fitsは頭の中で何かが動き出すのを感じ取っていた。名古屋に住むbw とのセッションワークは容易では無い。しかしMTRを使えば何か音楽 を形作ることができるはずだ....。 トラック数は四つ。これをフルに活かして四人のギタープレイヤーが 時空を超え、バトルを繰り広げる。まだ形も無いリフが流れるような気 がする。歯車は回り始めた。残るは、あと二人....。 まず、世界最強のロックバンドDaDaで各方面から絶大の支持を得て活 動中のtakeshiに白羽の矢が立つ。同じバンドでツイン・ギターの一端を担 うfitsにとっては当然の選択であろう。ハードエッジながらも色彩豊か なバッキング、突き抜けるようなソロは曲に鮮やかな彩りを加えるに違 いない。 さらにドラマーとしての評価はもとより、ギタリストとしても各方面から 絶大な評価を受けているrio。正にMusician's Musician。スピード、パワー、 技のキレ、どれをとっても申し分ない。 また、日頃の超絶ドラムはプログラミングの大きな力となるだろう。 メンバーは揃った。 お膳立ては完璧だ。聴くもの全てを陶酔の世界へと誘うことのできる舞 台だ。そして後はその舞台の上で舞い踊る役者達にかかっている...... ..................はずだったんだけどねぇ。あとは聞いてのお楽しみ。 (1994.8.24 rio, fits)
Personnel: bw Guitars Yamaha Kuroyanacaster (A) Tokai LesPaul bw\_special (B1) Sansamp Classic Roland GP-16 fits Guitars; Program; Mix; Edit Fender Japan ST54-85LS (A1) Fender E.C.model (A2,B1) Fender Japan ST54-85LS-X (A2) Fender USA.Stnd. Strat. (B2) Roland GP-16 (A1) Fender The Twin (A2) Boss SE-70 (A2,B1) Sansamp GT2 (B1) Sansamp Classic (B2) rio Guitars; Drums; Program Fender USA.Stnd. Strat. (A1) Duncan Telecaster (B1) JimDunlop CryBaby (A1) Ibanez TubeScreamer (A1) Boss CS-3 (B1) Sansamp Classic Zoom 9000S Roland TD-7 (B1,2) sio Bass; Lunch; Cover Design Moon DJB-260 (B) Maxon BP-10 Boss CS-3 (B1 Lead) Sansamp Classic (B1 Lead) Zoom 9000S (B1) Boiled Pumpkin Cabbage+Sprouts+Sausage Soup takeshi Guitars Ibaneze DestroyerII (A1) Jackson (B1) Charvel (B2) Sansamp Classic (A1) Zoom 9000S (A1) Rocktron RackInterface (B1) Zoom 9050 (B1) Boss SE-70 (B1) Mesa/Boogie V-Twin (B2) Other Equipments: Boss BX-60 Boss SE-70 Kawai Q-80 Kawai Mav-8 Mackie MS-1202 Roland U-20 Tascam PortaOne Tascam PortaStudio424 Tascam PortaStudio464 Yamaha RX-8
A1: bw 1st solo; 2nd backin' fits 4th solo; 1st backin' rio 2nd solo; 3rd backin' takeshi 3rd solo; 4th backin' A2: bw 1st, 3rd solo fits 2nd, 4th solo B1: bw 4th solo; 1st outro fits 1st solo; 2nd outro sio Distorted bass solo rio 2nd solo; 2nd outro takeshi 3rd solo; 1st outro B2: fits Backin' takeshi Lead
どっこい節は僕が始めて意識してテープに録音したギターの音です。 とっても緊張しました。いいフレーズが浮かばなくって、僕のせいで 1ヵ月以上予定がおしてしまいましたね。ごめんなさい。反省。 結局腹を決めてガッと録音したのがこのフレーズです。 ギターはストラトタイプのギターですが、PUはDuncanのLittle'59という シングルコイルサイズのThe'59 を使っています。 ちっともストラトらしくないですね。:P ギターからSansClassicに入れてそこからGP-16でディレイやコーラスをかけました。
ホーリーマザーは、ヒョンな事から話が出た、ボーナストラックです。 fitsの奏でるリズムセクションに僕がギターでメロディを弾いています。 クラプトンのボーカルを勉強して、チョーキングを使わずにグリッサンドで つないでみました。 ソロを弾いた時のテーマは「気合い」でした。 これは念願の一発どりです。ハードはどっこい節とほとんど同じ。 この曲は大好きな曲なので、頭空っぽにして弾いたらソロもほんとに コピーしたみたいになってしまったです。ま、いいか。
最後のぴーぽーげっとれでぃは、メンバーのリクエストにお応えして、 メインギター、トーカイ・レスポール bw Special を使いました。 でも自分の好きな音というのがだいぶ固まってるらしく、ストラトも こっちもそんなに音色に差がなかったです。 イントロからソロに向けて徐々にボリュームを開いて、歪み具合を コントロールしています。Sans は「これぞ黒ちゃん」っていう感じの Boogieな音を作ってみました。 これまた、ベックに良く似たフレーズの連発ですね。 この曲も大好きな曲なのでカバーする時には、(べっくの)原曲の イメージをそのまま出したかったんです。
言葉はありません。私の灰色の脳細胞からは貧粗な言訳しか出てきません。 ただ、このプロジェクトを実現させてくれた三人のsavageと 一人のladyに巡り会えたコトを、神に深く感謝します。 また、このテープを聞いた全ての人々に、幸多からんコトを祈ります。 策略と裏切は愛と笑の御名の下に寛大に許されますように....amen。
museが貴方の進むべき道を照らしてくれますように。
とにかく、いろんな意味で新鮮な試みでしたね。私にとっては、自宅が 簡易スタジオと成り得ることが証明出来て嬉しかったというか(笑)。
特に B1 に関しては打ち込み全く無しでしょ。 器材を手に入れて、エレドラの使いこなしも結構手探りの段階で あることを考えると、よくがんばったんではないかと。
A1 に関しては、まず曲のタイトルがなんとかならんのか っつーのがありますが(笑)、第一回 MTR Session 作品としては これまた良くがんばったと思います。 各人がギターソロを弾くため、っていう観点で見て、曲が良く出来てましたよね。 この録音形態の今後の可能性を確信させた名曲です(笑)。
今後は、個人的には、エレドラにしか出来ない 機能を活かしたコトを演ってみたいですね。 フットスイッチで切り替えて、それぞれのバッキングで違う音色使うとか(笑)。
ギターは....なんかどんな曲でも同じコトしか弾けないですね。 いけません。精進したいと思います。\\
まぁでも、自分の音が残るってのはある種の快感がありますよね。で、 個人で作業する自宅録音とは全然違った楽しみや苦しみが(笑)、今回の MTR Session にはありました。面白かったです。非常に。
もっといろんなことが出来る予感がしてます。またやりましょう。
(......しかし、このインタビューの1カ月後に彼らは解散し、 日本の地を踏むことはなかった....。)
Mixed: Studio RioT Mixed + Published: Studio SlowHand