マルハナバチ使用のトマト栽培

<ホルモン処理とハチの違い>
<長所・良い点>
<短所・悪い点>
ハチを用いたことによってトマトは種子周辺部のゼリーが多くなり、食味は甘く確実に良くなりました。ハチを利用することによる利点は空洞化の減少及び、花弁の落下などがあります。ハチの箱は、一箱3万円と決して安くなく、2カ月おきくらいには買い変えなくてはなりません。しかし、1カ月1ハウスに1箱、1万5千円かかるがホルモン処理の面倒くささを考えれば、決して高い買いものではないといえます。
トマト成長過程において、害虫の発生、繁殖は避けられない重要な問題です。しかし、ハチがハウスの中で生活しているので害虫駆除剤は使用が制限されてしまいます。使用する時もハチをハウスから出して使用しますが残留している場合もありハチにもトマトの品質にも影響が出て来てしまいます。しかし、害虫の繁殖能力はものすごく早いものです。今後マルハナバチ使用のトマト栽培においては、害虫駆除というのは大きな問題なのです。


<解決策>
その解決策としてはいくつかあり、その一つに有用昆虫というのがあります。この有用昆虫はオンシツコナジラミなどの害虫を食べてくれ、その上作物への影響は全くありません。しかしこの有用昆虫は生活適応温度の範囲が狭く行動範囲もオンシツコナジラミに比べると狭いので効果は小さいものです。
そこで我がトマト園では、苗の時に残効性の長い害虫駆除剤をまき害虫の出現を抑え、花が開き始めた頃にマルハナバチを登場させる様にしています。これである程度の害虫を抑えることができなおかつマルハナバチの使用も可能になります。

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