YOKUWAKA 33: April, 2009

2009/04/01

 最近ニコニコ動画でなにかを観ようとすると、自分が視聴する時間帯でエコノミー画質になってしまうことが多い。春休みのせいなのか、土日の昼間帯もエコノミーが続いた。深夜2:00以降もエコノミーなので、色々迷った末プレミアム会員になった。ところが、Area61 Video Downloaderでローカルに保存しようとするとエコノミー画質になってしまう。これでは、プレミアム会員になった意味がない……とまでは言わないが、対費用効果は半減だ。SmileDownloaderを試してみようとインストールしたところで、Internet Explorerのコンテキストメニュー(右クリック)に「Area61ビデオダウンローダーで動画取得」というエントリーがあることに気づく。そもそも自分はFirefoxを常用しているので、Internet Explorer + SmileDownloaderの組み合わせ自体不便を強いられることになる。なので、Firefox + IE Tab + Area61 Video Downloaderの組み合わせを試してみたところ、これがうまくいった。

 まずFirefoxにIE Tabのアドオンをインストールして、IE Tabの設定で「http://www.nicovideo.jp/」を常にIE Tabで開くようにする。これによって、ニコニコ動画をFirefoxで開くとGeckoではなくInternet Explorerのレンダリングエンジンで開くことになる。この状態ならInternet Explorerのコンテキストメニューが使用できるので、保存したい動画のページを開いて右クリック→「Area61ビデオダウンローダーで動画取得」とコンテキストメニューを選択。するとArea61 Video Downloaderが起動するので、フォーマットを選択して保存すればOK。このとき詳細ボタンでURLを確認すると、エコノミー画質ではない指定方法になっている。あとで知ったのだが、この時期ニコニコ動画ではデータセンターが満杯(サーバー設置スペースがなかったという意味らしい)でサーバーを増やすことができなかったのだという。とはいえ、プレミアム会員になって正解だったと思っている。お値段以上の価値がある、ひさしぶりによい買物をしたと感じた。

2009/04/07

 自分は、スケジュール管理をIBM Lotus Notes(以下、Notes)でしている。以前はIntelliSyncを利用してPalm(CLIE PEG-T650C/H)と同期していたが、NotesクライアントのバージョンアップとIntelliSyncの販売終了に伴って対応環境がなくなった。最近はPalm(Palm TX)よりもiPod touchを携帯することが多いので、iPod touchでスケジュールを同期する手段を調べてみた。

 上記の方針で色々調べてみた結果、iPod touchとGoogleカレンダーを同期するのがよさそうな感じ。

  1. iPod touchとGoogleカレンダーを同期する - Liner Note (リンク切れ)
  2. iPhone・iPod touch とGoogle のカレンダーを双方向で同期する 「NemusSync」 - 今日のアプリ第171回 - iPhone・iPod touch ラボ (リンク切れ)
  3. iPhone 3G と Google カレンダーを自動プッシュで同期する NuevaSync | Weboo! Returns. (リンク切れ)
  4. Google Syncが利用できるようになったので、NuevaSyncをやめた - ASUOLA道場

 1.は、Outlookが必要という点で脱落(持っていないので、購入する必要がある)。2.と3.は「NuevaSync」というiPodアプリケーションを利用するのだが、Jailbreakが必要という点で脱落。とゆーわけで、4.の方法を採用。ちなみにMobile Meは、サービスが無償ではないので脱落。

 次に、NotesとGoogleカレンダー間のスケジュール同期をどうするか。Notesのスケジュール画面を開いた状態からGoogleカレンダーにスケジュールのエントリーを登録するブックマークレットを見つけたのだが、これは一回こっきり。Notes側でスケジュールを変更した場合は、Googleカレンダーも開いて変更しなければならない。これは、かなりキツイ。さて、どうしたものか……続く。

2009/04/15

 お嫁さんが「再び、台北(台湾)に行きたい」と言うので、5時台3/16にできたばかりの上野地下歩専道を歩いて、上野御徒町から京成上野まで移動する。

京成上野と大江戸線上野御徒町を結ぶ地下歩道および駐車場整備 (リンク切れ)

 6時台だからなのか、京成上野から発車する列車に特急(≠スカイライナー)はなく快速。快速は津田沼から各駅停車になり、成田空港に着いたらもう7時半。日暮里と高砂では高架工事中だったが、高砂の工事は成田高速鉄道のものだろうか。搭乗した機体は、ボーイング767-300。若い女性三人組が、スッチーに注意されて携帯の電源を切……らずに、マナーモードにした。なぜ携帯の電源を切らないといけないのか、そもそも理由を理解していないのだろうが、それを明確に伝えていない航空会社(鉄道会社もだが)にも問題というか原因があると思う。9:20、定刻出発。5分後、突然APU(補助動力装置)がダウンしてしまう。数分後に復旧するも、機体が動き出したのは9:33。しかもSID(出発方式)がRwy 16Lらしくて、第一ターミナルのエプロンから遠い遠い。9:50、やっとTake Off。ちなみにこの日ANAはストライキをしていて、国内線は149便が欠航した。

 10:30、セントレアを通過。鹿児島を経て12:47、台湾桃園国際空港を左手に見ながら南へ一旦通り過すぎる。12:52、左旋回でFinal Approach開始。12:55(現地時間11:55)、Rwy 06RでLanding。韓国と同様、空港および上空では撮影禁止。12:25に空港を出て、13:05にはホテルに着いた。まずは台北駅へ行って、自強号の切符を購入。土・日だと、指定席が売り切れることがあるらしい。翌日は平日(木曜)だから、簡単にgetできた。瑞芳まで、大人ひとりNT$80。ふと駅構内(改札外コンコース)の売店を見ると、台湾高鉄(新幹線)700Tのプラレールを発見! NT$495でgetする。コンビニの、おでんの煮タマゴNT$8。これは、あとでウーロン茶で煮たものだと知る。ちなみに、コンビにでも必ずレシートをくれる。このレシートは宝クジの抽選券になっているので、捨ててはいけない。

 台北城の北門は、残念ながら工事中。足場の鉄パイプと緑色の幌で覆いかぶされていた。そのせいなのか、地下街に模型があった。台湾鉄路局も改修工事中らしくて、幌の中。写真が撮れない……。プラプラと迪化街まで歩いて、マンガ街を経由してMRT中山駅まで戻ってくる。お腹の空き具合が中途半端だったので、20:00すぎまでホテルで休憩したあと新光三越台北裏あたりで弁当と饅頭を買う。ホテルのシャワーのお湯が、チョロチョロとしか出ない……熱いお湯が出るのはよいのだが、シャワーヘッドがデカすぎる。万歩計は24,614歩/しっかり3,868歩40分/12.3km。

2009/04/16

 今回の台湾旅行の目的のひとつは「台湾ローカル線の旅」。とゆーわけで、平渓線に乗りに行く。朝、鼻水が止まらないのでクスリを飲む。花粉は飛んでいないはずなのだが、排気ガスのせい? 台北駅は、台鉄が2面4線・高鉄が2面4線。7:30、自強号は定刻発車。MRTは右側通行だが、台鉄は左側通行。レール幅も1,067mmで日本統治時代をなんとなく感じさせる。南港をすぎると地上へ出た。自強号はプル/プッシュなので、中間の客車は静か。駅通過時、車内にチャイムが鳴る。座席番号の割り振りは「左窓側27・左通路側25・右通路側26・右窓側28」という、日本とは違う法則。曲線半径の問題なのか、それともダイヤに余裕があるのか、時速60kmぐらいで走る。途中Badu(八堵)はキールン(基隆)との分岐駅で、千葉駅みたいな構造をしていた。瑞芳には、数分の遅れで到着。降車して、8:44の平渓線DRC1000系に乗り換える。

 9:10、十分(分はニンベンが付く)に到着。歩いて滝(十分瀑布)に向かう。とにかく線路の右側を歩く。踏切を左に渡ってはいけない。踏切の手前を右に曲がって橋を渡ると、ビジターセンターに到着。つり橋を渡って遊歩道を歩くと、線路と合流する。十分瀑布に向かうが、事前の情報収集で判明していたので予想通りなのだが、公園は閉鎖中だった。公園整備のおじさんから、もっと先に行けば見えると教えてもらう。平渓線のトンネル手前あたりでしゃがみこむと、瀑布が見えた。戻って来て、ビジターセンターでパンフレットをもらう。石煤博物館へ向かうも、徒歩10分どころか30分ぐらいかかる。客は自分達二人だけ? おじさんは日本語ペラペラで、初代館長はもっと日本語が堪能だったらしい。またしても日本統治時代を感じさせられる。トロッコを引く機関車は、1937年製の日本製だという。

 十分駅の近くに戻って来て、食事をする。お店には、子猫2匹と黒犬が1匹。帰るときに列車内から見たら、もう閉店していた(15時半)。ちなみに石煤博物館は、手前(山の下)で正解だった。クルマ用の案内に従って車道を上まで登ってしまったから、徒歩30分もかかってしまったのだ。ただ土・日・休日は山の下に案内人がいるらしいのだが、木曜だったので結局そうせざる(=山の上まで行かざる)を得なかったかもしれない。十分名物のランタンは、お嫁さんが「やらない」と言い出したため、お土産用のミニチュアを購入して終了。平渓線一日乗車券を購入していたので、十分から平渓へ行ってみる。平渓から終点の菁桐までは、歩いてみる。

 帰りは先頭に座ってみたのだが、列車入線時に日本人のオヤジ達がいきなり平気な顔して横入りしてきた。台湾の人達も整列はしていないが、横入りはしない。「旅の恥、かき捨て」のつもりなのか? たとえ現地の人が並ばない文化だとしても、そういうことはすべきではなかろうに。

 平渓線のDRC1029はディーゼル列車で、運転台はキハ30系相模線と同じような感じ。ツーハンドルだが、アクセル弁とブレーキ弁の位置が左右逆だった。発車は定刻だが、途中徐々に遅れていく。上り列車は勾配としては下りになり、速度調整はアクセルではなくブレーキで行なう。左足でペダルを踏み続けているのだが、あれはデッドマン装置だったのだろうか? それとも、水撒き装置? はたまた砂撒き装置? 時々、一瞬だけ足を離していた。三貂嶺で東部幹線と合流し、ここまではタブレット方式……あ、タブレット投げた! 瑞芳に戻って来てトイレに入ったら、なんと「C62 3」の写真が! 16:10のバスに乗って、九分へ。バスは、ありえないスピードで山道を登っていく。ワゴンにひっかかって、あおる。ふつ~逆だろ。九分で下車すると階段を上らないといけないので、九分のひとつ先のバス停で下車(16:25)。みんなここで降りるので、迷わなくてよい。

 土産店に、なぜかポニョの曲が。ここに限らず日本の歌が街にあふれている。CDショップには、日本人のものばかり。臭豆腐の匂いがキツイ。前回は、そんなに感じなかったのに。ホットとアイスの杏仁茶が売っていた(NT$30)ので、ホットを飲んでみる。たしかに杏仁の味だ。九分茶房というところで、かなり長時間休憩。19時すぎ、バスで瑞芳に戻る。滅火器と書いてあるのは消火器か。安全門は非常口か~。瑞芳から台北への帰りは、急行に相当する19:46の呂?光号(呂には草カンムリ)。自強号は停車するのに、なぜかBaduを通過。20:42、台北に到着。みんな並ばないで乗車する。でも、人を押しのけたりする人はいない。横入りするわけでもない。全員指定席券を持っているわけではなく、立席券で乗車するみたい。指定席券を持った人が、自分の席に座っている人を立たせるのだそう。文化の違いだなあ。万歩計は30,245歩/しっかり12,139歩122分/15.12km。

2009/04/17

 MRT一日乗車券を利用して、台北市内観光。まず、台北駅から古亭駅へ。MRTには、網棚がない。駅には、ほぼ必ずエレベーターがあってバリアフリーを感じるのに、歩道は段差だらけで全然バリアフリーぢゃない。あと前にも感じたが、台北の女性は堂々としている。永庚街で、お嫁さんが買物。「李尭綿衣店」(リーヤオミェンイーディエン)という店にも行ったが、ここではなにも買わず。永庚街から、歩いて大安森林公園を抜けてMRT大安駅へ。公園の地下は停車場=駐車場になっていた。MRTで忠孝新生駅へ移動。ツアーのクーポンで、足裏マッサージ「滋和堂」へ。マッサージが終了すると、漢方薬をすすめられた。そーゆー仕組みか、なるほど。自分は寝不足の状態で、首・腰・肝臓が弱っているという。いまなら、NT$7,000のところがNT$6,000だという。いびき・唇の皮がむける・口の中の苦味は、肝臓が悪いのが原因だという。へー。

 MRT忠孝新生駅北側は、いわゆる台湾のアキバである。光華商場という秋葉原デパートみたいな建物もある(光華商場)。秋葉原デパートと違って、この建物は最近できたばかり。色々買いたくなる想いを抑えて、中山に移動して「頂好超市」(ウェルカムスーパー)で色々お土産も含めた食料品を買い込む。夜は、士林観光夜市(士林夜市(シーリン・イエスー))でメシを食う。ここには、招き猫ならぬ招き豚があった。ちなみに台湾には、水やお茶が飲食店にない。お店に入ると水がなにも言わずに出てくる、というのがないのだ。メニューにある「湯」とはスープのこと。お茶はお茶でホンモノを頼まないといけない。再び中山に戻って来て、「李製餅家」(リーズー・ビンジャー)という店で、パイナップルケーキを購入。なぜわざわざ戻って来たのかというと、なんと商品の入荷が20:00以降だから。万歩計は35,250歩/しっかり14,861歩143分/17.62km。

2009/04/18

 9:00少し前、9:00に開店するホテル近くのお茶屋へ買物に出かける。しかしお茶屋は9:05になっても、ちっとも開店する気配がない。ま~でも海外って、こんなもんぢゃないの。あきらめてホテルに帰る。帰る途中、せっかく台湾に来たのでCDショップで王心凌を探すも、探し方が悪いのか見つけられない。9:30すぎ、Check Outしてリムジンバスで空港へ移動する。国光客運の台北東站前ではタクシーの運ちゃんが客引きをしていて、一人NT$200だという。タクシーの協定運賃はNT$1,000だが、交渉次第でNT$800になるとガイドブックに書いてある。とゆーことは、おそらく4人乗せるのだろう(200×4=800)。リムジンバスは一人NT$125。もともとタクシーに乗るつもりならホテルから乗るわけで、お断りして空港までのバスチケットを購入する。10:03、ほぼ満席でリムジンバスは出発。

 台湾の高速道路では、中央車線側から追い越すというルールは存在しないらしい。排気ガスが濃くて、ノドが痛い。車内では、ケータイ着信音鳴らしまくり。正確には着信音ではなく、着うた。あと、なぜか女性はみんなケータイ用ポーチを利用している。土曜の午前だったからなのか、行楽地に向かうと思われる渋滞にはまる。高速道路を空港方面に分岐してからは、スムーズに進む。空港敷地内は本来撮影禁止のはずなのだが、みんなバシバシ写真を撮っていた。11:10、ターミナル2に到着。出国審査も混雑していて、通過に30分もかかった。公衆無線LANサービスの案内があったので、試してみた。「HiNet」(SSID:hinet)というのだが、使い物にならない。Webページが、ちっとも開かないのだ。時間切れで搭乗開始。

 ボーイング767-300は13:00定刻に出発して、Rwy 6Rを13:13にTake Off。疲れていたのか、上空で体内気圧の調節がうまくいかず、ずっと耳が痛い。15:47、千葉県御宿沖合いでブレーキ&左旋回して降下を開始する。15:57、銚子の西を通過。16:05、レイクスを通過。16:06、最後の左旋回。16:08、パーチを通過。このあと、真下にJRの土屋信号場が見えた。16:11(日本時間17:11)、Rwy 16RにLanding。PAPIは、白1赤3。突然日本的なものが欲しくなって、寿司を食う。それにしても、成田は遠い。


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