3.不快指数の話
(諏訪、井上、宇江佐)
井上「最近不快指数という言葉が、天気予報でよく出てきます。たとえば不快指数が70だと100人中80人が不快と感じているとかいうような数字だと天気予報では言っていた気がしますが、あーー、あちい、蒸し蒸しするなあと皆が言っているときに俺はへっちゃらだよーーんて人が2割いるってことになりますよね。不快指数ってどうやって決めているのでしょうか?」
宇江佐「不快指数の計算式を見つけました。
不快指数=
0.81×気温+0.01×湿度×(0.99×気温−14.3)+46.3 (<新版>NHK気象ハンドブックより)
どうやって導いたかは分かりません。解説によると体感温度のひとつで、70を超えると不快に感じる人が出はじめ、75で半数以上、80を超すと全員が不快に感じるとのこと。」
井上「ずいぶんと数字の幅が小さいんですねえ。てっきり不快指数30とか40とかで不快に感じる人がいるのかと思ってましたよ。」
諏訪「不快指数の計算は学研の図鑑「天気・気象」によると「元々はアメリカで導き出された式で、そのまま日本人に適用するには問題があるが、蒸し暑さを表現するには適切で、広く使われている」という解説がありました。数日前のNHKの昼の天気予報で出てきた「気温17.6度、湿度94%」を代入してみると不快指数は「63」となります。また、気温を30度に固定して湿度を変化させてみると
湿度 不快指数
30 75.22
35 75.99
40 76.76
45 77.53
50 78.3
55 79.07
60 79.84
65 80.61
70 81.38
となります。気温が28度に下がると数値が以下のように変わります。
30 73.006
35 73.677
40 74.348
45 75.019
50 75.69
55 76.361
60 77.032
65 77.703
70 78.374
数値的には気温のファクターが強く効く関数のようです。また、不快指数が大きな意味を持ち始めるのは気温が30度を超す辺りのようです。