fits' produced MTR jam

media: Cassette Tape C-20
release: 1994.Dec.06(Tue)
side-A
  • ぷれいやぁ〜 どっこい節
    written by Subriminal Twins
  • Holy Mother
    written by E.Clapton, S.Bishop

  • side-B
  • People Get Ready
    written by C.Mayfield
  • 理央:笑いの鉄鎚 〜Bark At The Sun '94〜
    written by A.Inoue

  • 「時は94年4月25日に遡る....bw の MTR 入手が全ての引金だった。」

    誕生秘話
    fitsは頭の中で何かが動き出すのを感じ取っていた。名古屋に住むbw
    とのセッションワークは容易では無い。しかしMTRを使えば何か音楽
    を形作ることができるはずだ....。
    トラック数は四つ。これをフルに活かして四人のギタープレイヤーが
    時空を超え、バトルを繰り広げる。まだ形も無いリフが流れるような気
    がする。歯車は回り始めた。残るは、あと二人....。
    
    まず、世界最強のロックバンドDaDaで各方面から絶大の支持を得て活
    動中のtakeshiに白羽の矢が立つ。同じバンドでツイン・ギターの一端を担
    うfitsにとっては当然の選択であろう。ハードエッジながらも色彩豊か
    なバッキング、突き抜けるようなソロは曲に鮮やかな彩りを加えるに違
    いない。
    
    さらにドラマーとしての評価はもとより、ギタリストとしても各方面から
    絶大な評価を受けているrio。正にMusician's Musician。スピード、パワー、
    技のキレ、どれをとっても申し分ない。
    また、日頃の超絶ドラムはプログラミングの大きな力となるだろう。
    
    メンバーは揃った。
    お膳立ては完璧だ。聴くもの全てを陶酔の世界へと誘うことのできる舞
    台だ。そして後はその舞台の上で舞い踊る役者達にかかっている......
    ..................はずだったんだけどねぇ。あとは聞いてのお楽しみ。
    
                                                 (1994.8.24 rio, fits)
    

    Personnel:
    
    bw		Guitars
    			Yamaha Kuroyanacaster (A)
    			Tokai LesPaul bw\_special (B1)
    				Sansamp Classic
    				Roland GP-16
    
    fits		Guitars; Program; Mix; Edit
    			Fender Japan ST54-85LS (A1)
    			Fender E.C.model (A2,B1)
    			Fender Japan ST54-85LS-X (A2)
    			Fender USA.Stnd. Strat. (B2)
    				Roland GP-16 (A1)
    				Fender The Twin (A2)
    				Boss SE-70 (A2,B1)
    				Sansamp GT2 (B1)
    				Sansamp Classic (B2)
    
    rio		Guitars; Drums; Program
    			Fender USA.Stnd. Strat. (A1)
    			Duncan Telecaster (B1)
    				JimDunlop CryBaby (A1)
    				Ibanez TubeScreamer (A1)
    				Boss CS-3 (B1)
    				Sansamp Classic
    				Zoom 9000S
    			Roland TD-7 (B1,2)
    
    sio		Bass; Lunch; Cover Design
    			Moon DJB-260 (B)
    				Maxon BP-10
    				Boss CS-3 (B1 Lead)
    				Sansamp Classic (B1 Lead)
    				Zoom 9000S (B1)
    			Boiled Pumpkin
    			Cabbage+Sprouts+Sausage Soup
    
    takeshi		Guitars
    			Ibaneze DestroyerII (A1)
    			Jackson (B1)
    			Charvel (B2)
    				Sansamp Classic (A1)
    				Zoom 9000S (A1)
    				Rocktron RackInterface (B1)
    				Zoom 9050 (B1)
    				Boss SE-70 (B1)
    				Mesa/Boogie V-Twin (B2)
    
    Other Equipments:	Boss BX-60
    			Boss SE-70
    			Kawai Q-80
    			Kawai Mav-8
    			Mackie MS-1202
    			Roland U-20
    			Tascam PortaOne
    			Tascam PortaStudio424
    			Tascam PortaStudio464
    			Yamaha RX-8
    

    A1:	bw	1st solo; 2nd backin'
    	fits	4th solo; 1st backin'
    	rio	2nd solo; 3rd backin'
    	takeshi 3rd solo; 4th backin'
    A2:	bw	1st, 3rd solo
    	fits	2nd, 4th solo
    B1:	bw	4th solo; 1st outro
    	fits	1st solo; 2nd outro
    	sio	Distorted bass solo
    	rio	2nd solo; 2nd outro
    	takeshi 3rd solo; 1st outro
    B2:	fits	Backin'
    	takeshi Lead
    

    bw's comment
    fits' comment

     言葉はありません。私の灰色の脳細胞からは貧粗な言訳しか出てきません。 ただ、このプロジェクトを実現させてくれた三人のsavageと 一人のladyに巡り会えたコトを、神に深く感謝します。 また、このテープを聞いた全ての人々に、幸多からんコトを祈ります。 策略と裏切は愛と笑の御名の下に寛大に許されますように....amen。

     museが貴方の進むべき道を照らしてくれますように。


    rio's comment

     とにかく、いろんな意味で新鮮な試みでしたね。私にとっては、自宅が 簡易スタジオと成り得ることが証明出来て嬉しかったというか(笑)。

     特に B1 に関しては打ち込み全く無しでしょ。 器材を手に入れて、エレドラの使いこなしも結構手探りの段階で あることを考えると、よくがんばったんではないかと。

     A1 に関しては、まず曲のタイトルがなんとかならんのか っつーのがありますが(笑)、第一回 MTR Session 作品としては これまた良くがんばったと思います。 各人がギターソロを弾くため、っていう観点で見て、曲が良く出来てましたよね。 この録音形態の今後の可能性を確信させた名曲です(笑)。

     今後は、個人的には、エレドラにしか出来ない 機能を活かしたコトを演ってみたいですね。 フットスイッチで切り替えて、それぞれのバッキングで違う音色使うとか(笑)。

     ギターは....なんかどんな曲でも同じコトしか弾けないですね。 いけません。精進したいと思います。\\

     まぁでも、自分の音が残るってのはある種の快感がありますよね。で、 個人で作業する自宅録音とは全然違った楽しみや苦しみが(笑)、今回の MTR Session にはありました。面白かったです。非常に。

     もっといろんなことが出来る予感がしてます。またやりましょう。


    takeshi's comment
    Interviewer(以下 I:) 今回のレコーディングの感想は?
    takeshi(以下 T:) そりゃあもう、素晴らしいの一言さ。 オレはこういうプロジェクトに参加したのは初めてだったから、 なにもかもが新鮮で驚きに満ちていたね。
    I: 他のメンバーとのコミュニケーションはスムーズだったの?
    T: もちろん。みんな音楽的にも人間的にもとても素晴らしい人達さ。 すべてはとてもスムーズに進んだよ。
    I: でも、今回はメンバー全員が顔を会わせたことがないって話だけど?
    T:君の言う通り全員が一緒にスタジオに入って録音したことは 一度もなかった。それは認めるよ。 ジャーナリズムはそこだけを取りあげて金儲けのためだのな んだの言ってるけど、曲を聴いてもらえばやつらの言ってることが本当かどう かわかるはずさ。
    I: 曲の解説を簡単にしてくれる?
    T: 「...どっこい節」は最初に録った曲だ。 4人の個性が出ていてとても面白いと思う。 この曲ではrioの機材を借りて録音したんだけど、 とてもいい音に録れたと思うよ。
    「Holy ...」はbwとfitsの2人で録った。 実はまだオレも聴いてないんで、よくわからないな(笑)。
    「People Get Ready」はほとんどライブといえる。 bwと一緒に録音できなかったのが残念だね。 自分のプレイにはちょっと不満があるんだけど、 ライブな雰囲気を失いたくなかったら、OKにしたんだ。
    I: では、最後に日本のファンにメッセージを。
    T: とても素晴らしいアルバムだから、是非聴いて欲しい。 絶対ツアーで日本へくよ。もちろん、このメンバーでね。

    (......しかし、このインタビューの1カ月後に彼らは解散し、 日本の地を踏むことはなかった....。)



    Mixed:			Studio RioT
    Mixed + Published:	Studio SlowHand