(笑)。

オリジナルスペックで、シャーラーのロックピンがついちゃってましたけど、それは早速 Jim Dunlopの Straplokに変更。
買ったその日に早速セッションで使ってみたけれども、ちょっと PUが弱いかなぁなんて思ってて。 行く行くは Van Zandtの PUを載せてみたいなぁ、なんて思ってもいるんだけど。 まーしばらくはこのまま行ってみましょー。

これと同じでマホガニ−のが出ちゃったらどーしよーかなぁ?なんてちょっと考えてたりして(笑)。 いや、Curtis Mayfieldもアッシュのなんだから、コレでいーのだ(笑)。

セッションの時に、友人の R央君に触ってもらったんだけど、「弾いてて幸せになるギター」と太鼓判をもらいました(笑)。 いや、俺もそう思うもん。
名前は安直に「シンちゃん」でいーかな、と。


テレキャスター専門サイトのヒトに、 買ったってハナシをしたら、このページにリンクを張りたいと返事がきた。 もちょっと気が効いたコトを書かねば。
2000.Nov.1。世の中に 4-Way Tele Mod. Switch なるモノがあるつーんで、注文したら、一日できやがんの。 需要、多いんかなぁ?
何するもんか?つーと、 つーて PU の組合わせを選択できるんですわ。

んで、親切なコトに、実体は配線図までついてきました。 どんな結線になってるかとゆーと、ギターマガジン、B'zの松本氏が表紙の 1999年 5月号 P.61 に.....を?....あぁ、ギターマガジンさん、間違えてますよ、これ。 フロントピックアップのコールドは、も一個下の端子ですがな。
と、実体配線図の方にも注意として書かれてましたが。 フロント PU にカバーがある場合。 通常、そのカバーは PUのコールドでアースに落ちてるもんですが。 それを外し、カバーは別の線でアースに落としてやらにゃイカンと。
んで、Texas Special PU だってーと、フロントとリアが逆磁極になってて、ハムキャンセル効果も得られるそーで。 なんだかコレも試したくなってきたなぁ。

あんましやってるヒトのいない Rear+Front の直列の音の方はといいますってーと。 並列の音色で音量 1.2倍ってトコでしょうか。気持ち太くなってます。 こりゃ、ちょっと前へ出たい時に使えるなぁ、と。うーん。満足、満足。 スイッチがガリってきちゃって交換を考えてるヒトにはお勧めしときましょー。


分解ついでにいくつか写真を撮ってみました。ピックガードを裏返したトコロ。

Thinlineって、上だけが空洞なのかと思ってたら、下も空洞なのね。2 Hum 仕様のは下側は空洞じゃないそーな。 で、こんなトコに丸い穴が開いてるのね。 回路が入るトコの空洞と、丸い穴のあるトコの空洞は、別室になってます。
キャビティ側の空洞にちょっと近づいて....

と、フロントPUのキャビティ。


2000.Nov.15。Fender のページがいつ変わっちゃうか判んないんで、スペック表だけもらってきました。
2000年11月25日。ヒトに誘われて、茶水へ。 少々足を延ばして、いつもは巡回コースにない宮地楽器....学生の頃はよく行ったんだけどねぇ....まで行ったら。 Fender Telecaster Thinline の本物があったのだ。398,000円。アッシュ。ナチュラル。2S。 散々迷った挙げ句、試奏させてもらうコトに。 使用アンプは、以前 Fender Maxico の Classic シリーズの Thinline の試奏でも使った Fender Hot Rod Delax。 なんだかペケペケの音しかしない印象があったんだけど。 この本物 Thinline を鳴らしてみたら、目から鱗....いや、この場合は耳から何なんだろ?...とにかくエラくいい音なのだ。 うへぇ〜、マジですか?参ったなぁ、こりゃ。ギターでこれだけ音変わっちゃうんだぁ。音色って、アンプの方が影響力大きいと思ってたのに。 まったく別のアンプで鳴らしてるみたい。 学生の頃、やはり 60年代の Telecaster を試奏したコトがあったんだけど、その時得た感動が蘇りました。 やっぱ本物は違うのねぇ。うーん。 パキンとした高音に特徴のある音。けど、それでいて太いつー。

しかし、ネックの塗装がすり減って落ちてたりしてて。弾いててそこでちょっとひっかかっちゃったり。 リフレットしてあったんだけど、あんまし好きな形状じゃなかったりで。 弾いててちょっと指に負担がかかりましたねぇ。 もちょっと弦高を下げた方が好みだなぁ。 ボディもラッカー塗装がいい感じに溶けてきてるよーだったけど。

これに 40万出すよりは、自分のコレを、30年かけて、コレに近付けていく方がいーかなぁ。 今回、本物を弾いて、よいリファレンスができたっちゅーか。 本物も思ったよりはアコっぽくなくて。 Thinline ってーのは、やっぱ、世に言われてるよーに、ソリッド:アコ=8:2 なんじゃのぉ、つーか。 けど、ウチの子より軽かったなぁ。 やっぱウチの子は PU が弱いなぁ。やはり Van Zandt あたりを試してみねばならんかのぉ。

しかし、Thinline も、なんでこんなに高くなっちゃったんだろ? 自分が学生の頃は12〜3万つーのが相場だったのになぁ。 その時、無理して買っとけばよかったかなぁ?と思いつつ、あの頃は他に欲しいモノが一杯あったからなぁと思ったりもして。


2001.Sep.10。
Texas Special を載せてみました。 これは、フロントとリアが逆磁極(逆巻きも?)になってて。 フロントとリアの両方を鳴らすと、ハムキャンセルできるつーもので。 色んなヒトのハナシを聞いてると、ふつーよりもちょっとパワーがあるらしいです。 が、まだデカい音を出してないんで、そこまでは判りません。

さて、例によって、いつもは隠れて見えないトコロを撮ってみました。

リア PU のキャビティです。 真ん中に端子がネジ止めされてます。 この端子はリア PU のコールド、ブリッジアース、ポットの裏を介してジャックのコールドへの線がつながれてます。 最初、そうとは知らず、リア PU を外すためにポット裏の半田を外してしまいました(苦笑)。 失敗失敗。
テレキャスとゆーのは、リア PU の交換が面倒でいけません。 プレートを外すのに、コマも外さなきゃいけませんからねぇ。

さて、元々くっついてた American Standard Tele と Texas Special の各 PU の背面の写真です。

American STD.Tex.SP.
front
rear
なんと、まぁ、American Standard のリア PU には金属プレートがついてなかったのです。 あれまぁ。 と、American Standard は、ボビンが樹脂製で、マウント用ネジのトコが厚めにできてるんですね。 ネジ穴がバカになりにくい安心設計。 これはなかなかいいアイディアだと思うので、他の PU もそうして欲しいトコロです。 特にフロント PU。 Thinline は吊り下げ式だし。 American Standard みたいになってて欲しいトコロですよ。
リアはポールピースがスタガード(でこぼこ)になってしまったんですが。 自分はフラットの方が好みなんすよねぇ。 ま、いっか、そこんトコは。

そいや、この 4-Way スイッチに交換してリアの音が出なくなったとかってーなハナシを web で二件読みましたが。なんででしょかね?
ギターマガジンで紹介されてた配線図は、フロント PU のコールドの結線位置が間違ってたんですが、そうやって間違った結線図が製品に添付されてたコトでもあるんだろうか?
けど、それだとフロントの音が出なくなるコトはあっても、リアというのが解せません。 半田、ちゃんとついてますか? > 音出なくなっちゃったヒト。


2002.Feb.04。
ボリュームにハイパスフィルターを設置。
2006.Jan.28。
オリジナルの状態に戻し、ヨメに出す。 押し入れで眠ってるよりは、がしがし弾いてくれそうなヒトに譲った方がいいよね。
以下、交渉中に、木目の写真を見せるために撮った写真。 記念にここに載せておこう。