Component Stratocaster 2

since 2006.Nov.

spec

Body Light Weight Ash
Neck Maple
Fingerboard Rose
No. of Frets 21
Machine Heads Sparzell
Bridge Fender American Series Tremolo
Pick Ups Fender Hot Noiseless
Neck: Duncan Little 59
Center: Duncan Classic Stack
Bridge: Duncan JB Jr.
Fender Texas Special Set
Neck: Vanzandt Blues
Center: Vanzandt Vintage Plus
Bridge: Vanzandt Rock
Controls Master Volume
Master Tone
(Sprague Orange Drop .047μF 600V)
5 Position Switch
(Neck/Neck+Bridge/Center/Center+Bridge/Bridge)
Weight 3.8kg

日付け項目費用
2006.Nov.03 M-Pred: Light Weight Ash (1955 Model) 24,000
M-Pred: 塗装代金 18,000
2006.Nov.25 Fender: American Series Tremolo 10,200
2006.Nov.29 Fender: Hot Noiseless Set 18,000
2006.Dec.02 ESP: Arming Adjuster 3,000
2006.Dec.04 M-Pred: ネック取り付け 3,000
2006.Dec.09 松下工房: ブリッジ取り付け 8,000
松下工房: アジャスター取り付け 3,000
松下工房: 調整 8,000
松下工房: 諸雑費 2,000
2006.Dec.17 松下工房: ネックポケット拡張 9,000
2007.Feb.21 Sperzel: The D-Thing 8,900

サンプル音源

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(-1 was designed by using TCT)

2006.Nov.30
白っぽくて、アッシュで、軽くて、ローズで、Jeff Beck モデルみたいなギターが欲しい。 と、思い立ってネットサーフィンをしていたら、Yahoo オークションで未塗装のボディを見つけた。 1.8kg のアッシュボディ。 55年モデルから採寸。 別料金で塗装も可だという。

そういえば、気に入ってるネックを載っけたコンポーネントギター。 度重なる改造でもうボロボロで使えなくなっちゃってるな、と。 ということで、そのネックと組み合わせてみようというコトで、申し込んでみた。
色は少し青みがかった白を頼んでみる。

 

ネックの取り付けもお願いして、ネックを送る。
ボディには既に 6点支持用の螺子穴は開いているのだが、 思い切って American Series Tremolo を載せてみることに。
今日現在、まだ本体は届いていないのだけれども、出来上がりの過程を記録していこうと思い、ページ製作開始。
名前は Ash にちなんで Lynx と名付けてみる。


2006.Dec.01
組み上がったとの連絡あり。 こんな感じ。


2006.Dec.06
到着〜。 カタログ通り 1.8kg。 今まで使ってたアルダーボディで 2.2kg。 軽。 色もイメージ通りの色。 キャビティの深さも十分で、Hot Noiseless がちゃんとのっかった。 安堵。 無駄遣いにならずにすんでよかった。
さて、ブリッジをつけねばなー。 こんなページ を発見したことなので、リペアショップでやってもらおうと思う。
2006.Dec.09
原宿は松下工房へ入院させる。 ブリッジの取り付け、Arming Adjuster の取り付け、最終調整をお願いする。 内訳は上に書いた通り。 諸雑費ってーのは、ネックつけ外しやらピックガードつけ外しやらの手間賃みたいなもんらしい。
雨だったので、一割引のサービスを受けられました。
2006.Dec.15
今日出来上がる予定だったので電話してみると、セッティングに難航しているという。 聞いてみると、ネックポケットが浅いので、 ブリッジでの弦高をかなり稼がないといけない状態になっているという。 確かに自分で組んでみて、ちょっと出過ぎ?とは思っていたのだけれども。 キッチリ作ってみたいので、ポケットの拡張をお願いする。
2006.Dec.17
出来上がり。 いやっほぅ。
引き取りの際、何か心配な点がないか?と尋ねてみたら、すぐさま「フレットが…」と返ってきた。 うわぁ、ちゃんと色々チェックしてくれてんだ。 すげー。 かんどー。 すぐにトンカチを持って来て、フレットをコンコン叩きながら差を聞かせてくれる。 で、まぁ、ちょっと軽く噛み付きが悪いトコが出つつあるってだけで深刻な状態ではないという。
実はこのフレット、こちらで接着してもらったんですよねぇ、と返すと「何年経ちました?」と。 10年以上かな?と答えると、ちょっとびっくりされた。 10年経って捩じれもなく、反りもほとんど出てなくて非常に状態のいいネックなんだそうな。 確かに取り付けをお願いした M-Pred の方でも「あれはどこで作ったネックだ?」と尋ねられたしなぁ。 こう、自分が選んで気に入ったモノを褒められると嬉しい。
フレットもブラスナットもピカピカに磨き上げられて帰ってきました。 ありがとう、松下工房さん。

音の方は?というと。 パキンとした感じ。 鋼の棒のような音。 これがアルダーとアッシュの差なのか? まぁ、バスウッドみたいに音が散る感じはないので、コレがこの材の特色なんだと思うのだけれども。 この PU のセットをアルダーに載せて弾いてみたことはないしなぁ。 確かに二点支持のトレモロってちょっと金属的な響きになるコトもあるけれども。 それをさっ引いても、この「ゴン」という密度の詰まった感じの音は、 アッシュボデーのストラトでは今まで聞けたコトがないしな。

生音は Erica と同じくらいの音量。 しかし、こう、ネックの鳴りとボディの鳴りが別々に感じられる。 これ、馴染んでくるのかな? 新品でこんな鳴りならホントに鳴ってくるとどーなるんだろ? 楽しみだ。

帰ってきた後、よくよく見てみると、細かい傷が沢山。 ラッカーで薄く仕上げてもらってるんだけれども、この塗装、相当柔らかいみたい。 こりゃちょっと気をつけておかねばなぁ。 ま、到着してすぐの時はなんかギラギラした感じだったし。このくらいの方がえーかも。
実は、配線時にピンセットを落としてしまい、一個傷つけてしまってるのだ(苦笑)。 アセンブリ実装時には打痕もつけちゃったし。 これからもじゃんじゃんつけちゃうと思うが、覚悟しといて下さい(笑)。

今回、セミオーダーみたいな感じでギターを一本仕立ててみたのだけれども。 こまごまとした材料費も含めると大体 10万程度。 工賃として、事故だったポケット拡張を抜くと、3万行かないくらい。 今回はネックが余っていたり、手持ちの部品を流用してみたりで、ちょっとはそれより安かったけれども。 このくらいで、自分の要求仕様を満たせるギターが作れるってーのが判った。 勉強になりました。


2006.Dec.18
一夜明けて冷えた頭で反省などしてみる(笑)。

まず、色。 これはちと爽やか過ぎるのではないか?と(苦笑)。 とはいえ、自分としてはもうちょっと白いものを期待してたんだが、思っていたよりも青くて。 塗装前に端材を塗ったサンプルが送られてきてて、その中で一番薄い色をお願いしたんだけれども、 出来上がりは二番目に薄いものと同じ感じになっちゃってる。 サンプルよりは厚く塗られてるおかげでこうなってるのか、M-Pred さんの方で間違えたのか。 次回こういうオーダーをすることがあったら、そのへんのコトに注意せねばな、と。 もしくは誰も間違えないようなしっかりした色…それこそ白とか黒とか…にするとか。 今回はおいそれと赴けないトコロの方にお願いしちゃったけれども、 足しげく通えるトコロで塗装をお願いするとか。
また、疑って申し訳ないんだけれども、下地が見えない塗装にした場合、 コレが写真等で見ていた現品なのかどうかが一見判らないということ。 すり替えられてても判らないなぁ、と。 これはネックポケットなど未塗装の場所を確認できると思うので、 今度弦を外す時にでも確認してみたいと思う。

今回ネックポケットの加工ということで追加工賃が発生したのだけれども。 あらかじめネックを持っていたワケだから、ポケットの深さを測ることはできたワケで。 ボディ購入の際、そこに注意しておけばよかったな、と。
また、家中のギターの採寸をしてみた。 場所はピックガード上面から指板上面まで。

Lynx 7.2mm
Vanzandt Telecaster 7.2mm
Fender Stratocaster 8.5mm
Fernandes Jazz Master シェイプ 6.8mm
今回ネックポケットを 1mm ちょっと削ったということだけれども。 するってーと、加工前の状態ってのは Fender Stratocaster と同じくらいってことで。 ということは加工の必要はなかったのか? この Fender Stratocaster には 6点支持のトレモロが載ってるのだが、 これに二点支持のを載せようとすると同じトラブルが発生するワケか? 確かに二点支持のトレモロが既にのっかってる Fernandes のはかなり低くセットされてる。
ちょっと疑問の残るところ。 ここは今後色んなヒトのギターをみながら勉強してってみようかな?と。 また、今度リペア屋さんと話をする機会があったら、この点について話してみたいと思う。
2006.Dec.23
調整メモ。
サドルの高さ調整ネジを -180°回してみる。 ちょっとバズるけど、チョーキングなどで音詰りも起こさない。 もうちょい低くしてみようかな?とは思うが、それでも今の状態は以前よりは軽くなっていい感じ。
ネック側 PU はブリッジ側 PU よりも音がデカくて当たり前、という状態で育ってるので、 ブリッジ側だけパワーが上がってる PU の組み合わせって違和感あるんだけれども。 それに加えて現行の設定ではネック側とセンターがかなり低くなってた。 ので、両方をちょっと上げてみることに。 ネック側はブリッジと同じくらいの音量が稼げるところまで。 センターはそれよりやや音量が小さくなるところまで。
2007.Jan.10
マスターボリューム、マスタートーンという仕様なので、穴が一個空いてる。 ので、ピンバッジをつけてみるコトにした。

弦を外したので、ついでにネックも外し、ポケットの木目を見てみる。 写真通りで一安心。

ちょっとペグが気になってた。 Sparzellのペグポストの高さは階段状になってはいるが、6弦のがあまりに高すぎる。 左が 6弦、右が 5弦のもの。

もう一組余ってたクロムの Sparzellを引っ張り出してきてみたらそんなコトはなく。 三種類の高さのものしかない。 また、今使ってるサテンフィニッシュのものはちょっとひっかかる感じのものもある。
そういえば、クロムのは自分で購入、サテンのはヒトからただ同然で譲ってもらったものだよなぁ、ってコトで、得体の知れないモノではなく正規で購入したモノを使うコトにし、交換。
コレにあわせてブリッジサドルもつや無しでなくつやありのものにしたいとこだが。 それは我慢。 つか、そんなサドル、一般売りされてんのかな?
2007.Jan.29
手を離すと「じー」って音がします。で、その状態で金属部に触ると「ばちっ」と音が出て「じー」が消えます。 これ、気になると気になるもんで。 シールド処理をしてみました。
まずはピックガード裏のみ、アルミシールを貼ってみました。 ちょっとは減りましたが、完全というワケではない。 まだまだ気になるレベル。 こりゃキャビティに導電塗料を塗らないと駄目かな?と思い、 導電塗料はまだ入手してないので今日のところはここまで、と思ったが。 ピックガード裏に貼ったアルミシールの残りがあればコントロールキャビティだけでも覆えそうだと気付き、 とダメ元でやってみました。 結果、ノイズ、なくなりました。 効くんだなぁ。 シール面に塗られてる粘着剤が導通しないモノだったので、 貼り合わせるトコの処理にちょっと手間取りました。 塗料でだばーっと塗った方が手間かからんかもなぁ。

折角弦を外したので、6弦のペグを Hipshot の Xtender Key に交換してみました。 Sperzell のを手配してはいるのだけれども、まだまだ入手できそうにないので。 これ。 別のギターで使った時は精度が悪くて使い物にならず。 どーもネックが弱く、一本でも弦のテンションが変わると反り方が目に見えて変わるってぇのが原因で。 こっちのギターはネックがしっかりしてるので、実用的な精度が出るようになりました。 何をするにも、土台がしっかりしてなきゃダメなのね。


2007.Feb.21
Sperzel の D-Tuner、The D-Thing を取り付けてみました。

ノーマルLo-D

Hipshot Xtender はペグ自体を回転させるのだけれども、D-Thing はペグのツマミを回す仕組み。 チューニングの時は赤い矢印で指してるレバーをうにっとやるとこの仕掛けがリリースされ、ペグが自由に回る。
精度はどっちもどっちかな? なので、Sperzel からのリプレースだとしても、Hipshot Xtender の方がお薦めかも? こっちはなかなか手に入らないし。

ついでに PU を Hot Rails, Hot Stack, JB Jr.Rails の 3H セットにしてみる。

この 3H セット、今まで鼈甲柄のピックガードに載せていたんだけれども。 どーも Lynx に似合わない気がして、白いピックガードを仕入れていたんだが。 どれもこれもネジ穴の位置が今一つだし、トレモロユニットにあたってしまうし。 なので、今まで載ってた Fender 8 Holes と同じ形ってコトで鼈甲のヤツにまた戻してみた。 ボディが真っ白かクリーム系の白ならバッチリ似合ってたんだけどなぁ。 失敗したか?


2007.Feb.25
PU また換えました(苦笑)。 理由は以下の通り。

第一に Hot Rails のセッティングがきまらない。 ピッキング時のパンチが欲しいワケなんですが。 下げると出ない。 上げると出るようになるんだけれども、他の PU との音量、音色のバランスがよくない。 滑らかな感じの Hot Rails とジャキジャキ感たっぷりの JB Jr. Rails のミックスはいい感じだったんですが。 単体同士で比較するとギャップが大き過ぎる。

第二。 生音が濁ってるので、一回外してチェックしてみたかった。

第三に、やっぱりこのボディの色に鼈甲の PG はイヤ(笑)。

ってコトで、白 3 ply 8 Holes というヘンな仕様の PG があったので、ネジ穴合わせとブリッジに当たる部分を削って使用。 ネック側には Little 59。 これが白なので、ブリッジ側の JB Jr. Rails のトップに貼られているプレートを裏返し(旧いのはそーゆーコトができるのだ)、白に着色して使用。 ネック、ブリッジの両方のポールピースがネジ型になったので、センターは Classic Stack に変更。 この組み合わせなら、音的な相性でも Hot より Classic の方が向いてるだろう、と思って。

んで、こんなんになりました。
Little 59 と JB Jr. Rails のミックスは当たり前な音過ぎてちょっと面白みに欠けるけど。 単体の使い勝手はばっちり。 ってコトで、しばらくはこのアセンブリでいきます。 …多分(苦笑)。


2007.Mar.31
Duncan 3H Set はなんだか音が太すぎ。 やっぱり、シングルのセットに交換。
Texas Special を載せてみたが、アッシュボディのせいか、Neck側の音がトレブリー過ぎて気に入らず。 今は Vanzandt のセットにしてあります。

Neck側の Blues が適度に太くていい感じですね。 けど、やっぱ、今のトコ、一番よかったのは最初の Noiseless かなぁ。 ま、ちょっと、コレはコレで色々イジってみます。


2007.May.23
Noiseless に戻してみる。やっぱこのギターにはコレがぴったりだ。
2008.Dec.12
今後はこちら↓で更新していこーかなー、と。
http://d.hatena.ne.jp/StudioSlowhand/searchdiary?word=*[Lynx]