石材の種類と特徴

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花崗岩類(斑れい岩、閃緑岩を含む)

例:稲田みかげ(茨城)・万成石(岡山)・北木石(岡山)・インペリアルレッド(スウェーデン)
・マホガニーレッド(アメリカ)・韓国白みかげ(韓国)・韓国抱川(韓国)

特徴
通称みかげ石。
組成は石英、長石、雲母などの結晶体から成り、色調によって白みかげ、桃色みかげ、
黒みかげ等がある。また結晶体の大きさで大みかげ、中みかげ、小みかげとも呼ばれる。
結晶が美しく、緻密堅硬で、磨くと光沢が出る。比重大、耐久性大、耐摩耗性大、耐火性小(約200℃で亀裂を生じ500℃で崩壊)。大材が得やすい。

用途
(板石)壁、床、外構
(割石、角石)石垣、階段、基礎石


安山岩類

例:新小松石(神奈川)・白河石(福島)・鉄平石(長野)

特徴
各地で産出し種類が多い。細かい結晶質、ガラス質。組成は輝石、角閃石(まれに黒雲母)、斜長石等。
灰色〜灰黒色、色調暗く光沢なし。重量大、緻密堅硬、吸水性小、耐久性大、耐摩耗性大、耐火性大。鉄平石は板状節理で薄板にしやすい。

用途
(板石)壁、床、外構
(割石、角石)石垣、階段、基礎石


抗火石(東京・静岡)

特徴
多孔性、耐熱性大

用途
(板石)断熱材


粘板岩類

例:雄勝石(宮城)

特徴
石質は一般に緻密であるが、剥離性のあるものが多い。天然ストレートはこの一種。
色調は青灰色〜黒色(黒色が上等品とされている)。やや光沢あり。吸水性小、耐久性大、曲げ強度大。粘板岩から人工計量骨材が生産される。

用途
(薄板)壁、床、屋根材


砂岩類

例:銚子石(千葉)・サンドストーンホワイトレッド(インド)

特徴
光沢なし。耐火性大(ただし珪酸質のものは小)、吸水性大、耐摩耗性小、汚れやすく、風化しやすい。
硬質のものから軟質のものまで範囲が広くある。

用途
(板石)壁、床
(割石、角石)石垣、外構


凝灰石類

例:大谷石(栃木)・房州石(千葉)

特徴
粗質、軟質、軽量、吸水性大、強度小、風化しやすく、加工し上げ容易。焼成加工もできる。

用途
(板石)壁
(角石)基礎、石垣


大理石類

例:寒水(茨城)・ビアンコカララ(イタリア)・トラバーチンアロマナ(イタリア)

特徴
結晶は微粒。含有物によって種々の色調や斑紋が生じる。白、ピンク、黄、朱、青、茶、黒と変化に富むものが多い。磨くと光沢が出る。
堅硬質、吸水性小、耐摩耗性小、耐火性小(600℃付近で崩壊)。屋外では風化を受けやすく、酸類に弱い。

用途
(板石)壁、床
(砕石)テラゾーの種石


蛇紋岩類

例:蛇紋岩(埼玉・長野)

特徴
かんらん岩の変質によってできたもので大理石とはやや異質。黒、濃緑、白等が多彩な模様をなしている。
磨くと光沢が出る。性質はほど大理石に似ている。

用途
(板石)壁、床
(砕石)テラゾーの種石


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